今が旬のはっさくは、白い部分こそ食べるべき!砂糖不使用・オーガニックフルーツジャムの作り方と、年末年始の食べ過ぎた体に嬉しい、さっぱりあったか使い回し術4選
新年あけましておめでとうございます!
今年も読者の皆様のお役に立てる記事をお届けしたいと思っておりますので、
よろしくお願いいたします。
さて、年末年始、皆様はゆっくり過ごされましたでしょうか?
ひさしぶりに気兼ねなくお酒を飲んで、おいしいものを堪能したという方も多いと思います。
「思ったより食べ過ぎちゃった…」と、
今からダイエットを考えている方もきっといらっしゃるはず。
ちょうど今は、冬の柑橘の代表格「はっさく」が旬の時期を迎えています。
はっさくといえば苦味を思い浮かべる方もおられるかもしれませんが、
実はその苦味こそ、年末年始でうっかり食べすぎた私たちの身体に必要な成分なんです。
今回は、はっさくのイメージが変わる砂糖不使用オールフルーツジャムの作り方と、
ダイエットに嬉しいあったかくてさっぱりとしたレシピをご紹介します。
はっさくは酸っぱくて苦いから苦手。
房の薄皮をむかないと食べられない?
みかんだったら、箱買いして、コタツに入りながらいくつでも食べたいイメージですが、
たくさんのはっさくを目の前にした時、
「酸っぱくて苦いから苦手」「皮をむくのが大変」と思う方も少なくありません。
かく言う私もそういう1人です。
しかし、無農薬で大切に育てられたはっさくは、一味違います。
単に酸っぱいとか苦いというのではなく、ベースにしっかりとコクのある濃い味があります。
私の知る限りの一般的なはっさくに比べて甘味も強く、
一口食べてうんざりするようなことや食べ飽きることなんて一切ありません!
野菜以上に、果物で無農薬で丁寧に栽培されたものはとても希少な存在ですが、
みかんでも、りんごでも、桃でも、
一度食べてみると
「それまで食べていた果物は一体何だったのか?」
と思うくらい衝撃を受けることがあります。
皮ごと食べても何の問題もありませんし、安心して様々な料理に使うことができます。
なので、正直言いまして無農薬でおいしいはっさくが手に入ったのであれば、
生でいただくのが一番だと思います。
それでもはっさくに苦手意識がある方。
あるいは、
庭で酸っぱいはっさくが採れすぎたとか、知人におすそ分けでいただいたなどの理由で、
はっさく消費に困っている方へ。
オールフルーツ(すべて果物が材料)で砂糖不使用、
甘い物好きも納得できるジャムの作り方をまず最初にお伝えします。
酸っぱいはっさくが生まれ変わります。
砂糖不使用・オーガニックフルーツジャムの作り方
材料
作り方
1、はっさくの皮をむき、房を1つずつはずして薄皮をきれいに取り、100g分用意します。
2、小鍋にストレートジュース(今回は白ぶどうストレート)を入れて弱火で静かに煮詰めていきます。
最初の色はこんな感じであり、サラサラしていますが…
最初の量の1/5ほどに煮詰めると、色も濃くなりとろみもついてきます。メープルシロップより若干ゆるめのとろみ具合で、なめてみると酸味の中にもシロップ並みの強い甘味を感じます。
3、1のはっさくを、小さくちぎって鍋に入れ、弱火で静かに煮ます。
最初はこのような感じです
次第に粒がばらばらになって、ブクブク煮立ってきます。ドロドロになる一歩手前、少しゆるめの状態で火を止めます。冷えるととろみがしっかりつきます。
「これが砂糖ゼロなの?」と驚くくらい甘いのですが、しっかりとはっさくの爽やかな酸味も心地よい苦味も残っており、とても上品な味のジャムになります。苦味が気にならないようであれば、外皮を刻んで実の半分くらいの重量から入れてみてママレードにしてもいいですよ。(入れる外皮の量は少なめから始めてみてください)
ジャムは、ヨーグルトに入れておいしく食べられるかどうかが、我が家の1つの目安になっていますが、
このジャムもヨーグルトに合います!
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> 商品の詳細はこちらしっかり甘いのに、適語な酸味・苦味もあってはっさくの味が感じられ、
砂糖だらけの柑橘系ジャムとはまるで違う味です。
保存については、かなり糖度も高くなっていますし、
清潔な容器で冷蔵保存すれば1週間くらいは持ちます。
熱い状態のジャムを消毒した瓶に密閉して詰めておけば長期間の保存も可能だと思いますが、
我が家ではあまりにも人気ですぐ売り切れるため試せていません。
そのくらいおいしくなります。
しかし、このジャムははっさくが苦手な人向け。
確かにおいしいのですが、手間もかかりますし、何より薄皮や白いところもきれいに取り去って作っていますよね。
はっさくの凄さは、実は中の白い部分や房の薄皮なんです。
もしもこのジャムではっさくに対する印象が変わったら、
ぜひ次のステップにお進みください☆
年末年始の食べ過ぎに、
はっさくをおすすめする理由は?
