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トランス脂肪酸規制で代替される油の危険性。パーム油のリスクとは

Kawasaki Mariko
栄養士の免許を保有しており、現在食品系企業で働いています。 IN YOUではこれまでの知識や私だからこそ発信できる内容を皆様にお伝えできたらと思います。

トランス脂肪酸規制で代替される油の危険性。パーム油のリスクとは


ジャンク
アメリカではトランス脂肪酸について加工食品の栄養表示を義務付けていて、
今年の6月18日から部分水素添加油脂食品の使用規制も始まりました。
日本では政府による規制こそないものの、メーカー各社で
トランス脂肪酸削減や水素添加油脂不使用を謳う企業が増えています。

しかし、ここで別の問題が出てきます。
トランス脂肪酸を低減するため、
代替として使用される別の油脂類の問題です。

特に、安価で使いやすいパーム油は
食品企業でよく利用されていますが、
そのリスクは大きなものです。


そもそもなぜトランス脂肪酸が危険だとみなされるようになったのか

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マーガリンやショートニングなど、
トランス脂肪酸を多く含む食品が健康に悪影響を与えるというのは
今では良く知られていますが、半世紀前にはその常識は正反対でした。
そもそもトランス脂肪酸は1902年にドイツのウィルヘルム・ノーマン博士が
常温で液体の植物油に水素添加をして固形の油を
人工的に作り出す方法を発見したことから広まりました。

そして、50年ほど前には動物性由来の飽和脂肪酸であるバターは
健康に害があると報告されたことから、
調合された植物油であるマーガリンやサラダ油は
健康的であるとしてアメリカで多用されるようになったのです。

日本でも安価で大量生産できて長持ちするとし、
植物油やそのほかにもお菓子など
様々な食品に多用されるようになりました。

その後、1990年代に入るとトランス脂肪酸の健康上の
悪影響に対する指摘が相次ぎました。
ハーバード大学の研究でトランス脂肪酸が
LDLコレステロールを増加させて
HDLコレステロールを減少させることで、
心疾患の大きなリスク要因となると結論付けたことで、
トランス脂肪酸の害が広く知られるようになったのです。


2003年にナビスコやマクドナルドに対し製品に含まれる
トランス脂肪酸で健康被害があると訴訟が相次いだことを受け、
アメリカでは2006年にトランス脂肪酸の表示を義務化。
2013年には食品医薬品局(FDA)がトランス脂肪酸の使用規制を発表し、
さらに2018年6月以降の原則使用を禁止しました。

アメリカ以外にも、デンマークやスイス、オーストリアなど
世界各国でもトランス脂肪酸の規制や流通禁止を行っています。
中国や韓国、台湾、香港といったアジアでも表示を義務付けていますが、
日本ではあくまで企業努力だけで使用規制も表示義務もありません。

日本でも数多くの食品にトランス脂肪酸が含まれているのに、
政府の対策が甘すぎるのは言うまでもありません。
WHOは、今年の5月14日にトランス脂肪酸を
世界の食糧供給から撲滅するための独自ガイド、
REPLACEを発表し、2019年から5ヵ年計画で
世界各国からトランス脂肪酸を撲滅するよう呼びかけおります。

WHOの推計では年間50万人がトランス脂肪酸の
過剰摂取によって心血管疾患で死亡しているとされ、
さらに他の病気もトランス脂肪酸の影響を受けるとしています。
日本油脂検査協会では、トランス脂肪酸の健康への影響として、
冠動脈疾患以外に、肥満、アレルギー性疾患、
胆石、脳卒中、不妊および流産、未熟児出産など

コホート研究のなかで一致が認められました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/13/6/13_259/_pdf

そこで、トランス脂肪酸を含む油を使用せず
代替の油を使用することを企業ではアピールしているわけですが、
問題はそれがトランス脂肪酸を含む油かどうかではなく、
健康に悪影響がない油かどうかなのです。


トランス脂肪酸の代替油として使用されるパーム油の危険性は?

