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Organic Life to all the people.

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38億年の進化が、たかが数十年の遺伝子組み換え技術に勝てるのか? 大豆が持つレグヘモグロビンの正体と働き

YoshiAraki
食品輸出業を営む中で、日本と海外との食品添加物基準、残留農薬問題などを目の当たりにする。 地域の特性を生かしながら、生産者・消費者双方にとって継続可能な一次産業(農業・漁業・畜産業)の有り方を考える。 その一環として、ナチュラルペットフード春夏秋冬の開発研究にも携わる。

大豆のあまりの栄養価の高さに頭を悩ませた!

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数年前、ある豆腐屋さんから「うちのおからをドッグフードに使ってもらえないか?」と問い合わせを受けたことがあります。
聞けば毎日70~80㎏ほど出ると言います。


その廃棄費用もかさみ、商品単価を押し上げているため、スーパーなどで安売りしている豆腐とますます価格差がついているとのこと。
「ホームセンターで見たドッグフードの原材料欄に、”大豆ミール”とか”脱脂大豆”とか書いてあったから、お宅で使えないかな?」
と。

確かに大豆は、良質なタンパク質だけでなく豊富な脂質も含み、栄養価が高いのが特徴です。

ただ一般に、飼料用に使用されているものは、大豆に限らず、
食品とは言えないグレードものが主流で、お豆腐やさんで出るおからのようなものを”脱脂大豆”と記載していると想像したら大間違いです。
そのためお豆腐屋さんから直接提供して頂けることは大変ありがたい申し出だったので、早速受け取りに行って、色々試してみました。

ところがです・・・・

おから

とにかく劣化スピードが半端ない

たいていの食品は、火を通したり、乾燥させて水分量を落としていけば、ある程度保存が効きます。
しかしおからは、肉以上に難しいのです。


そこで思い出したのが、祖母の得意料理だった”おからの炒り煮”。
おからと根野菜を甘辛く炒り煮にするのですが、夏場などは翌日になると酸っぱい匂いがしていました。

「おからは傷みやすいから」と祖母もよく言っていましたが、確かに他の煮物はもう少し日持ちします。
『なぜなんだろう?』と実験しているうちに、おからに付いた微生物の繁殖スピードが、ものすごく早いことが分かったのです。

まるで、ごちそうが並んだテーブルに「わ~い!」と一斉に殺到するようなイメージです。
それだけ空気中の常在菌たちにとって、栄養豊富で居心地の良い場所でした。

それなら常在菌たちの先回りをして、熱をかけ、安全な水分量まで乾燥させるには、何時間以内に加工が開始できればいいかを試しました。
結果は『すぐ!』

つまり豆乳を絞ると同時に、おからをベルトコンベヤーで乾燥室に送り、一気に水分を飛ばさなくてはならないことが分かりました。

人力でおからを鍋に移し、運んで乾燥用のパレットに入れ・・というのでは間に合いません。
ましてや車でお豆腐やさんに取りに行って・・というのは絶対無理。

ドーナツ
お豆腐屋さんで作っているおからドーナッツが『本日中にお召し上がり下さい』となっている理由を実感しました。
ドーナッツなどは170℃くらいで揚げるのに、それでも微生物の繁殖が止められないのです。


個人商店にベルトコンベヤー付きの大がかりな装置を作るのは現実的ではなく、ならば何らかの化学的処理が必要だと判断し諦めました。

しかしこの経験は、大豆の底力を改めて感じるきっかけになりました。
この小さな一粒に、どんなパワーが込められているのだろう・・と。


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生命誕生から38億年。動物のように移動できない植物は、
その土地で、その環境で生き抜くために様々な進化を遂げて今がある


地球誕生が46億年前。
そこから陸や海が出来、12億年という長い年月を経て、初めて生命が誕生したと言われています。

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それは海中プランクトンでした。
そこからさらに約33億年かけて藻類が、海から地上へと進出してきます。
これが今から4億~5億年前のことです。

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地上は未だ二酸化炭素の比率が高く、植物の成長にはうってつけでした。
すると現代とは逆の”環境汚染”に直面します。

植物が生い茂る

光合成が活発

大気中の二酸化炭素が減り、酸素が増える


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植物にとって”酸素”は毒性のある排出物であり、それが増えることは”汚染された環境”です。
そこに登場したのが酸素を活用して動き回る”動物”=恐竜の時代が来ます。

