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2015年4月、森永製菓からマクロビオティックお菓子の”続編”がリリース!

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私は全く知らなかったのですが、2014年4月に森永製菓が発売した「マクロビ派ビスケット」なんて商品があったんですね。先日いただく機会があり、思わず目を丸くしてしまいました。商品名に何だかマクロビオティックの「孤高の存在」を感じてしまうのは私だけでしょうか?いやでも、とてもうれしい気分になりました。

加工されたドライレーズンなどを使い、当たり前ですが砂糖や卵、バター、マーガリンなどは使っていません。コンビニや駅限定の販売とはいえ、大手菓子メーカーが開発したマクロビオティック商品はとても珍しいものでしょう。商品開発をした社員の方のコメントが森永製菓のウェブサイトに掲載されていました。

さかのぼれば、2004年のある出会いがきっかけです。 海外での講習会を終え、フランスのシャルル・ド・ゴール空港で出国手続きをしていた時のこと。ひょんなことからある日本人のマダムと意気投合し、 森永製菓に勤めていることを言うと、穀物や野菜中心の食事法 “マクロビオティック”の素晴らしさをレクチャーしてくださって…。 当時は「自分に関係ない世界」と決め込んでいたのですが、 健康商品の開発を進めていく中でマダムの話を久しぶりに思い出し、 「自分がいま試作検討している配合をいじれば、マクロビオティックに なるのでは?」とピンときたんです。(中略)製法も重要なポイントで、「マクロビ派ビスケット」は、通常のビスケットの2~3倍の時間をかけて じっくり焼いています。もちろん、仕込み手順や成型設備についても検討を繰り返しました。

ドラマティックなエピソードですね。時間や手間をかけているのはよくわかりますし、これ(2枚パック×2袋)を180円で販売できるのは大手メーカーならではですね。気になる売上げや市場評価ですが、概ね順調なようです。

2015年3月11日、森永製菓からこんなニュースリリースが発表されました。

美容と健康に敏感な女性が注目!大好評「マクロビ派」から 「マクロビ派ブラウニー」「マクロビ派チップス」新発売

森永製菓株式会社(東京都港区芝、代表取締役社長・新井 徹)は、『マクロビオティック※』の考え方に基づいて開発した商品「マクロビ派ビスケット」が、2014年春の発売以来好調を続けており、特にCVS健康食品売場において新たな顧客層を開拓していることから、4月7日(火)より同シリーズを拡充し、新たに「マクロビ派ブラウニー」「マクロビ派チップス」の2商品を新発売いたします。

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購買者属性分析によると「マクロビ派ビスケット」は他社の栄養補助食品に比べて女性購入率(特に20~30代)が高く、これまで健康食品売場での商品購入機会が少なかった女性客層を、新たに獲得していることが分かっています。 『マクロビオティック』は健康美容志向が高く、日々の食事にもこだわる女性の間で急速に関心が高まっており、いち早くこの考え方を取り入れた「マクロビ派ビスケット」は、当社お客様相談室に寄せられる販売店お問合せ件数も、全商品中でトップとなりました(2014年4月~12月累計)。(森永製菓オフィシャルサイトより文・画像を転載させていただきました。)

CVSとはコンビニのことです。素晴らしい市場の反応があるようですね。興味本意で売れているのか、強い購買意欲があって売れているのかわかりませんが、どちらにせよ「続編」が出るということはひとつの結果が出ていることですから嬉しいことだと個人的には感じます。せっかくですので「マクロビお菓子、おいしいじゃん。」と思われるような商品をぜひリリースしていただきたいところです。

新商品情報

マクロビ派ブラウニー:194円(税込み)4月7日(火)発売:全国CVS/鉄道売店
マクロビ派チップス:162円(税込み)4月7日(火)発売:全国CVS/鉄道売店
マクロビ派ビスケット(新デザイン):194円(税込み):4月下旬:全国CVS/鉄道売店

健康志向にシフトしていくコンビニエンスストア

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▲マクロビ派ビスケット。歯ごたえ、香ばしさはマクロビオティックです。

