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世界トップレベルの「オーガニック大国」デンマークからオーガニック後進国日本が学ぶ「日本でのオーガニックの広め方」

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他の先進国に比べて圧倒的にオーガニックの普及が遅れている日本。なぜ?


私たちの国日本はほかの先進国に比べ、「オーガニック」の普及が遅れているとよくいわれます。

それは事実で、日本はまだ統計上にも乗らないほどの規模感で有機農業率はたったの0.2パーセントだとされています。

最近ではすでに中国に追い抜かれているとすらささやかれております。

世界最大のオーガニック展示会で目の当たりにした日本⇄海外の埋められないギャップ。日本でオーガニックが広まらない本当の理由。遅れをとり続ける日本人が一刻も早く認識すべき深刻な現実とは。

中国がついに農薬規制の方向へ向かい始めた。が、一方規制が緩まっている日本は本当に大丈夫?お隣の国同士、それぞれの農薬事情。
 

GDPでは世界三位の日本がなぜオーガニックにここまで出遅れてしまったのでしょうか。


では、GDP世界三位であり、”ジャパンクール”とまばゆい目で見られるほどの文化を誇るこの国が、
なぜこれほどまでに「オーガニック」に出遅れてしまっているのか。

そして、今後の「浸透」に何が壁となってしまっているのか。
を”ある国”を参照にしてぜひ一緒に考えてみませんか?

その国とはほかでもない
EU内ですら、最も早い段階から「オーガニック」の分野に先鞭をつけ、今もその世界を引っ張り続けている、
まさに「オーガニック大国」とも呼べる、”デンマーク王国”です。

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日本の「オーガニック」は正直高いというイメージになっている。

オーガニックが広まらない。その背景にあるのは「経済格差」


まず、なぜこれほどに日本に「オーガニック」が根付きにくいのでしょう。


一つ目にこれがありませんか。
「値段が高い」というイメージが真っ先に挙げられます。


最近では「所得による健康格差の拡大」が次第に社会問題として大きくクローズアップされつつあります。
一部の富裕層はオーガニック食品はもちろん高級食材を日常から堪能する家庭もあるでしょう。

しかし一方で、オーガニック食品どころか日々の食事すら一円も節約せねばならない層も存在します。
その上、未だ専業主婦文化が当たり前なので、旦那さんに援助を頼る家庭も多く、一家族あたりの収入も様々でしょう。

また旦那さんのお給料だけでは到底食べていけないのにもかかわらず、
保育園にも預けられない、ベビーシッターが高いなどの理由から女性が働かないという選択肢を選ばざるを得ない状況も伺えます。

時間がない
経済的ゆとりがない
子育てへの支援もない

となると、自分の健康習慣を高いところで維持するのは困難であり、「オーガニック」にも大きな障壁となっている感は否めません。

ただ、田舎に暮らしていると、日本でも無人販売所なんかでものすごい安い値段で無農薬野菜が手に入ることはあります。
また、ご自身で農家を営んでらっしゃる、まさに”半自給自足”の方も結構いらっしゃいます。
ですので、案外「無農薬」も「オーガニック」も身近にあったりするのです。

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でも、都市部ともなると、どうでしょうか。
ただでさえ、耕作地が少なく、田舎が遠く、日々の暮らしに時間のゆとりもなく・・・
それでいて「オーガニック」にまで気をかけるなどというのができず、オーガニックにまでは手が出ないと思われる方もいてもおかしくはありません。

日本において一般人が「オーガニック事情」自体をあまり存じ上げない方がまだ多い、というのは大いにあります。

そして、その日暮らしにいつも追いたてられるように、
例えば、

「昼ごはんをカップラーメン一杯にして」、
「ワンコインでコンビニ飯で済ませて」

あるいは奥さんなんかに「体型は」「健康は」とせっつかれて
「毎日お昼丸々なし」。


こうした老若男女を問わざる役員さん・社員さん・アルバイトさんはあらゆる業界でよく見かけます。
そして、そこにどことなく表裏一体となった”誇り”や”迫力”をも感ずるのです。

なぜこんな日本でなぜこんなにも「オーガニック」が広がらないのか。


こういったまさに一般的な”圧倒的大多数”の人たちにこそ
もっと「手軽に」「見向きをしてくれる」ようになってもらわないといけないということです。


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なぜデンマークでは「オーガニック」が広まる?

