食品添加物という言葉、健康に対する意識が高い人の間では広く知られており、
「食品添加物は悪い」というイメージは、既に世間一般に浸透していると言えるでしょう。
このWEBメディア「IN YOU」では食品添加物を含む有害な物質とは対極側にある「オーガニック」をコンセプトにしているため、
この記事をお読みの読者の方々も、この分野に対しては既にお詳しいのではないかと思います。
さて、タイトルの通り食品添加物が人体に対して悪影響を与えることは確かなのですが、
その多くの意見は「発がん性が認められている」や「神経に影響を与える」など、一部の表現に留まっているのが実情です。
もちろん、これは大正解なので、ある意味ではそれ以上考える必要はないのかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。

例えば、食品添加物が病気の原因だとすれば、病気は結果です。
実際に発病するまでの間、人体の中では一体どのようなことが起きているでしょうか。
こう聞かれれば、皆さんも少し気になりませんか?
そこで、今回は私が代替医療の現場で学んだことを中心に、
食品添加物という存在が体に悪い影響を及ぼしてしまう理由について、少し違う角度からお話をしていきたいとおもいます。
食品添加物が体に悪い理由は至ってシンプルだった!答え:「添加物は、腸内環境に悪いから。」

食品添加物をテーマに話をする場合、基本的には○○は発がん性があるから避けた方が良い、というような内容になる事が多いと思います。
例えば、乳化剤として利用されているカゼインNaが腸内の粘膜に炎症を起こす作用があることについては、日本でもかなり認知度が高まってきましたよね。
最近では製品パッケージに「グルテンフリー、カゼインフリー」と記載されることも増えており、グルテンやカゼインに関しては特に知識をもった方々増えてきているように思います。食品添加物ではないのでこれは余談になりますが、グルテンは腸内にいるカンジダ菌の餌になります。
グルテンは少量の摂取なら問題はないのですが、現在のように品種改良された小麦は「高グルテン含有食品」となっているため、食品添加物同様、腸炎やリーキーガット症候群の発症など、体に有害な影響を及ぼすことがわかっています。

どうして体に有害なの?論理的に考えてみよう。
不自然なものは避けた方が良い
しかし、よく考えてみれば当たり前なのですが、自然界のあるべき循環から見たときに、
そのループから外れた不自然な物質が生物に合っているとはなかなか思えませんよね。
確かに、グルテンやカゼインが体に有害で、食品添加物も有害。
ここまでは周知の通りですが、その次にぜひ考えて頂きたいのが「どうして体に有害なの?」という部分なのです。
食品添加物が腸内環境に悪影響を与えるのはもちろんですが、“なぜ”悪影響を与えてしまうのか、
その理由について引き続きご紹介したいと思います。
食品添加物は腸内常在菌を減らしてしまう!?

食品添加物や有害重金属などの不自然な物質は、ヒトの腸内環境に悪影響を及ぼします。
その理由はシンプルで、ヒトと共生している腸内細菌群は「不自然な物質によって減らされてしまう」からです。例えば、農薬などで荒れた土壌を数日、数週間程度で改善することは難しいですよね。
これは、豊かだったはずの土壌細菌群が大幅に減少し、土壌菌の持つ生態系が崩れたためです。
そして、これと同じような事が実は人の腸内でも起きているのです。不自然なものが腸内に入ってくれば、排出、処理するために腸内常在菌は一生懸命働いてくれます。下痢もその機能の一つですね。
体の中でバランスをとるために色々と頑張ってくれている腸内常在菌ですが、
食品添加物や農薬のような化学物質が絶えず投入され続けてしまうと、腸内常在菌の量は減少し、時には特定の種類が絶滅してしまうのです。
化学物質等は腸壁、腸の粘膜に貼りついたりもするため、すぐに排出することがままならず、腸の中で炎症を起こしてしまうことも今では明らかになっている怖い事実の一つです。
また、食品添加物が腸内常在菌を減らしてしまう理由はもう一つあります。
ご飯がもらえない腸内常在菌の末路
えっご飯を食べないことによって腸内環境が乱れる?