酸素呼吸というのは、自分の足で移動する動物が選択した進化です。
『筋肉を動かして活動する』というのは大きなエネルギーを使います。

そのエネルギー生産のために、動物は酸素を使うことにしたのです。

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植物にとって動物の登場は、”猛毒酸素”をエネルギー源にする驚きの存在だったことでしょう。

しかし酸素を消費し、二酸化炭素を吐き出してくれるので
「こりゃ都合がいいぞ!」と思ったかもしれません。

しかしどんどん体が大きくなり、植物を大量に食べるようになります。

すると今度は

1.食べられる前に種子だけを遠くに飛ばせるタイプ
2.食べられても種子は動物の体を素通りできるタイプ

など様々な工夫をします。

自分に都合の良い環境に種を運んでもらうために、
運び屋(動物)を選ぶ
ようにもなります。

6500万年前に恐竜が絶滅すると、今に繋がる哺乳類の原種たちが登場

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すると今度は植物のエネルギー生産施設、まさにソーラーパネルと言える”葉”を大量に食べる牛やヤギなどが登場します。
彼らは植物の固い細胞壁を壊して消化するために、胃を3つも4つも持ち、植物の繊維が大好物の微生物に胃を間貸しすることにします。

植物的には

「そうきたか~!」
というところです。

植物の生長点は先端部分にあるものが多いですが、
若く、柔らかい葉を好む動物が増えてくると、イネ科のように成長点を根元近くに持つものも出てきました。

「いや、それでも種を付けるまで体力が持たない」
という植物は、動物が嫌う匂いを発したり、苦い味にしたり、毒性物質を保持したりと、新たな戦略を練ります。

植物の進化は次世代に命を繋ぐ戦略

そんな風に進化を続けてきた植物は、人間の想像をはるかに超えたバックアップシステムが備わっています。
まだ私たちが知らないシステムもあるでしょう。

なんたってあの恐竜でさえ絶滅した氷河期や地殻変動を乗り切っているのです。

しかも
「寒いから暖かい所に移動しよう」
「火山が噴火したから、あっちの島へ行こう」
という選択肢がない中で乗り切っているのです。

その生命力と遺伝子に刻まれた進化の履歴は、動物の比ではありません。


豆類の栄養価の秘密は、その発芽システム

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豆は、植物の種

いわば植物が最も動物から守りたい物です。
それだけに、多少の温度変化や動物の消化液くらいでは破壊されません。
一般に植物は、発芽する際に炭水化物をエネルギー源にします。

しかし豆類は、”やせた土地=窒素が少ない土地”でも発芽するために、タンパク質=窒素を持たせるよう進化しました。

さらに無事発芽しても、養分の少ない土地で育つために、土中の根粒菌を根に住まわせ、葉が吸収した大気中の窒素を貯蔵させるシステムも作りました。

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大豆は、大豆油が摂れることでも分かるように脂質も豊富。
この脂質も、栄養の少ない土地でも確実に発芽できる秘密の一つです。

なぜなら脂質は炭水化物に比べると重さ当たりの熱量が高く、エネルギー効率が良いのが特徴です。

そのため

1.成長が早い
2.種が小さくて済む

という利点があります。

1の代表的な植物は、トウモロコシやひまわりです。
短い時間で、グングン成長して100㎝を超える背丈になり、一つの株から多くの種をつけます。

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そして2の代表的な植物は、ゴマや菜種です。

ただ脂質を多く蓄えるのは親株に負担が大きいというリスクもあります。
上記に挙げた植物はどれも1年草で、発芽から3か月~4か月くらいで次世代(種)を残して枯れてしまいます。

トウモロコシやゴマにとって、多少親株に負担がかかっても、その環境で生き抜くには、その選択が最良であったのでしょう。
生物学的な優劣ではありません。

樹齢が数百年の木とは、戦略が違うのです。

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同じように大豆が、自分の根に根粒菌を住まわせて空気中の窒素を固定するシステムも、良いことずくめで素晴らしいことのように見えます。
植物皆がやればいいのに・・とさえ思うところですが、これにもやはりリスクがあります。