数年でオーガニック2倍を目標にするデンマーク


ここにこういうデータがあります。


2016年のデータで、日本の耕地面積における有機田畑の割合は0.2%程度この10年あたりを見る限りずっと横ばい状態です。
(資料:耕地及び作付面積統計(農林水産省統計部) )

海外は2011年度ですら、

イタリア8.3%
ドイツ6.1%
イギリス4.0%
フランス3.6%
カナダ1.2%

です。

ちなみに”デンマーク”の大使館情報によれば

「2012年で7%」であるものを「2020年には14%」となるように目指している、ということです。

8年で2倍にまで拡大する目標です。


市場価格の基本原理として供給量が増えなければ「価格はいつまで経っても高いまま」です。
ですから、日本のオーガニックが普通の果物、野菜よりも高く見えるのはまず「生産が全く追いついていないから」というのが大きいでしょう。

それに比べるとあちらは大手格安スーパーマーケットでもオーガニックシェアを伸ばし若者にも比較的手に入りやすい「価格」で出回っているようです。
(参考http://www.japanordic.com/essay/organicfood-in-denmark1/)

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ただ、ひとつお伝えしたいのは、デンマークだって初めからオーガニックが国民に定着していたわけではありません。
92年ごろの国内市場におけるオーガニック商品のシェア率はほとんど0に近かったんですから!
ところが、だんだんと右肩上がり2014年には8%近くまで上昇しています。
20数年経過して国内市場は大きく変化しているわけです。

オーガニックの販売ルートとして1位に「ディスカウントストア」が42.8%で入っているのも印象的です。
(以下、スーパー、デパート、……)

(参考http://organicdenmark.dk/media/236748/organic-market-memo-2015.pdf)

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デンマークは「環境」への意識が圧倒的に、高い

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「デンマーク」は自然が豊かで、そこになじんだ教育を幼いころから施されている、とはよくいいます。

参考記事はこちら

・このままの日本で本当にいいですか?日本より30年も先に進むデンマークはなぜ幸福度が最も高い国 第2位になったのか?デンマークから学ぶこれからの日本に必要なこと。


「環境」というものへの認識が、「オーガニック普及」には絶対欠かせないと思います。
それは「私たちは何者なのか」に通じるところがあります。
私たち日本も本来ものすごく豊かで独特の変化にとんだ自然の中にある、というのに、この差異がそのまま「オーガニック普及率」に影響している感はぬぐいされません。

本来、「オーガニック」の基礎論なのですが(と私自身最近気づいたのですが)、これはそのまま「自然保護」と密接に結びついております。
農地を傷めない。生態系を守る。光合成域を増やし、地球温暖化対策に貢献する。


などは、おそらくまだ日本で「オーガニック」のことを詳しく知らない方々の多くはあまりご存知ないかと思います。
そのため、「計画的な啓発活動」が必要になってくるのですね。
デンマークはその辺り上手くいっているため特に若者が「オーガニック」に関心が高いのです。

食料廃棄を減らすには今まで出回っている「大量生産大量消費型」じゃダメだ。
農薬などに頼り切るのをやめて、無駄なく自然にやらないと。


などと、あちらの記事には当たり前に載っているのですが、日本にはそういった認識が一般人にほとんどないことが気がかりです。

デンマークは女性に経済力がある

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デンマークでは専業主婦はほとんどいないというデータがあります。
しかし、日本ではまだまだ専業主婦が当たり前という文化があり、せっかく就職してもその後、安易に職場をやめてしまったりすることが多い傾向にあります。
女性自身が「専業主婦」を望んでいるケースも珍しくはありません。

