カフェインレスコーヒーは安全とは限らない!薬品や化学物質で処理された薬漬けコーヒーの実態。妊婦や健康志向におすすめのコーヒー代替飲料まとめ + 玄米コーヒーの作り方
世界中で愛されている嗜好品、コーヒー。
朝の眠気覚ましや仕事の合間、友人とのおしゃべり…
皆さんのなかにも習慣的に飲まれている方が多いのではないでしょうか。
体の健康を考えて〝カフェインレス〟にしているという方も少なくないはず。
ところが…!
カフェインレスコーヒーには一部、安全ではない方法でカフェインを除去しているものがあることを知っていますか?「カフェインレス」なら安全、と思っている方がいたらとてもショックですよね。
今回は意外と知らないカフェインのメリット・デメリットから、カフェインレスコーヒーの製造方法、
おすすめのコーヒー代替飲料に至るまで、カフェインとの上手な付き合い方についてお伝えします!
カフェインとは?カフェインの特徴
そもそも〝カフェイン〟とは何でしょうか?
全日本コーヒー協会HPによりますと、カフェインは〝アルカロイドという化合物の仲間〟で〝覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、眠気、倦怠感、頭痛に対する効果がある医薬品としても使用〟されているようです。〝コーヒーの最も特徴的な成分で、お茶やココア、コーラなどの食品にも多く含まれている〟とあります。
チョコレートやエナジードリンクといったものにも含有が確認できます。
カフェインのメリットや、健康効果。
適正摂取量を知っておこう!
昨今では健康志向な方に敬遠されがちなカフェインですが、完全に悪者というわけではありません。
正しく摂取すれば期待できる効能があります。
例えば下記の通り。
・覚醒作用
・利尿作用
・集中力アップ
・脂肪燃焼効果
・血流改善
・筋肉疲労の回復
・脳卒中の危険性減
など…体の機能を高めたり、癒してくれる役割を担っていますね。
ただし決して薬というわけではないので、適正な量は守るようにしましょう。
欧州食品安全機関(EFSA)が2015年5月に発表した一日あたりのカフェイン安全摂取量は以下の通りです。
【欧州食品安全機構(EFSA)が、健康な成人が摂取しても安全とみなしたカフェインの量】
安全とみなされる量 | 成人で1回あたりの量 | 成人で1日あたりの量 | 小児〜青年で1日あたりの量 |
体重40kgの方 | 1回120mgまで | 1日228mgまで | 1日120mgまで |
体重60kgの方 | 1回180mgまで | 1日342mgまで | 1日180mgまで |
体重80kgの方 | 1回240mgまで | 1日456mgまで | 1日240mgまで |
妊婦・授乳婦:1日200mgまで |
【主なカフェイン含有製品とカフェイン含有量】
飲料/食品/薬剤 | カフェイン量 | 備考 |
レギュラーコーヒー | 約60mg | 100mL当たり |
インスタントコーヒー | 約60mg | 同上(粉末2gを溶かす) |
ピュアココア(無糖) | 約10mg | 同上(粉末5gを溶かす) |
ミルクココア(加糖) | 微量 | 同上(粉末20gを溶かす) |
玉露 | 約160mg | 同上 |
煎茶 | 約20mg | 同上 |
紅茶 | 約30mg | 同上 |
ウーロン茶 | 約20mg | 同上 |
コーラ | 10~19mg | 同上 |
ミルクチョコレート | 25~36mg | 100gあたり |
高カカオチョコレート | 68~120mg | 同上 |
缶コーヒー | 100~150mg/本 | ショート缶 |
成人で健康な方にとっては、1日にコーヒー1〜2杯程度が目安のようですね。
日本人の体質には不向き?コーヒーや、カフェインの健康デメリット
有益に働く可能性があるカフェインですが、一方で過剰摂取や体質によっては害を与える恐れがあります。
・過度な興奮
・神経過敏
・睡眠障害
・胃腸の不快感
・血圧の上昇
年齢、病歴、医薬品の使用、心身の状態などさまざまな要因も関わってくるため一概には言えませんが、
一般的には成人女性より男性や子どものほうがカフェインに対する反応が強いといわれています。
カフェインを摂取した後に「不安感」が募る体質の人がいる!
