旬の「玉ねぎ」を使った草木染めのやり方。自然と共にある暮らしを始めよう。
旬の「玉ねぎ」を使った草木染めのやり方。自然と共にある暮らしを始めよう。
1.玉ねぎの収穫の季節です
和食、洋食、エスニック料理…あらゆる分野の料理に欠かせない「玉ねぎ」。
全国で流通している玉ねぎの7割近くは北海道産。
2月下旬に種まき、4月下旬に植えつけされた玉ねぎは9~10月に収穫を迎えます。
2.玉ねぎのパワー
あらゆる料理に大活躍の玉ねぎですが、最も注目されている栄養素は、抗酸化ポリフェノールの一種「ケルセチン」。体内のめぐりをよりよくし、値を正常化する力があり、美肌にはじまり、生活習慣病対策まで期待されています。
このケルセチンは、皮に「約30倍」も含まれています。皮をよく洗い、天日干しして、お茶にして飲む「玉ねぎの皮茶」には、次のような期待がもたれています。
〇デトックス・便秘対策
〇美容、美肌
〇さび・酸化防止
〇アンチエイジング対策
〇生活習慣病対策 など
詳しくは、過去記事ご参照下さい。無農薬の玉ねぎでぜひお試しくださいね。
3.暮らしをいろどる草木染め
玉ねぎの皮を、違う側面から見てみましょう。
上述のケルセチンC15H10O7は、色素としては黄色で、染色の世界でも有名です。
草木染めで染まりにくいとされる綿にもよく染まるため、
もっとも易しい染色
のひとつと言われています。とても鮮やかな発色ですが、
ケミカルな色素とは風合いの異なる深い味わい
があります。お茶にしてもまだ皮が余っていれば、玉ねぎの皮染めはいかがですか?
自然の色を移し、それを日常的に使うことで、暮らしに彩りと豊かさが加わることでしょう。
4.簡単玉ねぎの皮染めのやり方
ドラッグストアや日用品売り場でも簡単に手に入る「焼きミョウバン」を媒染に使って、ハンカチやてぬぐいを染めてみましょう。
<材料>
・農薬不使用玉ねぎの皮 (染める布の重量の半分) 50g
・焼きミョウバン 8g
・水 5リットル
・ハンカチ 1枚 100g
※染めもの用の無地のハンカチやストールも市販されています。てぬぐいをたくさん作る時には、長いままの無地さらしを切って使うとお得ですよ。
※化学繊維は染まりにくく、絹や毛などの動物性繊維はよく染まります。
※綿などの植物性繊維には染まりにくいため、たんぱく質を繊維につければ濃く染まります。
豆乳を浸して、干せす「下処理」をすれば大丈夫です。
下処理中のさらし。透ける木陰が風のそよぎとともにゆれる美しい光景です。
<染め方>
(1)
鍋に、水洗いした皮と水を入れて、色が移るまで30分くらい煮ます。冷ましたら、皮をしぼり、とり除き、染液をつくります。(2)
別の鍋で、水500cc、焼きミョウバンを8gを入れ、加熱して、透明になるまで溶かします。(3)
布に模様をつける場合は、ここで下準備します。輪ゴムやひもでしばると、染液が入らず、白く染め残ることで模様になります。
折り方、しばる素材、しばる場所、しばり方により、さまざまな模様になります。
一度染めてから、一部を外したり、しばりなおしてから、別の色の染液に漬けることで、グラデーションや多彩染めができます。
(4)
水で洗った布をよくしぼり、(1)の染液に漬けます。色素が布に移るイメージで、きつくしばった布の根元にもよく入るように、布を染液の中で振ります。
(5)
水でしっかり洗い、しぼります。水をためたバケツをいくつか用意して、順に洗っていくと、水を節約できます。(6)
ミョウバン液に漬けます。よくなじむように振ります。(7)
水でしっかり洗い、しぼります。(8)
好みの色になるまで(4)~(7)をくり返します。(9)
干して乾かしたらできあがりです。5.さいごに
「捨てていた部分」で、こんなにも暮らしに彩りが加わるのですね。先人や先輩の智恵に感謝です。
季節の野菜で、からだすこやかに、こころ豊かな秋をどうぞお過ごしください。
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