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あなたが食べているお米が日本の食料危機を加速させているかもしれない。知ってほしい農薬の実態と、日本のオーガニック農地の危機的状況。

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自分で買って毎日食べているお米が、実は、日本の食料危機を加速させているかもしれない。

こんなふうに考えたことは、今までありますか?

おそらくほとんどの方は「ありません」と答えるでしょう。

日本人の主食である米。

私たちの食を支える、ミツバチ

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世界の食料の90%を供給する100種の作物のうち70種以上がミツバチによって受粉している
国際環境計画(UNEP)「世界的な蜂群崩壊とその他の授粉昆虫に対する脅威」
(2011年)

私たちが充分な食事を摂って生きていけるのは、ミツバチのお陰といっても過言ではありません。
農産物は受粉あってこそ実るものなので、考えてみれば当たり前のことですが、このような切り口で普段考えることって少ないのではないでしょうか。

昨今世界のあちこちで、ミツバチが大量に死亡する「蜂群崩壊」が多く起きています。
日本でも起きています。

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これは、国際環境計画(UNEP)が「人間が地球と付き合う方法を抜本的に変えない限り、増大する世界の人口を養うのに必要な花粉媒介昆虫の現象は続くであろう」と示す通り、私たちの生命の存続に関わる大きな危機です。

一体どうして、こうなってしまったのでしょうか?

全ては人間がしてしまったこと。
危機的状況になってしまった過程や原因をお伝えし、私たちが消費者としてできること・するべきことを、考える機会となりましたら幸いです。

生命の繋ぎ役であるミツバチが、日本では30年で半減

主に先進工業国でミツバチの飼育群数が減少しており、日本もその国の1つです。

農水省の統計によると、1980年代には約32万群が飼育されていましたが、2011年には約18万5千群と、ほぼ半減しています。

花粉交配用のミツバチが足りなくなると、農産物ができない!

一事例として2009年、国内各地でイチゴ、スイカ、メロンなどの農家では、授粉用のミツバチ不足で頭を抱えていました。
毎年農地では、農作物の交配用に、ミツバチを買ったり借りたりして授粉させますが、「希望通りにお渡しするのは難しい」と、入手がとても困難だったそうです。

例年6,000匹入りの巣箱を14個程購入する茨城県のあるメロン農家では、10個程しか入手できなかったそうです。
しかも価格は、一箱あたり18、000円から23,000円に跳ね上がり。

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コストが上がれば当然、作物の売価にも反映せざるを得ません。
ミツバチが減ってしまうとすぐに、消費者にも直接的な、マイナスの影響があるのです。


大きな原因は、ネオニコチノイド系農薬

新しい(ネオ)、ニコチンと同様の(ニコチノイド)化学構造を持つ、ネオニコチノイド系農薬。

神経を侵す「神経毒」で、成分が根などから作物に浸透して茎や葉に移行する「浸透・移行性」と、効果が長続きする「残光性」効果を高く持つ、新種の農薬系統です。
これまでのIN YOUでも複数取り上げられているので、多くの読者がご存知でしょう。

開発競争で先陣を切ったのは日本のメーカーで、1990年代に入って農薬登録されました。
以降、効率的に大きな効果を得やすいことから、現在では120以上の国々で合計500以上もの製剤が売られるまでに急拡大しました。

まだ30年も経っていませんが、
世界の殺虫剤の売上高シェアでも、有機リン系など他系統の農薬を差し置いて、ネオニコ系が1位です(シェア24%、2008年)。

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昔から、殺虫剤や除草剤などの農薬はミツバチにとって脅威でしたが、ネオニコ系が普及した2005年頃から被害が格段に深刻になったという養蜂家が多いそうです。

【長崎県の蜂場での惨状】

『ミツバチ大量死は警告する』の著者である岡田氏が2010年、ニホンミツバチの専門家と共に、地域の40か所に置いてある合計200余りの巣箱を、例年ハチが棲みついて活発に密集めをしている時期に見て回ったところ、群れがいたのはたったの9個だけだったそうです。

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前年から周囲の水田で、ネオニコ系農薬が大規模に散布されだしてからの、ハチの壊滅死。
「ミツバチの家」であるべき巣箱は、「ミツバチの墓」となりました。


イタチごっこの、農薬と害虫

ウィルスなどとも同じように、害虫も、使用され始めた農薬に対して耐性を持つようになり、次第に効き目が薄くなっていきます。
すると、その害虫は農薬使用前よりもかえって増えてしまうのです。(そして、新薬がどんどん発表されます。)

一例として静岡県の茶栽培では、1995年にネオニコ系殺虫剤を推奨し始めると、被害防止率は2003年まで93%以上と高い値を維持していましたが、2004年には35%まで急低下し、以降低い値で推移。

ネオニコ系農薬の効き目が薄れてきた現状下、農薬メーカーは次の手として、ネオニコ系の毒性の50倍もある「新ネオニコ系農薬」の開発が進められているようです。

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農薬先進国である日本ですので、新しい農薬は早くに普及するでしょう。
ネオニコ系農薬のリスクも強く不安視されているのに、そんなものを食べて、大丈夫なのでしょうか。

ネオニコチノイド系農薬、世界諸国が使用規制を進める中、日本は逆行!その実態とは?!

