日本人でも消化できる乳製品は？栄養価が高く、最も浄化されたオイル「ギー」を作ってみよう。

3

• 0
• 送る

今回は、デトックス・アンチエイジングには欠かせないアーユルヴェーダのオイル「ギー」を作ってみましょう。
その前に、まず、なぜギーやバターが日本人にも適応できる油脂なのかを知っておきましょう。

日本人でも消化しやすい乳製品とは？ノンホモかどうかによって違うタンパク質の吸収。

ほとんどの日本人は乳製品を消化する酵素を持ち得ていません。
牛乳やヨーグルトを食べると、お腹がゴロゴロしたりゆるくなったりする方は多いのではないでしょうか？
でもバターや純生クリームは平気。という方も少なくない。
これは「乳糖不耐症」というもので、乳糖や乳タンパクを体が受けつけない拒絶反応です。

この原因のひとつとして、
日本の牛乳は製品化の際に「ホモジナイズ処理（脂肪球の均一化）」をして、タンパク質や脂肪球が変質してしまうことにあります。

ホモジナイズされた牛乳は脂肪球が不自然に細かくなっており、
胃にとどまらずにすぐ腸に到達してしまい、
未消化の乳脂肪やタンパク質が腸で消化不良を起こしてしまうのです。

出典:https://www.morinagamilk.co.jp

一方、脂肪球を均一にしない、出来る限りしぼりたてそのままの牛乳を「ノンホモ牛乳」や「パスチャライズド牛乳」といいます。
ノンホモのミルクは胃の中にちゃんととどまり、ゆっくりと腸に吸収されるので消化吸収が良く、
しっかりと体の栄養になります。

実際、乳糖不耐症の人でもしぼりたての牧場の「ノンホモ牛乳」ならお腹をこわさないという方は少なくありません。
ヨーロッパでは加工処理をしない「ノンホモ牛乳」が主流です。


日本でノンホモ牛乳を買えるのは、自然食品店や、食にこだわった生協や宅配など限られた市場だけ。

でも、ノンホモの乳製品がスーパーで買えないわけではありません。
それが、バターと生クリーム（そして生クリームから作られる非加熱製品）。

というのも、バターと生クリームは「ノンホモ牛乳」から作られるものだからです。


ノンホモ牛乳は均一処理をしていないそのままの生乳なので、
牛乳のビンを静置しておくと、「クリームライン」と言われる生クリームの層が自然と出来あがってきます。

出典:www.oisix.com

この乳脂肪の層を集めたものが、「生クリーム」です。
生クリームから作られる「バター」も、ノンホモ牛乳から出来ているというわけですね。
実際、生クリームをひたすらビンの中でふっていると、簡単に手作りのフレッシュバターを作ることができるんですよ。


そして「バター」は、生クリームから有害な乳タンパク（カゼイン）や乳糖を分離、除去しているので、さらに吸収は良くなります。
ビタミンA、E、D、K、ミネラル、酪酸菌など、とにかく栄養も豊富です。

一方で、一般的な牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズなどはホモジナイズされているので、
日本人には消化しづらい。
実際、乳糖不耐症のわが家の息子は、バターやギー、生クリームなどは食べられますが、
牛乳、ヨーグルトはお腹がゴロゴロしてしまってダメです。

牛乳のホルモン剤、残留農薬、放射性物質。バターになると毒が減る。

「牛乳やヨーグルトは体に悪い」と言われるのに、なぜバターや生クリームは害がないと言われるのか？

バターがその他の乳製品よりずっと安全なのは、生クリームから分離させる際に、
有害な乳タンパクであるカゼインや乳糖がほとんど除去されることにあります。

乳カゼインは、乳ガンや乳腺炎の原因物質のひとつと言われており、
牛乳やヨーグルトでおっぱいが詰まる方もいるかと思います。

それは、血液の中で凝固してしまう「乳カゼイン」が原因です。
けれど生クリームになるとその害は60〜70%が除去され、
バターになるとそのほとんどが除去されます。

（実際、私は授乳中もバターや無糖の純生クリームは平気でした。
おっぱいが詰まる時はきまって甘いケーキやお菓子を食べたり、寝不足の時でした。）

また、乳牛に投与されるホルモン剤や抗生物質や残留農薬の多くが乳カゼインやホエーの中に残留します。
つまり、汚染物質は乳タンパクをそのまま含む「牛乳」に蓄積するのです。

