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うつになる前に知っておきたい、多くの若者を悩ませるストレス性精神疾患「新型うつ病」とその対策。

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ストレスのこと、気にかけていますか?

若者の死因第一位は病気ではなく、自殺。


2015年12月から50人以上の事業所で「ストレスチェック」が義務化されたとはいえ、
ストレスの危険性や心の病気について、それほど重く受け止めている方はまだ少ないように感じます。

2015年のクリスマスの日に電通女性社員の自殺の事件もありました。
社会的に、ストレスについて無視することはできなくなっています。

また、今後の少子高齢化に伴う労働人口の問題が若年層に大きな負荷をかけているようにも思われます。
それが結果的に、20代から30代まで自殺が毎年死因第1位、40代でも2位であり続ける原因にもなっているのではないでしょうか。

新型うつ病とは何か。

そんなストレスに関連する精神疾患で、最近の若年層に多い「新型うつ病」と呼ばれる精神疾患があります。

別名「現代うつ病」とも呼ばれています。


一般的なうつ病とどんな違いがあるのでしょうか。
新型うつ病が起きる原因は何なのでしょうか。

 

ストレス性精神疾患と現代医療

心理
ストレス性精神疾患には、うつ病、パニック障害、不安症、強迫性神経症などが存在します。
その中で1番多いのがうつ病です。

うつ病になりやすい環境が、現代社会で増えています。
現代の医療がうつ病を含めストレス性精神疾患を「うまく治せていない」という背景も関係しています。

私たちの医療の主流となっている西洋医学は、病気や臓器ごと、DNAレベルでの治療法がメインとなっています。
しかし、現代の病のほとんどが体のシステムの一部に乱れが生じたことで全体の生体機能をうまく機能できない状態になります。

この状態が、永年続いてしまったことで全身のバランスが崩れる病気になるのです。
現代医療では、このような全身の病を根本的に解決するのは難しいのです。

これは、うつ病のようなストレス性精神疾患にも言えることです。
心の病の多くは、心の安定に必要な脳神経機能のバランスの乱れだけでなく、本人の思考パターンにも影響してきます。

同じうつ病でも患者ごとに思考パターンが違うため、
それぞれの心に対応した治療を行わない限りは根本治療は望めません。

ストレス性精神疾患では、向精神薬の薬漬けも話題になります。
そのようなことが起きる背景には、医師や患者の間で「薬で治る」という捉え方をしているからです。

薬はあくまでも根本治癒のための補佐役であることを認識した治療を行わないといけないのです。

若年層で増加している新型うつ病

職場だけでうつ症状が現れる傾向

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近年、20代から30代の若年層で増え始めているストレス性精神疾患に「新型うつ病」というものがあります。

仕事場では、何もできないくらいに落ち込んでしまうような精神状態なのですが、
家に帰ると一転して元気が戻り自分の趣味を楽しんだり、
イベントごとに参加して遊んだりすることができます。

これは、外から見ると「怠けている」ように見えがちですが、
実際には怠け癖があるというわけではなく、本人たちは何とかして仕事をしっかりできるようになりたいと真面目に悩んでいる方が多いのです。

このような患者が、病院を受診しても医師から「大したことないから病院に来る必要がない」とか「病気ではないから仕事に行きなさい」と言われてしまうこともあります。
若年層の社会不適合による怠けと考えてしまうことは、本当であればすごく危険な可能性もあるのです。

新型うつ病は従来の薬などでは解決になりにくい

新型うつ病のような、今までのうつ病とは違ったタイプは、抗うつ薬を使ってもほとんど解決にならず、逆に薬の副作用や依存で苦しんでしまうことが多いといいます。

うつ病の分類で一般的なうつ病は、「大うつ病」と呼ばれております。
新型うつ病は「小うつ病」という、うつ病の前段階の未病の状態だと考えられています。

しかし、未病のうつ病が長年放置し続けることで本人たちの苦しみは次第に増していくばかりである事実に目を背けてはなりません。その状態から抜け出そうと必死になったり、焦りが高まったりしていきます。

