イーストパンは体を冷やす?安心材料で意外と簡単!天然酵母パンの作り方。
市販のパンにはたくさんの添加物が使われています。
食べ物が「製造、加工、保存」されるために添加物が必要になりますが、体には栄養になるわけでも体の部品になるわけでもありません。
人間という生き物が生きていくためには、必要のないものです。
市販のパンには添加物が入っていることは広く知られてきて、ホームベーカリーで作る方が増えてきました。
とても素敵な流れだと思います。
イーストと天然酵母の違い
パンを作るのに必要な、イースト。イーストと天然酵母の違いはご存知でしょうか?
簡単に違いを説明すると、イーストは酵母を培養し化学物質などを使って作る人工酵母。
それに対して天然酵母とは、果物(ぶどう、苺、桃、梨、パイナップル、バナナなど)や穀物(玄米、麹、小麦)などのまわりに付着する酵母菌を採取し、自然に発酵させた酵母のこと。
出典 マクロビオティック日本CI協会サイト/陰陽表
食べ物の全体を陰と陽の考え方で整理された陰陽表を見ると、天然酵母パンは中庸(過不足がなく調和がとれていること)に近い食べ物ですが、イーストパンは化学的に合成されていて、避けたほうがいい陰性の食べ物という位置にあります。
陰性の食べ物は体を冷やします。
より自然なのは天然酵母パンなのです。
天然酵母の種おこしって難しそう、時間がかかりそう、と手が出ないあなたへ。
意外に簡単に天然酵母パンを作る方法があるんですよ。
ホームベーカリーが普及して自分でパンを焼いて食べている方なら、卵やバターの入らない小麦の味わいを感じられるシンプルなパンを作ってみましょう。
本当に幸せな気持ちになれますよ!
天然酵母の種類
天然酵母は種類が多く、ドライイーストと同様に手軽に使える粉末タイプ、種おこしをして使うタイプ、ドライフルーツなどから作る自家製のものなど、その種類はさまざまです。天然酵母には大きく分けて三種類あります。身近にある食べ物で酵母を起こす
果物(ぶどう、苺、桃、梨、パイナップル、バナナなど)や穀物(玄米、麹、小麦)、甘酒などでも酵母を起こすことができます。
発酵しやすいのはレーズン酵母。
不思議なことに材料は水とレーズンだけ。
水とレーズンを瓶に入れて、毎日かき混ぜるだけで酵母ができあがります。
いい酵母が起きると、蓋を開けた瞬間ポーン!シュワシュワー!と勢いがすごいそうです。
自然の偉大さを感じられます。
しかし自家製酵母は非常に繊細な菌なので、瓶や保存容器に別の食べ物の匂いや成分が残っているとうまく培養できない場合があります。
温度管理が難しく、冬の寒い気温では酵母が起きにくく、夏の暑い気温ではカビが生えることもあるなど、初心者には少しハードルが高いのが自家製酵母です。
水とパン種で生種を起こす
水とパン種を混ぜて生種を起こすタイプはホシノ天然酵母が有名です。
30度の水と生種を容器に入れ、28〜30度で24時間かけて生種を起こします。
30度を24時間一定に保ってくれる酵母おこしの機械や、ホームベーカリーの生種起こし機能がついているものを使うと、安定して生種を起こすことができます。時々眺めるとシュワシュワしてきたり、モコモコしてきたり、変化が理科の実験のようです。
一定の条件を守れば、出来上がりのパンの味にもムラのない安定したパン作りができます。
生種を起こす時間が最低でも丸2日かかるので、思い立ってパンを焼きたい!というのは難しいです。
自然に任せると冬場は4日ほどかかることもあり、パンを焼きたい日から逆算して酵母を起こし始めなくてはいけないので、初心者には難しいかもしれません。
ルセットという最高級パンのお店はご存知でしょうか。
「世界の富豪が取り寄せた高級食パン」として食パン1.5斤で2,200円(税抜)というパンとしてはかなりの高価な食パンを販売しているお店です。
一切妥協をせず、価格に関係なく最高の味を引き出すことだけを考えたパン。
こちらの最高級パンはホシノ天然酵母で作られています。
国産小麦、きび砂糖、天然塩、ホシノ天然酵母というシンプルな材料ですが、同じ材料を使って自宅で最高級のパンを作ってみたくありませんか?
