【材料たった4つ】30分で作れるシンプルおやつ「黒糖ちんすこう」の作り方
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今回は、難しいこと一切なし。
4つの材料を混ぜて、焼くだけ。
みんなが笑顔になる、沖縄みやげの定番「ちんすこう」の作り方です。
沖縄のおばあ直伝の超シンプルなレシピです。
特別な道具も必要ありません。
ほんとうに簡単で安上がり。
現在の市販のちんすこうって原材料表示を見ると、
ベーキングパウダーとか、
鶏卵とか、
酸化防止剤とか、
いろいろな材料が入っているものが多いですが、
そもそもベーキングパウダーや卵が入るのは、
「クッキーやビスケット」。
すごく素朴なお菓子なのです。
配合も材料も、イギリス菓子でいう「ショートブレッド」に近いですね。
【焼き菓子を酸化・劣化させない秘策。】
本来、ちんすこうは植物油脂ではなく、
豚肉の油「ラード」を使います。(もちろん今回は使いませんが)。
ラフテーやソーキなど豚肉を頻繁に食べる沖縄ならでは。
なぜお菓子作りにはバターやラードなど動物性の油を使うのか?
それは、動物性の油脂は飽和脂肪酸といい、
分子結合が安定していて「酸化しにくい油」だからです。
一方、オリーブオイルや菜種油など植物性の油は、不飽和脂肪酸といい、
分子結合が不安定で「酸化しやすい」。
良質なオリーブオイルや菜種油は、酸化しないように遮蔽瓶に入っています。
だから不飽和脂肪酸は焼き菓子作りには向かないんですね。
昔からクッキーやケーキ作りに純粋なバターやラードが使われてきたのは、そういったこともあるんです。
植物油で作る焼き菓子は酸化しやすいので、バターで作られたお菓子より日持ちしません。
すぐ油臭くなることもありますので、マクロビ・ヴィーガン仕様のクッキーやケーキを作った時は、
「小分けにして冷凍保存」することをオススメします。
これなら食べたい時に冷凍庫から出して常温に戻せば、
いつでも作りたての美味しさを味わえますよ。
で、今回のちんすこうは、マクロビ仕様なのでラードは使いませんが、
代わりにラードと同じく酸化に強い「ココナッツオイル」を使います。
ココナッツオイルは植物性の油ですが、不飽和脂肪酸ではなく、
「飽和脂肪酸」です。
分子ががっちり結合しているので、安定しています。
なので、加熱に強く、酸化しづらい。
お菓子作りだけでなく、揚げ物や炒め物にも適しています。
某ドーナツ屋さんでは「当店ではコレステロールゼロのキャノーラ油を使用しています。」と謳っていますが、
どうなんでしょう?
いずれにせよ量産型のキャノーラ油は遺伝子組み換えの心配もあるし、
ヘキサンという化学溶剤を使って抽出しているわけですから、
「体に良いです」とは言いがたいと思いますが・・。
もちろん、自然界には存在しない人工的な加工油脂「マーガリン」は論外です。
【シンプルだからこそ、素材にこだわってみて。】
砂糖は精製の強い白砂糖ではなく、ミネラル豊富なきび砂糖や純黒糖を使ってください。
塩もミネラル豊富な天日塩がおすすめです。
香ばしくてコクのある、おいし〜いちんすこうが焼きあがります。
そして、できれば小麦粉はリーキーガットのリスクが低い、
「国産の地粉」をオススメします。
ポストハーベストの散布もないので安心ですね。
グルテンによる過敏症は、輸入小麦の度重なる品種改良と、除草剤(モンサント系ラウンドアップ)の散布が関係しているというデータもあります。
【小麦にかけられる除草剤グリホサートの増加と、グルテン過敏症の増加の関係性】
http://www.examiner.com/article/is-it-the-gluten-or-is-it-the-glyphosate
だって、古代メソポタミアの時代から人々の生活を支えてきた小麦。
イタリアのマンマのパスタも、
ペルシャのピタパンも、
インドのチャパティも、
トルコのギョズレメも、
ロシアのピロシキも、
中国の麺も、
日本のほうとうも、うどんも、
ず〜っと何百年も食べられてきたのに、
なぜ今、こんなにグルテンで悩む人が増えているのでしょう。
うちの93歳のおばあちゃんもそのまたおばあちゃんも、
みんな小麦粉(その土地で採れる地粉)で生きてきました。
なぜなら信州・甲州は米があまり採れないから、米は高級品。
庶民はほうとう、毎日、朝も昼も夜もほうとう。
小麦粉が主食。
そして長寿。
言葉もハキハキ。
グルテンフリーって何? (笑)
ってぐらい。
もともと日本の国土の8割が山なので、
米があまり採れませんでした。
人の手で、山を切り開いて、切り開いて、ようやくここまで稲作が定着したんですもんね。
ではなぜ、ここ数年で、こんなに小麦粉が悪者になっているのか?
