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「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」をマクロビオティックな観点で読むとどうなるか。

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最近健康シリーズの書籍でアマゾンナンバーワンを獲得し、今でも本屋では山積みになっているこちらの本。
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

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以前当ウェブマガジンでは、グルテンフリーの食事法について書かれたジョコビッチの書籍をご紹介しましたが、今回話題になっているこちらの本はどのようなことが書かれているのでしょうか。

私も仕事柄、ヘルスコンシャスな話題において最先端の内容を常に入手すべきだと認識しています。
たとえそれがマクロビオティックな思想と少し違っていたとしても、情報の一つとして常日頃入手するように心がけており、こちらの本も読んでみました。

まずIN YOUの見解を述べる前に、簡単に概要をお伝えしていきたいと思います。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 概要


▶あらすじ

シリコンバレーでIT経営者・投資家として活躍し、経営者として大成功をおさめた筆者。
しかし彼には実は深刻な悩みがあった。
それは肥満と体調不良。

運動をたくさんしても痩せることができない。
肥満なだけなく、頑張ろうとしてもなぜか、頑張れない。
自分の努力がまだまだ足りないせいだ、と思っていた。

なぜか頭が日中働かなくて不本意にも業務中ぼうっとすることも多々あり、まるでバカかのような行動をとってしまうこともあった。
仕事上、頭脳が鈍るのは致命的だった。

医者からは、このままだと近い将来心筋梗塞か脳卒中で確実に死ぬだろうと告げられ、愕然とする。

もともとIT関連の仕事をしていた彼は、自分の体をIT技術をつかって分析し、徹底的にハックすることにした。
その結果、仕事パフォーマンスをさげているのは様々な体内で起きている「炎症」であることが発覚する。
特に炎症を引き起こしているのは毎日の「食事」であるということがわかったのだ。

さらに彼がわかったことは、食べても食べても食べたくなるのは体が欲しているからではなく、脳やホルモンの影響だということもわかった。
それらはほとんどすべてが毎日の食事が引き起こしていることだと知ることになる。

彼の原因不明な不調はまさに彼の乱れた食生活にあったのだ。

こんな前置きがあった上で、彼が膨大なコストをかけてあらゆる食事法(ビーガン、ローフード、低糖質ダイエットetc)を試し、自分の体で実験した数値をもとに、徹底的にパフォーマンスを下げるもの、また上げるものについて細かく精査していきます。
本書では、彼の数値化したデータをもとに、おすすめの食事やハイリスクな食品がかなり具体的に記載されています。

▶主に炎症を引き起こす可能性の高いものは下記だと判断。


・加工食品

・トマト、ナス、ピーマン、じゃがいも (人にもよるがアレルギーが起こりやすい野菜)

・ナッツや穀物:フィチン酸の含まれるもの。

・野菜の毒素:シュウ酸(ナマで食べると危ないもの ) ほうれん草 ケール パセリなど

・カビ毒:コーヒーナッツなどに入っている可能性がある。


▶痩せ型体質になれるおすすめ食品

ポリフェノール(良質なコーヒーと高カカオチョコレート。)

▶健康になるために大切なこと。

良い脂肪をとる
・水銀のない魚やクリルオイルからオメガ3をとる
・オーガニック牧草飼育の牛やラム
・放し飼いの鶏卵

▶野菜は食べすぎてもいい

果物は少しだけ。果物の果糖はパフォーマンスを下げる。

※NGまたは避けるべきハイリスク食品※

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筆者は30万ドルもかけて数値分析し、その結果何が体にとってハイリスクなのかを徹底的に調べたそうです。
その結果最もハイリスクだとわかったのが下記でした。

✕果物

✕人工甘味料

✕遺伝子組み換え食品

✕植物油 キャノーラ、コーン、ピーナッツ、サフラワー、大豆 ほとんど遺伝子組み換え。
有害な溶剤をつかっている。

✕グルテン 小麦粉

✕トランス脂肪酸 マーガリンなど

✕乳製品全般  グラスフェッドバターとギーだけはOK。それ以外は有害。


▶良質なコーヒーは素晴らしい完全無欠飲料。

コーヒーに良質なグラスフェッドバターを加えたものは本書のなかで完全無欠と表現されています。

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▶理想の完全無欠朝食

コーヒーにココナッツから抽出されたMCTオイル大さじ2に良質のグラスフェッド無塩バターを大さじ2加えて飲む。

▶コーヒーの選び方

焙煎機があり、近所でもっとも高級な店。
カビ毒をふせぐにはブレンドではなく、一種類の産地の豆を選ぶ。
中米がおすすめ。

ハイリスク食品と、おすすめ食品まとめ

野菜
◎アスパラ、アボガド、ブロッコリー、
△玉ねぎは夜のみ、豆も夜のみ
✕きのこ、とうもろこし、生のほうれん草やケール


◎MCTオイル、カカオバター、、クリルオイル、ココナッツオイル、ギー、グラスフェッドバター
×マーガリン、大豆油、キャノーラ、ひまわり油、サフラワー、加熱ナッツ、

