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冬至に取り入れたい冬の養生法を教えます。最も「陰」パワーが極まる冬至に体を養い年明けも健康に。

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昼の時間が最も短くなる冬至は最も「陰」が極まる時

最近なんだか日が暮れるのがとても早くなり、
東京は4時ごろには少し暗くなってきてしまいますね。

そうです。
もうすぐ2016年12月21日は冬至です。

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冬至は一年の中でもっとも太陽が出ている時間が短くなる日。

正確に言えば、北半球において太陽の位置が最も一年の中で低くなる日で、日照時間も一番短くなります。
夏至の時と比べると4時間ほどの差があるといいます。

この日が迫ってくると、だんだんと体がなんとなくだるくなったり、眠くなったりする人もいるでしょう。

最近調子が悪いなあ、という方も多いかもしれません。

実は、冬至は「陰陽」からみても、とても意味がある日になります。

冬至の日を一陽来福(いちようらいふく)とも呼ぶ

一年をかけて、「陰」の時期と、「陽」の時期があり、常にその陰陽は変化しています。

例えば春から夏にかけては、「陽」が強まっていく時期。そして、最も「陽」が極まるのは「夏至」です。
夏至を境に、日は「陰」に転じていきます。だんだん、日が短くなっていくのです。

そして秋分の日には、昼と夜が同じ長さになります。夏から秋分までは「陰」が強まりつつも、まだ「陽」の時期です。

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秋分の日をすぎると、ますます「陰」は強まり、ついに「陰」の時期に転じます。

そして、冬至になると「陰」がもっとも強い時期、極まる時期となるのです。

この「陰」が極まって、「陽」に転じる日であることから、冬至の日を「一陽来福」とも言って、

この日を境に運気が急激に上昇してくるとも昔から言われているのです。

昔は、この冬至は一年の始まりの日と考えられていたそう。


冬はエネルギーをためて、ゆっくりと動きをひそめる時期


冬になると、急に新しいことをやる気がなくなったり、気持ちが少し落ち気味になったりしやすくなります。
それは寒くて気持ちが怠けているから・・そうではありません

人間だって動物の一部、地球の一部で、知らず知らずのうちに宇宙の大きなエネルギーの
影響を受けています。

都会で常にエアコンがきいた環境で、守られた建物の中で、
ハウス栽培された食べ物を食べて生活していたとしても、
太陽のエネルギーの影響を受けずにはいられないのです。

冬は多くの植物が葉を枯らし、散らします。動物は冬眠に入るものもいます。
この「陽」が減って、「陰」が深まるこの時期に活動が鈍ることは自然なことです。

身体の中では、からだの構成成分である「気」「血」の流れが悪くなり、新陳代謝も落ち気味になります。
これは、春にエネルギーいっぱいに芽吹くための準備をしているため。

冬には、新しいことを頑張ったり、無理にダイエットしようとしたり、ガンガンと前に進むような気持ちを出す
のには適していない時期なのです。

では、冬はどんな風に過ごしたらいい?

