カカオのパワーをもう一度確認しませんか？栄養バランスの整ったカカオの魅力に迫ります。

昨今、食と健康についての関心が高まっているように感じます。

様々な食品、またそれに含まれる成分が注目を集める中、
今回着目するのは甘いお菓子の代表とも言えるチョコレートに含まれる「カカオ」です。

カカオのもつ抗酸化作用などの機能に注目が集まっています。

今回はそんなカカオの知られざる効能とオーガニックカカオの選び方、
効果的な取り入れ方についてご紹介していきます。

カカオの効能とは

アステカやマヤの人々は、カカオ飲料が健康に良いと信じていました。

数世紀に渡り、カカオが薬品として利用されていたことは多くの文書に書き残されていると言われています。
そんなカカオを用いた食品であるココアやチョコレートの健康効果について、科学的に研究が続けられています。

抗酸化作用に注目

活性酸素という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

細胞を損傷させると言われるフリーラジカルという物質の代表格がこの活性酸素です。
フリーラジカルは他の原子や分子と反応し、電子を奪ってしまう作用があります。
しかし食品に含まれる「抗酸化物質」が、このフリーラジカルから体を守ってくれる存在であることが知られています。

カカオにはこの抗酸化物質を多く含んでいると言われ、
1999年にチョコレートに含まれるカテキン類の含量調査が行われています。

カテキンは抗酸化性の強い物質なのですが、
カカオが多く含まれているダークチョコレート内には53.5mg/100gも存在していることが分かりました。

実はこれ、１日１杯の摂取が心臓病の危険を低下させると言われている”お茶”の４倍量だったんです！

フラバノール類に注目

カカオに多く含まれるフラバノール類は、
抗炎症作用のある一酸化窒素の増加作用があります。

一酸化窒素は、血管を弛緩させるために重要な因子なのですが、
この増加により健康な血流を得ることができます。

そのため、喫煙などの危険因子によって血流が悪くなることで
生じやすくなる「動脈硬化」の危険性を低下させることにつながります。



またフラバノール類も、抗酸化作用があります。

理由はまだ明らかとされていませんが、
フラバノールを多く含んでいるダークチョコレート摂取は、
緑茶、赤ワインなどの食品の摂取に対して同等以上の抗酸化作用があると言われています。

カカオ固形分を摂取することで得られた研究結果を紹介します。

慢性疲労症候群に苦しんでいる方の半数に、
無脂肪か顔固形分を含んでいるチョコレートを食べさせ、
もう半数には同じ色で同じエネルギー量のココアバターで出来たものを食べさせました。

すると、カカオを含んでいたグループでは症状に改善が見られ、
そのうちの何人かは職場復帰にまで至るほどの回復でした。

しかしもう半数には、変化が認められなかったと言います。

参考文献：Stephen T Beckett著　古谷野哲夫訳(2015,12)『チョコレート　カカオの知識と製造技術』,幸書房

ストレス社会にも対抗

チョコレートの精神活動に対する効果への研究も行われています。

脳内の神経伝達物質が、カカオマスや成分であるカフェインなどの摂取による影響を受けると言われています。
カカオマスにより脳内ドーパミン量が増加し、抗不安作用が観察された結果もあります。
リラクゼーション効果も見いだされており、ストレス社会に対応できる食べ物としての効果も期待されています。

カカオの効能には、まだまだ明らかにされていない部分も多いのですが、
現代社会において高ストレスなど様々な問題が挙がっていますから、研究が進展することが期待されています。

参考文献：大澤俊彦,木村修一,古谷野哲夫,佐藤清隆著（２０１５,5）『食物と健康の科学シリーズ　チョコレートの科学』,朝倉書店

オーガニックカカオの選び方

上記のような効能を得るため、
カカオ成分の多いダークチョコレートなら何でもいい・・・という訳にはいきません。

もちろんミルクチョコレートと比較すれば、
カカオ成分の多いダークチョコレートの方が、抗酸化作用は高くなるでしょう。

抗酸化作用のあるポリフェノール類に関して言えば、ミルクチョコレートの場合、
その原材料である乳によって、作用が低下するとも言われています。

ただ、ダークチョコレートであっても、カカオの品種や処理工程によって、成分は大きく変化します。

有機認証は必須

オーガニックカカオを選ぶのであれば、有機認証は必須ですね。
日本では有機JAS規格があり、有機JASマークが付いた食品だけが「有機」や「オーガニック」と表示できます。

