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国際薬膳師が教える東洋医学からみた梅雨の時期にダメージを受けやすい『脾』の働きと、脾を補うため意識したい腸内環境を整える具体的な方法。

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こんにちは!
薬膳工房あすごはん主宰 国際薬膳師・国際薬膳調理師のともこです。
関東も梅雨入りが発表されました。

私達にとってジメジメする梅雨はなかなか歓迎できないですが、農作物や植物にとっては『生養』の季節。
まさに恵みの雨となります。

今回は、みなさまに梅雨の時期にもっとも影響を受けやすい消化器である『脾』の働きと腸内環境を整えることの大切さをお伝えします。

健康の源!中医学で考える消化器『脾』の働きについて

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私達の今日の身体はどのようにできているかと考えたことはありますか?

食べた物で出来ています。


精を受けて、母親のお腹の中にいる間は、母親は食べたものからの営養を受け、
生まれてからは、食べ物が口から入り、それを消化器が受け入れ、消化して水穀精微をつくり、
氣血の生成し身体のすみずみに営養を行き渡せることで生命を維持しています。

東洋医学では消化器のことを脾(ひ)という。


中医学では、消化器のことを『脾(ひ)』といいます。
消化器というパーツを示すだけではなく、その働きまでをを含めています。

その『脾』の働きは

    ①『脾』は運化をつかさどる

運化とは、食べたり飲んだりしたものを消化し吸収しやすいように『ドロドロとした液状物質』、
中医学的には『水穀精微』といいますが、『水穀精微』に変化したものを、髪の毛から、足の先までの全身に送り届けられます。

気を生み、血や津液(血以外の身体に必要な水分)を作り、精が蓄えられて五臓六腑がお互いの働きを尊重するかのように共に手をたずさえて働き

しなやかな筋肉
潤いのある肌
艶のある髪


四肢百骸を営養する『後天の本』を作りだします。
この運化の流れの中で、きちんと消化吸収できなければ、カサついた肌、髪がパサつく、骨がもろくなるなどの症状がみられるでしょう。

    ②食べ物に含まれた水分はどこへ・・・?


運化の過程の中に、余分な水分が含まれていると、その水分は肺や腎に送られて、
尿や汗に変化(気化作用という)して、膀胱から身体から排出されます。

脾の働きが悪く運化の流れがスムーズに働かないと、余分な水分が身体に溜まり、むくみなどの症状が現われるでしょう。

    ③脾は脾の気を上昇させる

脾の運化と昇清する脾の気の力によって、水穀精微は身体の中で一番高い位置にあるに運ばれ、肺の『宣発と粛降』のはたらきのより身体の隅々に届けられることを意識しましょう。

あわせて、『脳』『心』も養います。
その作用のことを、昇清作用といい、内臓の位置をしっかりと固定し臓器の位置が下がらないようにする働きも含まれています。

たとえば、胃下垂や脱肛、子宮下垂などはこの『脾気』の昇清作用が弱まっていることが原因のひとつです。

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余分な水分は腎に運ばれ尿となり膀胱から排泄されます。
水穀精微の作られる過程でカスとなったものは、小腸から大腸に降りてきて便となり、肛門から排泄されます。
排泄されることがあたりまえのように感じますが、コンスタントに排泄ができない方がとても多いです。

排泄する力が落ちると身体から老廃物を出すことができず、サビを身体に残してしまいますので、排出する力にもフォーカスしていきましょう。

意識することは、消化力といらないものを排出する力

『脾』の働きは加齢や疲労と共に衰えてしまう

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食べる物についての意識ですが、IN YOU読者さんのように、
意識の高い方は自然栽培、無農薬栽培、有機栽培を選ぶことをされるのではないでしょうか?

では、ただ単にいいものを食べるだけでなく、自分が選んだ「身体にいい食材」をちゃんと消化し、
いらないものを体外に排出することについては、どのように意識されていますか?

実は、消化する『脾』の働きは

  • 加齢と共に消化する力は衰える

  • 身体が疲労していると、消化する力も衰える

  • ストレスにより氣のめぐりが停滞し、脾の働きを妨げられ消化する力も衰える

  • 化学物質や食品添加物による汚染をうけている

などにより、日々衰えていきます。

そして、どんなにいいものを食べても消化する力がなければ、身体には吸収されず、営養にはなりません。

たとえば、連日残業が続いて、夜食に力をつけて残りの仕事を片付けるため、『よし!かつ丼を食べて栄養をつけよう!!』とした場合。
深夜までの労働で、ストレスが溜まっている上に、疲労困憊している身体。

身体の疲れと比例して消化器も疲れています。

かつ丼を消化させてために同じように疲労困憊している消化器にムチを打つようなものです。
深夜であれば、消化のよいおかゆや野菜スープを食べて、ゆっくりお風呂にはいり、就寝するのが一番です。