冬の三ヶ月間は、これを「閉蔵」という。
養命酒HP

「素問・四気調神大論より」


閉蔵というのは、冬の寒さをさけて閉じこもり、陽気を蓄えることを意味します。

冬は、ガンガン頑張って、外に出て活用する時期ではないのです。

冬の養生のポイント

冬には冬の養生があります。特に、冬になると冷えと乾燥が問題になりがちですが、
しっかりと冬の養生を取り入れていくことで、負けにくい身体を作ることができます。

暖かくして寒邪から身を守る


・手足が冷たい
・お腹が冷えて下痢をしやすい
・腰が痛い
・関節が痛い
・風邪をひく
・厚着をしたがる

これらは身体の中が冷えている「寒邪(かんじゃ)」による症状です。
そのまま放置していると、体が冷えによって蝕まれてしまいます。

寒邪に負けないように、冬には冷たい風、氷、雪から身を守り、寒さにより冷えることのないように
身体を暖かくして過ごすことが大切です。

足元は靴下をはき、足首を特に冷やさないことが大切。
「頭寒足熱」というように、足は暖かく、頭は冷えている状態が理想です。

首の後ろから風邪の原因となる「寒邪(かんじゃ)」は侵入するともいわれているので、
首回りは暖かくしておきましょう。

陽気を発散させずに、腎を守る

ゆったりと過ごそう

あれこれと予定を詰め込んで、毎日バタバタと過ごすと陽気を発散してしまいます。

師走のこの時期は、どうしても日本人は暮れに向けて忙しく過ごしてしまいがちですが、
予定を減らしてゆっくり過ごすことも必要です。

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この時期にあまりに消耗しすぎると、五臓の中の特に「腎」を消耗してしまいます
「腎」は生命エネルギーの根幹を司る部分です。

「腎」が損なわれると、気力も元気も無くなってしまい、風邪をひきやすくなったり、
春がやってきた時に、気候変動に耐えきれず、手足の冷えが残ってやる気が湧いてこないということも
古典である「黄帝内経」にも残されているほどです。

この時期は、ゆっくり余裕をもった生活をしたいものです。

ダイエットよりも、太らない食生活を意識しよう

冬場はどうしても活動量が減り、夏よりも食べてしまいがち。
太りやすい時期になります。

冬は溜め込む時期なので、これは仕方がないことなのです。
ダイエットしよう!!と頑張っても成果が出にくく、ストレスになるばかり。

だからと言って好き放題食べて、のんびり暮らせば良いという訳ではありません。
食生活に気をつけて、現状をなるべくキープすることを意識しましょう。

この時期に汗をかくような激しい運動するのはおすすめしません。
どんどん「陽気」を発散して消耗してしまうからです。

ゆったりウォーキング程度の運動や、ストレッチなどで体調を整えましょう。

特に、この時期、忘年会、クリスマス、新年会と続いて、どんどん食べすぎてしまうことのないように、
ときどき、胃腸をいたわるリセット日を設けてあげてくださいね。

過去の記事でご紹介した、黒黒お粥もおすすめです。

http://macrobiotic-daisuki.jp/kuromai-kounou-inyou-32014.html

生もの、冷たいものは控えめに

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冬の時期は、生の野菜やフルーツは控えめにしましょう。

これらの陰性が強い食材は冬の陰性の時期に食べ過ぎると、陰をさらに強めてしまって
身体が冷えてしまいます。

フルーツでも、冬場に旬を迎えるようなフルーツを適量食べるのはおすすめです。
温州みかん、りんごなどは身体を冷やしにくいです。

陽気を蓄えた根菜類を食べよう


冬は太陽のエネルギーが少ない時期。つまり、「陽」が減るので、
食事から「陽」を取り入れることが必要です。

特に冬至のあたりは、最も陽気が減る時期なので、陽を外から取り入れることが大切。

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れんこん、だいこん、かぶ、にんじん、さといもなどのような根菜類を使って、
薬味や香辛料などをスープや
鍋物で合わせて摂るようにすると体があたたまります。

根菜類は地中に埋まっているもので、陽性の高い食品です。冬に不足しがちな陽気をもらうことが
できるので、冬場にはどんどん食べたい食材です。

精力や生命を司っている「腎」を養うのにおすすめの食材


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黒い食材:黒豆、黒米、黒きくらげ、黒糖、海藻類(ひじき、わかめ、こんぶなど)

