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今激減するミツバチ。その裏側ではドローンで高濃度農薬の散布が続々実施されています。次々に最新技術が導入される日本の農業は一体どこへ向かうのか。

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こんにちは。ゴールデンウィークもあっという間に終わりましたね。

皆さんは、どう過ごされましたか?

小さなお子さんのいらっしゃるご家庭では、いちご狩りに行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

わが家の畑は、去年植えたイチゴが連休中に開花時期を迎えました。
もうすぐ実がつくかと思うと、楽しみです。

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私たちが普段、口にしている農作物生産全体の約75%は、蜂や蝶などの受粉に助けられています。

ところで、私達の生活に重要な役割を果たしてくれているミツバチが、CCD(蜜蜂崩壊症候群)により減少していることは、
IN YOU読者の皆さんなら、既にご存知かと思います。

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ミツバチの代わりに受粉を担うのは・・・ドローン!?

 

このミツバチの受粉作業の代わりを担う技術として、最近注目されているのがドローンです。
近年、果物や花の受粉行う小型ロボットやドローンの開発が、次々と行われています。


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以下がその一例です。

2013年
 
■世界のロボットミツバチ「Robobee」ハーバード大学で開発、研究開始。
1円玉サイズのロボットで花の受粉は勿論、気象マッピングや軍事への利用も期待されている。

2017年 

■ジョージア州芸術工科大学産業デザイナーが軽量小型ドローン「planbee」 開発。搭載された小型カメラにより、花を認識。下部の穴から花粉を吸いこみ、通気口から散布する設計となっている。

■青森県名久井農業高校で行われたドローンによるリンゴの花の受粉実験が成功。花粉を砂糖水と寒天を溶いた溶液に加え、ドローンに取り付けた噴霧器から散布し、受粉に成功した。

■つくば市にある業技術総合研究所研究チームが、市販されているドローンの底面に馬の毛を貼付け、粘性があるゲルを塗ってササユリで受粉実験を行い、成功した。



ドローンによる農薬散布の規制緩和。今後、更に濃度の高い農薬が散布される恐れも!?


その一方で、ミツバチの減少を更に加速させるような事態が、知らないうちにこの日本で起きていたことをご存知ですか?


農水省は、平成28年3月、小型の無人航空機(ドローン)に対応するよう技術指導指針を改正。
同年7月からドローンによる農薬の空中散布が可能となりました。地上散布用農薬の濃度は通常1000倍~2000倍でしたが、ドローンは8~16倍で散布されています。


運行基準

これまでよりも高濃度の農薬がドローンによって散布されている。

現在、ドローンで使用可能な農薬は271種類。

登録農薬
 ドローンで農薬散布を行うためには、機体の登録やオペレーターへの教習や認定、農薬の登録などを行うことが法律で義務付けられています。
近年は、高齢化による農業後継者の減少に伴い、農作業の省力化を図る目的でドローンによる農薬散布が注目されています。

 先日、農水省は「空中散布における無人航空機利用技術指導指針」を改訂し、5月1日から施行しました。

これによりドローンで散布できる適用農薬の種類が増加。地上散布と同じ濃度で農薬を散布する場合は、改めて安全試験を行わなくても、空中散布を行うことが可能となったのです。


これにより今まで稲作やトウモロコシ、ジャガイモなど限られた作物でのみ認められていた農薬の空中散布が、
キャベツや生姜などの野菜にも行えるようになりました。


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また農水省は、農薬が少量でも効くように、既存の農薬をより高濃度にしても散布できるよう、
農薬メーカーが申請する際に必要な試験の手続き簡素化を進める方針を打ち出し、今年度中の見直しを目指しています。


既に稲作では、CCD(蜜蜂崩壊症候群)の原因でもあるネオニコチノイド系農薬の空中散布が認められています。
今後、農薬空中散布の規制緩和が進めば、ミツバチの減少は更に深刻化
していく可能性があります。

ドローンがミツバチの代わりに受粉する技術が開発される一方で、農薬の散布が拡大されている現実。
最も大切な、ミツバチを保護する為の政策が置き去りにされてはいないでしょうか。



この10年で約25%ものコロニーが日本から消えている現実。

 過去10年間に日本では約25%のミツバチコロニーの消失が確認されています。
今後もミツバチが減少していけば、次のような事態が引き起こされます。


このまままだと、国内産蜂蜜が消える!?


オーガニックに関心がある私たちにとって、安全性の高い蜂蜜やオーガニックコスメの原料となる蜜蝋は、生活に欠かせないものですよね。
健康志向の高まりにより蜂蜜の需要が増加したため、平成17年には4,790戸まで落ち込でいた養蜂家は、平成22年以降9,567戸まで回復しました。
ですが、依然として蜂蜜の国内自給率は現在約7%にとどまっています。
それは何故でしょうか?

