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血不足になりがちの女性の味方。黒豆で血を増やし腎を癒す。材料2つのシンプルほくほく黒豆の活用法。

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多くの女性が「血虚」である事実。
血の巡りが悪い以前に、血が足りていないかも?!


東京では54年ぶりに11月に雪が降りました。
今年は、とにかく温度差も大きく、寒い日は例年よりもさらに冷え込みが強いようです。
そんな中、やはり冬といえば「冷え」が最大のトピックスとなります。
確かに多くの方が、冷えています。

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寒さなどの天気による影響を、人間はもろに受けて暮らしています。
冷える食生活、ストレスなども冷えの原因になります。

そして冷えることにより、人間の体温は下がりやすくなり、
通常36度から36.5度が平熱だったのが、現代では36度に満たない方も増えてきているようです。

35度台になると、ガン細胞が増殖しやすくなり、
ウイルスや細菌へ対する抵抗力も低下
します。

冷えは私たちにとって良くないのは周知の事実です。

女性が抱えやすい婦人科系のトラブル。
冷えだけが問題ではない。


女性が特にかかえやすいのが、婦人科系の悩みです。

「生理不順」「経血量が多い」「不正出血」「生理痛」など、さまざまな不調を訴えるようになります。

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もし、何らかの不調を抱えているなら、
「冷え」だけに注目していても、十分ではありません

根本的な問題として、「血が不足している」ことが関係しているかもしれないのです。

女性は生理があるから血が不足しやすい

健康診断で血液検査を受けると「ヘモグロビン値」や「赤血球数」などを見て、貧血かどうか調べることができます。
会社や人間ドックなどの結果で、「貧血」と言われたことがある方も多いはず。

貧血となると、次の症状が現れます。

・めまいがする
・息切れがおきる
・爪が割れやすい
・髪の毛がパサつく
・なんとなくだるい


もし、「貧血」と診断されたならば、鉄剤を服用したり、
食事やサプリメントなどで鉄分を補う
という指導がされるのが一般的です。

冷えて仕方ない。
貧血と診断されていなくても、血が不足しているかも?!

でも、ここで問題なのが「貧血」と診断されなくても、上記のような症状がある方がいることです。
例えば赤血球数が基準値内であっても油断はできません。

赤血球数の基準値の幅は非常に広いので、女性の場合 380~500×10^4個/mm3
上限の方と下限の方では、120万個ものヘモグロビンの数の差が出て来るわけです。

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いくら正常値内とはいわれても下限値に近い場合には、赤血球不足状態になっているのです。

人間の体は「気・血・水」で出来ている

漢方の世界では、人間は「気・血・水」という3つの構成成分で出来ているといわれています。

これらのバランスが整い、はたらきがしっかりしていれば、体は病気にならない丈夫な状態を維持することができます。

その中でも「血」は栄養素や酸素を運び、生きていく上で絶対に欠かすことができない存在です。

血液サラサラよりも血の不足の方が問題?!

よく、「血液さらさら」と言いますね。血液がドロドロしているため、さらさらにして流せばよいと思われがちです。
でも、そもそもの「血の量」が足りなかったら、どんなにさらさらにしても全身に十分に行き渡りません。

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汚れを水で流すことを考えてみてください。どんなにさらさらの水でも量が足りなければ、汚れを流しきることはできませんね。
血液の質も大事ですが、血液の量を増やすことの方が大事なのです。

血の不足。「血虚」で起こりうる症状とは?


漢方の世界では、この血が足りていない状態のことを「血虚」(けっきょ)と言います。血虚となると次のような症状が出てくることがあります。

顔色が青白い
肌のうるおいが足りない
乾燥する
漠然と不安になりやすい
目が疲れやすい、視力が落ちてきた
爪が割れやすい
立ちくらみ、めまいがする
足がつりやすい
物忘れが増えた
よく夢をみて熟睡感がない
コロコロ便の便秘である
手足がよくしびれる
経血の色が薄いまたは量が少ない

そして、血が足りないと、全身に血が届かないので、
手足などの末端が冷えがちになります。血が酸素と栄養を届けて、末端を温めてくれます。

冷えが強いという方は、温めることも大事ですが、血を補うことも重要なのです。

女性と肝には大きな関係がある

「女性は肝を先天とする」という言葉があります。
体の血の巡りを司り、血を蓄えている「肝」は、特に女性の月経とも大きな関係があるのです。

毎月の生理がきちんと来る、排卵があるという大事なことは「肝」の働きのおかげ。
肝には「気」の力も大きく関わります。
肝の働きが衰えると、気血両方のめぐりが悪くなり、イライラしたり、生理周期が乱れたり、生理痛が強くなったりという不調が起こります。

ki_ketsu_sui_01 (引用資料:赤玉漢方薬局 www.akadama.net/hpgen/HPB/entries/4.html)