精をつける食材:山芋、もち米、ラム肉、エビ、なつめ など

辛味(薬味):生姜、にんにく、ねぎ、シナモン、七味など

黒豆については過去のこちらの記事も↓
http://macrobiotic-daisuki.jp/kuromame-inyougogyou-32298.html

シナモンについては過去のこちらの記事も↓
http://macrobiotic-daisuki.jp/chaitsukurikata-30110.html

冬は日が出てから起きよう


早起きは三文の徳といいますが、冬場はちょっと遅く起きても大丈夫です。
人間は日光によって身体の体内時計にスイッチが入るようにできています。

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特にこの冬至の頃は明るくなるのもとても遅く、早く起きるとまだ真っ暗ということも
ありますね。

冬は早起きしよう!!なんて頑張る必要はありません。

むしろ日が出てから起きた方が健康的です。

「素問・四気調神大論」にも
「早寝し、必ず日光を待ってから起きる」
養命酒HP

と記述があります。

冬は夜更かしせずに、
明るくなってから起きる
ことで、陽気の消耗を防ぎましょう。

冬至のころの養生が翌年の健康を占う?!

特にこの陰気が極まる冬至のあたりで、しっかり養生して「腎」のエネルギーを養っておくと
翌年は体が丈夫でいられる
とされています。

冬至には、柚子湯に入るのも冬の養生

昔から、冬至にはかぼちゃを食べたり、柚子湯に入ったりといった慣習がありますが、
これらは先人たちが縁起をかつぐ意味だけでなく、健康のために始めた風習でもあります。

柚子湯にも身体をあたためる効果があるのです。


柚子は独特な香りが大変すばらしい食材ですよね。あの匂いをかぐと、「スーッ」と
気持ちがおだやかに、スッキリ晴れるような感じがします。

柚子のような柑橘類には「気」を巡らせる作用があるのです。
特に柚子は肺を潤す作用が非常に高い食材でもあります。
また、柚子湯には身体を温める作用もあります。

江戸時代には生まれていたというこの風習は風邪を引かないための先人たちの知恵。
冬至の日に入る、ゆず湯には、運気を呼び込むために身体を清める「みそぎ」の意味があるのだそうです。

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ぜひ冬至の日は、ゆったりと柚子湯につかって、一年の垢を洗い流すとともに
芯から身体をあたためて、翌年を元気に過ごせるようにエネルギーを養っておきましょう。

かぼちゃを食べるのにも意味がある

冬至にはかぼちゃを食べますが、これにも意味があります。

諸説ありますが、かぼちゃが栄養価が高く、冬に備えて元気をつけるために食べるという意味と、

黄色が太陽の力が弱る日(冬至)に人々を災いから守り、裕福にしてくれると信じられていた
パンウェイクッキングスクール

という説があります。

冬至には、ほっこり煮たかぼちゃを食べて、胃腸や粘膜を強化しておくのがおすすめです。

冬の養生法を取り入れて、春の到来に備えよう

冬に養生しておくことは、冬を健康に過ごすためだけではありません。
冬に養生しておけば、春が訪れた時にも変化に耐えうる身体を作っておくことができます。

春先になると、アレルギーで体調不良になりがち、気温変化でめまい、倦怠感などを感じやすい
春先になると風邪をひきやすい、など身に覚えのある方は、冬に養生しておくと違います。

まだまだ、長い冬。

この冬至の頃が、いわば山場になります。
しっかり養生して、翌年の春を元気に迎えられるように備えておきませんか?


<参考>
イスクラ産業株式会社:iskra.co.jp/kanpo/chiebukuro/tabid/189/Default.aspx
i Kanpo://www.ikanpo.jp/roppongi/


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manami sasao
タイ在住、ときどき日本。フリーライター兼薬剤師。 薬剤師でありながらも、ヨガを始めてから薬に頼りすぎないセルフケアに関心が高まる。祖父がタイ人、ハーブを多用したタイ料理、タイの穏やかな空気に魅了され外資系製薬企業を退職して夫と共にタイに渡る。現在は薬局での経験と知識を生かして、ヘルスケア関連ライターとして活動中。西洋、東洋医学にも自然療法にも偏りすぎない方法を発信していきたいと考えている。
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