全てはブーメランのように、人間に返ってくる


目の前の便利さや効率性、利益を求めるがゆえの選択は、いつかしっぺ返しをくらうでしょう。
畑で虫が生きられなくなる、すなわちミツバチが生きられなくなり、生態系・食物連鎖が崩れれば・・悪い影響としてブーメランのように人間に返ってきます。

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取り返しがつかなくなる前に、どうかこの一途の方向性が変わると良いです。

消費者一人一人の意識と選択に、未来は委ねられている

食べ物がなくなってしまう・・なんて嫌ですよね。

では、私たちひとりひとりに何ができる、するべきなのでしょうか?

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日々の買い物で「正しい」ものを買い求めるということが、誰にでもできるとても基本のことです。

ネオニコ系農薬は特に、米栽培に多く使用されています。
食べる機会も多いお米ですから、何から始めたら良いか分からないと言う方はまず、お米だけでもしっかりと選択してみてはいかがでしょうか。

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IN YOU Marketでは、熊本県産の自然栽培米を取り扱っています。

自家採取した種からできたお米なので、安全・安心度が更に高いお米です。

生産者の本田さんは、農薬の害を目の当たりにして、慣行農法から自然栽培に切り替えられたそうです。
米の収穫量はぐんと減ったけれど、意思を変えずに自然栽培を続けていらっしゃいます。

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このままじゃやばい、日本。
しかし実態を知らない日本人。


ある時米作りに携わる方と話をする機会があった際、
「農家さんも、楽に作物を作りやすいものを選択する、効率重視で利益が取れるものを選択する傾向にある。このままじゃヤバいですよ。」と、聞きました。

しかしこの実態について関心を向ける人は、まだまだ少ない印象を受けます。

持続可能な農産物により大きな需要が生まれれば、必ず供給側も変わるはずです。

皆で買い支えていきたいと思いませんか。


信頼できるお米探しから始めなきゃ・・・!でも背景を調べるまでの余力はない!
そんな方はぜひ、IN YOU完全限定の自然栽培米をチェックしてみてくださいね。

可能なところからでも、日々手に取るものを、選択する意識を。

修復不可能となる前に。

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私たちの身体に安全・安心な食べ物は、他の動植物、すなわち地球に優しい。
逆に、私たちの健康にリスクとなる食べ物は、地球をも破壊する力を持つ。


オーガニック食品を日々求めていると、ただの健康オタクのように、そんなことして意味あるのかという目を向けられることも多々ありますが、これこそオーガニックの本質です。

自然界の中で生かしてもらっている、という謙虚な意識が、大切ですね。
危機的な現況に目を背けない勇気を持って、一人一人にできることからぜひ一緒に、始めていきましょう。

IN YOUMarketで自然栽培のお米を買ってみよう。

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古代米の中でも国内での生産が少なく、 幻の米と言われている緑もち玄米。 丹波で7年ほど自然栽培を続けてきた土壌で 大自然の恩恵を受け、 自然のままに育てられています。
丹波地域は、昼夜の寒暖差が激しく、 土壌も豊か。
お豆で有名な地域ですが、 非常においしいお米ができる土地としても知られています。
生産者は、神戸のピザ屋から転身した太田さん。

直接のきっかけは原料から育ててみたくなったことですが、子供の頃から農に触れる機会が多く、いつか農家になりたいと思い続けていたそうです。 念願叶って丹波で農業をすることになり
朝好きな時に起きて、夜好きな時に寝られる生活をエンジョイしています。
最初の2年ほどは有機農業を取り入れていましたが、遺伝子組み換えの問題などに疑問を持ち、 完全に自然栽培に転換しました。
農薬を一切使わず、肥料も最低限の籾殻や米ぬか、緑肥を漉き込むだけ。
4ヘクタールほどの土地がありますが、 米、豆、小麦を輪作して 緑肥を作ってきちんと休ませることも忘れません。 ありのままの自然が育ててくれ、 太陽と大地の力をいっぱいに受けた 元気な玄米です。

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佐野亜衣子
学生時代より慢性的だった生理不順と不正出血を、独自の食事療法により克服。現在4歳の子供を、自然妊娠しました。 「良いもの」と「消費者」をつなげ、自分自身のサステナビリティ〈健康〉と、社会のサステナビリティ〈環境〉を実現させたい。 全ての子供たちが健やかに成長し、未来が希望溢れたものとなるように。 東京都在住。食生活アドバイザー。 ブログ
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