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日本と海外先進国の教育制度の特徴を比較。日本の子どもはテストの点数はいいけれど「考える力」は・・?自立しない大人にならないために今考えるべきこと

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決められた机で、決まった通りの授業を毎日受動的に受ける日本の教育


日本の教育は、決まった机で教師が前に立って授業をする「受動的な」ものが一般的かと思います。

私自身、ディベートのような授業は大学になってから始めて行ないましたし、
海外のように一つのテーマを横断的に学ぶ機会はほとんどありませんでした。

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後ほどお伝えす子どもの幸福度調査に現れている通り、
日本はテストの点は良く学習到達度は高いレベルにありますが、受動的な教育制度です。

一方、能動的な教育制度のフィンランドは学習到達度も高いレベルにあります。

同じように成績が良いのであれば、どう考えても「考える力」がつく「能動的な」授業がの方が、よいでしょう。

『自立』は社会に出てからの方がより重要になる。

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日本は、学生ばかりではなく就職してからも会社から「指導してもらう」立場になり、入社した会社に「従属」するような形になります。

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受動的な教育制度は子どもの人格に染み付き、一生そのクセが抜けません。


自分の考えを持ち、問題解決出来る力が足りないことは自立を妨げる大きな要因です。


周りの人を見て自分の意見を決めるようでは、真の自立とはいえません。
単に歳を重ねるだけでは自立出来ないのです。


日本の教育は子どもの自立を妨げていないのか?

義務教育制度の中で、子どもたちは自立力を身につけることが果たしてできるか

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さて、「自立」とは、「他からの支配や助力を受けずに、存在すること」です。

つまり、自分の頭で考え行動出来る力を身につけることです。

今の日本の義務教育制度の中で、子どもたちはそのような力を身につけることが出来るのでしょうか?

A group of girls from the Hokuto preschool act out, “Head, shoulders, knees and toes” in Chitose, Japan, Nov. 15, 2010. A dozen Airmen based out of Kadena Air Base paid a visit to the school during their temporary duty. Nearly 200 Airmen are at Chitose Air Base, Japan as part of an Aviation Training Location designed to enhance bilateral relations between Japan and the U.S. (U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Mike Tateishi)
私は小中高と部活動もやりつつそれなりに過ごし、大学まで卒業しました。
現在は結婚して2歳の娘がいます。

過去を振り返って思うことは、「集団生活の学校は息苦しかったなぁ」ということです。
体育祭や文化祭などの『集団行事』も辛かったという思い出しかありません。

とにかくみんな一緒で集団でという方式が苦痛でした。

大学に入学し、自分の学びたいことを自分のペースで存分に学べる環境になり、初めて色んなものから解き放たれたような気分になったのを覚えています。
集団ではなく、初めて「個」として活動が出来るような気分で嬉しかったのです。

日本の教育制度は、諸外国と比較して、本当に子どもの自主性や考える力を重んじることが出来る教育制度でしょうか?


子どもにとって自立出来る環境を作るために必要なことは何なのかを考察していきます。

諸外国との教育事情の比較

意外にも教育の分野ではトップの日本。先進国における子どもの幸福度とは。

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2013年度の日本ユニセフ協会の調査によると、日本は教育の分野で子どもの幸福度が1位でした。

教育に関する評価指標は、

1.就学前教育就学率
2.高等教育就学率
3.ニート率
4.学習到達度(PISAテストの平均点)


の4点から測られます。

日本のランキングが高い主な原因は『学習到達度(PISAテスト)が好成績であること』と説明されています。

学習到達度単体で見ると日本はフィンランドに次いで上位2位でした。

これは、読解・数学・科学をテストし、その平均点で測って順位をつけたものです。
ここで評価されるのは教育の『質』という定義ですが、これについてはユニセフの調査で以下のように記述されています。

子どもの幸福度にかかわるこの重要な要素は、国際比較に基づいて定義および評価を行うことが非常に難しい分野である。
理論上、教育の「質」という概念は、社会的理解の促進と価値形成(市民権教育を含む)や、若者の多様な能力と可能性を育成する機会など様々な要素を包含する。
しかし、これをすべて評価できるような指標が開発されるにはまだ時間を要する。


ここから導き出されるものは、日本は高等教育の就学率も比較的良く、勉強も出来る子どもが多いということで

ただ、ここで重要なのは、テストの平均点だけ見ているのでそれが単純に質の評価に直結するわけではないということです。



教育制度の各国比較

テストの点はトップレベルの日本。でも、自分で考える力は身についているのかどうか疑問。

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まず、自国の教育制度を確認してみます。

●義務教育の期間は6歳~14歳の9年間

●『儒教思想』を基に教育制度が整えられている
・・・社会の道徳規範を身に着けることが重視され、社会秩序の安定という意味も込められています。

●戦後直後の学力低下の影響で、『詰め込み教育』が導入された

●『愛国心』や『民主化』などを目的とした教育のため、個人よりも社会に重点を置いて教育されることが多い


日本は歴史的に外国人の流入が少なかったこともあり、外国人への教育制度も十分でなく、学校には多様性も少ない状況です。
時代の変遷の中で、国民の団結性などに力点を置いて教育が整備されていったため、個人の考える力より社会の団結を強化する教育制度になっています。

