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いよいよ今年からアメリカで食品への使用が全面禁止されるトランス脂肪酸。日本はどうなの?サラダ油だけでなく、バターや牛乳にも含まれるから要注意?!という真相に迫ります。

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相変わらず消費者ファーストの規制が遅れている日本。
国民の健康を守る規制が緩く、世界がオーガニックな生活に向かっているのに対して、完全に逆行しています。

トランス脂肪酸はバターや牛乳にも含まれているって本当??

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IN YOU読者の皆さんなら、トランス脂肪酸には気を付けられている方も多いと思いますが、

ある研究者に「トランス脂肪酸は天然の油脂・・例えば牛乳やバターにも含まれているのだから騒ぎすぎ。
むしろサラダ油はコレステロールを下げるという研究結果もある」


と言われ驚いたことがあります。

・トランス脂肪酸は天然油脂にも含まれる
・サラダ油はコレステロールを下げる


この言葉の真偽だけを言えば”真実”です。
ただし”真相”は別物です。

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h3>トランス脂肪酸を多く含むもの

マーガリン・ショートニング・サラダ油などの油類。
それらを使用したケーキ・ドーナツ・デニッシュ・ビスケット・スナック菓子・フライドポテト等々


一時期、マーガリンやサラダ油など植物性の油の方が体に良い・・と言われた時期もありました。
ところで植物油ってどのように作るかご存じですか?

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大豆・菜種・トウモロコシなどをギューっと絞っているイメージだと思います。
しかし実際は

原料(大豆・菜種・トウモロコシ等)を粉状にする

ヘキサンなどの有機溶剤で油分を溶かして抜き出す


絞っただけでは、20%~30%程度の油分しか取り出せません。
そのため溶剤を使って化学的に処理をすることで、極限まで利用します。


ただヘキサンの使用には2つの問題があります。

1.ヘキサンは灯油の成分
2.ヘキサンに溶かした油から、ヘキサンとその匂いを飛ばすには250℃の加熱が必要


この二つの問題は、さらなる問題を生みます。

・250℃にまで加熱した油は、劣化や酸化が避けられない


食用油に灯油成分や匂いが残ることは危険です。
ヘキサンは自転車のブレーキクリーナーの主成分でもありますから、もし脱臭処理が不十分だと、あのような匂いが残ります。

ただ一度酸化ストレスが与えられると、保存性が高まるという利点があります。
油も“生絞り”は傷みやすいのです。

しかしこのヘキサンを飛ばすための高温処理が、トランス脂肪酸の発生原因となります。

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欧米ではすでに規制されているトランス脂肪酸。日本人の摂取量は多くないから問題ない?

この手の話は、各メディアでも見ますが本当にそうでしょうか?


農林水産省のホームページにも、トランス脂肪酸についてのコーナーがあり下記のような記載があります。

トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、トランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。

油脂の加工でできるトランス脂肪酸と天然にあるトランス脂肪酸では、健康に及ぼす影響に違いがあるのかどうか、また、たくさんの種類があるトランス脂肪酸の中で、どのトランス脂肪酸が健康に悪影響を及ぼすのかについては、十分な証拠がありません。


出典:農林水産省ホームページ

確かに一言で“トランス脂肪酸”と言っても、厳密に言うといくつも種類があり、どれがどの程度危険かを特定するには十分な研究がありません。

しかし人間の健康に及ぼす複数の研究結果はあるのに『影響が明らかでない』『十分な証拠がないから』問題ないと言えるでしょうか?

原発事故の時も
「不安を煽るから」
「風評被害が出るから」
という理由で繰り返された
「ただちに影響ない」

という言葉。
健康に関するリスクを”ただちに知らされない”ことの方が問題です。

知った上で初めて、私たちには選ぶ権利が生まれるのです。

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確かに牛乳やバターにもごく微量ですが、トランス型の脂肪酸が含まれます。
その脂肪酸も、30分以上加熱するとやはり増加します。

しかし増加しても大豆油やコーン油の1/3程度です。

そもそもサラダ油とは?

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サラダは冷やした野菜で作るものですよね。
そのため『低温下でも結晶化しない』ように精製された油のことをそう呼ぶようになりました。

『ドレッシングやマヨネーズに加工しやすい油』とも言えます。

サラダ油は、JAS(日本農林)規格によって原材料が定められており、JAS認定工場で製造されたものでないと”サラダ油”と名乗ることができません。
現在の規格では『0℃で5.5時間放置しても清澄であること』と定められています。

この規格に合うよう精製された植物油を総称して”サラダ油”と呼んでいますが、規格に定められている原材料があります。
・菜種
・大豆
・ともろこし
・ひまわり
・紅花
・綿実
・ごま
・落花生
・米(米ぬか)


たいてい2種類以上ブレンドして、クセがなく、熱にも強く、価格的にも使いやすくなるよう調整します。
しかし先に挙げた植物の油は、本来その植物独特の香りや風味があります。

ごまなどは、特にあの香りが食欲をそそりますが、サラダ油にする時は、焙煎しないで精製することで、あえて香りが立たないようにします。

どの植物油も、素材そのものに良い成分が含まれていますが、サラダ油はあくまでも『使い勝手』と『価格』を重視して作られた油です。

サラダ油はコレステロールを下げるという研究もある?

