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最強のパワーフード「黒米」のチカラ。あなたを冷えから守る養生食「黒黒お粥」の作り方。

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冷えと乾燥の季節。
あなたは何を食べていますか?

朝の冷えこみが強くなってきて、お布団からなかなか出ることができない・・。
みなさんも今年の冷え込みの早さに対応しきれていないのではありませんか?

11月22日は「小雪」(しょうせつ)であり、
暦の上では雪がチラチラと舞う時期になってきています。

かと思えば、部屋は暖房ガンガン、オフィスは乾燥しっぱなし、車内はムンムン

でも外に出れば冷たい外気だから、温度差にもかなりやられます。
こんな状態では体温調節も難しくなり、自律神経も乱れがちに。


薬局で勤めていると、季節の変化を患者さんの様子からも感じられます。

風邪をひく人が急激に増える、足腰など関節の痛みを感じやすくなる、血圧が高い人が増えるなど。これらは冬場の風物詩とも言えるほど、本当に多くの患者さんが抱える冬の悩みです。

これらに関係しているのが「冷え」です。

冬になるとながーいながーい、「冷え」との戦いが始まります。


そこで大事なのが食事です。食事を変えるだけで、体は変わります。

旬を感じにくい現代の食卓が冷えを招く


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冬になると、自然と温かいものを欲します。
そこで、強い味方となるのが「旬の食べ物」

冬の食材には体を自然とあたためてくれる物が多いのです。
大根、カブ、白菜、かぼちゃ、ねぎ、れんこん、カリフラワー など。

本来であれば旬の野菜を使った料理を食べることで体を癒すことができるのですが、最近のスーーパーには旬がありません。

一年中、どんな野菜でも消費者が求めるようになった結果、どんな食材でも一年中だいたい手に入ります。

でも冬に例えば「ナス、キュウリ、トマト」のような夏の陰性食材ははおすすめできません

冬に取り入れたい食べ物は「旬」&「黒」


冬であれば体を温める食材がおすすめ。そして、特に薬膳的には「黒い色」がポイントです。

陰陽五行説によると、冬に冷えによってダメージを受けやすい「腎」を守るには「黒」の食べ物を食することで対処することを勧めています。

もっと詳しい黒い食材の話は前回の記事も参考にしてください。
http://macrobiotic-daisuki.jp/kuroisyokuzai-inyougogyou-30848.html

黒米のすごさ。知ってますか?


黒い食材でも、今回おすすめしたいのが「黒米」です

みなさんも黒米のことはご存知かと思いますが、 あの黒さ、なんだか力がありそうに感じませんか?

楊貴妃も愛した黒米のルーツ

黒米は古代米の1つで、中国・狭西省漢中地方が発祥であり2000年以上の歴史があるとされています。

黒米を発見し、広めたのは漢の時代の張騫(ちょうけん)という人物です。この張騫はその後出世したことからも、縁起が良く出世米とも呼ばれています。

あの世界の三大美女である楊貴妃も黒米を愛していたのだそう。

日本の米のルーツにもなったとされています。私たちが今食べているお米の先祖となるのです。

黒米の生命力の高さ

黒米は非常に生命力が高い植物です。黒米は栽培中に自然と粒が落下しやすいので、1.5m以上にも稲穂が成長します。落下しやすいのであまり多く収穫はできません。

黒米は非常に生命力が強く、それほど良い土地でなくても無農薬、無肥料で育つことができます
日本では沖縄のような暑くて厳しい環境である稲作には向いていないような地方でも黒米がよく育ちます。
そして、干ばつや冷害に対しても抵抗力が強いのです。

黒米は玄米の一種

ちなみにうすい紫色に見えるタイプもありますが、5分づきにすると紫米とか紫黒米とも呼ばれます。この色は糠の色であり、精米すれば白に近い色になるのです。
つまり、黒米はいわゆる普段の「玄米」と同じようなものなのです。


