くらし

8人に1人が保健所からペットを引き取るだけで殺処分0になる事実!日本や海外の犬猫殺処分の悲しい現状。

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みなさんはペットを飼っていますか?
そしてそのペットとの出会いはどういう形でしたか?


ペットショップで購入?
ブリーダーから購入?
誰かから譲り受けた?

それとも、保健所から引き取った?



保健所には身寄りのないたくさんの犬猫が保護されています。



彼らの一部は新しい家族に引き取られていきますが、

新しい家族が見つからない場合やがて殺処分されてしまいます。


日本では、身寄りのない犬猫が年間82902匹殺処分されている。

2015年度、保健所による犬猫の殺処分数は約82902匹。
6分に1匹が命を落としている計算です。

これは保健所に引き取られた犬猫の約60%にあたり、
処分された犬猫のうち47517匹は幼齢(主に離乳していない子犬・子猫)だったとのこと。

保健所に引き取られる動物の約15%は飼い主が連れてきている!

殺処分数よりも驚きなのは、

保健所に引き取られる犬の14%
猫の16%は飼い主自ら連れてきているということ。


h28_dog-cat34 出典:環境省統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」


信じられないことですが、中には大きくなりすぎて飼えなくなったから、
吠えてうるさいから、子犬がたくさん生まれたからと保健所に自分のペットを連れてくる飼い主さんもいるようです。

まだまだ殺処分数は少なくないが、それでも右肩下がりに減ってはいる。


それでも、殺処分数の推移を見てみると年々かなりのスピードで減少していることがわかります。

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出典:環境省統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」


1974年度にはなんと122万1000匹も殺処分されていました。
2015年度の82902匹と比べると実に15倍近い数字です。

なぜ殺処分数は年々減少しているのか?


こちらの2つのグラフをご覧ください。

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まず、1つめのグラフからわかることは

1.保健所の犬猫引き取り数が減少している(棒グラフ)
2.引き取られた犬猫のうち殺処分される犬猫の割合「殺処分率」が減少している(線グラフ)

ということ。

%e8%bf%94%e9%82%84%e6%95%b0%e3%83%bb%e8%ad%b2%e6%b8%a1%e6%95%b0 出典:環境省統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」


2つめのグラフからは
3.飼い主への返還数+新しい飼い主への譲渡数(および返還・譲渡率)が増加している
ということがわかります。

これら1〜3の理由により、全体の殺処分数が大幅に減り続けているのです。

1.保健所の引き取り数が減少している

年々世の中で殺処分を減らそうといった活動が増え、避妊・去勢手術が進み、出生数が減った結果ではないかと思われます。

2.引き取られた動物のうち処分される動物の割合「殺処分率」が減少している
3.飼い主への返還数+新しい飼い主への譲渡数(および返還・譲渡率)が増加している


これら2項目については、近年悪質なペットショップの実態や保健所から動物を引き取れば殺処分数が減るという認識が広がり、ペットを飼う際に保健所から引き取る人が増えたためではないかと思われます。

各自治体の取り組み

札幌市

2014年度、犬の殺処分数0達成。

熊本市

2014年度、犬の殺処分数0達成。

神奈川県

2013年度、犬の殺処分数0達成。
2014年度には猫も含めて殺処分数0に。

広島県

NPO法人ピースウィンズ・ジャパンの運営するピースワンコ・ジャパンという事業で、2016年4月以降広島県内の殺処分対象犬の全頭引き取りを開始。現在、犬の殺処分0継続中。

諸外国のペットの殺処分の実態。

日本はいまだガス室に閉じ込められて窒息死・・

ヨーロッパでは、「ペット動物の保護に関する欧州条約」に基づき、
ペット動物の殺処分においては獣医師等が安楽死させることを基本としており、アメリカでも主な動物保護団体は、ペット動物の殺処分は安楽死によるとしています。

日本では殺処分の際、ガス室に閉じ込めて窒息死させます。

10〜20分、場合によってはさらに長時間もがき苦しみながら命を落とす犬猫たち。

同じ死でも、苦しみの違いは計り知れません。

ドイツ

基本的に殺処分禁止の国

ドイツ動物保護連盟は、基本的には殺処分してはならないと定めています。
ただし、治る見込みのない病気やけがで苦しむ場合は動物福祉の観点からむしろ殺処分が必須とされています。
殺処分するかどうかの判断は獣医師によってなされ、方法は痛みのない安楽死に限られます。

