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被災地とつながるために「いま・ここ」でできること。被災地での経験から作る夏のからだにパワーを甦らせる重ね煮レシピ!

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被災地とつながるために「いま・ここ」でできること。被災地での経験から作る夏のからだにパワーを甦らせる重ね煮レシピ!



災害後の「ボランティア」について、「現地に迷惑では?」「素人にできることはないのでは?」
など、インターネットでは参加の賛否を問う声もあるそうです。
私自身は、阪神淡路大震災のボランティア初日に、
装備の準備不足で向かう失敗をしたことがあります。

また、集合場所には、天井まで届くほどの物資の山がいくつもあり、
それらは中身のカテゴリーがばらばらで、中古品も含まれたりで、
複雑な仕分けに人手を割くことができないと知りました。

そういった「ボランティア元年」の課題は、
さまざまな先輩のおかげさまで整えられ、
必要な情報を発信してくださっています。

まずは、落ち着いて、日々発信される「正確な情報」を得てから
、「必要とされている場所で必要とされていることを行う
」。
先日家族で伺った現地では、

人の手でしかできない作業がまだまだあります。


「全国社会福祉協議会公式HP」で、
公式に発表されている市町村名と、コンタクト先である各社会福祉協議会のリンク先が案内されています。

「全社協被災地支援・災害ボランティア情報(全社協公式HP)」


1.被災地で私が感じた人々の関係性

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 岡山県西平島地区の住民のみなさんと調和されながら、
長期活動を続けておられるボランティアチームさんの「在りよう」に感銘を受けました。
誠のこころで、地域のみなさんと「そこに在って」、
ていねいにじっくりとおひとりおひとりの「声を引き出して」、
みなさんと一緒に「実行しつづける」。

  「支援する・される」という、昔の一方的で2次元の関係ではなく、
その人それぞれの持ち場で、
持ち味で、立体的につむぎあう関係
が大切と感じています。言うは易し。

みなさんが、冗談を言いながら、共に活動されるまでに、
どれだけの「真摯な添い」があったろうと思います。

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 (汚泥で枯れてしまった庭に 植えた朝顔が「ひらいたよ」)

2. 被災地で感じた「いま・ここですべきこと」

 もし

「いまおられる場所で したいこと」があれば、それを大切にする。

「ボランティアに行かないボランティア」。

 それは、お仕事を続けること、夏休みのお子さんとプールに行くこと、
おばあちゃんの話に耳を傾けること、あるいは、ご自分がゆっくりと休息を取ることかもしれません。
ひとそれぞれで、その方にしかわからない大切なお役目。

「いま・ここ」を大切にしながら、現地とつながる方法も、
求めれば見つけることができると思います。
 

「募金」

もひとつの方法です。

分配基準や方法など課題はあるとは思いますが、
食費、生活費、修理費、買い替え費…その方に応じた用途はいくらでもあります。

真摯に長期活動されているボランティアグループさんの中には、
現地のみなさんのリクエストで物資を購入し、手渡されているところもあります。

受付されているならば、そちらへ託すという方法もあります。

社会福祉協議会さんや現地に拠点を置かれている
ボランティアグループさんとコンタクトを取る際には、
調べられる部分はできる限り自分で調べる自己完結型にすることで、
皆さんのエネルギーを本来の活動に使っていただけるようにしたいものです。

また、

現地の物産や商品の購入、

ふるさと納税、

再開後の観光地へ足を運んで

そこでお金を使うなどの方法もあります。
 

3. ボランティア準備、服装、手続き、持ち物、現地で注意したいこと(リンク)

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 (スコップの使い方、土嚢の結び方などを、現地のT氏から教えていただいた子どもたち。
T氏はご自身も被災されながら、みなさんの手助けに日々奔走。そういう方がたくさんおられます。
乾いた汚泥が舞い、粘膜が痛いので、目や鼻を覆える立体マスクやゴーグルがあるといい。)

 現地でボランティアの方のお話を伺うと、
東日本大震災などこれまでや今回、
ご自分が被災されながら活動くださっている方々がおられます。

 どんなことにも言えますが、体験していないと「分かる」という言葉を使えません。
さらに、同じ場にいても、観点や感じ方が違うので、同じ体験はできない。
 現地の活動から自宅に戻れば、家、家具、食べ物、衣服、生活道具が「あり」、
大切なひとたちが「いる」。これは決して「なんてことのない」「普通」なことではない。