他にはないシステムを稼働させるのは、それなりのエネルギーが必要になるのです。
そのエネルギーを作り出すために、根に住む根粒菌は酸素呼吸します。

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植物は”光合成”のように二酸化炭素を利用するのが主流です。
しかしそれではエネルギーが足りないので、根粒菌は酸素を利用することにしたのです。

ところが気体である窒素を根に固定するには、ある種の酵素が必要です。
この酵素は、酸素(O2)があると失活してしまうのです。

少ない土中の養分(窒素)を補うため、大気中の窒素を取り込む

窒素を固定する根粒菌の活動エネルギーを確保するには、酸素呼吸がマスト

窒素を固定するために必要な酵素は、酸素(O2)があると働けない


・・・酸素と酵素・・漢字で書くと紛らわしいですね。

レグヘモグロビンの登場!

スーパーマン
この悩ましい問題を解決するため、マメ科の植物は”レグヘモグロビン”という物質を作り出します。

貧血の時問題になる”ヘモグロビン”と名前が似ていますが、機能的にもほぼ一緒です。
見た目も似ていて、マメ科の根粒部分を切るとピンク色の液体がにじみ出てきます。

このレグヘモグロビンは、根粒菌まで効率よく酸素(O2)を運び、かつ酵素の働きを阻害しそうな余分な酸素は素早く処分することをやってのけます。

一方ヘモグロビンは、赤血球に存在するタンパク質の一種です。
肺から取り入れた酸素を結合させ、全身に運びます。

そして帰路では、二酸化炭素をくっつけて肺に戻ってきます。

このヘモグロビンの分子構造は、植物の持つクロロフィルと瓜二つなのです。
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中心に来るのが鉄(ヘモグロビン)かマグネシウム(クロロフィル)かの違いだけです。

生命の成り立ちを振り返ると、植物の方が先輩なので、クロロフィル先に存在していたのは間違いありませんから、
マメ科がレグヘモグロビンを作りだしたのも偶然ではありません。

20万年前に登場した新種 ホモサピエンス

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ホモサピエンスは、20万年前とかもう少し古いとかいくつかの説がありますが、どちらにしろ地球の歴史からすれば、つい昨日出現した生物です。

地球在住歴、4億年以上の陸上植物からすれば、たった2000分の1の在住歴しかありません。
植物からすれば、昨日生まれた赤ちゃんのようなものです。

その赤ちゃんが、植物が積み重ねてきた4億年以上の遺伝子をいじって、『自分たちのコントロール下に置いた』といい気になっています。

今までは「赤ん坊だからしょうがない」と見過ごしてもらっている部分もあったでしょう。
しかしそろそろ、地球のルールを教える厳しいしつけが待っているでしょう。

まずは謙虚に学ぶ

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新年度が始まる季節です。
進学、就職、転勤、引っ越しなど、新たな環境になることは人生で何回も起こることです。

しかしそのたびに、前の環境のルールが通用するとは限りません。
同じ職種でも、会社が変われば雰囲気も違うし、仕事の進め方も違うでしょう。

たとえ隣合った地域でも、食習慣や風習が全く違うこともあります。
古くから地域に根付く食事や風習というのは、その地域の気候や環境を乗り越えるため、あるいはより快適に過ごすために生まれたものです。

それは自然の声に耳を傾けてきた経験の積み重ねだと思います。
それなのに「私はこうしたいから」という理由で、今日入ってきた新参者がそのコミュニティのルールを変えるのは暴挙です。

まとめ:遺伝子組み換え作物を”科学の進歩”と捉えるのは人間の思い上がり

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『科学技術の進歩』という名のもと、その土地にも季節にも合わない作物や家畜を育てるのが普通になっています。

『自分と違う考え、やり方を排除する』
『自分がコントロールしてあげるべきだ』


その発想は、世界中で勃発する戦争やテロ、様々な差別と同じではありませんか?
身近な所で起こるイジメなどもそうでしょう。

自然界は、それぞれを尊重し、絶妙なバランスの中で成り立っています。
例え動物が果実を食べたとしても、その種を絶滅させるほど食べ尽くすことはしません。

違う性質を持つ者同士だからこそ、共存できるのです。


私たちにできることは、”進歩”ではなく”破滅”に向かっている技術こそ絶滅させることです。

自然界からこれ以上”厳しいしつけ”を受ける前に、責任を持ってそれを根絶する。

それには≪断固として買わないこと≫

この行為が経済至上主義の現在、企業にとって最も効きます。


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