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日本人が知らない「国産畜産物」の真実|なぜ、外国人トップアスリートはニッポンの肉や卵を断固拒否したのか?

日本人が知らない「国産畜産物」の真実|
なぜ、外国人トップアスリートはニッポンの肉や卵を
断固拒否したのか?

実は私は、スーパーの精肉コーナーの前を通ると、とてつもない嫌悪感を抱いてしまいます。

なぜなら、強調してPRされている「安心安全・・・」、「国産・・・」などの表示は、
私達消費者を騙していると感じるから
です。

私達消費者は政府やメディアに、「日本の畜産物は安全で安心できる」と刷り込まれています。

大事なことなので、はっきりはっきり書きますね。

日本の畜産物はあなたが思っているほど安全ではありません!

そして、このように書くと必ず、以下のような批判を受けます。
・そんなはずはない。輸入食品にまつわる様々な事件を考えれば国産品の方が安全だ!
・一部の神経質な奴が不安を煽っているだけだ!
・国や企業がそんな体に悪いものを、認可したり販売したりするはずがない!
この記事は、そんな方にこそ読んでいただきたいと思っています。

そうすれば、私達が、日頃、スーパーで購入しているお肉や卵の実態にきっと驚くはずです。

日本の畜産物は世界に誇れるものではなかったのか?


「日本のお肉や卵を安全」と思っているのは実は日本人だけで、
実は、海外の方は決してそのようには思っていません。

今年(2020年)に開催予定だった東京オリンピックのために来日予定だった
海外のスポーツ選手が日本のお肉や卵を拒否したことで、
そのことが明らかになりました。

海外アスリートが日本側に提出した要望書の驚くべき中身

オリンピックの開催国には、選手向けの食材の調達に関して
厳しい基準が課せられていることをご存知でしょうか。

具体的には、「トレーサビリティ」「汚染リスクの管理」
「持続可能性な生産」「動物福祉」などについての厳格な基準が
存在しているのです。

そして今回、海外の選手から日本に届いた要望書は、
「動物福祉」についてのものでした。

その要望書、を一部抜粋しますね。

 

東京には、世界中から最高の体験を求めて、たくさんの人がやってきます。

東京オリンピック・パラリンピックが食材の方針を改めず、世界が受け入れるクオリティに達することができないなら、畜産動物の福祉の向上を目指している世界から東京が遅れをとっていると見られるでしょう

これは深刻な問題です。

出典:要望書「私たちが求めていること」から抜粋

 

恐らく、多くの読者はこのようなことを知らなかったのではないでしょうか?

残念ながら、これまでこのことを深掘りして解説するメディアは
ほとんどありませんでした。

日本の肉や卵は、世界が受け入れるクオリティに達していない!?

要望書の中に書かれてあった(日本の畜産物が)「世界が受け入れるクオリティ」に達していないとされた理由は、
アニマルウェルフェア(畜産動物の福祉)が無視されているからです。

アニマルウェルフェア(畜産動物の福祉)について聞いたことがない方のために、
少し、解説しますね。

アニマルウェルフェアとは、一言で説明すると以下のような意味です。
家畜でも痛みや苦痛、ストレスを与えることなく幸せな環境で飼育する考え方
農林水産省のホームページ(アニマルウェルフェアについて)には、
もっと詳しく紹介されています。

上記のようなアニマルウェルフェアの考え方は主要先進国では当たり前になっていますが、
驚くことに日本は世界から随分と遅れをとっています

それは、なぜだと思いますか?

日本は世界屈指のアニマルウェルフェア(畜産動物の福祉)最低水準国

アニマルウェルフェア(畜産動物の福祉)が最も進んでいるEUでは、
消費者があげる声をとともに畜産のあり方が変わってきました。

実は、アニマルウェルフェアが日本で進まない大きな理由のひとつは、
日本の消費者の意識の低さ
にあるといえるのです。

生産者が語る、目を覆うような日本の畜産現場

とにかく、日本の畜産現場は飼育環境が劣悪です。
・自由がきかない狭い畜舎で、詰め込み飼育をする
・人間に服従させるために、殴る蹴るの暴行を加える
・糞や尿にまみれた不衛生な飼育環境を強いる
などあげればきりがありません。

