カビの気になる季節に。安心安全な、部屋・お風呂・壁の防カビ対策方法とは？重曹やアロマなどのオーガニック対策テクニック。

日本の夏は高温多湿、かびはいくら掃除しても発生します。
食べ物にも、気がついたらすぐにカビが繁殖していますよね・・・。

でも、市販の強い除菌剤や殺菌の薬剤は不安です。


今回はオーガニックなライフスタイルを送るIN YOU読者の皆さんに、
安全なカビ対策についてお伝えしていきます。

カビの発生する理由とは

カビは気がつくと発生しています。

その発生条件は何なのでしょうか？

5つの条件で発生するカビ

 


カビには5つの発生条件があります。

1．栄養分
2．酸素
3．温度
4．湿度
5．時間

このうち、取り除けないとされているのは栄養分、酸素、温度は生活の中で除去はできないものです。
栄養分に関してはプラスチックやビニールなどもカビの栄養となり、酸素と温度は人間が生きていく上でなくてはならないものです。

カビの好む湿度にせず、カビが定着する時間を与えないことがポイントなのです。
そのためにはこまめな換気と掃除が大切です。

また、カビは定着した最初のときには眼に見えず、十分に成長した胞子や色素が増殖のタイミングで見えるようになります。
その増殖を防ぐためには、日々のお掃除が欠かせないものとなります。
参考：ダスキンホームページ

https://www.duskin.jp/lifeinfo/hokori/kabi/

カビが人体に与える影響

カビは知らない間に増殖していますが、私達の体にはどう影響があるのでしょうか？

病気と何か関係はあるのでしょうか。

生活に欠かせないカビと病気を引き起こすカビ

 

カビは真菌、または菌類ともいいます。
見た目は怖いカビですが、全てが悪者ということではありません。
カビの中にもいいカビと病気の原因になるカビがあります。

実は、食品に付着するカビも一般的には食べてすぐに具合が悪くなったり、病気にになることは、少ないと言われています。
むしろカビの恩恵を受けて私たちは生きてきたことをご存知でしょうか。

中でも、アスペルギルス属の真菌の中のアスペルギルス・オリゼーというカビは
日本酒や味噌、醤油、鰹節などを発酵させるために昔から活用されてきました。

アスペルギルス・ソエーというカビは、味噌や醤油に使用されていたり、
アスペルギルス・アワモリは泡盛を作るときにに利用されるコウジカビです。


食生活と密接に関わりがある一方、アスペルギルス属の中のアスペルギルス・フミガーツスというカビは
肺アスペルギルス症といって肺や気管支に異常をきたす病気の原因となるため注意が必要です。
土壌や空中、穀物など広く分布しおり、空中に漂っている胞子を吸い込むことで感染します。

主な症状はせきや胸痛、呼吸困難で、肺の空洞に真菌が増殖すると肺アスペルギローマを引き起こすことも珍しくはなく、
そのほかにも真菌が様々な臓器に侵入する侵襲生肺アスペルギルス症や、穀類などで繁殖するとカビ毒を産生することもあります。

アフラトキシンは発ガン性のある猛毒カビ

穀類や豆類、ナッツ類などの食品で繁殖するアスペルギルス・フラブスは食品の腐敗以外にも、
アフラトキシンというカビ毒を産生し、このアフラトキシンの中でもアフラトキシンB1は天然物の中でもっとも強力な発ガン性物質として知られています。

カビは食品の腐敗以外にも湿気の多い場所で繁殖し病気の原因ともなりますが、
食品に有効活用されているものは酵母と呼ばれ発酵に役立っています。

また、ご存知の方もいるかもしれませんが、私たちが健康のために食べている、きのこも真菌の一種です。

参考：オムロンホームページ
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/156.html

カビは食生活の役立つものでもあり、深刻な病気の原因となるものでもあります。
特に色のついたカビはつい強力なカビ除去剤で撃退してしまいたくなりますが、市販のカビ除去剤は有害な成分が入っています。

市販のカビ除去剤の危険性

 

塩素ガスの発生で死亡することも

市販のカビ除去剤の多くには、次亜塩素酸ナトリウムを主成分にしています。
以前もご紹介したとおり、次亜塩素酸は非常に有害な性質をもち、酸性の薬剤と混合すると塩素ガスを発生させます。