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これは昭和60年代以降、過剰な土地開発により自然環境が変化し、ミツバチの蜜源となる花が激減したことが大きな原因です。
開発によりミツバチは野山ではなく人間の耕作地にある蜜源に頼らざる得ない状況に追い込まれ、またその耕作地の蜜源となる花も年々減少しています。


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恐ろしいネオニコチノイド農薬の影響でミツバチの本来の能力がおかしくなっている。

ミツバチは今、「過労」に追い込まれている?!

 
 以下の数字を見てください。

 
ミツバチ蜜源の国内植栽面積(レンゲ、ミカン、アカシア、りんごなど)
昭和60年:370,000ヘクタール
平成26年:142,000ヘクタール



今、ミツバチたちは、蜜源までの飛行距離が長くなり、過労に追い込まれています。

この状況に更に追い打ちをかけているのがネオニコチノイド系農薬。


この農薬は蜂の方向感覚や帰巣本能を狂わせて、巣に帰れなくしてしまうのです。
また無事に巣に帰った蜂が、農薬混じりの蜜を幼虫に与えると、免疫力が低下し感染症にかかりやすくなります。

これ以上農薬散布が増加すれば、ミツバチは日本から消えてしまうかもしれません。


農薬により絶滅の危機にある「ホンシュウハイイロマルハナバチ」


 多くの昆虫がそうであるように、ミツバチもまた他の生物や植物と関係しあいながら生きています。
ミツバチがいなくなれば、農産物だけでなくミツバチが花粉を媒介している野生の花や植物、またミツバチを捕食している虫や鳥などの生態系にも大きな影響が及びます。

 かつて岩手県や山梨県、長野県の山地に生息していた本州固有の「ホンシュウハイイロマルハナバチ」は、
農業の機械化により牛馬の飼育が減ったことで、生存に適した牧草地がゴルフ場や別荘地に転用され、数が減少しました。
それに加え、トマトやナスの受粉を目的として持ち込まれた外来種「セイヨウマルハナバチ」の繁殖、農薬散布などにより、現在は絶滅危惧種に指定されています。



蜂蜜やオーガニックコスメの原料だけじゃない!がん治療などの医療分野にも役立つミツバチが果たす重要な役割。


 ミツバチがいなくなることは、私たちの健康にも関わる大きな問題です。
 それは蜂蜜やオーガニックの原料が採れなくなるだけに留まりません。



 ミツバチの毒針には「メリチン」という主要成分が含まれています。
現在、ロシアではこの「メリチン」を利用した健康な細胞には手を出さずウイルスだけを攻撃する物質の研究が進められています。一見、有害に思われるミツバチの毒にも、HIVやC型肝炎、ガンなどへの治療効果が期待されているのです。


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他の生物や植物と共生しながら私たちの健康に多大な恩恵を与えてくれるミツバチ。受粉用に開発されたドローンでは、こうした役割まで担うことは不可能です。



日本の農業、本当に農薬なしじゃ成立しないの?


では日本の農業は、本当に農薬なしでは成り立たないのでしょうか?


 食料自給率120%、今年9月からネオニコチノイド系農薬禁止の方針を打ち出したフランスで行われた最新の調査結果を見てみましょう。

フランス国立農業研究所(INRA)が今年の3月に発表したデータによれば、フランス国内946か所の農地では、農薬を減らしても、生産に影響はなく、収益性も損ないませんでした。

INRAはこの結果を受け、農薬の総使用量を42%削減することが可能という予測を立てています。
また農薬使用を減らすために、収量が少なくても農薬使用があまり必要ない小麦の生産を提案しています。


今後、少子化が加速していく日本にこそ、こうした小規模で安全な農法が適していると思いませんか。


これからもミツバチと共存していく為に、私たちにできること。


ミツバチの減少を食い止めるためには、農家に少しでも農薬を減らすことを求めていくことが一番大切です。


でもそれ以外にも、私たちが今すぐ出来るミツバチの減少を食い止める方法があります。
それをお伝えしたいと思います。



ビーハウスを作ろう

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ミツバチは、春になると新しい女王蜂が生まれると、その母蜂が半分の働き蜂を連れて巣を出て行きます。
そして、新たな場所に巣を作ります。この習性を「分蜂」といいます。


分蜂したミツバチが巣を作るための巣箱を、あなたの家の庭に作ってみませんか?


「でも、ミツバチに刺される危険性があるんじゃないの?」そう心配される方もいらっしゃるかもしれません。
実はミツバチが人を刺す時は、「攻撃した」と勘違いした時なのです。ミツバチに近づくときは、なるべく「そーっと」近づくことが大切。

蜂蜜などを採取する時は必ず、防護服を着用しましょう。また蜂が伝染病にかかった時には家畜保健衛生所への届け出が必要となります。
まずは養蜂団体に相談しながら、始めてみましょう。

 詳しくは下記のホームページをご覧ください。

京都ニホンミツバチ週末養蜂の会
信州日本みつばちの会

蜜源となる花を育てよう。


「養蜂はハードルが高くて無理」。
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。

でも、そんなあなたでも出来ることがあります。

 