私は飲食店の経営者ですが、このことに大きな問題意識を感じて
アニマルウェルフェアに熱心な生産者2名にインタビューをしたことがあります

ここで書くと長くなりますので、私が書いた別記事を紹介しますね。
もし、ご興味があればご覧ください。

>>平飼い卵はなぜ安全なのか?養鶏農家が語るアニマルウェルフェア

>>養豚は放牧が理想!アニマルウェルフェア実践者が語る養豚の真実

日本の畜産現場の劣悪な環境の責任は、私達、消費者にもある

たとえ、こんな話をしたとしても、
「ふむふむ。日本の畜産の現状は、劣悪であることがよく分かった。
生産者は、もっとちゃんとした環境で家畜を飼育すべき」と
どこか他人事という方が多いのではないかと思います。
・卵の特売で1パック100円そこそこの値段が、当たり前だと思っていませんか?
・国産であれば無条件に安全だと思い込み、国産品の中でも最低価格のお肉を選んでいませんか?
恐らく、多くの日本人がYESと回答する質問だと思います。

アニマルウェルフェア(畜産動物の福祉)を実践したお肉や卵は、
価格が高くなります。


本当の意味で動物の福祉を考量して飼育された卵であれば、1個50円以上は当たり前です。

なぜなら、広い飼育スペースや、餌へのこだわりなど、人間の一方的な都合ではなく
家畜の欲求を満たす飼育が必要だからです。

逆に、大半の畜産現場では、コストカットをのために人間の都合だけ重視され、
そのために、家畜の飼育環境が劣悪になっているともいえます


結論、私達がスーパーで安い国産肉や卵を選び続ける以上、
日本でアニマルウェルフェアが普及していくことは難しいでしょう

アニマルウェルフェアは
安全な畜産物の生産に深く関わる!


あなたがもし、安全なお肉や卵を選びたいのであれば、
そのポイントはずばり、アニマルウェルフェアです。

なぜなら、アニマルウェルフェアを実践せず飼育された家畜は、
心身ともに不健康だから
です。

もう一度、日本の飼育現場の状況を言えば、以下のような状態です。
・自由がきかない狭い畜舎で、詰め込み飼育をする
・人間に服従させるために、殴る蹴るの暴行を加える
・糞や尿にまみれた不衛生な飼育環境を強いる
このような飼育方法では家畜がストレスや病気に侵されやすくなるのは当たり前ですよね。

そして、その餌も遺伝子組み換えや農薬の付着したものがほとんどです。
何より、大量の薬が必要となります。

結局、私達がスーパーで選んでいる多くの畜産物はこのようなものなのです

その結果、私達は自分の選んだ安いお肉や卵で、私達の健康を脅かされています
具体的に言えば、家畜に不必要な薬剤投与が原因となる「薬剤耐性菌」などはその最たる例ですよね。

この薬剤耐性菌については、農林水産省も注意喚起していますので、
興味のある方は以下のサイトをご覧ください。

>>家畜に使用する抗菌性物質について(農林水産省HP)

問題は安全面だけでない!
アニマルウエルフェア不在の低品質な肉や卵


アスリートが日本側に提出した冒頭の要望書には、
肉質や栄養面についても指摘がありました。
以下、抜粋しておきます。

適切な飼育のもと生産された豚肉は、味も優れており、楽しい食事の経験に繋がります。
「ストレスは肉質を左右し、むれ肉や、色の暗い、硬くかさかさした肉になります。
ストレス負荷の高い飼育方法で生産された肉質は低い」ということが明らかになっています。

出典:要望書「私たちが求めていること」から抜粋

 

放飼い卵は従来のケージ式飼育の卵より、8倍のβカロチンを含み(7)、
走行パフォーマンスを5,000メーター上げると言われている栄養素です(9)。
オメガ3 も3倍含まれ(7)、心臓血管に良く、抗炎症にも効果があります(10)。
栄養成分の違いは明らかであり、パフォーマンスを左右し、結果への影響も大変に明確です。

出典:要望書「私たちが求めていること」から抜粋

 

当然のことながら、オリンピックはこれまでの練習の成果を大舞台で披露する場であり、
最高レベルでのパフォーマンスが求められます。

このアスリートの要望書には、
「今の日本の低品質な畜産物では、競技の結果に影響を及ぼす」と書かれていますね。

これが、私たちがいつもスーパーで購入する激安卵やお肉の実態です。

世界が日本に望むお肉や卵の2つの条件とは?