だから、女性は
「肝」をいたわることもとても大切
なんです。

血を補うには「肝」を助けるレバー良いといわれる理由

では血を補い、肝を癒すにはどうしたら良いでしょう?
まず浮かぶのは「レバー」でしょう。
レバーはご存知のとおり、肝臓です。

漢方でも「肝は血を蔵す」といわれるように、血を蓄える場所と言われています。

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だからレバー(肝)を食べることは、貧血によいと薬膳の世界でも勧められています。
でも、安全なレバーを食べなければ、汚染などの問題もあり逆効果になり得ます。以前にも生レバーによる食中毒などの問題が話題となりましたよね。

それに、ベジの方や、肉は食べてもレバーは食べたくないという、レバー嫌いの方も多いはず。

わたしもかつて貧血でした。そして、レバーは大の苦手・・絶対食べたくありませんでした

でも、レバーにこだわる必要はなかったんです。
血を補ってくれる食材は他にもたくさんあります。
次に血を補う食材についてお話します。

「血虚」におすすめの食材は黒い食材と赤い食材

薬膳や漢方では、「弱い部分を、その部分と同じ色の食材で癒す」という考え方があります。
血が不足している時には
「赤い食材」と「黒い食材」
を積極的にとるとよいです。

赤い食材としては、「クコの実」がおすすめ

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ゴジベリーという呼び方でスーパーフードとして近年話題になっていますが、
漢方の世界ではもう何千年も前から当たり前の存在

「上薬」といって、どんなに食べても良いといわれている薬効食材なのです。
おやつの代わりに食べたり、お茶に入れたり、料理に使ったりして、どんどん食べましょう。


黒い食材ならば、ダントツで「黒豆」!

黒い食材としては、前回もご紹介した「黒米」「黒きくらげ」「ひじき」「しいたけ」などもおすすめです。

黒米についてはこちらの記事をご参考にしてください。
http://macrobiotic-daisuki.jp/kuromai-kounou-inyou-32014.html

でも、今回注目したいのは、「黒豆」

Kuromame

Kuromame

(画像:washoku-lab.net/archives/8278)

黒豆といえば、甘く似た煮豆でおせち料理にも登場する、縁起物です。
ほくほくしていて、甘みがあり美味しいですよね。

しかし、あまりアレンジの仕方がわからず、使いこなせないという方も多いでしょう。
お正月も黒豆ばかり残る・・という事態が起こりがちです。
でも、黒豆は本当にすごい食材なので、おせちだけではもったいないんです!

黒豆には素晴らしい効果があるんですよ。


<黒豆の性質>

五味・五性   甘/平 
帰経      脾・腎
血虚・瘀血・水滞・冬

秋から冬などの寒い時期に必要な「甘み」を持ちます。
平性というのは、冷やしも温めもしないという意味。

帰経とは、体の五臓のどこに働くかということ。

胃腸を意味する「脾」を癒し、腎臓や生命力の源を意味する「腎」を癒してくれる「補腎」の効果があります。

kimame2 (画像:store.shopping.yahoo.co.jp/kuromame/9999.html)

冬に衰えがちな「腎」には黒豆が最適な食材

特に、冬は「腎」の働きが低下して、足腰が冷えたり、生命力が落ちやすい時期になります。
腎は、水分代謝だけでなく、「精」といわれる、生命エネルギーや生殖力にも関係する大事な部分です。
特に、女性は腎の働きが衰えると、老化が気になったり、不妊といったトラブルを抱える可能性もでてきます。

黒豆は「腎」をいたわる最強食材とも言われています。
見た目にも腎臓っぽい形をしていて、黒々しい感じが、まさに腎に効きそうな印象を与えています。

そして、黒豆には「血虚」を癒す、血を補う作用「補血」作用もあります。貧血気味の方や、経血量が多い方、また万年冷えに悩んでいるような方に大変おすすめです。

さらに、血虚だけでなく、血液がドロドロで巡りが悪くなっている「瘀血」
むくみや体に余計な水分を溜め込む「水滞」にも効果があるので、全身の巡りがよくなるのです

黒豆に含まれる成分の効果が裏付けている

黒豆の黒色はアントシアニンの色素によるもの。
アントシアニンにはアディポサイトカインという内臓脂肪から発生する高血糖や高血圧に関わる物質を抑制し、
さらには動脈硬化を抑制するという効果
も知られています。

kuromamesaiyoko (画像:白ご飯.com irogohan.com/recipe/kuromame/)