また筑波大学医学系技術室の研究報告によると、日本人の4人に1人がカフェイン150mgを摂取した後に不安感が高まる遺伝子を持っていることが示唆されていて、いくつかの遺伝子はカフェインによってなんらかの影響を受けることが明らかとなっています。カフェインフリーの種類!デカフェ、カフェインレス、ノンカフェイン。違いは!?
“カフェインが入っている飲料を口にすると夜に寝つきが悪くなる”
“濃いコーヒーは胃に堪える”
“妊娠中だからカフェインは避けている”
こうした方達から人気を集めている飲料が、カフェインフリー。
同じような意味合いで、デカフェ、カフェインレス、ノンカフェインという言葉が使われていて、違いがよく分からないという声も…。
どのように使い分けられているのか、名称と特徴を整理しておきましょう。
デカフェとは
もともとカフェインが入っていたものからカフェインを抜いたものを指す。処理の方法により除去されるカフェインの量は異なる。カフェインレスとは
カフェインがゼロに等しいくらいカフェインの含有率が少ないものを指す。(欧州基準0.1%以下)
ノンカフェインとは
もともとカフェインを含まない。カフェインゼロと表記される場合がある。デカフェもカフェインレスもカフェイン含有率が少ないものを指す言葉。
ですが先述したとおりデカフェは〝カフェインを取り除いたもの〟で、カフェインレスは〝カフェインがほとんど入っていないもの〟をいいます。
ということはカフェインの除去処理をし、〝カフェイン含有量がゼロのもの〟はデカフェであってもカフェインレスとは言えない!という解釈になりますね。
ちなみにカフェインフリーはデカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの総称またはそれぞれの別名として使われることが多いようです。
化学薬品抽出から最新技術まで!カフェイン除去方法の種類
市販のコーヒー豆やインスタントコーヒーにはカフェインフリーの表記がなされたものが販売されていますが、
ここで少し気になってくるのがコーヒーからカフェインを抜く方法ですよね。
いったいどのようにしてカフェインレスが実現しているのでしょうか?
カフェインを除去する方法はこのあとご紹介するようにいくつかあります。
どの方法を採用するかでカフェインの残留量や味、風味が変わってくるのですが、場合によっては体に悪影響を与える危険性も。
健康のためにカフェインフリーを選んでいるという方には思わぬ落とし穴!という事態になりかねません。
3つのカフェイン除去法について確認していきましょう。
えっ!カフェインレスなのに、安心できない!?危険な工程で作られた「カフェインレスコーヒー」の実態
1.化学薬品を使ったカフェイン除去
ジクロロメタンなどの薬品を使い、カフェインを除去します。コストがかからない一方で、薬品の発がん性が指摘されるなど、安全性は不明確。そのため日本ではこの方法でカフェインを抽出することも、抽出されたものの輸入・販売も禁止されています。
ただし海外では取り扱っている場合がありますから、旅先やお土産などでは十分注意が必要です。
2.ウォータープロセス製法
❶水のみでカフェインを取り除く方法と、❷水に化学薬品を加える方法の2種類があります。
❶スイスウォータープロセス
熱湯にコーヒーの生豆を浸し、カフェインを除去します。化学薬品を使わず水のみでカフェインを取り除くことができるため安全性が高いのだそう。浸水時に失われてしまうコーヒーの旨み成分は、製法の過程で再び生豆に戻すことができ、コーヒーの香りやコクが損なわれにくいといわれています。❷有機溶剤を使う
生豆を水に浸すことで、含まれるカフェインや水溶性成分を取り除きます。そこからカフェインのみを化学薬品により除去、その後生豆にカフェイン以外の成分を戻します。
利点はコストが安く抑えられること。
気になる安全面に関しては、工程上、豆と化学薬品が触れ合わないため、大きな問題はないとされていますが、
