甘ったるい「おせち」のイメージが変わる!サラダ感覚で食べられる「バルサミコなます」の作り方。
もうすぐ新年。
新しい年を迎えるためのハレの日の手仕事、
そして、1年間の心身の浄化作業でもあるおせち作り。
家庭で作るおせちの醍醐味は、
自分好みの味つけにできること。
なぜなら、おせちって、
すべてに上白糖をた〜〜〜っぷり使いますから、
ものすごく甘い。甘い。甘い・・。
そして、飽きる。
若い方ならそんなイメージがあるかもしれませんね。
toyokeizai.net
今回作るのは、おせちには欠かせない紅白の「なます」。
でも、砂糖と酢をた〜っぷり使う従来のなますではなく、
素材の味が分かるように甘みは最小限、
誰でも簡単に作れる「洋風なます」です。
お酢と砂糖を、バルサミコ酢とはちみつに変えて、
キツくない、角のない、まろやかな味に。
甘ったるくないのでサラダ感覚でたっぷりと食べられます。
美味しすぎて大根20cm、にんじん1本ぺろり。
なんてもこと。
冬に不足しがちなビタミンとβカロチンもたっぷり補給できますね。
好みのハーブを混ぜても美味しいですよ。
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にんじんのビタミンC破壊酵素にはお酢やレモンを。なますにお酢を使う生活の知恵。
www.caresapo.jp実は、
生のにんじん、キュウリ、大根、キャベツ等には、
アスコルビナーゼという「ビタミンC破壊酵素」が含まれており、
ビタミンCを含む野菜と一緒に摂るとビタミンCが壊れてしまうのです。
もちろん加熱調理したにんじんやキャベツや大根にはビタミンC破壊酵素は残っていませんのでご安心を。
健康維持のために「にんじんりんごジュース」を飲む方は多いと思いますが、
ただミキサーにかけるだけではビタミンC破壊酵素が働いてしまい、
せっかくのビタミンCが死活してしまいます。
なので、「にんじんりんごジュースを作ったら必ず最後にレモンや柑橘類をしぼること。」
というのがビタミンCを壊さないための基本になっています。
www.sharp.co.jp
また、
ビタミンC破壊酵素アスコルビナーゼは、酸と熱に弱い性質があるため、
サラダなど生で食べる場合にはドレッシングに酢を少し足すことでビタミンCを壊さずに摂取できます。
つまり、お酢の酸がにんじんやキャベツの酵素を中和してくれるんですね。
昔から、きゅうりは酢と合わせて「酢の物」にします。
生のにんじんは酢と合わせて「なます」にします。
大根おろしには「ポン酢」を添えたりしますね。
昔ながらの美味しく食べる知恵は、
アスコルビナーゼを含む酵素の特性が、体や舌の感覚で理解されていたのかもしれません。
先人の智恵はすごいなぁ、と改めて感じさせられますね。
www.misbit.com/recipe
キャベツは乳酸菌を引き出してザワークラウトにしたり、
ビネガーでコールスローにするのも、ビタミンCの損失を防ぐための
欧米ならではの知恵でしょう。
もう一度おさらいすると、
1、生のにんじん、キャベツ、大根、きゅうり等はビタミンCを破壊してしまう酵素を持っている。
2、ビタミンC破壊酵素は酢や酸を加えたり、加熱することで効力を失う。
3、きゅうりは酢の物、キャベツやにんじんには酢やレモンなどのドレッシングを。
4、ジュースやスムージーを作るときは、必ず後からレモンやオレンジを加える。
というわけです。
バルサミコ酢を使って。甘ったるいおせちのイメージが変わる!ワインに合う「なます」の作り方。
【材料】
(作りやすい分量)・大根 15cmぐらい
・にんじん 1/2本
・塩 小さじ1/2
・バルサミコ酢 大さじ1〜2
・はちみつ 小さじ2
・オリーブオイル ぐるっとひとまわし〜好きなだけ
・好みで黒こしょう 適量
※バルサミコ酢がなければ、りんご酢や黒酢でも美味しいです。
1、大根とにんじんを繊維に沿ってせん切りにし、塩小さじ1/2を混ぜ10分ほど放置する。
(大根の量によって塩は加減してください。)
2、しんなりしてきたら手でしっかりともんで、かたく水気をしぼる。
3、水をしぼったにんじん・大根にバルサミコ酢とハチミツを加え混ぜ、
全体がなじんだらオリーブオイルをまわしかける。
4、タッパーや保存容器に入れ、味がなじむまで冷蔵庫に30分ほどおいて完成。
時間をおくほどに味がなじんでくるので、前の晩に仕込んでおくのがよいです。
(冷蔵庫で1週間保存可能。)
バルサミコ酢の種類によって酸味・甘さが異なるので、
味をみながら自分好みの加減に調整してください。
にんじんを多めにすると、ラペのような味わい。
普段ごはんの付け合わせにも常備したいおかずになります。
おせちが苦手な人でも、これなら箸がすすむかも。
自分の目でみて、作るごはんは、おいしい、しあわせ。
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