調味料
◎リンゴ酢、コリアンダー、コーヒー、しょうが、パセリ、海塩、、オレガノ、ターメリック
✕市販ドレッシング、固形ブイヨン、グルタミン酸ナトリウム、味噌、大豆系調味料

飲み物
◎良質なコーヒー、緑茶、ココナッツミルク、ミネラルウォーター、ライム
✕牛乳、ジュース、ダイエット飲料、スポーツドリンク

調理法
◎生、軽い加熱、アルデンテ、蒸し料理
✕焦がす、揚げ物、電子レンジ

▶いい食べ物のあつめかた


✔ハイリスクなものを全部まわりから捨てる。

✔オーガニックなものをかう

✔ネットで厳選をする。

マクロビオティックな視点から読んだらどうか。

まず私の主観ですが、これを読むべきなのは、コンビニ弁当や、人工的な清涼飲料水、チェーン店の悪質な食事のローテーションで毎日を過ごしている方。
不健康で食生活が乱れている方には最適の書籍です。
自分の習慣を1から見直すひとつのきっかけとしては、必読の書籍だと言えると思います。

それでは、マクロビオティックなライフスタイルを実践している人はどうでしょうか。
考え方が偏りすぎないために健康情報の一つとして読んでおく分には、決して損はないと思います。

完全無欠ダイエットと、マクロビオティックで親和性のある点は何なのか。

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・野菜中心の食事である点

何においてもまずは野菜だと筆者は述べています。マクロビオティックでも野菜は非常に重要視されていますね。

・薬品や農薬漬けの低品質なものは一切とらず、できる限り高品質でオーガニックな食材をとる。

農薬や添加物などの食材はとるべきではないと明記されています。体の炎症を引き起こすそうです。

・なすやトマト、じゃがいもを推奨していないこと。

マクロビオティックではなすやトマトを陰性と位置づけ、推奨していません。
極力食べないよう指導しています。本書では別の考え方ではありますがそれらの食品をハイリスクであると位置づけています。

・生のフルーツをたくさん食べることを推奨していないこと。

マクロビオティックでは体を冷やす陰性のフルーツを大量にとることをタブー視しています。
本書では果糖はできるかぎり減らすのがいいと述べています。

・西洋的・成分的ロジックにより、大概の野菜は生ではなく軽く湯がいた方がいいと述べている点。

シュウ酸など野菜の持つ自然毒を解毒するために軽く蒸したり湯がいてたべるのがいいと言っています。
(生でもいい食材もあり。)

・ほとんどの乳製品はとるに値しないと断言している点。

マクロビオティックにおいては乳製品は避けるべきだとされていますが、本書でもホルモンの関係からリスクが高く、ギーやグラスフェッドバター以外は、食べるに値しないと述べています。

注意しておきたい3つの問題点

それでは本書において、読み手が注意するべき点はあるでしょうか?
私は主に下記の3つが問題だと感じました。

日本人向けにかかれている書籍ではないこと。


大前提として、これは欧米人である著者が自身の体を使って実験したデータに基づいた内容です。
欧米人と日本人では背の高さ、骨格、内臓の作り、消化酵素、遺伝子、どれをとっても異なる人種。

私が仮に、大柄なアメリカ人、それもあまり健康を意識していない男性とまったく同じ食生活をした場合、数週間から一か月で大病にかかる自信があります。
日本人が欧米的な生活をして体調を崩す人が多いのは体質に合っていないためです。

つまり書かれていることをそっくりそのまま日本人が実践すべきなのかどうかは検討する必要がありそうです。
日本人流に調整する必要はあるのではないかと思います。

日本人が昔から食べてきた発酵食品である味噌やその他の大豆食品を全否定している点。

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外国人にとってはあまりなじみのない大豆食品ですが、日本人には欠かせない味噌や醤油。
なんと本書ではこれを全否定していました。

理由はヒスタミンが含まれているためホルモンバランスが狂うからといった理由でした。

たしかに上記の事実がある一方、実際には味噌にはデトックス、免疫力向上、また放射線物質による被ばくに効果があると言われていたり、女性においては乳がんにかかりにくなる、と言われるなど、上記のリスクに勝るすさまじい効能があることが分かっています。
これは、たったひとりの欧米人の体質データなどではなく、数々の日本人によるデータによって長い間、日本人が食べてきたもののなかでも非常に優れたスーパーフードであるということが立証されているのです。

