生活習慣病の根底にある原因は、現代の栄養飢餓だった!?あなたに必要なビタミンBはどれ?糖質の代謝にも関係するビタミンB群の重要性。
皆さんは毎日どんな栄養素を摂っていますか?
食べ物だけでもバランスよく摂取できるのが一番ですが、意識していないと好きなものばかり食べてしまい、
なかなかそうもいかないという方が多いのではないでしょうか。
必須栄養素と尋ねられると、当然健康がきになる皆さんなら、至極当たり前に答えられる方もいらっしゃると思います。
ところでビタミンCやミネラルなどの大切さについてはIN YOUでも色々お伝えして来ました。
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ではビタミンBはどうなの?
あなたが、「ダイエットしたけどリバウンドした!!」
「最近、小じわ増えた」
「よく年上に見られる」
「物忘れが多くなった」
「糖尿病の予備軍と言われた」など悩んでいるならば、それはビタミンB群不足によるものかも知れません。
現代の生活習慣病の根底にある原因は、隠れた現代の飢餓だった?!
現在の生活習慣病は、『隠れた飢餓』によるものと言われているのはご存知でしょうか。
ユニセフやWFPなどの国連関係の活動で、アフリカの子供たちが栄養失調で死亡している映像を見ます*1
そのような画面の中で、決まって子供たちの腕や足も細く、極端な栄養失調なのがわかります。
しかし、なぜ彼らのお腹だけは大きくせり出しています。
子供たちのお腹だけをクローズアップした映像だけを見せられれば、まるで中年男性が食べ過ぎて膨らんだお腹のように見えます。
子供たちに与えられている栄養強化食品は、ビタミンとミネラルのバランスを整え、エネルギー源として油や砂糖、牛乳の三大栄養素(脂質・糖質・タンパク質)が入っています*2
しかし子供の栄養バランスが極端に悪いため、含まれるビタミンやミネラル量では足りないのです。
三大栄養素を代謝しきれていないからです。
*1 http://www.jawfp.org/lp/general_2016/?gclid
ビタミンB群不足によって起こる余剰エネルギーが病気の原因かも
栄養過多の栄養不足になっている私たち
もちろん、私たちが食べている現在の食事は、アフリカの食事状況と同じとは言えません。
私たちはむしろ彼らに申し訳ないほど、食べるものが余るほどに飽食の時代です。
しかし、三大栄養素の摂取量、特に糖質の多さに比べるとビタミンやミネラルの摂取量が少ない、という意味では同じなのです。
そして、栄養過多の栄養不足になっているのが生活習慣病の原因の一つと考えることもできます。
その三大栄養素の代謝に大きく関わっているのがビタミンB群なのです。
この三大栄養素の内、糖質や脂質が体内に余ってくると酸化され老化の原因になります。言い換えれば、ビタミンB群不足によって病気を招いているのかもしれません。
このビタミンB群の種類とその働きをしっかり知っていただければ予防になります。
糖質の代謝を促すビタミンBが足りないと、乳酸が溜まっていく上に、太ったり動脈硬化の原因にもなる?
糖質の代謝、疲労回復に働くビタミンB1
日常生活でも身体を動かしていると筋肉で乳酸が作られます。
この乳酸が溜まると疲れやだるさを感じてきます。
この乳酸をビタミンB1が分解してエネルギーにかえる働きをします。
疲れたな、だるいなと感じたときはビタミンB1不足かもしれません。
また、糖質代謝に欠かせない栄養素です。
グルコースをナイアシン、パントテン酸、ビオチンと協働しピルビン酸からアセチルCoAに変換しTCA回路(クエン酸回路)でATP(エネルギー物質)を作り出す重要な成分です。
このビタミンB1が不足すると糖質が脂質になり動脈硬化の原因となります。
さらに不足すると脚気になり心機能が低下し、足がむくんだり神経障害により足の痺れを起こします。
最悪の場合は、死に至る病気です。
玄米を食べなくなって以来、リスクが高まる脚気より深刻なウェルニッケ脳症
大正以前、多くの方は玄米を食していました。
玄米の糠にはビタミンB1が含まれていて摂取できていたのですね。しかし、その後「銀シャリ」などがもてはやされ白米を食べるようになるとビタミンB1不足気味になっていったのです。
そして現在は、インスタント食品や外食が増えて脚気の報告もされています。
さらに怖いのは、眼球運動の麻痺、歩行運動の失調、意識障害を伴うウェルニッケ脳症を引き起す場合もあることです。
スイーツ・お酒好きはさらにビタミンBが必要になる。
ビタミンB1は、糖質を代謝するのに欠かせない重要な栄養素です。
甘いお菓子、糖質を含む清涼飲料水、白米やパン・スパゲッティ・うどん・ラーメンなどが好きな人は特に注意です。
糖質を多く含む食品をたくさん食べるとビタミンB1の必要量も多くなり、不足気味なります。
さらに糖質が多いとビタミンB1が糖質の分解ばかりに使われ、疲労回復の分がなくなってイライラが募り、ついつい甘いものが欲しくなります。
ダイエットされた時は、この悪循環が続きやすいので要注意です。
そして、ビタミンB1はアルコールの代謝にも必要な栄養素です。
肝機能を活発化しアセトアルデヒドを早く排泄し二日酔い防止に働きます。
ビタミンB1の効率的な摂取には、水に溶けやすくアルカリで分解されるので味噌汁やスープに含まれます。
また豚肉に多く含まれるのでニンニクやキムチと一緒に炒めるのが良いでしょう。
ダイエットの味方、ビタミンB2
ビタミンB2は、全身の細胞の再生と成長を促進する働きがあります。例えば爪や髪が伸びる、子供が成長していくのもビタミンB2が関係しています。
さらに、糖質、タンパク質、脂質の代謝にも関係し、特に脂質の代謝には欠かせない栄養素です。
ダイエットで大切なのは、余分な脂肪を溜めないことです。
