こども

6月30日は夏越大祓。子どもたちと一緒に。上新粉でつくる本格マクロビオティックな「水無月」と「茅の輪のお守り」の作り方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1-1yanagihara

1 新しき年のはじまりから半年です


梅雨、梅仕事、夏至、父の日などを連想する六月ですが、元旦から数えるとちょうど半年経った月ですね。
前年度のしめである三月、そして新年度始まりの四月も含まれるこの半年は、大きな変化の伴った方も多いのではないでしょうか。


たった半年。されど半年。
生まれてからいままでずっと、一瞬一瞬の選択を重ね、「いま」「ここ」にいる。

現状に満足されていても、されていなくても、これまでされてきた数え切れないほどの選択は、そのときにできた最善のもの。

人生には本当にいろいろあり、自分のことでも、見えていること、表層では気づいていないこと、見ないでおこうとしていること、
人には見せていないことなどあり、かつ、誰もが刻々と変化しています。

 あなたのおられる「いま」「ここ」まで、よくぞたどり着かれました。
本当によくがんばって来られました。いままで生きていてくださってありがとう…。
 この機会にどうぞご自身をねぎらってあげてくださいね。

2 夏越大祓(なごしのおおはらえ)とは?歴史と意味

2-1
さて、元旦からちょうど半年にあたる6月30日、神社では「夏越大祓」という神事が行われます。
大祓は、常に清らかな気持ちで日々を送るため、禊(みそぎ)をする機会で、年に2回あります。

6月の大祓は「夏越の祓(なごしのはらえ)」、12月の大祓は「年越の祓(としこしのはらえ)」ともよばれ、
それぞれ半年の間に身体や心に積もった穢(けが)れを払い、罪や過ちも祓い清める目的があります。

また、本格的な夏を迎える直前の夏越しの祓には、病気や疫病の流行りやすい時期を無事に乗り切るという、ことさら大きな意味合いがあったことでしょう。

2-2
多くの神社で、年中行事、恒例式となっており、境内(けいだい)に「茅(ち・かや・ちがや)」を束ねた大きな「茅の輪(ちのわ)」」を設置されているところもあります。
平安時代中期に、約1300首の和歌がまとめられた「拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)」には、「よみ人知らず=誰が詠んだのか定かではない歌として、次の和歌が載っています。

「水無月の 夏越しの祓(はらい)する人は
    千歳(ちとせ)の命 延(の)ぶというなり」


「水無月に夏越しの祓いを受ける人は、千歳分も寿命が延びる」という意味です。
「茅の輪(ちのわ)くぐり」は、この歌を唱えながら、8の字を描きつつ3回くぐることで厄払いをするというものです。
(神社本庁公式HP)


3 大祓にかかせない「茅」と「水無月」

3-1yanagihara
茅の輪の材料の「茅(チ)」は、茅(チガヤ)、菅(スゲ)、薄(ススキ)の総称です。
茅(チガヤ)は、イネ科チガヤ属の植物で30cm-50cmくらいになり、日向の草地で見られます。

この写真のチガヤは、娘の小学校の脇に生えていました。

 古事記では「かやのひめのかみ」、日本書紀では「くさのおやかやのひめ」という草の神様として描かれています。
現代の暮らしではほとんど見かけなくなりましたが、古くは暮らしのなかに根付いていました。

チガヤは稲わらとは異なり、油分があり水をはじき、強いので、屋根や笠につかわれてきました。

この季節に出るふわふわとした白い穂は、火打石(ひうちいし)の火花を受け、炎にするための「火口(ほくち)」として使われていたそう。
ちなみに端午の節句で食べる「ちまき」も元々は、チガヤで餅を巻いた「茅(ち)巻き」なのだそう。

3-2
 また、各地に伝わる「蘇民将来(そみんしょうらい)」という信仰もあります。
昔、身なりの貧しい旅人に一夜の宿を頼まれた蘇民将来(そみんしょうらい)という男が、そのお礼にと、茅の輪を渡されます。

実はその旅人は神様で、茅の輪をかけた蘇民将来の一族だけが、その後病を逃れ、豊かに暮らしたという話です。
(詳細は諸説あり)この小さな茅の輪かざりが「茅の輪くぐり」の元になっているそうです。

3-3

 夏越大祓の頃、和菓子屋さんに並ぶのは、「水無月(みなづき)」という菓子です。

6月の旧名そのままが御名(ごめい)になっているという、今月そのものの菓子です。

ちなみに、これほど雨の降る月にもかかわらず、なぜ「水が無い月」と書くのでしょう?

ここでの「無」は「ない」という意味ではなく、「水の月」という語句の、連体詞「の」を漢字表記したものなのだそうです。

 和菓子「水無月」の歴史は、平安時代にさかのぼるそうです。
特徴的な三角の形は、その昔宮中で配られた貴重な「氷」を表し、上に乗せられた小豆の赤い色で厄除けを表すといわれています。

4 水無月と茅(ちがや)のお守りの作り方


 梅雨の日のまなびあそびに、水無月をつくってみませんか?