オーガニックなど体に気をつける人たちからすると、工程で「薬品が使われている」ということ自体、受け入れがたいものがあると思います。
可能なら、他のプロセスで作られたものをチョイスしたいところ。
3.二酸化炭素を使ったカフェイン除去
二酸化炭素を使ってカフェインを除去する方法は、
❶超臨界二酸化炭素抽出法
❷液体二酸化炭素抽出法とに大別されます。
安全性は高いですが、コストがかかるデメリットがあります。
❶超臨界二酸化炭素抽出法
二酸化炭素を「超臨界流体」の状態にしてカフェインを抽出します。超臨界状態は物体に一定以上の圧力や温度をかけると起こり、「液体の溶解性」と「気体の拡散性」を併せ持っています。そのためコーヒー豆の内部への浸透性が高く、成分の抽出率に優れているのだとか。
特に二酸化炭素は他の物質と比べて比較的穏やかな条件で臨界状態に達することから、豆に負担をかけず、おいしさを保つことができます。
❷液体二酸化炭素抽出法
カフェインを除くための最新技術です。コーヒー生豆を水蒸気で2倍に膨張させ、液体の二酸化炭素に浸けた後、カフェインを溶かし出し、除去します。
超臨界二酸化炭素抽出法よりも気圧と温度の設定を低くくしてカフェイン抽出を行なうことができるため、
さらに香りと味わいが良くなるといわれています。
日本では薬品による抽出は禁止されているため、
一般的にウォータープロセス製法または二酸化炭素による抽出法がとられていることが多く、比較的安全性は高いといえそうです。
とはいえ工程として薬剤を使用しているものは、避けるのが無難です。
どのような工程でカフェインを抜いているのかについてメーカーに確認し、安価なものや大量生産された豆の購入は控える方が良いでしょう。
基準値以上の残留農薬が検出!? コーヒーのカビ毒や、殺虫剤、農薬の問題も・・・
また、仮に、安全な方法で抽出されているからといって安心できません。
近年カビ毒の危険性や、農薬の危険性が囁かれているのです。
下記のニュースによると、コロンビア産のコーヒーから農薬が検出されたとのこと。
厚生労働省は1日、南米コロンビアから輸入したコーヒー豆約70トンに、基準値を上回る殺虫剤のクロルピリホスが検出されたとして、
輸入した三井物産と丸紅に全量の検査命令を行なった。厚労省によると、横浜検疫所が今年2月、三井物産が輸入したコロンビア産コーヒー豆1万9218キロに対するモニタリング検査を実施したところ、1日の摂取量の基準値(0.05ppm)を4倍上回るクロルピリホス0.20ppmを検出。
その後、名古屋の検疫所が実施した丸紅が輸入した5万2600キロのコーヒー豆からも、基準値を超える残留農薬が確認されている。http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/0/20040.html
チェーン店のコーヒーや、大量生産、大量輸入されている安価なコーヒー豆には農薬の不安がありますから、特に気をつけたいところです。
またカビ毒の不安も指摘されています。
うそでしょ?!市販インスタントコーヒーサンプル約98%から発ガン性物質のカビ毒検出?!カビ毒が身体に及ぼす深刻な影響と、熱しても除去できない有害物質カビ毒から身体を守る対策方法
上記の通り、ほとんど全てのインスタントコーヒーからカビ検出されていました。
大量生産のコーヒーだと、発ガン性のあるカビが含まれている可能性が高いのでより注意が必要。
中でも、色々な豆をブレンドしたブレンドコーヒーなどには、豆の検査がされていなかったりと質が担保できないのでカビ毒の不安がさらに強まります。
ハンドピックしていたり、豆の安全性、クオリティにまでちゃんとこだわり抜くところで購入するとよいでしょう。
そして、選ぶならばオーガニックを。
IN YOUでオススメしているのはこちらです。
コーヒーの代わりに!ノンカフェイン飲料おすすめ3選!
妊婦さんや持病をお持ちの方のなかにはカフェインフリーだったとしてもコーヒー自体にためらいを感じてしまう方もいるはずです。
そこでコーヒーの代わりに飲むことができる代替飲料を健康効果とともにまとめてみました!