「分かることはできない」。けれど、人には

「想像力があります」。
さらに

「想像はできても、やっぱり本当に分かることはできない」

と思っていると、
おのずと

「させていただく」という気持ちが湧いてくるものだと思います。

『「あった」ものが突然なくなったら…』
『突然自分が「被災者」の方になったら…』
『その状態が、復興するまでずっと続いたら…』


 さて、現地へ行く前に、ボランティア活動保険に加入がすすめられています。
活動中だけでなく、自宅と活動場所の往復途上も補償されます。
被災地の事務負担を減らすために、ご自宅最寄りの社会福祉協議会で加入するようにしましょう。

 服装は下記リンクで分かりやすくまとめてくださっています。
帽子、タオル、ゴム手袋、長靴の他、立体マスクが役立ちました。

 また、熱中症対策に、1日で水分を最低2リットル、
暑い日は余裕をもって4~6リットルを持参することが推奨されています。

流れる汗の量が多いので、良質な塩も忘れないように。

西平島地区では、かき氷のシロップの横に、ボウルに山盛りの塩もおかれていました。
 
「ボランティア保険とは」
「水害ボランティア服装準備マニュアル」「熱中症予防のために(厚生労働省)」
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 作業に入らせていただく時も、そこは「作業場」ではなく「家」 はじめに案内された場所以外の敷地に入らせていただく時も、
お声をかける。壊れていたり、泥だらけのものも、「ごみ」ではなく、
「暮らしの一部」 ひとつひとつの物の扱い方や、声のかけ方が変わると思います。
 

4. 被災地から食を共にする大切さを学ぶ「重ね煮大鍋料理」


 前回の災害料理では「最小限の水とガスで調理するポリ袋料理」をご紹介し、
二人分ならば、4~5品の献立が、ひとつの鍋で、15~20分程度の加熱でできました。
その他、以下のような工夫ができます。

・献立を汁ものにする(節水)  
・まな板を使わずはさみで切る(節水) 
・開いた牛乳パックなど捨てる予定の物をまな板に敷いて使う(節水)
・食材を小さく薄く切る(燃料節約)
・沸騰してから5分くらいで火を消して、鍋を布で包んで余熱料理・保温調理をする(燃料節約) 
・スパチュラや捨てる予定の新聞紙でなべをきれいにする(節水)


 今回は、「重ね煮」の鍋料理です。
「あたたかい食卓」は、空腹を満たすだけではなく、
からだの中、こころの内から満たしてくれます。
「同じ釜の飯を食う」冬に鍋をつつくのは、意味のあることですね。

 災害時には、特にみんなとあたたかい食の場をもつことが気分を変えてくれることがあります。
西平島でも、流しそうめんや重ね煮カレーなど、みなさんがリラックスして集まる食の場を大切にされています。
 
 そして、普段から、いっしょにごはんを食べる機会をつくるといいですね。
いっしょに大なべ料理を作ったり、
おかずをいつもよりちょっと大目に作って持ち寄って、食べて残りをまた分け合ったり。

 ワンオペ育児など、ひとりですべての家事や育児をされているパパ・ママも、
ごはん作りと心が軽くなるのではと思います。

<基本の重ね方>

「陽の力」を持つ上に伸びる野菜、「陰の力」を持つ下に育つ野菜。
丁寧に同じ大きさに切った野菜を、陽の野菜から順に、上に重ね、
一番上に心を込めて塩をふり、ふたをして蒸し焼きします。

野菜自身の水分だけでふっくら、甘く炊きあがり、鍋の中で陰陽が融合し整った「重ね煮」は、さまざまな料理に変身できます。

レシピの野菜は一例です。その時台所にあるお野菜を、自由に組み合わせてください。
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<具だくさんみそ汁>

 その季節にある野菜をなんでも入れて。昔ながらの知恵です。
[重ねる順] ・(ひとつまみ)
・油揚げ(1枚) 短冊切り
・にんじん(50g) いちょう切り
・玉ねぎ(100g) 回し切り
・里芋(100g) いちょう切り
・じゃがいも(100g) いちょう切り
・キャベツ(100g) 角切り
・なす(100g) 角切り
・しいたけ(100g) 回し切り
・こんにゃく(100g)手で切る