腸内常在菌が餌にしているのは私たちが食べるご飯です。
食べたご飯は消化管を通りながら、消化・吸収しやすい形に整えられていき、最後に腸の中から栄養として吸収されていきますよね。腸内常在菌は、入ってきた食物をうまく利用して、自分たちが生きていくために必要な成分、宿主である人体に必要な成分を作るために、腸内で様々な成分を介したリレーを行っています。
しかし、ある種類のご飯を食べなくなると、それを餌に生活していた菌が減少してしまい、リレーが続かなくなってしまうのです。
リレーが続かなければ、体内で生成されるはずの成分が不足してしまい、代謝機能の低下にも繋がります。
また、このような生活が続くと腸内常在菌の種類は極端に偏ってしまい、中には生きていけなくなる種類も出てきます。
特定の腸内細菌がいなくなると、必ず体には相応の不調が訪れてしまうので、注意が必要と言えるでしょう。
腸内細菌の為にも沢山の種類を食べた方がいい
なぜ天然の食材がいいのか。それは腸内細菌が喜ぶから。

日本では、1日30品目は食べようという話をよく聞きます。
これは栄養素の話として考えるよりも、腸内常在菌のご飯として、沢山の種類が必要だと考えた方が分かりやすいかもしれませんね。
私たちのお腹の中には、鰹節が好物な菌、昆布だしが好きな菌、葉物野菜で喜ぶ菌など、本当にたくさんの菌が住んでいます。
それぞれ菌によって餌にしている食物や産生する物質が違うので、天然成分の代わりに食品添加物が入ってしまうと、腸内細菌的には本当に大変なことになってくるのです。
よく昆布の代わりに昆布エキス、鰹節の代わりにかつおエキスが使われたりしますが、腸内細菌にとっては死活問題ですので、ぜひ止めてあげてくださいね。
添加物たっぷりのもどき食品を止めると、高い美容効果が期待できる!?

食品添加物や残留農薬などの有害なものを避け、良い食事をしっかり摂っていると、
腸の中では発酵活動が始まり、酸化した細胞を還元するために必要な水素が発生します。
水素は細胞の酸化を取り除くことから、アンチエイジング作用があると言われているものです。
つまり、本当に体に良い食事をいただき、腸内細菌の力を借りることができていれば、必然的にインナービューティが磨かれていくのです。
当然その効果は肌にも顕著にあらわれてきます。
現に、発酵食品群を日常的に取り入れている韓国の方は、肌がキレイな方が多いですよね。
台湾もそうです。
手作り発酵食品ほど簡単にはいかないかもしれませんが、私たちの腸内でも、ぜひ良い感じに発酵させて、本来の美を追求していきたいものですね。
健康や美を守るために必要な考え方

昨今、どの業界においてもミクロ化が進んでおり、局所的に物事がクローズアップされ過ぎる傾向が見られるように感じます。
細かいことを知るのも大事なことなのですが、あまりにも細かい部分に集中し過ぎてしまうと、大切なことを見逃してしまうかもしれません。
確かに、私たちが健康的な生活を送っていくためには、食品添加物、残留農薬、化学肥料、遺伝子組み換え食品、避けるべきだと言われているものは
この他にも沢山あり、挙げ出せばキリがありません。
不自然なものが当たり前のように大量流通している現代だからこそ、オーガニックでナチュラルなものに目がいく方が増えるのも当然の流れだと思います。
自然のリズムを判断基準にしてみよう

色々なものを取捨選択する際、「本当に自然なものとはどういうものなのか」といった考えを起点に物事を考えていけば、
自然と“避けた方がいいもの”や“取り入れた方がいいもの”を判断しやすくなりますし、避けるべき理由も明快に分かってくると思います。
人はあくまでも地球の中で生きている一つの種族であり、その他の生き物(微生物を含む)、自然環境と調和を取りながら生活を営んでいます。
そのため、私たちは古来より育まれてきた地球のリズム、循環サイクルにこれからも色々なことを学びながら、
広い視野をもって判断していくことが今後の時代において、より重要となるのではないかと思います。
これを更に具体的に言えば、この製品は不自然な原材料を使っていないか、不自然な製法で作られていないかと丁寧に考えることが大切だということになります。
食品添加物一つ一つの良し悪しを知ることはもちろん大切です。

ただ、多くの化学添加物は私たちが共生している腸内細菌群に対して、とても強い悪影響を与えるということも、ぜひ知っていただき、
今後の知恵として活かして頂ければ、何かを選ぶ時の基準として役立つのではないかと思います。
添加物を使わないアイテムを買ってみよう!



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