2017/07/10

えっマクロビ玄米菜食で一時的に便秘に？そんな悩みも解消できる便秘対策方法とお勧めの夏のデトックス法。

1990年マクロビに出会って自律神経失調症を1ヶ月で克服。子育て中に2児のアトピーの症状も1ヶ月間の食事と手当てで消失。入学当初から学校給食は断りお弁当持参、予防接種も受けずに小中学校へ通わせました。その間、マクロビサークルを主催、カルチャースクール講師も務めました。3・11を機に福島市から淡路市に移住。体験を踏まえて被ばくから身を守り、家族で元気に暮らす方法を伝えていきたいと思っています。

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こんにちは。
IN YOUオーガニックセルフセラピストの煙山です。

今日は女性に多いお悩みの代表格である「便秘」とその対策について経験を踏まえてお伝えします。

マクロビ、玄米食で便秘！？

私もマクロビで体質改善してきた一人ですが、
長い間玄米菜食をしていると便秘になる人が多いようです。

あなたは大丈夫でしょうか。

マクロビは慢性便秘において有効ではないケースもあると指摘。

医師で『腸マネジメント』の著者である松生恒夫さんが、同書で述べています。

マクロビオティクスは、現在の日本人にとって高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームを予防するのに有効であると推測されます。

ただし、私の専門である胃腸科の観点から意見を述べると、女性に多い慢性便秘に対して、症状のひどい時にマクロビオティクスを実践すると、お腹の症状は悪化し、腹部膨満感や硬便がひどくなってしまう傾向が見られます。

私のクリニックに来院する慢性便秘の患者の中で、
玄米食を中心として食事を摂ることで症状が悪化してしまったケースがけっこう多いのです。

全粒穀物や温帯性の野菜を大量に摂ることになるので、
食物繊維の中でも水に溶けない不溶性食物繊維が多くなってしまいます。

この不溶性食物繊維をたくさん摂る場合には、多くの水分を摂取するか、水に溶けている水溶性食物繊維をバランス良く摂ることが必要になってきます。

腸の運動が低下傾向にある慢性便秘症の人は、
ある程度腸の運動が改善してから玄米食を中心とした食事に移行するのが良いと思います。

慢性の便秘症はコワイ！　水分摂取を多くしたらいいの？

平均的な飲食で、人が１日あたり摂る水分量を２ℓとし、
消化器官で分泌される水分を足してみると、大腸に届く水分量になります。

飲食2ℓ、唾液1,5ℓ、胃液2ℓ、胆汁0,5ℓ、膵液1,5ℓ、腸液1,5ℓ、合計９ℓになります。
そして再吸収される量は、小腸で7,7ℓ、大腸で1,2ℓ、合計8,9ℓです。

差し引きすると、たったの0,1ℓだけが大腸に届く水分になります。
これでは、ちょっとした食事の変化や日々のストレスで便秘になるのは当然ですね。

でも慢性的な便秘は放っておくとポリープ、憩室炎、痔、潰瘍性大腸炎、大腸がん（女性に多い）等重篤な疾患の原因になると言われています。

大腸がんのリスクを減らすために

大腸がんの発生には胆汁が深く関与しています。

胆汁は血液中のコレステロールを原料に肝臓で作られています。

腸管に放出された胆汁は小腸の下部で回収されて肝臓に戻ります。
これを「腸肝循環」と言います。

大量の脂肪を食べると大量の胆汁が分泌されます。
すると、腸肝循環で回収しきれない胆汁が大腸へ流れ込みます。
これが悪玉の腸内細菌によって二次胆汁酸になります。
ここに発がん物資が入ってくると大腸がんが確実に発生します。しかもがんができるまでの期間が非常に短い。
ここへ、水溶性食物繊維を十分に摂取していると、二次胆汁酸の発生も抑制できるのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　引用　『嘉良の落書き』

便秘の改善で無理なくやせるためには？

私の講座でも、マクロビオティックの考え方をベースにしながら、
最近は水溶性食物繊維に注目してお話しています。
取り組んだ方からデトックスの成果を含め、嬉しい報告が寄せられています。