[作り方] ①材料を同じ大きさに切り、鍋に陽から陰の順に重ねます。
②水をひたひたにいれ、ふたをして中火で加熱します。
③野菜の甘い香りがしてきたら火を弱め、野菜が柔らかくなるまで煮ます。
④水を足し、再沸騰させたら火を消し、みそを溶き、お好みで豆腐、青ネギを加えてひと煮立ちさせたらできあがり。

<元気ラタトゥイユ>

 船越康弘氏の「百姓屋敷わら」で、
調理実習させていただいた寸胴鍋で作る重ね煮のラタトゥイユは、
夏のからだにしみわたる本当に滋味豊かな一品でした。

ごはんにかけていただくととってもおいしいですよ。

おうちにある夏野菜で。特にトマトと玉ねぎは、ぜひたくさん入れて。

[重ねる順] ・(ひとつまみ)
・玉ねぎ(200g)回し切り
・ズッキーニ (100g)  角切り
・ピーマン・パプリカ(200g)角切り
・なす(150g) 角切り
・トマト(500g) 回し切り
・にんにく・しょうが(ひとかけずつ) みじん切り
オリーブ油(大2)
塩(少々)

[作り方] ①材料を同じ大きさになるように切り、
鍋の中に重ね、最後に塩をふります。
②ふたをして中火で加熱します。
③野菜の甘い香りがして、
火が通ったら混ぜ合わせてできあがり。
塩で味を調えます。

<夏の重ね煮カレー>

 暑い国のスパイスは、暑い時のからだに添っていますね。
ラタトゥイユと同じように重ね煮をつくり、最後にカレー粉を溶きます。
カレー粉の量は、味見をしながらお好みの量を。塩こうじ、みそを加えるのもいいです。
たくさん作り、一日目はラタトゥイユ、残りを二日目にカレーにするのもいいですね。

[重ねる順] ・(ひとつまみ)
・にんじん(100g) いちょう切り
玉ねぎ(200g)回し切り
・ズッキーニ (100g)  角切り
・ピーマン・パプリカ(100g)角切り
・かぼちゃ(100g)
・じゃがいも(100g)
・なす(100g) 角切り
・トマト(100g) 回し切り
・にんにく・しょうが(ひとかけずつ) みじん切り
なたね油(大1)
(ひとつまみ)

①材料を同じ大きさになるように切り、鍋に陽から陰の順に重ね、水をひたひたに入れます。
②ふたをして中火で加熱します。
③野菜の甘い香りがして、煮えたら、火を消し、カレースパイスを溶いてできあがり。 
 *カレールーの場合は、とろみがつくまで、混ぜながら火を通してください。
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5. 被災地で得た経験を通して伝えたいこと

 いま、何気ない日常を見回して「あたりまえなこと」を探すと、
ひとつもないことが分かります。
だから、いつもそばにいる人たちと、会いたい人たちと、会おう。
いっしょにお茶を飲もう。いっしょにご飯を食べよう。
「いま・ここ」に、心満たされた人が少なくともひとり増えます。
どうぞこころもからだも、気満ちた夏をお過ごしください。


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今回の災害があって以来、当然のことながら私自身日々、心が落ち着きませんでした。
こうしている間も、断水や食不足などに苦しんでいる方々がいると思うと、当社としても少しでも力になりたいという思いが日に日に強くなりました。

IN YOUは年間3000万人近くの方に読んでいただいておりますが、きっと災害のあった地域の方にも読者様がおられたことと思います。

そう思うと、本当に本当に、辛いです。

けれども何もせずただひたすらに自粛したり、他人の不謹慎さに対して心無い言葉で誹謗中傷をして傷つけても果たして誰かのためになるのであろうか・・?
東京で生活を送りながら、ふと、違和感を感じたこともありました。

そうではなく、困った時はお互いに手を差し伸べるという、人間として当たり前のことをする。
そして今自分たちに出来ることを実直に、出来る限りの範囲で行うことが大事だと感じたのです。

国内外、色々な支援先がありますがどうせやるなら、中途半端なプロジェクトにしたくないと思いました。

その結果、色々とリサーチをさせていただき、当社の理念に共感していただいており、
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柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。
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