くらし

知っていますか?有機農業を体験したい人必見のWWOOF(ウーフ)。

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宿泊・食事と労働力を交換するWWOOF(ウーフ)。
オーガニックな仕事を経験したい人におすすめの制度です。

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みなさんはWWOOF(ウーフ)という言葉を聞いたことがありますか?
WWOOFとは「World Wide Opportunities on Organic Farms」の略で、世界中の有機農場で様々な経験をすることを目的とした制度です。

有機農場が中心ですが、その他農家民宿、農家レストラン、自然食品店、ギャラリー、ヨガ教室など受け入れ先の事業ジャンルは多岐に渡ります。

有機農業を体験してみたい!でも家に畑はないし、知り合いに農家さんもいないという人におすすめの制度です。

宿泊・食事が無料で提供される代わりに、労働力を提供する。

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農作業の体験というと、いわゆる農家さんのお手伝い「援農」が身近だと思います。

援農は体験イベントとして行われることもあれば、繁忙期の田植え要員や収穫要員として募集されることもあります。
通常は1日のみや数日、飛び飛びで何日かということが多いでしょう。

援農は体験のためだったりお手伝いといった感覚なので、報酬は基本的にありません。
(おみやげに野菜をもらえることはあるかも?)

WWOOFに参加して労働する人のことを「ウーファー」と呼びます。
金銭での報酬はありませんが、労働力と交換に宿泊・食事が提供されます。

どのくらい働くの?

通常1日6時間程度の労働で、1週間以上滞在した場合は週1日休みがもらえます。
(受け入れ先の業務状況により異なります)
本業以外に家事や子守りを手伝うこともあります。

仕事以外の時間は自由に観光したり、滞在先で休憩することができます。

短期間だと仕事を覚えた頃に終了となってしまったり、宿泊部屋の整理や後任のウーファーの確保など受け入れ先に負担がかかるので、最低でも2〜3週間滞在することが望ましいでしょう。

受け入れ先もウーファーも1年ごとの登録制。

WWOOFは受け入れ先の事業者・ウーファーともに登録料を支払うことで利用できる制度です。
日本は16歳以上ならば登録可能。
海外では18歳以上としている国が多いです。

登録料は国により異なりますが、ウーファーの場合、日本では初年度5500円、継続して登録すると年々安くなり5年目以降はなんと年間たったの1500円というお得なシステムです。

受け入れ先は初年度8500円、継続登録の場合やはり年々安くなります。

ワーキングホリデーとは違うの?

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海外のWWOOFについてはよくワーキングホリデーと混同されることがありますが、これらは根本的に違うものです。

ワーキングホリデーとは協定国間で年齢など一定条件を満たした人が取得できる就労可能なビザのことであり、WWOOFはビザとは無関係な制度なので海外でWWOOFをする場合は別にビザを取得する必要があります。

WWOOFをしたい国の国籍や永住権を持っている人はもちろん、訪問者ビザで滞在する人もいればワーキングホリデー中にWWOOFをする人もいます。

また、ワーキングホリデーと異なり年齢の上限もありません。
労働に必要な体力さえあれば何歳でも参加することができます。

ファームステイ・農場でのアルバイトとは違うの?

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ファームステイとは農家にホームステイをすることなので、農作業の体験はできますが労働義務はありません。
また、宿泊費と食費を支払う必要があります。

農場でのアルバイトは宿泊は農場によって付いている可能性もありますが、基本的には自分で滞在先を手配します。
また、労働に対する賃金が支払われます。

労働の対価が宿泊・食事で金銭のやり取りが発生しないWWOOFと比べて重労働であり、労働時間も長い場合が多いようです。

日本国内でのWWOOF

国内では、北海道から沖縄の離島まで約400ヶ所受け入れ先があります。
農業に興味があり体験してみたい人や、新規就農にあたり土地探しをしている人におすすめ。

海外でのWWOOF


海外でのWWOOFは大きく分けて2種類あります。

自国にWWOOFの機関を持っている国

登録は国ごとにする必要があり、登録料も国によって異なります。
登録方法や受け入れ先の情報は、各国のWWOOFウェブサイトをご参照ください。

カメルーン
マラウイ
ナイジェリア
シエラレオネ
南アフリカ共和国
タンザニア
トーゴ
ウガンダ
アルゼンチン
ベリーズ
ブラジル
カナダ
チリ
コロンビア
コスタリカ
エクアドル
グアテマラ
メキシコ
ペルー
アメリカ合衆国
ベネズエラ
オーストラリア
バングラデシュ
中国
インド
日本
カザフスタン
ネパール
ニュージーランド
フィリピン
韓国
スリランカ
台湾
タイ
オーストリア
ベルギー
ブルガリア
チェコ
デンマーク
エストニア
フランス
ドイツ
ギリシャ
ハンガリー
アイルランド
イスラエル
イタリア
リトアニア
モルドバ
オランダ
ノルウェー
ポーランド
ポルトガル
ルーマニア
セルビア
スペイン
スウェーデン
スイス
トルコ
イギリス