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サラダ油はコレステロールを下げるという研究もあると言われていますが、しかしその研究は、数週間から長くても数か月の実験です。
『脂質が細胞に及ぼす影響』を測るには短すぎます。

なぜなら脂質は、細胞膜の重要な構成要素だからです。
特に神経細胞への影響は、さらに5年、10年といった長期間の観察が必要です。
その理由は他の細胞とは違う、神経細胞独特の事情があるからです。

お肌のターンオーバーは約1か月、赤血球の入れ替わりは120日、神経細胞のワンサイクルは120年!

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皮膚や粘膜・筋肉細胞などは、古くなったり損傷したら作り変えたり、補修していくことができます。
家に例えるなら、建て替え可能物件なのです。

しかし神経細胞はワンサイクル120年とも言われています。
一度作られたら、細胞内の材料でリフォームしながら維持します。
つまり一度建てたら、一生涯住み続けなくてなりません。

それだけに、最初に作る時が極めて大切なのです。
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『三つ子の魂100まで』とは良く言ったもので、神経細胞が活発に構築される幼児期の食事や環境が、一生を左右するというのは、そういう根拠です。

特に、ヘキサンを飛ばすために行う高温処理の際、トランス脂肪酸と共に神経細胞を死滅させるヒドロキシノネナールも発生するので、このような処理を行った油やそれを使用した菓子類・惣菜などは、特に15歳以下の子供は摂取すべきではありません。

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トランス脂肪酸は体内で”分解しにくい”
しかし”分解できない”わけではない


トランス脂肪酸の摂取を危険視する根拠の一つが『体内で分解しにくい』ことです。
しかし言い方を変えれば『少しなら分解できる』とも言えます。

つまり牛乳やバターなどに含まれる程度なら、よほど大量に摂取しない限り、対応できる能力があります。
長く食習慣のある食品というのは、受け入れる体の方にも、対応力があるのです。

しかしサラダ油のように、工業的な技術の発展と共に登場したものは、分子構造が同じように見えても天然物と全く同じとは言えません。

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純度の高さが必ずしも体にいいとは限らない。ビタミンCの例

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例えば生のりんごに含まれるビタミンCと合成されたビタミンCは、どちらの成分名も『アスコルビン酸』です。

『合成されたビタミンCの方が純度が高く効率が良い』という意見もありますが、
この場合の”純度”とはビタミンCとそれ以外の割合を指します。

つまりりんごに含まれるビタミンCには、他の栄養素・・例えばミネラル類や酵素類なども一緒に存在しますが、それらは”不純物”として計算されます。
”不純物”と言うと、ゴミやホコリが混ざっているような印象を受けますが、決してそうではありません。

ビタミンCに限ったことではありませんが、栄養素を体に取り込んだり、利用するには必ず他の栄養素のアシストが必要です。

純度の高さが、必ずしも体にとって効率が良いことではありません。

まとめ:日本でも早くトランス脂肪酸の規制を

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トランス脂肪酸は不自然な形の脂質ですが、この世に酸素がある限りあらゆるものが酸化から逃れられず、天然物にも存在します。

しかし体が代謝できないほど多く摂取すると、細胞膜や特に神経細胞に影響し

・肌のトラブル⇒肌荒れ・シミ・シワ・アトピー性皮膚炎など
・細胞の修復異常⇒癌細胞の発生
・血管壁の修復トラブル⇒動脈硬化
・ホルモン系のトラブル⇒ホルモンは脂質から作られるため
・認知症・うつ・精神的なトラブル⇒脳の60%は脂質で形成されているため


などなど身心の健康に深く関係します。

特に細胞形成が活発な成長期は、一生の健康を左右する土台が作られるので注意が必要です。

植物油を選ぶポイント
・低温圧搾された新鮮なもの

動物性油脂を選ぶポイント
・餌に含まれるホルモン剤などは、脂質に溶けやすいのでオーガニックな餌・環境で育てられたものであること


脂質は量や種類も大切ですが、質を見直すだけで、食事の質が格段にアップします。


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YoshiAraki
食品輸出業を営む中で、日本と海外との食品添加物基準、残留農薬問題などを目の当たりにする。 地域の特性を生かしながら、生産者・消費者双方にとって継続可能な一次産業(農業・漁業・畜産業)の有り方を考える。 その一環として、ナチュラルペットフード春夏秋冬の開発研究にも携わる。
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