黒米は普通に炊飯すればいいだけ

黒米はあの黒々しい色から初めは手を出しにくいかもしれません。
どう使ったらいいのかわからないという方もいるでしょう。

でも黒米は特別な炊き方は必要ありません。普段のお米に大さじ2、3杯いれて炊けばいいだけ。
水を余分に加えたり、余計に浸水時間を増やすことも必要ないのです。

黒米で特別な料理をつくる必要はありません。

まず黒米を買ってきて、お米に少し混ぜて炊くだけで、冬の養生になります



白米に比べても豊富すぎる栄養素

それに、黒米には栄養がたっぷりなのです。

すごすぎる黒米の効果

黒米はただ黒いだけではありません。黒米には豊富な栄養が入っているのです。だからこそ黒いのです。黒さには理由があるんです。


黒米には次のような栄養素が入っています。しかも量が白米と比べても非常に多い。

白米に比べてたんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ナイアシン、リジン、トリプトファンなどが豊富に含まれ、鉄分や亜鉛、リン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類も豊富わかさ生活

黒米は現代の白米と比べ、栄養価も高く、ビタミンB1は約4倍、ビタミンB2は約6倍、ビタミンB6は約4倍、ナイアシンは約6倍、鉄は約3倍、カルシウムは約4倍、マグネシウムは約5倍、食物繊維は約7倍兵庫栄養調理製菓専門学校

注目の成分は「アントシアニン」


アントシアニンといえば目に良いといわれるブルーベリーが有名ですが、黒米にも入っています。
アントシアニンは、天然の青紫色の色素であり、ポリフェノールの1つ。

この独特の色から、縁起が良いと古代からいわれていて、お祝い事の時にも食されてきました。

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中国では「薬米」ともいわれ、薬膳にも

黒米のルーツである中国では、その効果の高さから 「薬米」とも呼ばれているのです。

薬膳において、滋養強壮と不老長寿に良いとされて愛されており、皇帝にも献上されていたほど。

特に「血を補う作用」「腎を守る作用」「胃を丈夫にする作用」などが黒米の薬膳的な効能です。

栄養学的にみる黒米の効果

黒米には、ビタミン、アミノ酸、ミネラル類などの栄養素が非常に豊富に含まれています。
この作用によって次のような効果があります。

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(画像:iro-tori.com/content/432)


視力を回復させる

私たちの目には紫外線やLEDなど日々さまざまな光が入ってきて、活性酸素を発生しています。この活性酸素の発生を抑えて、抗酸化作用をもたらすのが「アントシアニン」です。
視力回復や、眼精疲労、また目の病気の予防にも良いと言われています。

胃腸を守る

黒米は胃腸を保護して丈夫にしてくれる作用があり、栄養吸収を高めるので滋養強壮、疲労回復にも良い食品です。それに消化にも良いので弱った胃腸にも優しいのです。

肌を美しくする

黒米には血を作る働きがあるので、血虚状態の方にもおすすめです。
血が不足すると肌が乾燥したり、ツヤがなくなったり、肌トラブルを起こしやすいので、血を補う黒米を食べると良いといわれています。

だから、貧血気味の方にもおすすめの食品です。

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また、成分的にしみの原因になるメラニンを作るチロシナーゼ
保水作用のあるヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼ
コラーゲンを分解するコラゲナーゼ、
エラスチンを分解するエラスターゼなどの酵素の働きを抑制して
美しい肌を作ることを助けてくれます。

髪を黒く美しくする

昔から黒米を食べると髪の毛が黒く、美しくなると言われています。これにはビタミン、鉄分、亜鉛など髪をつくる上で必要な栄養素が黒米には含まれていることが関係します。

陰陽五行的に考えても、「腎」が弱ってくると白髪が増えたり、抜け毛が多くなる。

「黒」は「腎」を癒してくれるので、黒米のような黒い食べ物は髪の毛にも良いのです。

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(画像:kurashinista.jp/column/detail/2240)