してはいけない品種改良をしたから?
安価な輸入小麦というのは、
小麦の種に遺伝子操作をし、
虫が寄ったらコロリと死ぬように、
何世代も品種改良を重ね、
農薬・化学肥料・除草剤漬け、
石臼挽きなんてせず高温で精白、
白くするために漂白をする、
最後に防カビ剤・殺虫剤を撒く。
通称「バルサン室」という部屋を通って。
とりあえず、まず、にっぽんの小麦。
大切にしていきたいです。
安易にグルテンフリーと大騒ぎするのではなく、
小麦のことをもっとよく知ることが必要だと私は思っています。
私たちが真っ当なものを買うことで、
真っ当な種を守ることに繋がると信じています。
それは結果として私たちの健康に直結していく。
にっぽんの小麦と、きび砂糖と、自然塩でつくる手作りちんすこう。
体にシンプルなおやつは、
他のどんなスイーツより、食べ飽きない。
自分の子供が将来、結婚して、
また家族ができて、
またおやつを食べるようになったら、
きっと作ってほしいな。
そんなおやつです。
【材料たった4つだけ。】30分で作れるシンプルおやつ「ちんすこう」。
By 2月 26, 2016
公開:- 出来上がり量: 20個
- 調理時間: 30 分
材料
- 薄力粉(米粉や全粒粉でもOK) 100g
- ココナッツオイル(またはは好みの油) 50g
- きび砂糖(または好みの砂糖) 40g
- 自然塩 ふたつまみ
- ※砂糖の量は40〜50gの間で調整可能です。砂糖40gでもじゅうぶん甘いです。
作り方
- バターやココナッツオイルを使う場合は、少し温めてとかしておく。
- ボウルにきび砂糖・油・塩を入れてスプーンで混ぜる。
- そこに薄力粉を加え、ひとまとめにする。
- 親指サイズに成形し、170度に予熱したオーブンで20分焼いて出来上がり。
焼き上がりの目安は、オーブンから良い香りが漂ってきたら頃合い。
焼いたばかりの生地はとてもやわらかく崩れやすいので、完全に冷めるまで天板の上で冷まします(冷めると固くなります)。
ちんすこう独特のひび割れが入れば完璧。
【成形アドバイス】
水分の入らない生地なので、最初はぼそぼそそしてまとめづらいと感じるかもしれませんが、だんだん油と粉がなじんでしっとりまとまってきます。棒状に伸ばして包丁で切って焼くと、
ウォーカーのショートブレッド風ちんすこうに。
見た目もスタイリッシュですね。
親指型に成形する時は、片手でギュッと生地をにぎりながら成形すると
まとまりやすいですよ。
温かい番茶と一緒にどうぞ。
じぶんの目でみて、つくるおやつは、おいしい、しあわせ。
番茶と並んでお勧めの商品がこちら
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