身体の疲れが取れた時においしいものをご褒美として食べる方が、断然、消化器にかかる負荷は少なく、身体の営養になるでしょう。

消化しやすく腸内の働きをたすけて、腸内環境を整えてくれるもの

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日々の生活の中には、仕事や子育て介護や家族のお世話の両立など・・・
時間に追われ疲れることが多いと思います。

そんな生活の中で、身体によくて消化力を高める食事にまで気を使うことって大変だと思います。

忙しい方々にも手軽に作れて、
かつ、消化力をアップして、なおかつ腸内環境を整えてくれるものはないか?と考えました。

そこで、思い出したのが日本人が昔から野菜を漬けて食べている糠床でした。

今こそ!着目しよう!!日本の伝統食である糠床
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糠床は米糠を発酵させることにより、糠と野菜に含まれたビタミンでより摂りやすく、糖質や脂質の分解しやすく、代謝を助けるうえ野菜の旨味と栄養化をアップしたスーパー食材です。

しかも!腸内環境を整える乳酸菌の宝庫

野菜を生でいただくサラダは、身体を冷やすことに繋がり冷え証の方におすすめできませんが糠床は生野菜を発酵させていることで、生野菜の身体を冷やす作用を少しやわらげてくれます

しかも糠床で漬けた野菜は、乳酸菌が多く含まれ、私達の消化器に住む善玉菌を増やし、
なおかつ、漬けた野菜は食物繊維がたっぷり含まれていることで善玉菌が欲しがる餌となります。

善玉菌が増えることで、腸内環境が改善し、身体に不要なものをきちんと排出できる身体にしてくれます。いわゆる老廃物の排出する力の助けをしてくれる食材として糠床を生活に取り入れてみるのはいかかでしょうか?

糠床に含まれる植物性の乳酸菌の特徴
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糠床に含まれる乳酸菌は植物性です。
この植物性の乳酸菌が私達の身体にもたらしてくれるメリットは腸内に生きて届くということです。

通常の菌(動物性の乳酸菌を含む)は、
胃酸や消化液にさらされると、そこで息絶え、腸内まで生きて働くことはありません。
植物性の乳酸菌に限っては、胃酸や消化液に堪えて、腸内で善玉菌の働きをサポートしてくれるものスゴク!!優秀な菌!なのです。

植物性乳酸菌もたらしてくれるメリット

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みんなが同じ腸内環境というわけではないので、個人差は出てくると思います。

1. 便秘の解消
2. 便秘じゃないけど、便の排出量を多くなった。
3. 腸内に溜まったガス(おなら)の抑制
4. 腸内の過剰発酵
5. 胃もたれがなくなった、軽くなった
6. 免疫力のアップ
7. 花粉症のアレルギー反応が軽減した
8. 自津神経の働きをサポート


などがあります。

過敏性の下痢の症状の方も、乳酸菌の量を加減して摂ることで、下痢の症状も緩和が期待できます。

私も糠床愛用者のひとりです。私の糠床は、独特で冷蔵庫の中の低温で『寒仕込み』のやり方を活かした保存法を取っています。
糠床独特のツーンとした臭いがなく、かき混ぜるのは週1回だけ糠に含まれる植物性の乳酸菌を食べられるのでむしろ、糠をつけたまま食べています。
野菜はもちろん、魚の切り身も1日漬けて(もちろん野菜とは別漬け)おくだけで、いつもよりワンランクアップしたおいしい焼き魚としていただいています。
焼き魚の独特のにおいもなく、お弁当にも最適です。

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さらにおススメするのが切り身の魚を糠漬けにして、1日冷蔵庫のチルド入れて、その後冷凍しておくこと。

あると、『あーー、お弁当のおかずが1品足りない!』なんて時や、『夕飯のおかずが足りない』って時に、
解凍して糠をふき取り、焼くだけでおいしいおかずに変身してとっても便利です。

我が家の冷凍庫には、私がおススメの鮭・鯖・鰆の切り身の糠漬がストックされています。
『今日はごはんつくりたくない!!』って時も、これさえあれば、解凍して焼くだけ。

あとはお米をといで、汁ものつくればいいやーーと気がラクになります(笑)

糠床以外にもおすすめする腸内環境を整える食材

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日本には糠床以外も地域ごとのお漬物がたくさんあります。

京都の『すぐき漬け』や、長野の木曽の『すんき漬け』など、発酵させる過程のその作り方は地域ごとに違いますが、
それぞれ植物性の乳酸菌が働いているのでいろいろ試したいですね。