アメリカイリノイ大学の実験結果に寄れば、ミツバチは、高濃度のネオニコチノイド系農薬を避けて蜜を集めますが、好みの蜜源を持つ花がない場合は、農薬が含まれた花からも蜜を集めることが分かっています。

農薬を使用せずに、蜜源となる花や野菜を育てることで、ミツバチのCCDによる減少を食い止めることができるのです。


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蜜源となる植物

 ミント ローズマリー タイム オレガノ チャイブ ひまわり
 ガーベラ 春菊 メロン ラベンダー 紫蘇 ササゲ豆 レモンバーム
 いちご ラズベリー ナズナ 大根 たんぽぽ など


参照:NPO法人 みつばち百花 蜜源・花粉源データベース


映画を観てもう一度、考えよう。ミツバチの役割や存在の意味。

ミツバチが地球に誕生したのは、およそ3500万年前。人類が生まれたのは、25万年前。


人類より遥かに長い歴史をもつミツバチの生態を、私たちはどの程度知っているでしょうか。

とはいえ、忙しい毎日を送っていると、なかなか本や資料をじっくり読んでいる時間もありませんよね。
そんな時は、ミツバチの生態や自然の中での役割をテーマにした映画を観て、その大切さについて考えてみませんか。

映画「みつばちの大地

祖父の代からミツバチに親しんできたスイス出身の監督がミツバチ大量死や失踪の原因を追って、各地を旅するストーリー。実は、この映画の撮影にはドローンが使用されています。

農薬散布や受粉とは、また違う視点で最新技術を使ったこの映画を観ることで、
私たちはミツバチと、最新技術を続々と開発し農業に利用することの意味を問い直すことができるかもしれません。

ダンスミュージカルムービー
「だれもしらないみつばちのものがたり」


ミツバチの生態や農業、人との関わりをテーマに上演されたダンスミュージカルを映像化した作品。
作品が上演された2015年以降、全国各地で自主上映会を行われています。


「脱ファストファッション」を目指して、手作りで作られた衣装も魅力的な作品です。
公式ホームページに各地の上映情報が掲載されていますので、是非チェックしてみてください。お住まいの地域での上映がない方は、上映会を主催してみるという手もありですよ。

ドローンの語源となったのは「雄のミツバチ」!?


「ドローン」という言葉の語源は、何かご存知ですか?
元々は「雄のミツバチ」を意味し、第2次世界大戦中にイギリスで開発された無人偵察機が「クイーンビー(女王蜂)」と呼ばれたのに対し、
アメリカ軍の無人標的機が「ドローン(雄蜂)」と呼ばれたのが始まり
です。

ちょっと不思議な縁でつながったドローンとミツバチの関係性。それを自然の生態系を壊さないものにしていけるかは、きっと私たち人間次第。


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 今日も、わが家の庭に咲いたタンポポの花ではミツバチがせっせと蜜を集めています。
この光景が少しでも長く続くように、今年は綿毛になるまでタンポポを刈り取らないでおきます。

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おすすめの、農薬を使わないはちみつ一覧

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いまだ日本国内で使われ続けるネオニコチノイド系農薬 安全神話の崩壊と、いつ誰に発症するか分からない化学物質過敏症。

アレルギー大国日本。なぜアレルギーはなくならないのか?アレルギーと農薬・添加物の関係。食物アレルギーとその仕組み。


参照:農林水産省ホームページ 
    食料自給率とは?
    消費・安全局植物防疫課「無人航空機による農薬散布を巡る動向について」
    「空中散布における無人航空機利用技術指導指針」
    「生産局 畜産部 養蜂を巡る情勢」

・産業用無人航空機農薬
・一般社団法人 アクト・ビヨンド・トラスト ネオニコチノイド系農薬問題とは?~情報・資料集~
・MIT Technology Review 産総研の研究者、激減する蜂の代替を目指して受粉ドローンを開発
・GIZMODO「世界中でハチが激減。そこで、ドローンに受粉させてみました」
・農ledge【要約】Agricultural fungicide attracts honey bees(農業用殺菌剤はミツバチを引きつける)
・国際環境NGOグリーンピース 「農薬を減らしても生産性は下がらない」〜ネオニコ全廃に向かうフランスであらたな研究」
・産経新聞ドローンでリンゴ授粉実験 青森の農業高、溶液を散布
・TOKYO DESIGN WEEK 蜂の代わりに花粉を運ぶ’plan bee’ドローン
・ミツバチの教科書 フォーガス・チャドウィック、スティーブ・オールトン他3名著
中村 純(玉川大学名誉教授)監修 伊藤伸子翻訳



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アトピー性皮膚炎を患い、ステロイド剤による治療を受けました。治療中にステロイド薬害訴訟を知ったことで標準医療に疑問を持ち、食や生活環境を見つめ治すようになりました。現在は、信州にて農業を営む傍ら、雑誌やインターネットで記事の執筆、挿絵の制作などを行っております。
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