輸入品の場合も、同様で対象外の場合には「有機」「オーガニック」表記はできません。

他国の有機認証マークがついていても、必須になります。

参考文献：有機（オーガニック）認証について　オーガニック認証センター

加工品なら、原材料が少ないものがオススメ

有機認証のついたカカオそのものであれば、
恐らくごく少数の会社からしか販売されていないはずですが、
カカオを加工したチョコレートであれば、きっと選ぶ量は膨大になることでしょう。

そんな時には、ぜひ原材料が少ないものを選ぶことをおすすめします。

有機JAS認定がされているチョコレートに
「Alter Eco（アルテル エコ）」というチョコがあります。

オーガニックカカオの豊かな香りが特徴的なこの商品は、
その香りのために乳化剤も香料も使用されていません。

加えて原材料は有機カカオマス、有機カカオバター、有機さとうきび糖の３つだけです！

甘味料として加えられているものが、砂糖ではなく、さとうきび糖のため、
健康志向の方やヴィーガンの方、血糖値が気になる方にもオススメです。

奥深い甘さを感じることのできるこのチョコレートは、
カカオ豆特有の苦みや酸味も十分味わうことができます。

参考文献：Alter Eco

カカオの効果的な取り入れ方

引用元：photoAC

オーガニックカカオの効能を効果的に取り入れるためには、様々な方法があります。

現代社会は、食と健康への関心が高まったこともあり、
カカオ豆そのものを購入することも難しくなくなってきました。

加工する前の製品から、加工した場合までご紹介していきます。

カカオパウダーで摂取する

カカオパウダーは、カカオ豆を粉末にしたものです。

カカオ豆の状態が非加熱であれば、ロー状態で体に取り入れることができるので、
チョコレートに加工するよりも、先に紹介した成分の他、ビタミンやミネラルなどを豊富に取り入れることができます。

摂取する場合には、牛乳やスムージーに混ぜると取り入れやすいと思います。

また他のオーガニック原料と混ぜて、デザートに利用したり、自分でチョコレートを作って取り入れるのもオススメです。

IN YOUで今大注目されているサプリメント「ミネリーラテシリーズ」もぜひ選択肢の１つに。
そのうちの１つ、オーガニック・ローカカオを贅沢に使った「スーパーマッシュルームチョコラテ」は、
豆乳やアーモンドミルクに混ぜてとっても美味しく飲める驚きのサプリメントです。
冷えや取れない疲労、ストレスでお悩みの方はぜひお試しください！

カカオニブスで摂取する

カカオ豆を荒く粉砕したチップ状のものです。
非加熱で加工したものであれば、
栄養成分も熱によって破壊されていないので、豊富に含まれています。

そのまま食べることもでき、ほんのりと甘さを感じるのがたまりません！

料理やスムージー、ヨーグルトにふりかけるのもオススメです。

参考文献：スーパーフード　サンフード

チョコレートで摂取する

ただ、最も食べやすい取り入れ方はチョコレートなのではないでしょうか。

しかしチョコレートに対して、肥満やニキビ、虫歯などの原因というイメージが先行している人もいるのではないでしょうか。
確かにチョコレートは、サイズが小さい割にカロリーが高いのは事実です。
脂質も食品の理想量だとは言えません。

しかし比較的バランス良く栄養素を含んでいるため、
適当量（標準的な板チョコを１枚/日摂取する程度）であれば、虫歯等の原因にはつながりません。

とはいえ、先にも言った通り、脂質は理想量とは言えません。

先に紹介したシンプルな原材料のチョコレートであっても、
有機カカオバターは脂質、有機さとうきび糖は糖分です。

食べ過ぎには十分注意しましょう！

チョコレートブームの到来と共に

食と健康への関心が高まっている昨今、
「ビーン・トゥ・バー」といったチョコレートなどブームも到来しています。
私はチョコレートが大好きなのですが、原材料であるカカオ豆そのものや効能について、
今まで興味関心を抱いてきませんでした。

ブームの到来とともに、カカオ豆そのものや農場、チョコレートの製法について、
世間の興味関心が広まることを期待しています。

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