くらし

私が知ったオーガニックの必然性と「重み」。今、オーガニックを選び続けることの意味とは。

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今現在、私はオーガニック食材を全て、インターネットを通じて入手しています。


私が住んでいるのは、都会ではなく、地方です。

といっても、自然の山や農村に囲まれたところからも少し距離があり、
かといって都会ほど交通その他の便はあまりよくないという、よくある住宅地がほとんどの典型的な地方市です。

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ネットショップがなかったその昔。
買い物に行けるのは一か月に1回程度

ずっと昔、インターネットも発達しておらず、ネットショッピングなんてなかった頃、
一般的なスーパーなどで入手できない珍しいものなどは、隣の大きな市のショッピングエリアまで出向いていくしかありませんでした。

電車で片道1.5時間ほどですが、走っている電車自体の本数が少なく、朝晩のラッシュ時以外は1時間に2本しかありません。
一日がかりのちょっとした小旅行でした。

当時、その巨大なショッピングエリアには、オーガニック食品を扱うお店がひとつだけありました。
そこはきらびやかなファッション系のお店の多いメインストリートから少し離れた、ちょっと人通りが少ない古びたアーケード通り沿いにある、半地下になったようなお店でした。

そんな立地条件だったのは、おそらく中心部よりは土地代が掛からずに済んだからではないでしょうか。
そこは、私がそのエリアに行く際によく立ち寄るお店の一つでした。

そこを訪れるとまず中に併設されている、お店で扱うオーガニック食材を使った、あまり飾り気はないレストランでランチをして、
その後珍しい食品を買い込んでポリエチレン袋でなく紙袋を抱え、あとは他のショッピングもして帰ることが多かったです。

ただ、予定が取れる週末にようやく行ける程度で、せいぜい1~2ヶ月に一度が精一杯。

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その当時のオーガニックの認識

その当時、“オーガニック”という言葉が一般的だったかどうかすら、よく覚えていません。

“有機”、という言葉は目にしたと思います。
甜菜糖を使ったクッキーや玄米粉を使った玄米パンの真空パック詰め、本物のにがりを使ったお豆腐や醗酵味噌、お醤油、有機米醸造酢、天然塩など。

それから、泥のついたままの野菜が並べてあり、いずれも手作りの紙のラベルが袋に入ってあったり貼ってあったりして、デザインはシンプルで、とても素朴な印象でした。

その時の私は、今ほど食品について知識もなく、ただこういった品が身体によさそうだったので、一般的な食品の一部に取り入れていただけでした。

サプリか健康食品程度の感覚だったのだと思います。
ただ、純粋にとても美味しく感じたことだけは確かでした。

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当時はこんなふうに、入手できるときだけ買うという、嗜好品感覚でした。


オーガニックであることの必要性や重みは、後から分かった。

しかし、それからずっと後になり、アメリカで肉中心の生活、そしてオーガニックではないものを選ぶようになってから、以前こちらの記事で書いた通り、重篤なアレルギー症状でメイクもできないくらいに顔面がぶつぶつになってしまうという、世にも恐ろしい体験をしました。

以前の記事はこちらです。

アトピーの本当の正体とは。顔面湿疹の酷い症状を自力で完治したからこそ今言えること。

オーガニックでない食品を摂るということがどういうことなのか。

その恐ろしさと、そしてオーガニック食品の重みが自分の体で体験することで、やっとわかるようになりました。

慣行農法のように農薬を使わずに野菜を育てることの大変さ

農薬を使わないで野菜や果実を育てることが、現代のシステムの中でどれだけ大変で、それなりの覚悟がないとできないかということ。

自分が食べるものだけ無農薬で栽培することは比較的たやすいことかもしれません。

そうではなくて、他人に分けるために、販売形式をとるとはいえ、おそらく、はるかに効率の悪く手間がかかる方法です。
作物が商品としての形になるまで育てるというのは、なんらかの気持ちや信念なしには、やろうと思えることではないと思います。

そんなことがわかり始めたのも、今にちのように必需品として、インターネットでオーガニック食材を買い求めるようになってからでした。


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ネットでオーガニック野菜を買うようになってから感じていること

ところで、ネットでそういった品を購入するのは、調味料などの製品化されたものは比較的簡単に見つけられるのですが、お野菜や果物は時期的なものもあり、難しいものです。

宅配システム化されたものもありますが、私はどちらかというと、その時期に自分が欲しいものをひとつずつ選んで入手したいのです。

その結果、個人が自分で作ったものを直接販売しているような、例えばネットオークションサイトなどでよく購入するようになりました。

そこでは、栽培されたものについて当人が自身の文面で説明していることが多く、書き方はプロフェッショナルではなく、つたないものもあります。

でも、そんな素朴な言葉のほうが、本当に大切にしているものをより深く伝えてくれているように思います。
飾り気のない言葉で説明してくれるそれは、まるで扱っている作物のようです。

