体を中から温める!フライパン一つであっという間に作れる「生姜味噌」の作り方。生姜にも、身体を冷やす生姜と温める生姜がある!それぞれのメリットを使い分けて夏バテ知らず冷え知らず。
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生姜といえば、身体を温める食べ物の代表格です。
寒い季節になれば、生姜を使ったあたためレシピが人気を集めて、冷え性対策や風邪予防、ダイエットなどのために、積極的に食べる人も増えます。
しかし、冬に温かい飲み物や食べ物、身体を温める食べ物をせっせと摂っても、
一向に冷え性が改善しない、などという経験はありませんか?
実は、冬に冷え対策を始めても遅いのです。
冷え性対策は夏からスタートすべき理由
根本的に変わってしまった現代の生活
暑い夏がやってきた!
薄手の洋服に身を包み、足元はサンダル。
室内ではエアコンをきかせて、外では海やプールで楽しむ。
身体の熱を冷ますために冷たい食べ物や飲み物、ビールが欠かせない人もいるかもしれません。
ところが、既にご存知のとおり、上記のような生活は冷えのモト。
特に現代に暮らす私たちは、冷やしすぎと言われています。
そもそも、夏に旬を迎えるきゅうり、トマト、なす、すいかなどの夏野菜は身体を冷やす陰性のものが中心です。
エアコンや冷蔵庫などの便利なものがなかった時代は、これらを食べることで、昔の人々は身体にこもった熱を冷まして身体を調整してきました。
一方、夏でも涼しく快適に過ごせるようになった現代。
私たちは、汗をかかなくなりました。自ら積極的に身体を動かし、運動することも少なくなりました。
しかし、昔と同じように暑い夏は、冷たい食べ物や飲み物で身体を冷やします。
ご自分のお腹に触れてみてください。
冷たく感じることはありませんか?
冷たく感じた場合、確実に身体が冷えています。
夏に代謝が上がるという勘違い?!夏こそ代謝が下がります
「夏は暑いから代謝が上がりやすく冷え改善やダイエットのチャンス!」
このように考えている方は少なくないのではないでしょうか。
実は私も、夏は代謝が上がりやすいから代謝の下がる冬の前に冷え対策が必要なのだ、と思っていました。
・・・・・・ところが、実際は逆なのです。
私たちの身体は、外気温が高い夏場には、体内に熱がこもって暑くならないように、汗を掻くなどして体温を下げようとします。
ホメオスタシスによって、身体の温度を下げようとするのですが、この時に代謝が上がると体温は上がってしまいます。
つまり、汗をかき、代謝を下げることで身体の温度を上がり過ぎないようにコントロールしているのです。
まとめると、
・現代の私たちの生活はエアコン・運動不足で冷えやすい
・旬の食べ物も身体を冷やす働きをもつ
・私たちの身体は、自ら代謝を下げて身体の温度を一定に保とうとする
という具合になります。
このように、夏にキンキンに身体を冷やした結果、寒くなる冬にはどうしようもないほど重度の冷え性、ということが起こるのです。
従って、冬に辛い冷え性と闘わないためにも、夏から身体をあたためて冷え対策を行うことが非常に重要になってくるのです。
冷やす生姜と温める生姜
身体を温める食べ物といえば、生姜もその一つに挙げられます。
生姜は、世界中で親しまれている食べ物の一つで、香味野菜やスパイス、そして漢方やハーブとして自然療法にもしばしば取り入れられています。
一般的にもよく知られている通り、生姜を食べると血流がよくなり、冷え改善・アンチエイジング・疲労回復・むくみ改善・ダイエット効果、のような効果が期待できるとされています。
ところが、実は生姜は、食べ方によって身体を冷やす場合もあります。
身体を温める生姜
生姜による身体温め効果は主に、「ショウガオール」という成分によるものです。
このショウガオールは、生姜を加熱することで増加し、体の巡りをよくし、冷え対策などの効果が期待できるのです。お鍋に生姜を入れるなど、特に冬場は加熱した料理に生姜を加えることが多くなります。
加熱することで生姜オールを増加させ、代謝がよくなることで、冷え改善だけではなく脂肪燃焼や、基礎体温上昇によって免疫力を維持できるなど、より多くの効果が期待できます。
身体を冷やす生姜!?
身体を冷やす生姜とは、主に「ジンゲロール」という成分によるものです。
このジンゲロールは、ナマの生姜に多く含まれている成分で、この成分の中には解熱・解毒効果も含まれてます。例えば、冷たいうどんや素麺、刺身の薬味として使用されるのはナマですりおろした生姜です。
夏場に食べることの多い食事の薬味として生姜があるということは、身体を冷やす目的で使用されていると考えられますし、
刺身の薬味は殺菌・解毒効果を期待して添えられているものです。
また、昔、風邪をひいたときに、おばあちゃんがたまご酒にナマの生姜をすりおろして入れてくれた記憶がある人もいるかもしれません。
これも、身体の熱を冷ますことを目的に使われていたものだったのですね。
このように、生姜には実は2つの反する作用がありますが、どちらが良くてどちらが悪いという話ではもちろんありません。
生姜を食べる人自身が、どのような効果を期待して摂取するかによって食べ方が異なりますので、
このことを念頭に置きつつ料理の仕方を工夫するといいのではないでしょうか。
砂糖不使用!フライパン一つであっという間に作れてしまう「生姜味噌」の作り方
それでは最後に、食欲が低下しがちな夏でも美味しく食べられて冷え改善効果も期待できる、簡単な常備菜「生姜味噌」をご紹介します。
【材料】
・無農薬生姜 40グラム〜(お好みで増減可)
・無農薬味噌 100グラム
・無農薬甘酒 50グラム
香り付けとして、料理酒やみりん、ゴマなどを加えても美味しくいただけます。
【作り方】
1 生姜の皮を剥いてすりおろす
2 料理酒・みりんを使用する場合は、あらかじめ味噌と混ぜてなじませる
3 フライパンに味噌を入れて、弱火で加熱しつつ生姜と甘酒を加える
4 グツグツ煮立たせないように弱火で全体をなじませて、最後にお好みでゴマなどをふりかける
【食べ方】
・野菜ディップとしてそのまま食べられます。
・お好みの食材とそのまま和えて食べられます。
・いつものお味噌汁に少し加えると風味が増します。
・炒め物に、調味液として加えても良く合います。
・お肉やお魚を漬け置き、そのまま焼くと香ばしくて美味しいです。
このように、どのようなお料理にも合うのが生姜味噌の良いところですし、
炒め物にすると我が家の子供たちも良く食べますので、生姜の辛味は気にならないようです。
IN YOUでもたびたび取り上げられていますが、発酵食品であるお味噌は日本のスーパーフードとも言えるほど優れたメリットがたくさんあります。
お味噌と生姜を組み合わせた生姜味噌、この夏の冷蔵庫に常備してはいかがでしょうか。
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