というわけで個人的には、味噌等の大豆食品を一切食べないで過ごすべきだ、という結論については(特に日本人は)もう少し再考すべきポイントではないかと思います。
もっとも筆者は日本人ではないので、そもそも体質に合いにくい可能性も十分にあります。
当然アレルギーがあるのであれば問題ですが不耐性がなければ、良質な調味料を適量を守って、日常に取り入れるのは問題ないのではないかと思います。

いくら良いといわれるグラスフェッドバターであっても毎日かかさず大さじ2~3以上もとるのは、人により合う・合わないがあるのではないか。


本書ではグラスフェッドバターを大絶賛しています。
具体的には毎朝コーヒーにグラスフェッドバターとココナッツミルクやMCTオイルを入れてかき混ぜて飲め。
というものです。

最近話題のバターコーヒーですね。

ちなみに、ここのところ日本で急激にグラスフェッドバターが人気になったのはこのせいです。
オーガニックのグラスフェッドバターは高級スーパーに売っていますが、大体最低2500円から3000円します。

数百円程度の低品質なバターを食べるよりは何倍もいいと思いますが、そもそも素晴らしいバターも乳製品には変わりません。
オーガニックのグラスフェッドバターをたまにオイルとして調理用として使うといった方法は個人的にOKだと思いますが、毎朝欠かさずコーヒーの中に大さじ2杯もいれて、お腹がすいたら再度お昼にも飲んでもいいと書いてあるのですが、これでは一日あたり大さじ4以上というあり得ないバターを毎日摂取することになります。

若くとても健康な人ならさほど問題にならないのかもしれませんが、高齢者や、コレステロールが極端に高い方、もともと体の弱い人がこれを取り入れていい結果になるとは正直あまり思えないというのが率直な感想です。

現に、実際本のとおりやってみたという男性は急激に悪玉コレステロールが高まってしまって中断した、という口コミがアマゾンに書かれていました。

さらに言うと、おそらくこの本のとおり、食材もすべて揃えて完全無欠な食生活を実践できる人はあまりいないと思います。
ネットでリサーチしたところ、毎日バターコーヒーだけを取り入れた、という中途半端やり方になっている人が多い印象でした。
しかも、中にはふつうのバターで実践されている方までおられました。

しかしこれは、最も危険だと思われます。

普通にコンビニ弁当やから揚げやらいろいろなハイカロリー食品を食べつつ、朝にはバターコーヒーを飲んでいるようでは、完全にコレステロールの取りすぎになる可能性があるためです。

しかしながら、バターコーヒーはおいしそうなので、やってみたい方はやってみるといいかもしれません。
ただし毎日絶対に飲むことを決めるのではなくまずは嗜好品としてたまに飲む程度にし、体調を見るのがよいのではないかなぁと思います。

健康意識が低い人が食生活を健康的に変えるためには何らかのきっかけが必ず必要。

この本に限らず、一つの本を読んだだけで、何も調べず、すべてを信じ込んでしまうのはいかがなものかと思います。
しかし、そもそも健康に対して意識が低かった人が食生活を健康的に変えるためには何らかのきっかけが必ず必要です。

そのきっかけが一冊の本であるならば素晴らしいことだと思います。

また、マクロビオティックの知識を持っていても新しい健康法が出てきたときは目を向けるのは非常に良いことであると私は考えています。
理由は、どのような健康法においても少なくとも最低1つから3つは学ぶべき点があるからです。

また、もう一つの理由は、一つの概念にとらわれて周りが見えなくなったり、固執しすぎて自分の頭で考えることができなくなることを防ぐためです。
私は、すべての健康法において完璧なものはどこにも存在しないと考えています。

もともとは人間がつくりだした概念であり、それらが一つのミスもなく完璧であるはずなどあり得ません。
ですから、新しい情報を取り入れつつ、自分の体質に合うものは何なのかということを考え続けるのがよいのではないかと思います。

最後にこの本に書いてあったことで、最も共感できた素晴らしい一言があったのでこちらを引用して終わりにしたいと思います。

「何事も程々に」はウソ。あなたが食べたすべてのものは体に影響をあたえ、あなたのパフォーマンスに影響する。
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松浦愛
facebook オーガニックなライフスタイルを提案するWEBマガジンIN YOU 編集長。 「すべての人にオーガニックな暮らしを」をコンセプトとして掲げ、オーガニックの普及と拡大を目指し、日夜活動中。 日頃の癒しは読者からのメッセージを読む時間。 運営サービスはIN YOUや編集長自らが選りすぐったお気に入り商品を扱う、オンラインマーケットIN YOU Market。 そのほかコアな読者向けに有料オンラインサロン 「IN YOUリアルタイム通信」なども運営。
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