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トランス脂肪酸を低減するために、代替として使用されるのは
マーガリンやショートニングの原材料を大豆油などに比べて
固体になりやすいパーム油に変更したり、乳化剤を使用して
固体化しやすくするなどの方法があり、
パーム油は扱いやすさもあり使用している企業は多いです。

しかし、USDAは食品事業者にとってパーム油は
トランス脂肪酸の健康的な代替油にはならないと研究報告を発表しました。

金城大学が発表した論文によると、トランス脂肪酸の代替油として注目され
使用されているパーム油は日本の供給植物虻田の20%を占めると言われています。

ただ、パーム油には動物実験で、

・発がん促進
・寿命短縮

といった有害作用が示されているとしています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/8/10/8_421/_article/-char/ja/

トランス脂肪酸で問題となった心血管疾患も大きな問題ですが、
がんは日本の死因1位です。
トランス脂肪酸を使用せずパーム油を使用することで
また別の大きな健康被害が出る恐れがあり、
単純にパーム油に置き換えればいいというわけではないのです。

また、WWFジャパンのホームページによると、
日本では年間4~5リットルもパーム油を使用しているとされ、
需要拡大によって原材料となるアブラヤシの熱帯雨林面積の縮小が進み
深刻な環境問題となっていることがわかります。

トランス脂肪酸も、危険なパーム油や油脂類を摂らないために

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トランス脂肪酸の表示義務も規制もなく、
パーム油など危険な油脂類が日常的に大量に使用されている日本。
そんななか、私たちはどのようにしてそれらのリスクから身を守るべきでしょうか?

n-3系のオイルやオリーブオイルなど良質なオイルを使用する

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n-3系の脂肪酸は青魚に豊富に含まれるEPAやDHA、
えごま油やアマニ油に含まれるαーリノレン酸などがあり、
LDLコレステロールや中性脂肪を低減させたり血栓を防止して
動脈硬化を予防したり、抗炎症作用でアレルギー低減効果が
期待できるなど有効な働きがたくさんあります。


体内では合成できない必須脂肪酸ですので、
食事から補う必要があり、酸化しやすいため魚はお刺身で、
アマニ油やえごま油はドレッシングなど生の状態で使用することがおすすめです。
また、オリーブオイル菜種油に含まれるオレイン酸も健康効果が高く、特にオリーブオイルの健康効果は有名です。

1985年にアメリカミネソタ大学のアンセル・キース博士が地中海沿岸の国は血中コレステロールが低く、
冠動脈疾患がすくないと報告したことで地中海食とオリーブオイルが注目されました。


ただ、日本で流通しているオリーブオイルはそのほかの粗悪な油と調合されているものなど
劣悪な商品も多いとされているため、あまりにも安価なものは選ばず遮光性の高い容器で
コールドプレスで製造されたものを選ぶなどがポイントです。

安価で添加物が多い加工食品を選ばずオーガニックな商品を選択する

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良質なオイルを選択するだけでなく、トランス脂肪酸やパーム油など
危険な油を使用して製造された加工食品を購入しないことも大切です。
トランス脂肪酸を使用していないと謳っていても、
結果的にそれに代わる健康に有害な油を使用して
製造されていては何の解決にもなりません。

また、油の問題だけでなく、添加物大国の日本では
健康にリスクがあるとされ欧米では禁止された添加物を使用しているなど、
消費者の健康より企業の利益を優先しているのが現状です。
様々な健康への悪影響が懸念される安価で大量生産される加工食品ではなく、
オーガニックで安心できる製品を購入して自分や身の回りの大切な人たちを守りましょう。


健康に害のあるトランス脂肪酸やパーム油が含有される食品にさよならを

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日本では政府がほぼ放置状態であるため、
私たち消費者がトランス脂肪酸の危険性や
そのほかの危険なパーム油などのリスクを知る必要があります。
多くの食品企業も、安価な生産コストと自社の利益を守ることに
重きを置いて本当に安心できる商品を造っているところは限られています。

そんな現状だからこそ、私たち消費者は何が一番安心できて
ベストなのかを選択していかなければなりません。
オーガニックな製品を選択することこそ、
私たちの家族や大切な身の回りの人に
安心できる環境を整えることにつながるのです。


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今回ご紹介するのは、1970年代から農薬や化学肥料を一切使わない製法で育てられた
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新鮮なオリーブ(カロレア種)だけを使用している希少価値の高い単一品種のオリーブオイルです。
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ごまかしがきかないため素材の品質が問われます。



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