話を、海外選手が日本に寄せた要望書にもう一度戻します。

彼らが、日本に要望するお肉や卵の条件は以下のようなものでした。
・100%のケージフリー卵(平飼い卵、放飼い卵)の提供
・100%、妊娠ストール(妊娠母豚の拘束檻)を使わない豚肉を提供
ここからは、これを深堀りしてみます。

100%、ケージフリーの卵を提供すること

彼らが要望するケージフリーとは、卵を産む鶏が自由に行動できる環境で
育つことを意味します。

例えば、以下の写真の状態ですね。

この写真は、私が卵を取り寄せている生産者の農場ですが、
この卵も1個50円以上しています。

日本で飼育される採卵用の鶏の9割以上は「バタリーケージ飼育」!

しかし、日本でこのような、ケージフリーの飼育をしている生産者は1割もいません。

9割以上の卵は「バタリーケージ飼育」と言って、
ワイヤー製の金網の中に鶏を詰め込み飼育する方法で生産されています。

バタリーケージは以下の写真のとおり、鶏の自由がない超過密飼育です。

100%、妊娠ストールを使わない豚肉を提供すること

妊娠ストール飼育とは体の方向転換体すらできず、
下の写真のように一頭がぎりぎりに入る程度の鉄枠の檻の中に母豚を拘束する飼育法です。


そして妊娠ストール飼育もバタリーケージも、
海外では禁止の方向に舵が切られています。

日本の妊娠ストール飼育は8割以上!

実はこのストール飼育、EUでは既に禁止されていますし、
アメリカでもオレゴン州やカリフォルニア州など州単位で禁止されています。

一方、日本では8割以上がストール飼育という状態です。

世界から暴かれた日本の畜産物の実態!


「それでは、当然、過去に開催されたオリンピックにおいては、
アニマルウェルフェアの基準を満たした食材が提供されているの?」
と思われたあなたは鋭いです。

結論から言えば、過去の大会ではアニマルウェルフェアを考慮した
お肉や卵が提供されています


2016年に開催されたリオ・オリンピックでは、卵はケージフリーで、
企業は自主的に妊娠ストール不使用の豚肉が使いました。

また、2012年に開催されたロンドン・オリンピックにおいては、
放し飼いの卵や有機卵、豚肉も妊娠ストール不使用の肉が使用されています。

このように、今では、アニマルウェルフェが考慮された
お肉や卵を選ぶことは世界のスタンダードです


今回の東京オリンピックにおいて、世界中のアスリートたちは
日本の畜産物の信じられない実態を目の当たりに知ることになりました。

今回初めて、日本の畜産物の現状が世界にバレた理由

それでは、なぜ、日本の畜産物は今までアニマルウェルフェアの取り組みの酷さを
世界から指摘されなかったのでしょうか?

これは私の推察ですが、日本の畜産物が大体的に海外に輸出される機会が
少なかったからではないか、と思います。

外に出ていくこと自体が少なかった日本の畜産物は、
厳しい世界の目にさらされる機会がEUやアメリカ等の先進国と比較して
圧倒的に少なかったことは間違いありません。

そして、これも、日本の畜産のアニマルウエルフェアが
他国よりも遅れている原因のひとつでしょう。

既に崩壊している“国産安全神話”。
いまや、消費者自らが考えて食を選ぶ時代

私がなぜこの手紙を書くに至ったかと申しますと、
2020年夏の東京オリンピック・パラリンピックでの食事メニューについて懸念があるためです。

出典:要望書「私たちが求めていること」から抜粋

 

この言葉が、海外から見た日本の食を表す真の姿だと思うのです。

私たち消費者は質の高い畜産物を大切に消費し、
もっと声をあげるべきなのです!

この記事は、「外国産より国産が安全」と思い込み、
無条件に国産を選んでいた方にとってはきっとショッキングな内容だったと思います。

でも、覚えておいて欲しいのです。

「国産=安全」は既に崩壊していて、今や、幻想でしかありません。

誰も信じることのできない今の日本では、賢い消費者になって自ら食を探して選ぶしか手段がないのです。

アニマルウエルフェア対応のお肉や卵は、確かに値段が高く中々手が届かないかもしれません。

ただ、私の家庭では、「少量でもいいから質の高いお肉や卵を家族で大事に食べよう」のスローガンのもと、
できるだけ高い畜産物を選ぶようにしています。

1個50円の大事に育てられた卵を3日に1回、大事に食す。
毎日安い卵を食べなくても、これだけでもいいじゃないですか?

そして、スーパーに要望するのです。
「アニマルウエルフェアに対応したお肉や卵をもっとそろえて下さい」と。

少しずつでもこのような消費者が増えれば、かつてのEUがそうであったように
日本の畜産は確実に変わります。

その日が来るまで私は、諦めずに声をあげていくつもりです。

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