どれもノンカフェインですから、カフェインを制限したい方におすすめです。
たんぽぽコーヒーとは
干したたんぽぽの根を焙煎し粉末状にしてできるたんぽぽコーヒーは、欧州のポーランドで誕生したノンカフェイン飲料。たんぽぽコーヒーの健康効果
たんぽぽの根は日本での歴史は浅いものの欧州では薬用ハーブとして、中国では漢方の材料として知られています。体を温める作用があり、代謝の流れを良くする働きに期待ができることから、母乳の出に悩む妊婦さんに人気です。
ほかにも便秘の改善やむくみ予防などにも役立つとされていて、女性にとってうれしい効能を秘めています。
チコリコーヒーとは
チコリは欧州原産のキク科の多年草で、ヨーロッパでは健康食品として葉・茎・根が食されています。チコリコーヒーはそんなチコリの根を乾燥させ焙煎してできています。
チコリコーヒーの健康効果
食後に飲むことで血糖値を上げにくくし、糖尿病や肥満を防ぐのだそう。さらに腎臓やすい臓、肝臓などを強くしてくれる作用をもっていて、不規則な生活を送る方におすすめ。
ただし高すぎるデトックス効果は子宮の収縮が強まる恐れがあることから、妊婦さんには不向きとされます。
玄米コーヒー
玄米を焙煎し挽いてお湯で抽出する穀物飲料のこと。中国では〝玄神〟といい、薬用として知られています。玄米コーヒーの健康効果
玄米にはビタミン・ミネラルが豊富であることから、コーヒーとして飲用したときもそれらの栄養価を効果的に摂取できると考えられています。効能には血流促進効果や便秘解消などがあり、冷え性の改善・血液浄化に役立ちます。血のめぐりが気になる方におすすめだといえそうですね。
いずれの飲み物も体を元気にする効果がありながらノンカフェイン。
カフェインの悪影響を心配する必要はありません。ご自身の好みや体調によって選んでみるといいですね。
くから飲まれ続けた現代人の救世主「玄米コーヒー」はなぜ凄いのか。デトックスやアレルギー対策にも注目される驚異の玄米コーヒーを活用した使い回しアレンジレシピも紹介!
手作りで!美味しい玄米コーヒーを自宅で作る方法とは
最後にご紹介したいのが〝玄米コーヒー〟の作り方です。
【用意するもの】
・無農薬玄米 15g
・フライパン
・へら
・ボウル
玄米コーヒーを作るのが面倒くさい人はオーガニック玄米コーヒーでもOK!
【作り方】
1.フライパンを弱火にして玄米を煎る。
2.玄米がこげ茶色になるまで、へらを使いながら約20分ほど煎り続ける。
3.全体が褐色になったら火を止め、ボウルに移す。
4.粗熱がとれたら、コーヒーミルにかけて粉末にする。(すり鉢ですり潰してもよい)
5.完成!
直接お湯をそそぎ玄米ごと飲んでもいいですし、茶こしなどで濾すこともできます。
煎りたてはとりわけ香り高くコーヒーの代用にぴったり!あっさりとした味わいなので、ほっと一息いれたいときに楽しむといいですね。
豊富な栄養もありますから、健康面でも期待がもてそうです。
カフェインとの上手な付き合い方
今回はカフェインの特性やカフェインフリーコーヒーの作り方、コーヒーの代わりになる代替飲料についてお伝えしました。
カフェインは体に合う・合わないが顕著に現れる成分です。
摂取には適量を心がけ、カフェインと上手に付き合えるようになりましょう。
ご自身の体質や好み、生活スタイルに合った最高の一杯で、ぜひ至福のときを過ごしてくださいね!
IN YOUMarketで人気の無農薬玄米コーヒーをCheck!
「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんが塾長をつとめる「自然栽培実践塾」で自然栽培を学び、
自ら育てた自然栽培米で作られた玄米珈琲です。どうぞお楽しみください。
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