自国にWWOOFの機関を持っていない国

受け入れ先の数が少ない国では各国にWWOOFの機関がないため、イギリスにある「Federation of WWOOF organizations」(世界のWWOOFを取りまとめている機関)が受け入れ先情報をまとめて管理しています。

下記の国々でWWOOFをする場合は、何ヶ国でも年間15ポンドの登録料でWWOOFができます。
こちらのページに各受け入れ先の情報が載っているのでご参照ください。

アルバニア
アルメニア
アゼルバイジャン
ベラルーシ
ベニン
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ボリビア
カンボジア
中央アフリカ
クロアチア
キプロス
エジプト
エルサルバドル
フィジー
フィンランド
フランス領ポリネシア
ガボン
ガンビア
ジョージア(グルジア)
ガーナ
ギニア
ホンジュラス
アイスランド
インドネシア
イラン
ジャマイカ
ヨルダン
ケニア
コソボ
ラトビア
ルクセンブルグ
マダガスカル
マレーシア
マリ
マルタ
モーリシャス
モンゴル
モンテネグロ
モロッコ
モザンビーク
ナミビア
ニカラグア
パキスタン
パレスチナ自治区
パナマ
パラグアイ
ロシア
セネガル
セーシェル
スロバキア
スロベニア
スーダン
トンガ
トリニダード・トバゴ
チュニジア
ウクライナ
ウルグアイ
ベトナム
ザンビア
ジンバブエ

海外でのWWOOFのメリットは、何と言っても異文化交流と語学の練習ができること!


海外でのWWOOFでは様々な国の人たちと一緒に働くチャンスがあります。

生きた言語も学べるので、自分が習得したい言語が公用語となっている国に行ってみるのもいいですね。
WWOOF初心者の方はまずは英語圏、特に移民や観光客が多く外国人の受け入れに慣れているオーストラリアやニュージーランドがおすすめ。

※ただし、どこの国も田舎に行けば行くほど訛りが強くなる傾向があるので要注意です(笑)。

滞在費を節約しつつ充実した海外生活が体験できるかも?

農作業経験のない方は、異文化・異言語・農作業と慣れないことをたくさん消化しなければならないので、国内のWWOOFなどで少し経験を積んでから海外に行くのがおすすめです。

また、何よりも重要なのは身の安全です。
外務省の海外安全ホームページを参考に、治安や感染症の流行状況をチェックしながら渡航先を決めると良いでしょう。

ウーファーを受け入れて仕事を手伝ってもらいたい事業者の方へ。

WWOOFでは、有機農場や無農薬・無化学肥料栽培をしている農場、自然食品店ほか、健康や環境を重視するオーガニックな考え方を持った事業者が対象となります。

都市部の事業者やオーガニックと関係のない事業者、忙しすぎてウーファーの面倒を見られない事業者、大企業には向かない制度なのでご注意ください。

農業、特に有機農業をされている方は除草剤を使わない分人の手で草引きをする必要があったりと、何かと人手が要ることと思います。

そんなみなさんには一定期間継続して作業を手伝ってもらえるWWOOFという制度はとても魅力的でしょう。

日本の農業や文化を広め、自分自身も海外の文化や言語を学ぶことができるという点でも是非積極的にWWOOFへの参加をしてほしいところです。

ただ、もちろん普段と異なる生活になるため、いくつか注意することも出てきます。
あくまで私の見解ですが、ご参考までに読んでみてください。

受け入れ先の家族に1人はある程度英語が話せる人がいると良い。

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世界各国からやってくるウーファーは、日本語がまったく話せない人も多いです。
でも日常生活の説明や仕事の指示、異文化コミュニケーションに言語は欠かせません。

流暢である必要はないですが、簡単な会話や筆談など英語でコミュニケーションが取れる方が望ましいでしょう。

食費がかさむこともあり。

年齢の上限がないWWOOFですが、体力や制度自体の認知度の関係で実際は若いウーファーさん(=食べ盛り)が多いです。
そのため、食費がかさむ可能性を念頭に入れておきましょう。

外国人ウーファーは日本人と同じように仕事ができるとは限らない。

海外生活をしていて常に思いますが、日本人ほど器用に素早く的確に仕事ができる人はそんなに多くありません。
また、言葉の壁もあるので、指示を理解しきれず仕事がなかなか進まないということもあります。

そういった場合にも温かい目で見守り、協力して作業を進めていくことが大切です。

WWOOF受け入れ先で海外からのウーファーと過ごして感じたこと。
WWOOFは大変なこともあるけれど、短期間でも人を成長させる!