白髪染めなんてまだ使いたくない、でも髪の毛が年々気になる・・という方は、まずは「黒米」をお米に混ぜてたべる事から始めてみるといいですね。


食物繊維が玄米の8倍!だから便秘にもいい

黒米にはなんと玄米よりも8倍も多く食物繊維を含んでいます

便秘の原因はさまざまですが、食事量が少なく便のかさが足りないため蠕動運動が起きないような慢性の便秘の方には黒米がおすすめです

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黒米を食べて、「胃、腎、血」を補おう

こんなに素晴らしい効果のある黒米ですから、もっと積極的に食べたいところ。
一番簡単なのは、お米に混ぜる方法。

普段のお米に黒米を少し加えて、全体を混ぜて炊けば紫色の綺麗なごはんが炊き上がります。
黒米を入れて炊くと、お米がもちもちに炊き上がるんです。

日本人が大好きな白米は体を冷やしやすく、血糖値が上昇しやすいですが、黒米や玄米を食べる方が体も温まります

そこにごま塩をパラパラふっても、美味しい。


炊いた黒米を使って、黒米サラダにしても良いですね。
少し硬めに炊いて、好みの野菜や豆類と、オリーブオイル、自然塩、バルサミコ酢などで味付けるだけで簡単です。

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(画像:cinq.me/sakaseruhana/?p=595)

でも、冬にもっと温まって、効果的に食べたい!というわけで、今回は簡単にできる真っ黒な「黒黒お粥」をご紹介します!

黒い食材を使った「黒黒お粥」の作り方


【材料】
黒米 50g
黒豆  25g
黒ゴマ 大さじ1杯
玄米または白米 50g
ハトムギ  75g
水 2Lくらい
だし昆布  2枚

砕いたくるみ 2、3かけ

※材料は全て揃える必要はありません。水加減も少なめに始めて調整してください。


【作り方】
1.だし昆布は小さく切っておき、すべての材料を土鍋などのお鍋にいれて、半日以上浸水します。
2.鍋を火にかけて沸騰したら、中火で30分
3.焦げるといけないので時々混ぜてあげましょう。この時右回転で混ぜるのがポイント!
マクロビ的にも右回転の方が美味しさがギュッと閉じ込められると言われています。
4.食べる直前に好きな硬さになるまで再び火を入れて。くるみは最後に歯ごたえをつけるために散らします。

お好みでクコの実やなつめ、ゆりねなどを加えると薬膳っぽく仕上がります。
難しく考えずに、黒米と普段のお米、黒ゴマだけで作っても良し

黒黒お粥では、黒い昆布を使ってだしを取りましたが、好みの味付けにして構いませんよ。

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(画像:my-natural-living.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html)

冷える朝に、食べ過ぎてしまった翌日のリセットに。
黒黒お粥を食べて、血を補い、胃をいたわり、腎を養う。 

冷えに負けない強い体を作ることができます。


体を腹の底から温めて、冷えによる病を防ごう


まだまだ冬は始まったばかり。寒さは表面だけではなく、奥深いところにも入り込んで、体を衰弱させてしまいます。
黒黒お粥のような、芯から温めてくれるお粥で滋養を高め、
暴飲暴食しがちな年末に備えて、早い時期から胃腸をいたわっておくことが大事
です。

さまざまな楽しいイベントが控えているこの時期だからこそ、
肝心な時に体調を壊さないように、自分の体をいたわってあげたいものですね。
参考:わかさ生活 www.wakasanohimitsu.jp/seibun/black_rice/


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manami sasao
タイ在住、ときどき日本。フリーライター兼薬剤師。 薬剤師でありながらも、ヨガを始めてから薬に頼りすぎないセルフケアに関心が高まる。祖父がタイ人、ハーブを多用したタイ料理、タイの穏やかな空気に魅了され外資系製薬企業を退職して夫と共にタイに渡る。現在は薬局での経験と知識を生かして、ヘルスケア関連ライターとして活動中。西洋、東洋医学にも自然療法にも偏りすぎない方法を発信していきたいと考えている。
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