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心身を巡らせる、菜の花・セロリ・ふきのとうを活用した春の養生弁当おかずレシピ!

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4月も半ばに入りましたね。

私の周りでは「春からお弁当づくりを始めた(再開した)!」
「いつも同じようなおかずになってしまう」
「簡単に作れる野菜レシピを知りたい」という声などをよく聞きます。

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そこで今回は、春の心身が喜ぶ、簡単に作れる野菜のおかずをご紹介します。
日々のお弁当づくりを元気に楽しむヒントになれば嬉しいです。

春は、「心身を巡らせる」ものを食べよう!

つい、心身の巡りが悪くなりがちな春


春は、職場や家庭など環境の変化が大きい時期です。

「子どもが幼稚園に入った」「自分の職場が変わった」「夫が昇進した」等々…
良いものも悪いものも環境の変化は、知らず知らずのうちに心身にストレスを与え、心身の巡りも悪くなりがちです。

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こうした心身の巡りが悪い状態が続くと、
身体の免疫力が落ちたり、情緒不安定になりやすくなると言われています。


例えば昔から「木の芽どき」「五月病」という言葉がありますが、こうした言葉にも象徴されていますね。

「心身を巡らせる」「気めぐり」

そこで、春の薬膳の大きなテーマのひとつは、「心身を巡らせる」こと。
「気めぐり」という言葉を使うこともあります。


「気」というのは、薬膳の元になる中医学(「中国伝統医学」の略称)のなかにある、人の命を保つために大切な3つの要素「気・血・水」のうちのひとつ。

目には見えないけれど、身体のなかにある「エネルギー」のようなもの。
気がたっぷり充実していて、しっかり巡っていることが身体を健やかに保つためには不可欠です。

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「気」が何なのか?は少し分かりにくいのですが、長くなってしまうので、ここではサラリと。

私たちが「活気」「元気」「勇気」と言う時にも「気」という漢字が使われているように、
実は「『無意識』のうちに『意識』している」ように、私自身は感じています。

春に滞りがちな「気」をしっかり巡らせて、心身を健やかに保ちましょう!

気を巡らせる食材&食べ方って?

簡単に言えば、香りのよい食材は気を巡らせてくれます。
例えば、ハーブ類や香味野菜などもそうです。

いまの季節であれば山菜や菜花などの「春野菜」にも、香りの良いものが多いですね。
また、ミントやカモミールなど、ハーブ類もぐんぐん成長する季節です。

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ちょうど気の巡りが滞りがちなこの時期に、こうした香りの良い食材が多いのも
素晴らしい自然の巡り合わせだな、と感じます。


香りの良い食材たちを、油は控えめに調理するのがポイントです。
炒め物や揚げ物というよりも、蒸したり茹でたりするのが身体への消化の負担も少なくおすすめです。

心身を巡らせる春のお弁当!簡単・野菜のおかず3種

普段私自身は、薬膳の考え方をもとにシンプルな材料で簡単に作れる「養生ごはん」をお伝えしています。
春や秋など陽気が良くなってくると、親しい方の集まりに「養生ごはんlunchbox」を作らせていただくこともあります。

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おかげさまで「美味しかった」「身体がすっきりした」「全然胃にもたれなかった」など、嬉しいコメントもいただいています。
おかずには、召し上がっていただく方の層を意識しながら、
その時に美味しそうな食材を使うので内容も日によってバラバラです。

プライベートでのお弁当づくりは、13年目に入りました。

家族のために、自分のために。毎日のことなので、
心身にやさしくそして何しろ、簡単で楽しくなければ続かないと思っています。


そんなお弁当生活のなかから、この春によく登場している簡単・野菜のおかずをご紹介しますね。
お弁当づくりをされている方も、これから始める方にも。何かご参考になれば幸いです!

【簡単野菜レシピ1】菜の花のマスタード和え


菜の花は、薬膳のことを勉強し始めてから、ますます好きになった野菜のひとつです。
薬膳の考え方では、菜の花には気血の巡りを良くし、

肝機能や免疫力を高める効果があるとされています。
また、菜の花にあるような「ほろ苦い味」には、デトックス効果も期待できます。


和食の定番レシピ「菜の花のからし和え」を、辛味がマイルドなマスタードを使って、より食べやすくアレンジしました。

菜の花は身体を冷やす食材ですが、マスタードを加えることで、冷やす作用が和らぎます。

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<材料>

菜の花:1袋

オーガニックマスタード:小さじ1/2~1

白しょうゆ:小さじ1/2~1


<作り方>
1.菜の花は、熱湯でさっと茹でる。ザルにあげて荒熱を取る。
2.菜の花の水気をしっかり絞り、幅2~3cmに切る・
3.ボウルに、菜の花・マスタード・白しょうゆを加えてさっと和える。

菜の花は、火の通りが早い野菜です。茹で過ぎると、風味や栄養が少なくなってしまうので注意してください。

【簡単野菜レシピ2】セロリの甘酒漬け

「気めぐり」というテーマでは、香りの良いセロリも良く使います。
セロリの葉も使い、丸ごと1本いただくレシピです。
まとめて作っておくと、冷蔵庫で2~3日間保存できます。

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<材料>

セロリ:小1本

玄米甘酒(濃いものが◎):大さじ1

塩:ふたつまみ


<作り方>
1.セロリは筋を取る。茎は斜め切り、葉は荒く刻む。
2.セロリをボウルに入れて、塩を振り、さっと揉む。
3.水分を絞り、甘酒を加えて全体を和える。

今回は、粒々感が残る自家製の甘酒を使いました。

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甘酒の市販品を使う場合は、濃縮タイプ(水などで薄めて飲む)のものを使ってください。
甘酒の代わりに、塩を量を減らして塩麹で漬けるのも美味しいです。

【簡単野菜レシピ3】春野菜のなめ味噌

香りのよい春野菜や山菜を軽く煎って、味噌で風味を閉じ込めた「なめ味噌」です。ごはんや香ばしく焼いた厚揚げにも良く合います。茹でた野菜を和える時に使うのもおすすめです。

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<材料>
春野菜や山菜など(フキノトウ・大根の葉・人参の葉など):ひとつかみ
白味噌:カップ1
本みりん:大さじ1~2
ごま油大さじ1/2~1

<作り方>
1.春野菜や山菜は、熱湯でさっと茹でて、ザルにあげて、荒熱を取る。水気をしっかり絞り、荒く刻む。
2.白味噌にみりんを加えて、よく混ぜておく。
3.厚手の鍋にごま油をひいて熱し、1の春野菜をさっと炒める。弱火にして、2を加えて、良く混ぜながら加熱する。水分が飛んできたら出来上がり。

調味料などの分量は、素材によっても異なるので、味を見ながら調整してください。

今回は、富山から届いたフキノトウを使って蕗味噌を作りました。雪の下から出てくるフキノトウ、生命力に満ちていますね。

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食材のパワーをお味噌に閉じ込めて。
なめ味噌を食べると、一口ごとに旬の食材の香りが広がります。
大根の葉やにんじんの葉で作るなめ味噌も、趣向が変わって美味しくいただけます。

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