多くの方から、便秘の改善、すっきりバナナうんち！
１ヶ月で４〜５キロ減量した方は複数名、
３ヶ月で10キロ程度の減量した方も。

ついでに花粉症も楽になりました！
ついでに健康診断でALL正常値！
ついでに長年のアトピー性皮膚炎も改善！薬に頼らなくなりました。
ついでに生理不順も周期が安定し、お肌の調子も最高！など
ついでにうつも改善、薬が減りました。
ついでに長年の冷えも感じなくなりました。

やせた人の話を聞くと、「特に食べる量を減らしたわけではありません。我慢せずにおかわりもしていたのに、気がついたらやせていました」と言います。

そして、「仕事柄、運動不足は否めませんが、普通に食べて４kg減量できたから、このペースなら、と期待しています。無理がないので、今後も続けていきます」とお話される方が非常に多いです。

毎日の食事で健康的に、そして我慢をせずに無理なくやせられるなら、試してみたいと思いませんか？

水溶性食物繊維の効果は絶大で、一度にはご紹介しきれません。
今回は、夏を目前にすっきりデトックスしたい方にお伝えしていきます。

水溶性食物繊維のトップは大麦！

水溶性食物繊維を多く含む食品を調べれば、100g中の含有量が野菜ではらっきょう18.6gやエシャロット9.1g、
果物ではアボガド1.7gやネクタリン0.7gなどが出てきます。

きのこは全般に含まれていますが、白キクラゲ1.2g、なめこ1.1gが多め。

でも、これでは毎日一定量を食べるのが難しそうですね

主食になる穀物に注目してみると、びっくり！

大麦・押麦は６gもあるんです。

これは盲点でしたね。
主食に取り入れたら特に意識しなくても、気がついたらデトックスできていたということが起こります。
簡単、当たり前で拍子抜けしちゃうかもしれませんが、試した人から実感しています。

他に豆類、芋類、海藻に多く含まれていますが、思い浮かべるのは日本で昔から親しまれてきた食卓の風景。新しい情報は、実は昔からの知恵だったのですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　
私が生まれた頃にはもう大麦・押麦の消費は減っていました。
私より上の年代には貧しさを思い出させる理由からか嫌われることが多い麦飯。
ところが、若い人たちには目新しく映るようです。
試してみたら、食べやすいと評判です。
生まれた時から肉、魚、卵、牛乳が豊富にある時代に育ち、体が陽性な食べ物でつくられてきた世代にとって麦ご飯が美味しいと感じるのは分かる気がします。

お勧めの大麦の使い方

大麦の効果を期待するなら、ご飯を炊くときに３割以上麦を入れましょう。
２時間以上浸水させて、炊飯器で手軽に炊けるから忙しい女性でも楽ちん。

この大麦に、β-グルカンが多くてアンチエイジングにも良いということがわかってきました。
この季節、毎日食べる主食で無理なくスッキリ痩せて、健康的に夏を迎えたいですね。

β-グルカンの多い大麦＝水溶性食物繊維でアンチエイジング

最近の研究で、大麦に水溶性食物繊維であるβ-グルカンが３〜６％も含まれている点が指摘されました。
これは米や麦にはない大麦の特徴です。

大麦に含まれるβ-グルカンには、血中コレステロール値低下、血糖値上昇抑制が認められ、アメリカのFDA(食品医薬局)が大麦の食品に“冠動脈疾患のリスク低下に役立つ”との表示を許可しています。

β-グルカンは近年のトピックスとして免疫系に作用することも判明してきました。サイトカイン産生を促進し、T細胞やNK細胞を活性化するということです。

大麦の水溶性食物繊維が大腸の善玉菌の栄養源になり、
善玉菌が増殖し腸内環境が整えられ、病気や老化の原因となる悪玉菌の増加を抑制する効果が指摘されています。

また大麦は便秘を解消して老廃物の腸内滞在時間を短くし、β-グルカンが大腸の表面細胞を正常にして、がん細胞に変化するのを予防することも示唆されています。

大麦中のβ-グルカンが食物中のコレステロールや、肝臓でコレステロールから作られ小腸に分泌される胆汁酸が、小腸で吸収されるのを抑制することで、コレステロールを低下させる作用も指摘されています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　引用「老いない腸を作る」松生恒夫　著