目ざめの春にむけていただきたい、マクロビオティックな白菜のスープ
マクロビオティックにおいて、冬は「陰」の季節とされています。
2月下旬といえば、真冬でもなく春でもない、あいまいな季節。
三寒四温の温度差が、こころに、からだにこたえる季節です。
ただ、このごろは、昨年末から冬眠していた、うちがわの何者かが、むくむくと目覚める気配を感じませんか?
陽がのびてゆく悦びとともに、なにかがおもてに出たがっています。
そして、冬への名残りおしさも、すこし。
季節のかわりめは、すこし淋しいから不思議です。
そんな、ゆらぎの時期におすすめしたい、今回のお野菜は白菜です。
冬に旬をむかえる白菜は「やや陰性」。
ぎゅうと芯から染みでるような甘みは、わたしたちのからだだけでなく神経系統もふわりと癒してくれます。
真冬の食卓では「陽」の根菜やお肉とともに、鍋にはかかせない白菜。
今回は、この名脇役である白菜をメインにした早春のスープをご紹介します。
白菜のマクロビオティック・ココナッツスープ
材料 2人
白菜の葉 4枚
長ねぎ 15cmほど
蓮根 5m~1cm(または小麦粉 小さじ1)
にんにく 1片
エクストラバージン オリーブオイル 小さじ1
クミン (シード、パウダーどちらでも)ひとつまみ
醤油 (またはナンプラー)小さじ 1
麦味噌 小さじ1
ココナッツミルク 200ml
パクチー(パセリ)適宜
自然塩 黒胡椒 適宜
つくりかた
1 フライパンにオリーブオイルと、にんにくのみじん切り、長ねぎのななめ切りを入れて弱火にして、香りがたったら、白菜の葉を1枚づつひろげて置きます。
(葉にあつみがあるときは縦に切りこみを入れるとひろがりやすいです)
塩をして中火で葉の両面にオイルをからめます。
2 白菜がしんなりしたらフライパンのあいたスペースに荒くおろした蓮根、クミン、麦味噌を入れて軽く焼きつけ全体に醤油をまわしかけます。
3 そこにココナッツミルクを注いで木べらで 2をとかしながら全体に風味をいきわたらし、とろみがついたら塩で味をととのえます。
4 白菜とスープが馴染んだら、箸かトングで白菜を芯に近い部分から、くるくると巻き、お皿に盛りつけます。
5 そちらにスープを注ぎ、荒く挽いた黒胡椒、パクチーをあしらいます。
季節とお料理法
真冬の白菜は、とろりと煮込んでいただきましたが、早春は、鍋料理のような火の力「陽」を、からだが 欲しない日もありますね。
そんなときは、歯ごたえをのこした、炒め煮がおすすめです。
そして、今回のスープは豆乳やお味噌でなく、ココナッツミルクを使用しました。
陰性であるココナッツミルクは、こころやからだをゆるめて、来たる春期の排出をスムーズにうながしてくれます。
三寒四温。
まだまだ寒い日には、おにぎりもいっしょに煮込んだココナッツ粥が、おすすめです。
緊張したり、疲れているときも、お粥ってよいものです。
こうばしい黒胡麻をたっぷりふりかけて、どうぞ。
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