テストの点は世界でもトップレベルですが、批判的思考力を養うことなどについては出来ているのか疑問符がつく教育制度です。


思考力をつける教育制度、フィンランド



ユニセフの子どもの幸福度調査で1位を獲得したフィンランドはどのような教育制度なのでしょうか。

外務省のホームページによると、義務教育の期間は7歳~15歳まで。
「機会の平等」、「自主性の尊重」等の方針に基づき教育が実施されているとのことです。

カリキュラムの進め方については各学校の校長にゆだねられており、学校ごとに特色のある運営がされています。

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具体的には、

●テーマ別教育が実施されている
・・・複数の教科にまたがった横断的な教育を行う時間を実施しています。例えば、「環境問題」について様々な角度からその事象を学ぶ時間があるということです。

●授業数が少ない、宿題がほとんど出ない

●教育の平等の観点から、授業料のほか、教科書、給食、学校までの送迎(必要な地域のみ)等が無料


●1週間の最低授業数は19~30と流動的で、時間割や追加の休日なども学校や地域ごとで決定することが出来る

●義務教育期間中の全国統一テストは実施しない



・・・義務教育期間中の目的は「生徒が自己評価できるようにすること」。

知の発達や自己スキルの成長を自覚する手がかりをもたせ、自分の学習プログラムに意識的になることに重点が置かれています。

●受身の授業ではなく参加型の授業

・・・スマホやアイパッドを取り入れた授業を実施し、実験やグループワークが主体の授業。決まった机や椅子もなく、自由なスタイルで受講できます。

●教師の質の向上の為、定期的に教師向けの研修が行なわれている


という様子で教育制度が実施されています。


時間よりクオリティを重視する傾向にあるフィンランド。

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印象的なのは、授業の時間数ではなく質を重視しているということ。

自らの考える力をつけるためにテーマを決めて様々な角度から考察したり、
教師から教えられる受身の授業ではなくしっかりと参加型の授業形態を実施しているという点が日本と最も違う点です。

また、フィンランドは場所や年齢に関係なく生涯を通じて「学ぶ」という意識のある国だそうです。豊かな感性が育まれそうな環境ですね。


考える力を養う教育体制がある、オランダ

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子どもの幸福度調査の教育分野で2位であるオランダ。
先進国31カ国の平均点を遥かに上回る好成績です。

外務省のホームページによると、義務教育は5歳~16歳まで。
教育は、中央に当該省があるが、具体的内容は各自治体や学校に任されている。
とされています。

具体的には、
●義務教育の間は公立も私立も無償で、国の補助がある

●学ぶものの個性や考えを尊重する教育が行なわれているため、実践的な問題を自力で分析・解決できるよう訓練を受ける

という様子で教育が行われています。

オランダもフィンランドと同じく「考える力」を身に着けることに力を入れているようです。
オランダは生活満足度も高く、国や国民に余裕があるのかもしれません。

自立に向けてサポートする体制が強いドイツ

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子どもの幸福度調査の教育分野で4位であるドイツ。
こちらも先進国31カ国の平均点を遥かに上回る好成績です。

ヨーロッパ諸国の中では勤勉さが日本に似ているとも言われますが、その教育制度はどのようなものでしょうか。

外務省のホームページによると、

義務教育期間は6歳~16歳。
連邦制がとられているため州により学校制度が異なるが、初等教育のあと中等学校に分かれて就学、
そこで大学入学資格に合格した者が大学に進むこと、公立学校が大学まで無償ということはほぼ共通している。

とされています。

具体的には、

●日本でいう小学4年生が終わった時点で進路を決定する

・・・進学する学校について小学校から推薦書が作成されます。
この年齢で子ども自身が自分の将来について選択する機会があるということです。

●シュタイナー教育(*)がさかんで自由研究型の教育が行なわれている

という様子で教育が行なわれています。

10歳頃に自分自身で進路を決定するという点については賛否両論色々あると思いますが、自立に向けて考える力を付けるという点では大変良い機会です。
幼少期から自分のことについてしっかりと目を向ける機会があるということは素晴らしいと感じます。

*シュタイナー教育・・・ルドルフ・シュタイナーが1919年にドイツで始めた教育実践。知性だけではなく精神も含めた全人教育のこと。


先進国を中心とした海外の事例をご覧になって、いかがでしょうか。


これを読んでいるインユー読者の皆様は、きっと、食や健康についてしっかりと考え、判断されていると思います。

自分のことは自分で判断し、自分の決定と発言に責任を持つことが大事です。

その為には、子供時代からフィンランドなどように一つのテーマを多角的な視点から横断的に学んだり、グループワークや実験型の授業を取り入れて主体的に「学ぶ目的」や「意欲」を高めることが重要なのではないでしょうか。

これが出来ることで、自分の人生を豊かに導きます。


まとめ

参加型・自主的に考える姿勢が身につく教育体制がある諸外国とテストの点だけはいいが、思考力が足りない日本。

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フィンランド・オランダ・ドイツとも、参加型の学習や進路の決定など、生徒自身が積極的に考える姿勢をつける体制がとられています。
以前インターナショナルスクールに見学に行ったのですが、その際多様性と自主性を重んじる校風に感動しました。

例えば数学。


図形の面積を求める授業だったのですが、それぞれ子ども達にどうやって求めるかを考えてもらい、発表する授業でした。
日本であれば公式を教えて数字を当てはめて終わりですが、過程から考える方式にただただ驚いたのを覚えています。

豊かな人生を送る上で、「自立」することはとても大切なことだと感じます。
思考し、過程を考え、解決策を見つける。

子どもにはぜひこのような力をつけて欲しいと思います。

そのためには、大人も頭を柔軟にして、今一度教育制度や方針について他国に学ぶ必要があるのではないでしょうか。



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