消費者への訴求の場としてコンビニの流通のチカラは凄まじものがあります。そんなコンビニは年々健康志向になってきています。

2013年秋、ローソンは従来の『マチのほっとステーション』から、『マチの健康ステーション』にキャッチコピーを変えました。小麦の外皮を利用した低糖質の「ブランパン」のヒットをはじめとして、健康志向商品はさらに充実していきそうです。「ナチュラルローソン」を2018年度末までに約3,000店舗に増やす計画も発表されました。

さらに医薬品取扱店舗を、現在の84店舗から、2018年度末までに約3000店舗に増やし、薬剤師・栄養管理士による24時間の健康相談を、今後5年間で全店導入するとも発表しています。これは画期的なことだと思いますが、個人的には「薬に頼らないライフスタイルの提案」という企画を期待せずにはいられません。薬を飲まずに病気を治す系の本は10万部を超えるベストセラーが続々と生まれています。

メインターゲット層は女性とシニアです。とりわけ女性客は来店頻度が高く、1回の購入点数も多い傾向があるといわれ、「健康」を前面にアピールすることで、この顧客層のさらなる拡大を図ることが狙いとなっていると分析されています。コンビニ各社の営業戦略は研ぎすまされており、私たちが今まで行ったコンビニの動向は全てコンピュータによって高度に、詳細に分析されています。アマゾンに「丸裸」にされているのと一緒です。おそらく今後さらにピンポイントで「私たちが欲しい商品」を送り込んでくるでしょう。



コカ・コーラ社も変わらずにはいられなくなった

コカ・コーラは健康志向の「緑のコーラ」を発売します。「コカ・コーラ ライフ」です。人工甘味料を使っていないため、味わいはよりナチュラルになったと発表しました。とはいえ、やっぱりコーラでしょうとしか私は思いませんが、「シフトし始めた」ことに注目します。ファストフードの売上げが落ち、肥満大国の米国を中心に世界的な健康志向が強まり、コーラ社の炭酸飲料の消費が頭打ちになっていることが開発の背景にあります。

余談ですが、米コカ・コーラは米国で牛乳の取り扱いを始めたといいます。通常の牛乳に比べ、高タンパク、高カルシウム、乳糖ゼロの牛乳を製造するメーカーと提携し、コーラ社が流通・販売を手掛けると発表しています。

「つか、牛乳かよ」と思いっきり突っ込みたくなりましたが、同じく「シフトし始めた」ことに注目したいと思います。

少しづつですが、消費者も「今までの常識を疑う目」が芽生え始めているのかも知れません。ですのでこれからはメーカー各社にも大きなパラダイムシフトが生まれると考えられます。今なら健康志向ブランドのイメージを持つ菓子メーカーや飲料メーカーに多くの人が将来性を感じるでしょう。言い換えれば、砂糖水を売っている飲料メーカーは苦戦していくことは間違いありません。大手ファストフード店の巨大な牙城が崩れゆく時代です。

市場は消費者によって生成されていくわけですから、私たちが「薬に頼らない」「添加物だらけの食品は極力口にしない」という気づきを持ち続ければもっともっと健康な食品が世に出る機会が増えると思います。

2000年代、ロンドンのオーガニックブーム(ファーマーズ・マーケット)の頃に言われた「変革はストリートから生まれる」という言葉が私は好きなのですが、今の時代はまさにユーザー(消費者)がムーブメントを作る時代だと思います。インディペンデント(小さな世界)で作っていたクラフトビールが人気を博し、大手メーカーも無視できなくなり、最近ではついに大手ビールメーカーがクラフトビール業界に参入するニュースが話題になりました。

今回のようなマクロビオティックお菓子もそのひとつです。小さな世界で流行っていることが大きな世界からも注目される時代。これからはマクロビオティックのお菓子やごはんを作っている人たちがもっともっと貴重になってくる気さえしてきます。現在のマクロビオティックもインディペンデント・パワーの結晶です。

 

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