ビタミンB2をしっかり摂取すると脂肪を燃焼させるのでダイエットに強い味方!!です。
また甲状腺ホルモンとも密接な関係があり、新陳代謝を整えて更年期障害、冷え性、むくみなどの改善にも役立ちます。
そして脂質や糖代謝にも関係しますので、動脈硬化や糖尿病を招く高脂血症を防ぎ血液サラサラにします。
美肌美人にビタミンB2
ビタミンB2は、細胞の再生にも深く関係しますので皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
美肌を保つためにターンオーバーが規則正しく起こる事。
そのために必須の栄養素です。
ビタミンB2が少ないとターンオーバーの周期が乱れ、ニキビ・吹き出物・皮膚炎・口内炎・口角炎・口唇炎・肌のかゆみなどが起こりやすくなります。
ビタミンB2は、体内に蓄積できないので毎日小まめに摂取するようにしましょう。
また摂り過ぎても尿で排泄されますので、摂り過ぎよる心配はあまり、ありません。
お酒好きはしっかり摂取しよう
アルコールには、脂肪分解する妨げる作用があるので不足気味になります。つまみにチーズやナッツ類に選ぶとビタミンB2は摂取しやすくなります。また多く食材には海苔、卵、レバー、きのこ類などです。
お酒好きに必須‥ナイアシン
ナイアシンは、アルコールの分解を促進しますので必要不可欠の栄養素です。
さらに炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質をエネルギーに変換し、タンパク質を皮膚や筋肉の細胞になるのをサポートします。
また必須アミノ酸のトリプトファンからも作れますから欠乏症になることは、ほとんどありません。
したがってお酒を飲むときは、しっかりタンパク質も摂りましょう。 ナイアシンを多く含む食材は、肉類、魚介、コーヒー、紅茶、ナッツ類です。
ナイアシンを含むオススメのオーガニック食材:オーガニックナッツふりかけパウダー
タンパク質を再合成する、ビタミンB6
タンパク質を再合成し、成長を促します。
ビタミンB6は、最初皮膚炎の予防することから発見されました。
また腸内細菌によって一部合成できるので欠乏症は起こりにくいですが、やはり不足すると口内炎や肌荒れになりやすくなります。
また脳内ホルモンを作る時にも必要なので、不足するとイライラや不眠症にもなったりします。
多く含む食材は、魚介、肉類、レバー、穀類などです。
ビタミンB6を含むオススメのオーガニック食材:穀物ミックス
認知予防に葉酸
ビタミンB12と共に赤血球を作ります。またDNAの生産にも関係しますので、妊娠中に不足すると子供に異常がでる場合もあり、
妊娠前から積極的に摂取しましょう。
そして、葉酸は記憶力との関連が深く、物忘れが酷い人や記憶力の衰えを感じている場合は、不足しているのかもしれません。
葉酸は、漢字のごとく植物の緑の葉の部分に多く含まれる栄養素でほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、大豆に多く含まれます。
不足すると貧血、脱力感、口内炎、肌荒れになりやすくなります。
特にタバコやお酒が好きな方は、葉酸の消費量が多いのでしっかり摂取しましょう。
貧血対策に、赤いビタミン‥ビタミンB12
葉酸と一緒に赤血球を合成し貧血を予防します。不足すると巨赤血球症や悪性貧血を惹き起します。
また、末梢神経を正常にコントロールしますので、不足するとしびれなどの神経障害の状態になったり、そして認知症の方には、ビタミンB12不足という報告があります。
さらにビタミンB6と葉酸と共に血管の損傷を予防し動脈硬化の改善に役立ちます。
ただ野菜には、ほとんど含まれていませんので肉や魚、貝、味噌や納豆のような発酵食品に多く含まれています。
このためベジタリンや胃を切除した方は、意識的に摂取しましょう。
代謝アップでダイエットも‥パントテン酸
脂質・糖質・タンパク質の代謝を促進するので、脂質を蓄積しにくくしダイエット中には積極的に摂取する方がいいでしょう。またHDLコレステロール(善玉)を合成するので、動脈硬化予防にもなります。
パントテン酸は、色々な食材に含まれています。
特に多いのは、卵・レバー・納豆・アボカドなどです。
ツヤツヤの髪にビオチン
美肌が命の女子にとっては、必須の栄養素。
コラーゲンの生成や頭皮の血行促進などの作用があり、粘膜や皮膚の健康を保つのに必要な栄養素です。
この働きでアトピーの治療薬としても使用されています。
また不足すると肌がくすんだり、抜け毛や白髪が増えたりします。
ビオチンは、豆類・穀類・魚介・肉類など色々な食材に少しづつ含まれます。
ビタミンB6を含むオススメのオーガニック食材:穀物ミックス
エネルギー源を効率よく代謝するためには、ビタミンやミネラルが相互に関連し合っているので、
バランスよく摂取するのがとても大切なのです。
毎日の食事の大切さをもう一度考え、素敵な人生を過ごされることを願っています。
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私たちは毎日多くのストレスを浴びています。
ストレスによって、炭水化物、糖質たっぷりのスイーツなどを食べすぎてしまい、体はビタミンを消費しやすくなってしまいます。
私たち人間はビタミン、ミネラルを体内で合成することができません。
だから、必ず外から摂取することが必要なんですね。
参考資料
「食べ物があなたを作っている!! 人生を素敵にすごすために」https://www.amazon.co.jp/dp/B01M701BZA
加藤 晴之 臨床検査技師・ベストヘルスパートナーHealth&Fine代表
発行 ベストヘルスパートナーHealth&Fine
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