専用の型がなくても、ケーキの型、ほうろうやガラスの保存容器、牛乳パックでできます。
蒸し上がった水無月の粗熱をとっている間に、茅の工作をするとちょうどよいですよ。

<上新粉でつくる本格マクロビオティックな「水無月」レシピ>


4-1yanagihara
[材料]

・小豆の水煮 2/3カップ
・上新粉 1カップ
・塩 ひとつまみ
・無農薬の甘酒 3/4カップくらい
・お好みで 水 少々


 *甘酒の濃度・甘さによって仕上がりの固さや味が変わります。
  濃度の高い甘酒の場合は、水で調節してください。

yanagihara
[作り方] ①ボウルで、小豆の水煮以外の材料を混ぜます。
4-3yanagihara
②水で濡らした型に入れます。
4-2yanagihara
③水を張った鍋に型を入れて、ふきんをかませたふたをして30分くらい蒸します。
4-4yanagihara
④表面に、マクロビあんを好みの量広げ、さらに5分くらい蒸します。
 冷ましてから、三角に切ったらできあがりです。
 *切る度に、スパチュラと濡れ布巾で包丁をきれいにすると美しく切れます。

4-5yanagihara
 *型の大きさ、生地の厚さで蒸し時間は変わります。透明感が出て、竹串をさしてなにもついてこなくなるまで蒸しましょう。

<茅の輪のお守りの作り方>

4-6yanagihara
[材料] ・茅 数本
 *イネ科のアレルギーがある方は要注意

[作り方] ①数本束ねて、くるくるひねりながら、小さな輪になるよう、両端が5cmくらい残るまで、幾重かに丸めます。
4-7yanagihara
②むすんだらできあがり。そのままかざったり、ひもでランドセルにぶら下げたりしてみましょう。
4-8yanagihara
こどもたちは誰ともなく、小さな茅の輪を、腕や足首につけはじめました。
4-9yanagihara
まるで天然のミサンガです。
ミサンガは、諸説ありますが、2000年以上前の古代メキシコで、編んだひもをお守りとして腕に巻いたものです。
時と宗教を越えて、清々しいお守りができました。

5 まとめ

健康面においても、あらゆる選択肢を自ら選べるありがたい時代。
半年の間の穢れを払い、夏を無事に乗り越えるために、大々的な行事を行うことは、現代には思いつかないことですね。

忙しい現代、季節の行事はともすれば「面倒な存在」と感じられる時もあるかもしれません。
けれどそんな時こそ、いったん立ち止まり深呼吸することを、自ら求めているのかもしれません。

 季節の行事は、わたしたちの流れる日常の中のちいさな標(しるべ)となって、いつもそこにいてくれる気がします。
温度湿度の高くなりゆく時期、どうぞご自愛ください。

この記事を読んだ方にオススメしたい本物の「甘酒」

0507153204_5aeff2e4795b8 優しい甘みと玄米の栄養価の両方を体に取り入れることが出来る、天然麹菌で発酵した自然栽培の玄米甘酒今すぐここをクリック!

白米甘酒が、ある意味「単純に」甘いのと比較すると
玄米甘酒は酸味、苦味、甘みなどがミックスされた複雑な旨みを持っています。
しかも、この甘酒を醸造するのに使われている麹菌は純粋培養された菌ではないからこそ、均一化されておらず、
味わいも、単純な甘さではなくクセがあるのも面白いところなのです。こちらに使われている蔵付きの天然菌には、4種類の麹菌がいるのだそうですよ。


オススメの記事

毎日の除菌・抗菌があなたを弱くしています。菌と共存して健康体に。菌活にぴったりなアップルビネガーのレシピと活用法

甘酒✖️味噌のダブル発酵食品で作る伝統万能調味料「くるみ味噌」の作り方と食べ方活用例。

材料たったの3で究極のアンチエイジング!卵・乳不使用。酵素カラメルのせマクロビ『甘酒プリン』の作り方!



IN YOU一押しコンテンツ
究極のアンチエイジング。自然治癒力を高め老化抑制する方法。
本当に安全なオリーブオイルの選び方
ここまでこだわったのは初めて!体をととのえるオーガニックな酵素

オーガニックなオンラインストア IN YOU Market OPEN!

詳しくはこちら

  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう


いいね!して、
IN YOUの最新記事を受け取ろう。

柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. CC4DE836-D837-4E7C-AB8F-B73C71E66853-e1527435177296 ナッツで作る簡単ヴィーガンチーズの作り方 + 乳酸菌たっぷり…
  2. sieve-1262922_960_720 マクロビ&ヴィーガンでも低糖質生活はできる!低糖質な大豆粉を使い…
  3. chemistry-740453_960_720 病院では教えてくれない!アレルギーやアトピーの方、絶対必見。今す…
  4. breakfast-1839673_960_720 (1) 罪悪感のない「ナチュラルクレンズパンケーキ」って何!?もう溜め込…
  5. FotorCreated そこにできたニキビ、どんな意味か知っていますか?顔でわかる「顔望…
  6. grass ヨガとマクロビオティックが”素敵な関係”であり続けるたったひとつ…
  7. OLYMPUS DIGITAL CAMERA 【材料4つ。】 生はちみつで作る、お肌つやつや!はじめてのローチ…
  8. 800px-NATIONAL_WATER_QUALITY_LABORATORY,_30_DAY_GROWTH_OF_JORDANELLA._THE_BOTTLES,_LEFT_TO_RIGHT,_CONTAIN,_1-THE_CONTROL..._-_NARA_-_551591 汚染された日本の魚の実態。魚=健康食とはもう言えない。環境ホルモ…

新着記事

デイリーランキング

カテゴリー

PAGE TOP