また、黒豆に豊富に含まれるサポニンには、血中コレステロールを低下させる作用もあります。
また、アントシアニンとビタミンEによる抗酸化作用もあることがわかっています。

ある実験によると
黒豆、黒大豆双方ともにDPPHラジカル補足能を有している。
LDL酸化の観点からアテローム性動脈硬化を防ぐ可能性が考えられた
引用文献:www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17995667

また、黒豆はほとんど大豆と同じような栄養成分を持っており、
イソフラボンも含んでいます。女性のホルモンバランスによる不調、更年期障害などにも効果が期待できるのです。
参考:わかさ生活 wakasanohimitsu.jp/seibun/black-soybean/

もっと食べたい!いろいろな黒豆の使い方

黒豆はあまくお砂糖で煮て食べるのが一般的ですね。
黒豆といっても、「黒千石」「黒丹波」「光黒」などさまざまな品種があります。

黒豆の皮は硬いので、重曹を使って煮る方法が昔から行われています。
砂糖と一緒に煮てつくる煮豆も美味しいけれど、どうしても砂糖の摂りすぎが気になります。
甘いとアレンジしにくいので、私は水と塩だけでシンプルに煮た黒豆が好きです

そこで、簡単につくれる便利な黒豆煮をご紹介します!

甘くない!シンプルほくほく黒豆の作り方

【材料】
黒豆 100g
重曹 ほんのひとつまみ
自然塩 小さじ2分の1

【作り方】
1.あらかじめ400mlの水に一晩つけておく。
2.そのまま水は変えずに火にかけて煮る
3.重曹と塩を加えて沸騰したら、灰汁を摂りながら弱火から中火で1時間ほど煮る。
4.好みの硬さになったら完成です。

黒豆の黒い色は水につけることで抜けやすいので、
浸水するときに一緒に釘を入れておくと良いといわれています。
でも、綺麗な釘がなければ入れずに作っても十分に栄養はとれますよ。

dsc_0248 (画像:JA全農 39.benesse.ne.jp/blog/1604zennoh/archive/12)


シンプルほくほく黒豆の使い方

塩で味付けただけの黒豆は、サラダのトッピングにすると、一気に見た目にも健康的な薬膳風サラダになります。
ビーツや紅芯大根などをスライスしたものと合わせて、「赤と黒」を取り入れてみて。

ミネストローネにすれば、トマトの赤と、黒豆の黒を同時にとりいれることができます。
カレーに入れたり、白和えに加えたり、大豆やキドニービーンズなどの代わりに使ってみてくださいね。

今回ご紹介した、シンプルほくほく黒豆を冷蔵庫にストックしておけば、
いつでも料理に使えるし、小腹が空いたときのおやつにもなるからおすすめです。
多めに茹でて、冷凍しておいても良いですよ。

面倒ならば炒り黒豆で黒豆ごはん、黒豆茶だって良し

黒豆を戻したり、茹でている時間がない・・
という方やめんどくさいという方には、炒り黒豆がおすすめ。

お米に一緒に入れて炊けば、黒豆ご飯になるし、お湯を注げば黒豆茶に。

%e9%bb%92%e8%b1%86%e3%81%93%e3%82%99%e3%81%af%e3%82%93-5-1024x683 (画像:myvegerecipe.com/201501kuromame/)

そのままぽりぽり食べても美味しいです。でも硬いから、お腹を詰まらせないように注意してください。


黒豆をもっと取り入れて、血を増やし冷えを改善しよう!

今回は冷えの原因になる「血虚」に注目して、補血に効果的な赤と黒の食材についてお話をしました。
特に黒豆のような黒い食材は、気をつけていないと、うっかり不足しがちになります。

冬には、常に黒豆を冷蔵庫にストックしておいて、
血を補い、腎をいたわっていくことが、養生にもつながります。


いま元気だからといって油断はできせん。
まだまだ長い冬の戦いに負けない体を今から作っておきましょう。


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manami sasao
タイ在住、ときどき日本。フリーライター兼薬剤師。 薬剤師でありながらも、ヨガを始めてから薬に頼りすぎないセルフケアに関心が高まる。祖父がタイ人、ハーブを多用したタイ料理、タイの穏やかな空気に魅了され外資系製薬企業を退職して夫と共にタイに渡る。現在は薬局での経験と知識を生かして、ヘルスケア関連ライターとして活動中。西洋、東洋医学にも自然療法にも偏りすぎない方法を発信していきたいと考えている。
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