そして、その作物は、例えば色身にムラがあったり、形が均等でなく、あるいは傷が多かったり、場合によっては割れ目などもあり、見た目はあまりよくないものです。

それでも、多くの人はそれも考慮した上で感謝の言葉のレビューを書いていており、私も勿論、その一人です。
また、その購入するまでのメッセージのやり取りの中で、少し個人的なお話もすることもあります。

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オーガニックの栽培を行う生産者の人柄について

そこで思うのですが、こういったオーガニックの作物を栽培されている方は、皆さん誰もが、とてもいい人なのです。

商売っ気がなく、幾度かやりとりをしているとおまけとして、その時にちょうど採れたほかの果物なども一緒に入れて下さったりします。

そういった方か本当にとても多いんです。

夏ごろならば、桃や葡萄や無花果などで、それらはお盆のお供え物になって、お仏壇や墓前を飾ることになります。
秋ごろならば、大小さまざまの色々な種類の作り物に見えるような可愛い林檎や洋ナシなどで、まるで欧米でみられる陶器で出来た飾り物のようで、可能だったならお皿に盛ってずっと飾っておきたいほど。

また、宅配便で届いたダンボールを開けるとき、それは開ける前から甘いすばらしい香りを放っているのですが、
開けるとさらにいい香りと共に、まるで宝石箱でも開けたような美しいとりどりの色にうっとりとします。

自然とは、こうも、何もしない状態でここまで美しいものなのだと改めて思います。

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中には商売としてでなく、自家用に植えていた果物の木が育ちすぎて自分たちだけでは食べきれないので、ネットオークションで本当に安価な値段で販売している方もいらっしゃいます。

そのくらいに勝手に作物が育ってしまうのも、肥料が有機栽培で、また農薬を使わずネットをかぶせるなどして虫を防いでいるので、ますます樹が成長してたわわに果実を実らせるのだと思います。

化学肥料を大量に使っている死んだような作物のこと。

反面、果物を少ない肥料で大きくなるように窒素入りの化学肥料を使って生育させたり、販売するときにワックスをかけて見映えをよくしている安価な果物などは、まるで死んだ物体のようにしか、もはや思えません。
今思い出せば水っぽかった薄い味も、昔はそれが何も味付けしていない食べ物だからだと思っていましたが、自然のままでも充分に濃厚な本物の果物の味を知ってしまってからは、もう食べたいとは到底思えません。

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オーガニックを通じて、本物の味を知ることによって今感じていること

今、こうやって本当の食物の味を知ることができるようになったこと、それ以前に、本物の食べ物を選んで食べることが可能だと知ったこと

もっと言えば、それ以前には偽物の食べ物が、それだけが現代人の食する食べ物であると信じて疑いもしなかったこと。


これらを振り返り、とても不思議なような、奇跡のような、

あるいはそもそもそれ以前に何かがおかしかったのではないかと、

いつもふと考え込んでしまいます。

これからもオーガニックを選び続けるという、決意を

オーガニックは、やり続けなければ意味がない。

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私はこれからも、出来る限りオーガニック食材を、それらを作った人を感じながら入手し続けたいと考えています。
そしてそれらをいただくとき、その方たちに感謝の気持ちを抱かずにいられないのは、ごくごく自然な成り行きです。

以前、毎日食べる食材を購入するのには、近場にあるお店を利用するしかありませんでした。

しかし現代はこうやってネットを利用し、日常的に口にするものでもほとんどが購入でき、宅配便で遅くとも数日で届きます。
欲しいものを広い範囲から選ぶことが出来るようになったことは、問題が多い現代社会の中で、素晴らしい一面であると言えます。

食べるものがない。
それはいいわけで、作っている人達を応援することはやろうと思えば、すぐにでもできることです。

消費者サイドからだけでなく、前述した難しい環境の中で有機栽培の作物やオーガニック食品を支えてくれている方々が、よりその現代の宝物のように希少で貴い商品を世に送りやすくし、消費者に届きやすくする大きな手助けにもなっています。

それは私たち消費者にとっても、そして生産者にとっても、両者共々にありがたいことです。

まだまだ農薬や添加物、環境ホルモンなどの問題は山積みです。

でも、それらが少しずつ、僅かずつでも削りとられながら小さくなってゆくために。

現代という時代を上手に生きながら、こんな毎日のささやかな幸せを楽しむことで、やがては繋がっていくのではないか。
そう思うのです。

オーガニックは敷居が高い、そんな風に思っていた方には、ぜひ今日の記事が何かの変化につながればうれしいです。

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yuko matsuoka
神戸生まれ、関西弁の翻訳業兼ライター。 アメリカ滞在中に現地の肉類過多・工場生産加工食品中心の食生活から、十代に治ったはずのアトピーが再発症。 その後、食生活について深く考えるようになりオーガニック食材に切り替えるも、日本に戻ってそれが困難であることを痛感。努力の甲斐あってアトピーが完治した経験を踏まえ今後は本来あるべき食生活について追求・情報発信していきたい。
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