キムチ

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スーパーで売っているキムチは残念ながら、発酵されたものでなくキムチ風の調味料で作られているものが多いのが現状です。
そのため、選ぶ時によくパッケージをみてどうゆう作り方をしているか確認することが必要です。

発酵されたキムチは酸味が強くその厳しい環境化で強い乳酸菌が生み出されています。
納豆のナットウキナーゼとの相乗効果は抜群なので、一緒に食べるとその相乗効果が得られます是非一緒に食べてみてください。

私も納豆とキムチを混ぜてあつあつのご飯にかけたり、お豆腐のトッピングにのせたりしています。
これからの季節は、そうめんにのせるのもアリですね。

➡️ IN YOUが推奨する無添加キムチ


豆乳ヨーグルト

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漬けもの以外で乳酸菌といって次に思い出されるのは、ヨーグルトではないでしょうか。
私の体験談ですが、いわゆるスーパーで買ってきたヨーグルトを食べてもなんとなく消化器によい感じが受けられずにいました。

私の家系で考えると、父は牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするというタイプ。
兄も同じようでした。

こう考えると、私の家系は、もしかしたら、動物性の乳製品に対しての消化できる能力が低いのかもしれないという仮説が生まれました。
(あくまでも個人的な感想です)
そこで、豆乳でヨーグルトをつくろう!と思い、お米からきた自然発酵の乳酸菌パウダーと豆乳をあわせて作り食べ始めたら、
自分で実感できるくらい、腸内環境がよくなったと感じました。

腸疲労予防に役立つ。無調整豆乳を使って簡単!手作り「豆乳ヨーグルト」の作り方。


お味噌

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お味噌にも植物性の乳酸菌が含まれているので、腸に届いて善玉菌の働きを助けてくれます。
その他にも、酵母菌、麹菌などが合わさることで、コレステロールの抑制や老化の加速を和らげ、美しい肌を保つための力をかしてくれます。
 

➡️ IN YOUが推奨する無農薬味噌


キャベツでつくる発酵食 ザワークラウト

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ザワークラウトはドイツの名物料理でソーセージの付け合わせとして有名です。
ドイツが発祥ですが、発酵食を食べている日本人にも食べやすいのではないでしょうか。

キャベツが持つ独自の酵素であるキャベジンには消化を助ける働きがありますが、
さらに発酵させることで10種類以上のビタミンやミネラルが含まれます。

私もキャベツ(農薬の使ってないものを選んでます)を丸ごと一個千切りにして薄く塩でもみ、
水気を出してから(出てきた水分にも栄養があるので捨てないでスープなどに使います)自然発酵乳酸菌のパウダーをあわせて冷蔵庫に寝かせて作っています。

冷蔵庫にあると、ちょっとした副菜になるので、とっても便利です。

みなさんも身体に入れる食材の選び(インプット)と同じように
腸内環境を整え、老廃物を出せる(アウトプット)にも注目してください。

それには、腸内環境を整える身体をつくりに意識を向けていただき
より健康を身近に感じていただけると嬉しいです。


この季節にオススメのぬか漬け

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このぬか床には農薬や化学肥料、除草剤も不使用で有機栽培された米ぬかだけを使っています。
一般の精米所でも有機栽培米は精米されていますが、慣行栽培のお米のぬかと混じってしまうので、有機栽培の米ぬかだけを探すのが大変でした。
約50軒の農家さんへの有機米栽培の指導する、栃木県のNPO民間稲作研究所の稲葉光圀先生と出会い、そこで栽培される有機米を出荷するライスセンターより、貴重な有機米ぬかを全量分けていただいているのです。
このぬか床に使われている米ぬかは、自然栽培に近い製法で栽培されたお米だけが原料なので、
乳酸菌や酵母菌が元気になり、ぬか漬けの仕上がりが他とは違います。


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消化吸収と排泄できる身体つくり 『発酵食を取り入れた、おうちで出来る薬膳』をコンセプトに おうちで出来る安全な発酵食を取り入れて いつものごはんをより消化吸収&排泄しやすい身体つくりと 季節と自身の体調を考えたおうちで出来る薬膳に変えようという 内容で毎回テーマごとに薬膳の座学とお食事をご紹介する 『薬膳工房あすごはん』を主宰しております。 フィールドワークとして、 F1種といわれている野菜が主流の中で、 先人が残してくれた種を古来種や在来種を育てる農家さんの活動を応援中。 国際薬膳師・国際薬膳調理師・自然発酵食研究マスター・アロマテラピー検定1級 スッキリ目覚める!毎朝を気持ちよくむかえようプロジェクト https://www.facebook.com/HaradaYakuzen/ blog: https://ameblo.jp/okigakuyakuzen website: http://www.yakuzenkoubou.com/
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