手軽なドライタイプ
ドライイーストと同じように手軽に使える粉末タイプ。白神こだま酵母が有名です。種おこしをする必要がなく、朝思い立ってパンを焼きたい!という時もイーストパンと同じような感覚でパンを焼くことができます。
ホームベーカリーに「天然酵母モード」がなくても焼けるのが白神こだま酵母のいいところです。
すでにドライイーストを使ってホームベーカリーでパンを焼いている人にとって、一番手軽に天然酵母パンに移行することができる酵母といえます。
デメリットをあげるとしたら、白神こだま天然酵母は他の酵母に比べるとやや高いこと、過発酵気味になると納豆のような独特な香りを苦手に思う方もいるということでした。
小麦粉、砂糖、酵母、塩、水だけで作ることができるパン
私は普段、パン歴30年以上の母に教わってホシノ天然酵母でパン作りをしています。
材料がたった5つ(小麦粉、砂糖、酵母、塩、水)だけでパンを焼くことができるというのは、魅力的ですよね。
作り方をご紹介していきます。
《材料》
強力粉・・・・・・・・・・・・・・300g砂糖・・・・・・・・・・・・・・・10g
塩・・・・・・・・・・・・・・・・4g
酵母・・・・・・・・・・・・・・・6g
酵母を溶かす温水(35℃位)・・・・20g
水(またはぬるま湯)・・・・・・・170g
《作り方》
1:あらかじめ35℃くらいのぬるま湯で5分ほど酵母を溶かしておきます。
2:ボウルに強力粉、砂糖、塩を入れ空気を入れ込むようによく混ぜておきます。
3:溶かした酵母、水を入れます。生地をざっくりひとまとめにし、乾かないようにふたをして10分ほどおきます。
4:こね台に出して、粉っぽくなくなるまで8~10分ほどしっかりとこねます。生地がもち肌のようにつるつるにこねあがったらきれいに丸め、ボウルに入れ乾かないようにふたをして温かいところ(30℃位)で約50分ほど発酵させます。
5:約2.5倍くらいの大きさまで発酵したら10個に分割し(1個約50g)丸めて15分寝かせます。
6:表面が張るように丸めてしっかりと閉じ目をまとめます。
7:とじめを下にし天板に並べ、乾かないように30℃で約50分発酵させます。
8切り目を入れ、霧を全体に吹き付け200℃のオーブンで10~13分ほどこんがりと焼き上げます。
ふわふわの丸いパンを作ったら、焼いたそばから子供の手が伸びてきました。
私は成形してオーブンで焼きましたが、ホームベーカリーでも簡単に作ることができるそうです。
ホームベーカリーの食パン(1斤)
《材料》
強力粉・・・・・・・・・・・280g砂糖・・・・・・・・・・・・14g
塩・・・・・・・・・・・・・4g
☆油脂類(バター)・・・・・14g
※使用しなくても美味しいパンを焼くことができます。
酵母・・・・・・・・・・・・5g
酵母を溶かす温水(35℃)・・20g
水(またはぬるま湯)・・・・160g
《作り方》
1:あらかじめ酵母を溶かしておきます。2:強力粉、砂糖、塩、ビニール袋に入れて、しっかりと混ぜ合わせます。
3:ホームベーカリーのボウルに、②を入れ溶かしておいた酵母と水を入れます。
4:スタートボタンを押します。およそ4時間で焼きあがるドライイーストメニューを選択してください。
油脂類(バター)を入れる場合はこの時に入れます。
いかがでしょうか?
たった5つの材料で、とても美味しいパンを自宅で焼くことができます。
すでにホームベーカリーでパンを焼いている方も、これから始める方にもおすすめです!
母の友人で、天然酵母パンのお店を営んでいる方は「簡単だよ!お米を研ぐのと一緒だよ」と言っていました。
皆さんにとってパン作りがお米を研ぐのと同じくらい簡単になるといいなと思います。
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