その結果、周囲から見れば大したことないと思っていても、突然、自殺をしてしまうことさえあります。
新型うつ病は、うつ病と同じように考えないといけない、ストレスが原因となる深刻な心の病気なのです。
 

世の中の環境が新型うつ病の原因

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昔の日本でうつ病になりやすい人は、責任感を背負いこんでしまって、
自分が責任を果たせていないことに神経衰弱になること
が多かったのです。

そのため、長期の休養と各種治療の併用で十分改善できていたと言われています。
しかし、時代が目まぐるしく進展しました。

特に今の20代に新型うつ病が増えている原因は、コンピューターやITの進歩によって、毎日の仕事に質と量をともに効率的に求める高いレベルが必要になってきたからです。

これに求められるレベルに対応できない人は、次々に自分の存在価値を失うようになっていきます。能力の差と自分の限界を感じやすくなっているのです。

また、高度な技術の進展によって、人との交流の形にも変化が生まれてきました。

人とのやりとりは、メール、SNS、LINEが主流となり、
人と人との絆で仕事をしてきた時代ではなくなっていきました。

若年層は、日々能力だけを求められて仕事をしていることで、人と人との絆が薄れていき心の消耗が加速しているのです。

これが、新型うつ病を起こしている実態です。

そしてふとした時に「何のために生きているんだろう」と思うようになります。
心が行くつくところなく彷徨い始め、うつの状態は一向に改善されないまま悪化していくのです。

新型うつ病改善のポイント

自分の思考パターンを知ること

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自分がよく陥りやすい思考パターンを知るようにしてみましょう。
うつ病になりやすい方が多い考え方の癖の項目を参考にしてみてください。

この中で自分に当てはまるものがあれば、
どうすれば少しでも軽い思考パターンに導けるか考えてみましょう。

これは決してネガティブ思考をポジティブ思考に変えることではなく、どうすれば自分の中で処理しやすく受け止められるかを考えるのが大切です。

無理やりのポジティブ思考は、逆に自分を苦しめるだけですのでオススメ致しません。


うつ病になりやすい方が多い考え方

□白黒思考(全か無か思考)
状況を極端に2極化させて考えること

□過度な一般化
1つ嫌なことがあると、世の中全てがこれだと考えること

□心のフィルター(選択的抽出)
全体を見ることなくたった1つ嫌なことにこだわり、現実を見る目が暗くなること

□マイナス化思考
状況に対して、良い出来事を無視してしまうことにより否定的な側面しか見えなくなること

□心の読みすぎ
現実な可能性を考慮せず、相手が自分に対して悪く考えていると早合点すること

□拡大視・縮小視
自分の欠点を課題に考え、成功を過小評価する、他人に対しては反対を行うこと

□感情的理由付け
「自分で生きている価値がないと感じる。だから本当に生きている価値のない人間だ」「これをやりとげる自信がない。だからきっとやりとげられないにちがいない」のように憂鬱な感情から自分の認識が正しいと思うこと

□「べき」「ねばならない」思考
自分や他人の振る舞いや考えに対して固定された思考を要求し、それが実現しないことを最悪なことと考える

□レッテル貼り
極端な形の「過度の一般化」であり、ミスをした自分や他人に対してレッテルを貼る

□個人化
何か嫌なことが起こった際に、自分に責任がないような出来事に対しても自分のせいにしてしまうこと

食生活を見直してみる

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新型うつ病は、だるさ、無気力、寝ても疲れがとれない、昼間もボーとしている、記憶力低下、簡単なことも覚えられない、ケアレスミスが多いなどの症状が理由で、上司から注意されたり、怒られたりする悪循環が繰り返されて起こきています。

だるさや寝不足、記憶力低下などの状態になる理由として栄養障害が関係しています。
特に糖質を分解するの必要なビタミンB群の不足から起こっていると考えられています。


若年層の多くは、1人暮らしが多いこともあり、朝はギリギリの時間になってどうにか起きて朝食を食べないで仕事に向かう方も多く、食べたとしても仕事場近くのコンビニでパンやおにぎりをいただいて済ませてしまうのです。