イギリス

殺処分は1割程度

殺処分は動物保護施設や自治体で行われており、殺処分率は10%程度と推定されます。

王立動物虐待防止協会では2013年に犬7000匹、猫14000匹ほどが殺処分されましたが、その大部分は、病気・けが等の理由によるものでした。
一部の犬猫(犬165匹、猫538匹)は、健康であるにもかかわらず施設の空きがないという理由で殺処分されています。

アメリカ

なんと保護施設に入った4割が殺処分。

2012年から2013年にかけて、全米の動物保護施設に引き取られた犬猫600〜800万匹の約40%にあたる約270万匹が健康であるにもかかわらず殺処分されています。

それでも日本同様かつてよりはかなり殺処分数は減少しているのです。
1970年代にはなんと年間1200〜2000万匹もの犬猫が殺処分されていました。

海外は日本よりも進んでいるから殺処分はしていないのでは?と思っていた方も多いでしょうが、
意外とまだまだ殺処分数0には時間がかかりそうです。


ペットの命が尽きるまで責任を持って面倒を見る覚悟を。

多くの動物は人間より平均寿命がはるかに短いですが、
それでも犬や猫は赤ちゃんのうちから飼い始めたら10年、20年と一緒に暮らすことになります。

ペットを飼う前には、自分の将来のことも必ず考慮しよう。


残念なことに、世の中には大きくなりすぎて飼えなくなったから、
家族構成が変わったからといった理由で保健所にペットを連れて行く人もいるようです。

しかし、それは本当に予測できなかったことでしょうか?


若い人であれば、将来子どもが増えて経済的・時間的にペットの世話が難しくなるかもしれません。
年配の人は、体力が落ち散歩に連れて行くことがしんどくなるかもしれません。

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海外に移住したい人は、飛行機での移動時間が長かったり、移住先の検疫が厳しいためペットへのストレスが大きく、
連れて行くことができないかもしれません。

これらはある程度予測できることです。

自分が将来どうしたいのか、どういうことが起きる可能性があるのかということはペットを迎える前にしっかりと考えておきたいですね。

やむを得ず飼えなくなってしまった場合は、知り合いや友達、紹介などで大切にしてくれる信頼に値する里親さんを全力で探すこと。

それでも、飼い主さんの病気や海外転勤など予測不能かつやむを得ない事情で飼えなくなってしまうことはあるでしょう。

その場合は大切にしてくれる里親さんを全力で探してください。

今まで大切にかわいがってきた、そして時にはみなさんを癒し、励まし、支えてくれたペット。
たとえ飼い主さんと離れても、生涯幸せに暮らしてほしいものです。


猫を捕獲して避妊・去勢手術を受けさせた自身の体験談。

私が昔住んでいた地域は野良猫がとても多く、猫は1回の出産で5〜6匹産むこともありその数はとどまるところを知りませんでした。

当時住んでいた家には庭があり、
凹凸や隠れる所も多かったので猫ちゃんたちには天国だったようで、よく野良猫が遊びに来たりお産をしたり。
それでも長期住み着く猫はいなかったのですが、ある時一匹の猫が庭で出産し、珍しく6匹の赤ちゃんと共に住み着きました。
(その時の母猫はのちに「黒松」と名付ける)

それ以降、黒松の子どもがまた子どもを産み、黒松の孫も子どもを産み・・・と何世代にも渡って子孫繁栄を繰り返すことに。

身近で猫の繁殖スピードを目の当たりにし、
さすがにこのペースでどんどん増えたらまずいのではないか、
何かの拍子に誰かに保健所に連れて行かれて殺処分でもされたら・・・と危機感を抱くようになりました。

避妊・去勢手術を受けさせるのはかわいそう?

猫がある程度大きくなってから、地域の動物愛護団体にケージ(猫が入ると扉が閉まるタイプのもの)を借りて庭にいる猫たちを捕まえ、動物病院に連れて行って避妊・去勢手術を受けさせました。

やはりどの猫も捕獲するとパニックになり必死に抵抗し、暴れたり威嚇したり。
外猫とはいえ私たちは飼い主なので、いきなり騙されてケージに入れられ飼い主に裏切られたかのように感じたのでしょう。

一見かわいそうなことをしているように見えるかもしれません。
もしすべての大切な命を犠牲にすることなく、ペットたちにやさしい世の中であれば必要のないシステムかもしれません。
しかし現実は違います。

世の中に野良猫が増えすぎて住民から邪魔者扱いされたり、食べるものが手に入らず餓死したり、
保健所に連れて行かれて命を落とす方が猫にとってはよっぽど辛いという考え方もできます。