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実は私、自身はWWOOF経験はないのですが、有機農家さんに泊まり込み農業体験をさせていただいたことがあります。その時たまたまカナダ・ドイツからのウーファーさんが来ており、1週間ほど一緒に滞在し農作業をしました。

当時の経験を振り返り、感じたことをお伝えしたいと思います。

自分の英語力のなさに絶望。(の中に見えた一筋の希望、からの一念発起)

今でこそ英語圏に住み、現地の専門学校も卒業し、英語環境で働いている私ですが、当時は英語はほとんど話せない聞き取れないという状態でした。

そんな中、英語ネイティブのカナダ人と、準ネイティブのドイツ人との共同生活・・・
受け入れ先の方から鶏舎の掃除の手順をドイツ人に伝えといてくれ!と言われた時は顔に縦線でした(笑)。

ドイツ人の母語はドイツ語ですが、彼らはネイティブのごとく英語が話せます。
ドイツ人同士でも普通に英語で会話します。
日本人同士で英語で話すなんてまずありえないのでびっくりしました。

みんなが高速で話す中まったくついていけず、英語が話せる受け入れ先のご主人と、カナダから来ていた日本人のウーファーさんに助けを求める始末(笑)。

が、そんな中でも私がある程度英語で話せ、聞き取れる話題がありました。
それは2011年に起こった福島原発事故と放射能汚染の話題。
私は当時放射能汚染について調べていたところなので、英語でもある程度話が通じました。

予備校時代の英語の先生が口酸っぱく言っていた「英語は英語力だけでは読めない。情報を収集しろ!」という教えが蘇りました。

英語の読み書きも会話も、内容を知らないとさっぱりわかりませんが、内容を知っていればある程度理解できます。
なので、自分が詳しい、興味のある分野の英語に触れることから始めれば英語の上達は速いです。

英語力のなさをなんとかせねばという危機感と、それでも理解できる英語もあるという一筋の希望が私を駆り立て、その約半年後には留学していました(笑)。

私の場合正式なWWOOFではありませんでしたが、WWOOFと同等の体験をしたことが人生を変えるきっかけの一つになったのです。

今まで狭い世界で生きてたなと感じたこと。

ある日、鶏舎の掃除をすることがありました。
そこで鶏さんたちのエサとなる大根などのくず野菜が入った袋を持ち上げたら・・・袋の下にゴキブリの大群が。

普段なら一目散に逃げ出す私ですが、その時は意外となんとも思いませんでした。

狭い家の中だと、1匹でもゴキブリが出ると気持ち悪くて仕方ありませんよね。
でも屋外の広いところでは、たとえ大群がいてもそれほどの嫌悪感は感じないのです。
場所の広さに対するゴキブリの密度が小さいからか、そんなに気になりません。

広い世界に出てみると、同じ物を見ても見方が変わるんだなと実感しました。

やっぱり有機農業って環境に良いんだなと肌で感じた。

有機農業では除草剤を使用しない分、人の手で地道に草引きをする必要があります。
私も草引きを体験させていただきましたが、時間も手間も想像以上のものでした。

人の手でするとこんなに大変なのに、まくだけで草を枯らす除草剤ってどれほど強力なんだろう・・・と。
そんな薬剤がかかった作物が安全だなんて保証、どこにあるのでしょう。

また、鶏舎が臭くなかったのも印象的でした。

「家畜=臭い」という先入観がありましたが、滞在先の農家さんでは広い小屋の中で放し飼いをしており、エサに畑で穫れたけど出荷できないくず野菜(有機野菜!)を与えたりしていたためかまったくにおいが気にならなかったです。


是非味わってほしい、普通の旅行とは違うWWOOF体験。

いかがでしたか?
WWOOFはありきたりな観光旅行に飽きてしまった人におすすめの体験。
農業やオーガニックに興味がある人も、自然の中で生活したい人も、新たな自分を発見したい人も。

ほんの短期間でも人生を変えるチェンスになるかも?
もちろん若い人だけでなく、定年退職後の予定が決まっていないみなさんも是非!

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まどか
ニュージーランド在住。 大学で食品の研究後、食品衛生の仕事をし、有機農業を学ぶ。 現在はシェフとして働く。 食品表示診断士(中級)とニュージーランド調理師資格保持。 暮らすのに困らない程度の英語と挨拶程度のトルコ語ができます。 日本のおいしいお米が恋しい今日このごろ。
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