コンビニのサラダやカット野菜がシャキシャキな理由。あなたは、漂白剤で野菜を洗いますか？「新鮮さ」に隠された恐るべき添加物の実態。

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この塩素ガスを吸引してしまうと、最悪の場合死に、至ります。
日本赤十字社松山赤十字病院では、その危険性について公開しています。

http://www.matsuyama.jrc.or.jp/rinsyo/news/wp-content/uploads/2013/11/cb554c53ba5821cf6d7fd13ae476e507.pdf

・喉頭にけいれん、浮腫による低酸素血症、咽喉頭の粘膜潰瘍
・気管支喘息、気管支炎
・肺血管透過型肺水腫
・重症化で長期的な呼吸機能障害、死亡

こうした恐ろしい薬剤は使用せず、安心できるもので日常的に掃除をするほうが、自分のためにも、周りのためにも安心です。

そこで、赤ちゃんがいるご家庭でも安心して出来るオーガニックな防カビ対策をご紹介します。

重曹やアロマの力を活用しよう！

カビの多くは60%程度で発生し、89%以上で増殖するとされます。
水分がなければカビは定着できないため、浴室や台所、窓のサッシをこまめに拭いて水滴を除去していくことが大事です。

その際に使用できる有効なオーガニックなおそうじ対策をいくつかご紹介します。

重曹とお酢でのカビとり

重曹は汚弱アルカリ性でれを分解する働きと吸水性、においを中和する働きがあることで有名です。
化学合成された重曹ではなく、オーガニックな重曹を選ぶことで環境にも配慮できます。

また、お酢は重曹と反対に酸性なのでアルカリ汚れを中和して落とす効果が期待できます。
この重曹とお酢の組み合わせで家の中をピカピカにしていきましょう。

・お酢を水で10倍希釈したものをスプレーボトルに入れる
・重曹
・ブラシや使わない歯ブラシ
・手袋

上記をまず用意し、まずお酢のスプレーを浴室やトイレ、キッチンのシンクなど気になるところに吹きかけます。
その後にお酢を吹き付けた所に重曹をふりかけ、再度お酢でその上からスプレーして発泡させて汚れを浮かせ、ブラシでカビを落とします。

その後掃除した箇所は水でゆすいで、乾いた雑巾で水気を拭いたら完了です。
また、重曹は除湿効果も期待できるため、カビの除去だけでなくカビ予防にも効果的です。

クローゼットやキッチン棚、洗面所などにおいてカビ予防に役立てましょう。
抗菌効果の高いアロマオイルをプラスすることでカビ予防だけでなく気分もリフレッシュできるのでおすすめです。

市販品で安全性の高い無添加洗剤を買う

市販のものでも99.4％が水でできているような、化学薬品を使わない洗剤が売られています。
IN YOUMarketでも今話題になっているこの洗剤は中でも安全なものなので、安心して使えますよ。

アロマの効果でカビ対策

アロマオイルの中には抗菌効果の高いものがあります。

・ユーカリ
・ティーツリー
・ラベンダー
・レモン
・ペパーミント

上記で好みのアロマオイルを12滴、無水エタノール10ml、精製水20mlをスプレーボトルに入れてよく振って混ぜたら完成です。
キッチンや玄関、浴室などに使いましょう。

また、抗菌作用や殺菌作用のほかにもユーカリには精神集中、レモンは安眠やリラックス効果、ティーツリーには精神安定、
ペパーミントにはリフレッシュ効果が期待できます。

タオルや枕カバーなどのリネン類に使うことでカビ対策と同時にリフレッシュやリラックスした毎日を送れます。

生乾きの衣類に使用することで香りが良くなる以外にも抗菌作用が期待できます。

カビは何よりも、定着させないことが大事です

カビは目に見えないため、気がついたら繁殖しています。
そのため、毎日のこまめなおそうじが大事です。

市販のカビ除去剤は強力ですが、有害な化学薬品で作れられているものが大多数であり、人体にも環境にも安全なものではありません。
自分自身や家族、大事な人を守るためにオーガニックな選択をすることが日々の生活で大事なことなのです。

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