意外と術後はケロッとして普通の生活に戻った猫たち。

印象に残っているのが、初めて捕獲し避妊手術を受けさせたメス猫。
きれいな子だったのでオス猫からもよくいやらしい目つきで見られており、いつ妊娠しても不思議ではありませんでした。(ネコ界では人間界もびっくりなほど美人がモテます)

彼女は元々性格がキツめだったこともあり、
捕獲時はものすごい勢いで暴れ、威嚇し、無事手術が終わってもずっと拗ねているのではないかと心配していました。

しかし、退院し庭に戻した途端、彼女の帰りを待っていたかのように兄弟たちが駆け寄り、キスをするという感動の再会が。
本人も兄弟たちも嬉しそうでした。

その後も手術痕を気にして舐める姿は痛々しかったですが、避妊手術の影響で性格が穏やかになったこともあるのか暴れることもなく普段通りの生活に戻りました。

無理やり捕まえて手術を受けさせるなんてかわいそう・・・
と思いがちですが、案外猫たちはたくましいのです。

もちろん去勢手術をさせたくないという飼い主もいるでしょうし、
最後まですべての命を責任をもって見ることができるのでしたらその必要はないと思います。

しかし過剰に繁殖させてしまった結果、無責任な人間の都合で捨て猫になったり、殺処分されてしまうのであれば
避妊・去勢手術も結果的に動物の多くの命を失わずに済む手段だととらえることができます。

また、猫は繁殖力が強いですし、すべての猫を捕まえることは不可能です。
たとえみなさんが頑張って猫を捕まえ避妊・去勢手術を受けさせても絶滅の恐れはありませんのでご心配なく(笑)。

みんなで見守る地域ネコ。

最近は野良猫のことを「地域ネコ」と呼び地域の人たちで協力し合ってネコ達を見守りつつ共生していこうという動きもあるようです。

耳の先がカットされた「さくらねこ」は避妊・去勢手術済の印。

img01 出典:http://pet.benesse.ne.jp

避妊・去勢手術が済んだ猫は一目見て手術済とわかるよう耳の先をV字にカットします。
そのカットされた耳の形が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれる彼ら。

現在ではオス猫は右耳、メス猫は左耳をカットすることになっていますが、かつては両耳をカットしている猫もいました。
また、V字ではなくまっすぐ斜めにカットされている場合もあります。

耳のカットは手術で麻酔が効いている間に行うので痛みはなく、出血もほとんどありません。

一見かわいそうと思うかもしれませんが、子猫が殖えすぎて殺処分されることに比べたらよほど幸せです。
一代限りの命を温かく見守りましょう。

たった8人に1人がペットショップではなく保健所から引き取るだけで殺処分数は0になる!


たしかに殺処分は減らしたい。
でも自分一人が保健所から引き取っても変わらないんじゃないの?
と思いますか?


いえいえ、そんなことはありません。

実は

8人に1人がペットショップではなく保健所から引き取るだけで日本のペットの殺処分をなくすことができるのです!!


繰り返します、たったの8人に1人です。

ペットショップでペットを買う行為そのものをやめない限り
永遠に殺処分は続きます。

ペットショップで販売されている動物は売れずに大きくなると処分されます。
処分されたらかわいそうだから自分が買おう、と一瞬思うかもしれません。

たしかに私たちがペットショップで動物を買えば、その買われた子は命をつなぐことができる。

だけれども、

ペットショップがある限り殺処分はなくならない。


長い目で見ると、その行動がペットショップ産業を支えることになるのです。

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ペットショップがある限り、売れずに殺処分される動物が出てきます。
また、ペットショップで動物を買えば保健所から引き取られる動物の数も増えません。

ペットショップにいるかわいい子犬や子猫を見ると、ついつい買いたくなるかもしれません。

そんな時は今回お伝えした8人に1人が保健所から引き取れば殺処分はなくなる」ということを思い出し、よく考えてみてくださいね。

前述のように、日本の犬猫の殺処分数は年々減少しており、殺処分数0を達成している自治体もあります。

国内の殺処分0への道のりは決して遠くありません

私たち一人一人の意識と選択で、かわいい犬や猫たちの幸せな一生を実現しましょう!

<参考URL>
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/status.html http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8748098_po_0830.pdf?contentNo=1 http://diamond.jp/articles/-/91924 http://peace-wanko.jp



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品川まどか
ニュージーランド在住。 大学で食品の研究後、食品衛生の仕事をし、有機農業に携わる。 食品表示診断士(中級)とニュージーランド調理師免許保持。 暮らすのに困らない程度の英語と挨拶程度のトルコ語ができます。 日本のおいしいお米が恋しい今日このごろ。 ブログ「暮らし軽々、クラシカル。」→http://www.kurashikaru.com
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