ベビーシッターや保育所などの制度も海外に比べて充実しているとは言えず、
女性が好きなことをして働くための環境が整いにくいことも理由としてあげられます。

一方、デンマークでは女性が働くことが当たり前となっていることもあり、
食材などにかける費用もそれなりに「オーガニックなど、質のいいもの」を選ぶことのできる環境があると言えます。

このままの日本で本当にいいですか?日本より30年も先に進むデンマークはなぜ幸福度が最も高い国 第2位になったのか?デンマークから学ぶこれからの日本に必要なこと。


経済的サポートがある

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デンマークは社会的な制度も整っていることも大きな違いです。

特に経済的なサポートです。

国民への年金制度が充実していたり、医療費無料、幼稚園から大学まで教育費が無料など、
普段から発生する家計への負担が少ないからこそ、節約という観点ばかりではなく、食材や暮らしを豊かにするためのプラスアルファの投資ができると言えるでしょう。

デンマークは教育レベルが高い

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またデンマークは教育レベルも日本とは違います。
前述した記事のリンクを参照していただきたいのですが、
生徒同士でディスカッションが活発に行われることはもちろん、自ら考える機会を多く与えられるので
環境への配慮や社会問題へも目を向けるチャンスに恵まれているのです。

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政府と、地方と、企業と、消費者と、農家。一人一人立場は違うけれど、それぞれの役割を考えよう。

今できることは何か。

まずことの重要性に一人一人が「気がつくこと」。


大事なのは当たり前ですが「長く」「大きく」それぞれの役割を考えよう!ということ。

ここに、これは世界中誰でも大事な抑えるべき共通点というのがあって、
「長期的に大きな視野で世の中を見つめる」ということです。
私は歴史関係をいろいろ調べることが多く、いつも思い知らされるのですが、いいことも悪いことも何かをやって、必ずいつか何らかのツケとして回ってくるのが歴史であり現実です。

政府と、地方と、企業と、消費者と、農家と、「みんな」がまずその重要さ・重大さを認識すること。

そうして「目標」をもつことも大事ですね。

すると、政府だってあちらと同じように「大きなプラン」ができます。
補助金とか規制とか、教育とか、そこに「策」がでてきます。

地方だって今、都市とは比べようのないくらいコストは低くなっております。
耕作放棄地や空き家なんかがものすごい勢いで増えていて、今でも「放棄地バンク」や「空き家バンク」などあの手この手で、なんとかよそから人を掻き集めようと必死です。

今は一見「日本は一極集中へ」という風向きですが、ネット社会の広がりもあります。
見ようによっては相当いろんなチャンスが転がっているはずです。

若い人なんかは特にこれからのライフステージを考えるのに面白いと思います。

田畑の跡地なんてのは都市部の人たちから見たらびっくりするような値段です。
「オーガニック」が今よりもっと潮流となったら、あるいはなるように、自分から「ブランドづくり」により積極的となるように施策ができるはずです。

企業なら、「オーガニック」を手軽に手に取れるよう努力する、
または広めるためのPRを行うとか。


あるいはほかの食品ともっとわかりやすく仕分ける
定期的なセールキャンペーンで徐々に浸透させてゆく


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消費者なら「オーガニック」を優先的に購入する
自宅の空いてるスペースに「自家栽培する」

有機農家に就農・就職したり自分で農地を立ち上げてしまう

農家なら、例えばオーガニックを差別化して売りに出すプランを立てる


などなど、一人一人の意識で、できることは様々あります。

もちろんあと数年ぽっちでは他の先進国のようにはなれないかもしれません。
しかし、これからの動き次第ではあと10年、20年後、これなら「私たち日本にだって」、と思いたいところです。

ずっとその長い歴史の中で、私たち日本も「独自の文化形成」などいろんなことをやり遂げてきたのですから、
一人一人、心がければ、その未来は切り開いていけるとは思わないでしょうか?

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山﨑 拓
1977年誕生。信州大学経済学部卒。文学者として志す。 第1回Kino-kuni文學賞佳作入選。現在はwebライターをしながら執筆中。
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