チェルノブイリの研究でも、
牛乳に残留する放射性物質を１００％としたとき、　
生クリームになると６０〜７０％が除去可能、
バターになると９０〜９９％が除去されるということが分かっています。

つまり、乳製品は乳脂肪が高くなるほど安全度が高くなるということ。

乳カゼインや汚染物質の害を最も受けやすいのが、
「牛乳」や「ヨーグルト」や「スキムミルク（脱脂粉乳）」だということ。

生クリームを原料としたサワークリーム、クロテッドクリーム、クリームチーズ（原材料にクリームと表記のあるもの）、マスカルポーネなどの乳製品も安全性は高いですね。

【乳製品の歩留りと放射性核種の移行割合】

＊（乳製品のぶどまり）
＊＊（ストロンチウム90/セシウム137/ヨウ素131）放射性核種の移行割合
（財）原子力環境整備センター放射性核種の牛乳から乳製品への移行の要約から「乳製品の歩留りと放射性核種の移行割合」

また、バターは安定した飽和脂肪酸であり、不飽和脂肪酸の植物油脂（菜種油やオリーブオイル）とは違い、酸化・加熱に強い。
つまり、体にフリーラジカルが発生しにくく、炎症性が少ないということ。
高温加熱する炒めもの、揚げ物、焼き菓子作りなどにも向いています。

そしてバターに含まれる酪酸菌は、腸内の善玉菌を増やすということが近年の研究で分かっています。


日本ではいつからか「マーガリンはバターよりヘルシー」と植え付けられてしまいましたが、
プラスチックと同じ分子構造をもつ人工トランス脂肪酸「マーガリン」のほうが、
胃でも腸でも消化できずに肝臓に溜まってしまうことは事実です。

（ただし、必ずしもバターや生クリームが全員の体質に合うとは限りませんので、心配な方は専門家と相談の上、自己責任での摂取をお願いします。）

バターをさらに浄化した「ギー」は特に消化吸収が良い！

出典:be-story.jp

「ギー」は無塩バターからさらに有害な乳タンパクや乳糖や汚染要素を完全に除去した
「非常に純度の高いオイル」です。

他の油より消化吸収しやすく、
アーユルヴェーダでは『最も浄化された油』とされており、
食用だけでなく、マッサージや目の治療などにも使われます。

体を温め、内臓を浄化する作用もあります。

お腹にもやさしく、すみやかに代謝され、腸内の毒素を洗い流して善玉菌を増やす。
また、体内の炎症を減らす作用もあることから脳や肌のアンチエイジングにも良いと言われています。


さて、万能薬とも言われる「ギー」ですが、
「どうすれば手に入るの？どこで売っているの？」
と思う方も多いと思います。

ギーはネットでオーガニックのものがいろいろ買えますが、
無塩バターを買ってきて自分で作るのが一番安上がり！

できたてのギーはなんとも言えないくらいの美味しさです！



常温で長期間保存可能。
温かい季節は液体のままですが、気温が低い時期は固まります。
固まっていても品質には問題ありません。


できたてのギーはほんとうに美味しくて、部屋中バターの良い香り。

ほうれん草炒めや、オムレツ、カレー、
お菓子作りなどにギーを使うと、素材の持ち味を最高に引き出してくれます。

また、油は糖の吸収を緩やかにしてくれます。
意外かもしれませんが、パンにバターやオリーブオイルを塗るだけでも、糖の吸収はゆるやかになるんですよ。


自分の目でみて、つくるごはん、おいしい、しあわせ。

IN YOU Marketのオススメオーガニック商品

お勧めの記事

市販の離乳食に含まれる遺伝子組み換え作物と添加物の実態。「着色料・保存料・香料・化学調味料不使用」に隠された落とし穴とは。

試行錯誤してやっとたどり着いた黄金比率のクッキー。北海道の人気名物、あの「バターサンド」を完全ヴィーガンで作る方法。

本当に体によいの？いまだ信じられているヨーグルト神話の謎と日本人が大好きな添加物だらけの市販ヨーグルトの実態。