昼食も時間に余裕がないと、チェーン店などで糖質中心の食事、パスタやラーメン、おにぎり、カップ麺、菓子パンなどで簡単に済ませます。

夕食は、夜遅くまで残業して、疲れているので、コンビニのおにぎりや弁当、ファーストフード店でいたただく、何も食べずに寝てしまうことも多いのです。

このように、現代の若年層の中には、食事と言えばパンやおにぎり、パスタ、ラーメンといった炭水化物の多い食事をしています。
小腹が空いた時には、甘菓子や飲み物を好んで選ぶ人が非常に多いのです。

不摂生な食習慣が、続いていくことで必要な栄養素は不足しているにも関わらず、炭水化物や菓子類、甘い飲料水の取り過ぎでカロリーオーバーとなり、栄養障害にも関わらずメタボになり体重が増えていくと言う矛盾した状態にも陥っています。

常日頃の食生活を疎かにしてことは、自ら能力を発揮できない状態を作り上げて、自分のパフォーマンスが悪い状態にしているのです。

これが原因でミスを連発して、仕事が上手くできないことに焦り、
上司に注意や怒られて心が病んでしまう悪循環を作ってしまっているといえます。

まさに自業自得のような状態なのです。


食生活の見直しも効果的

自分のパフォーマンスを発揮するためにも、毎日の食生活の見直しをしてみましょう。
朝はほんの少しだけ早く起きるようにして朝食を作ってみる、昼食は家からお弁当を作っていく炭水化物が少ない料理を選ぶ


夜は疲れて料理ができないのであれば、健康的な食事ができるお店で食事をしてくるなど、少しの工夫でできるバランスのとれた食生活を考えてみましょう。

糖質に用いられるビタミンB群は、野菜、果物、動物性食品、ナッツ類をいただけばほとんど入っていますので、いろんな食材をいただくように工夫をしましょう。

薬物療法以外の方法を検討すること

ヨガ
心の病は、薬だけで治せるものではありません。
心理療法や認知行動療法のような考え方や心を開示する作業が必要になっていきます。

例え、精神科を受診することになっても医師が薬物療法以外の提案の併用を伝えてこなかった場合には、セカンドオピニオンすることをオススメいたします。

心のケアに使われる療法として、メロディー、リズムを感じる「音楽療法」、音の振動を感じる「サウンドヒーリング」

木の香り、自然に吹く風を感じる「森林療法」、自分の内面の状態を絵で表現して1度自分をさらけ出す「アートセラピー」、アロマオイルを含んだマッサージオイルで手足をマッサージして触れてあげる「タッチング」という方法があります。

また、少人数のグループを作って、それぞれ考えていることを話し合うことで、相手の思考の異常に気づき、自分の思考も間違っていると認識するようなプログラムも存在します。

以前お伝えしたマインドフルネス瞑想もストレス性精神疾患には有効に働きます。

心の病気こそ全人的なホリスティック医療

心理
新型うつ病のような、ストレス性精神疾患と呼ばれる心の病気は、脳の部分の神経に関連する物質について考えても改善することはありません。

しっかりと個人を知ってあげることが必要になってくるのです。

まさに全人的な医療でオーダーメイドの治療を行えるのが、ホリスティック医療の1つの特徴でもあります。
いろんな医学・療法の個人に合うものを見つけながらいいとこ取りをしていくことが精神疾患の治療には必要なことなのです。



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宮本知明
薬剤師/GAJ認定ジェモセラピスト(植物療法士)/漢方ソムリエ。 病院薬剤師を経て“薬と共存しない生活”の念いからホリスティックな健康観と出逢う。新婚女性、新米ママさんを西洋医学・東洋医学・自然療法の良さを合わせた統合医療の知識をもった“ホリスティックな健康観を持つ女性”に育成する「ホリスティック医療家」として執筆業・講師業で活動中。 公式ブログ /公式HP
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