そもそもはっさくに含まれる成分として知られているのは、
クエン酸やビタミンCなどです。
はっさくを生で1個食べると、1日に必要なビタミンCの約7割が取れます。
メラニン色素の生成抑制やコラーゲンの生成を助けるなど、美肌に欠かせないビタミンであり、
抗酸化作用もあるので、この時期の風邪やインフルエンザ等の予防に役立ちます。
クエン酸については、疲労回復効果の有無については結論が出ていないようですが、
鉄分・カルシウムなどのミネラルを吸収しやすくする効果(キレート効果)や、
胃液の分泌促進やぜん動運動の促進により、胃腸の働きをよくする効果、
そして血流改善などの効果が期待できます。
しかし、年末年始の食べ過ぎ・飲み過ぎが気になっている方々に嬉しい成分は、
別のところにありました!
実ははっさくの外皮や白い部分、房の薄皮に嬉しい成分が含まれていた!
はっさくで、多くの人が苦いと感じる成分は、ナリンギンと呼ばれます。
ナリンギンとはビタミンPの一種で、また抗酸化作用を持つポリフェノールの一種でもあり、
はっさくやグレープフルーツに多く含まれます。
ナリンギンの期待される効能については、このようなものがあります。
1、食欲を抑制する
ダイエットの時にもっとも辛いのはお腹が空くことですよね!
今の時期は、ついついクリスマスや忘年会、お正月の延長でたくさん食べすぎてしまう傾向がありますが、
ナリンギンは、その苦さゆえに食欲を抑える作用や満腹感を得やすくする効果が期待できます。
2、血中の脂肪酸を分解し、血流を改善する
脂肪酸と言えば、コレステロールや中性脂肪などが挙げられますが、
連日食べ過ぎが続くと体内に脂肪がたまり、血中の脂肪もそのぶん増えます。
そうなると悪玉コレステロールが作られて血管の壁にもぐりこみ、
血管の壁が次第に厚くなって血液が流れにくくなります。
その結果、高血圧などのさまざまな不調があらわれてくるのですが、
ナリンギンは、血中の脂肪酸(コレステロールや中性脂肪)を分解して、
血液の流れをよくする効果が期待できます。
3、生活習慣病の予防・改善
この時期は特に、普段とは違う食事・飲酒・夜更かしなどで、
身体を酸化させて生活習慣病につながりやすい生活になりがちです。
ナリンギンには抗酸化作用があり、コレステロール値を抑制することが知られています。
はっさくの中で、特にナリンギンの多く含まれる部位は?
ナリンギンの分布については、中果皮(白い部分)>内果皮(房の薄皮)>外皮
の順で多く含まれ、実は果肉にはあまり含まれていません。
グレープフルーツ果実の苦味成分の分布と加工特性(九州女子大学)
なので、外皮や白い部分だけ食べるということは厳しいにせよ、
たとえば生で食べる場合には、白い部分を取らずに袋ごと食べるのがおすすめなんです。
これはみかんなどでもよく言われることですね。
【薬を服用中の方は注意!】
ナリンギンは薬の作用を邪魔することがありますので、何か薬を服用されている方はご注意ください。
特に、高血圧の薬を飲まれている場合、ナリンギンと一緒に摂ると血圧が下がり過ぎる、
あるいは心拍数が早くなり過ぎるなどの副作用を引き起こすことがあります。
もしも、高血圧をはじめ何らかの薬を服用している場合は、
かかりつけの医師に相談することが望ましいです。
年末年始の食べ過ぎた身体に最適、
旬のはっさくを使った
さっぱりあったか使いまわし術4選
さて、柑橘類・果物といえばどうしてもお菓子作りに目がいってしまいがちですが、
今回は年末年始においしいものを食べすぎて、
ちょっと体に優しいさっぱりしたものを食べたいなぁとか、
野菜をしっかり取らなきゃといった時におすすめの、はっさく使いまわし術を4つご紹介します。
1、はっさくを絞っただけの果汁は意外と使える!
上の写真は、キャベツとしいたけのペペロンチーノにはっさく果汁適量を和えたものです。
これだけなのに、あっさりさっぱりとして、あっという間に食べてしまいました!
「パスタにレモン果汁」というのはよくありますが、先入観なくはっさくも使ってみてください。
レモンやゆずというのは香り・風味に強いクセがあり、好き嫌いがわかれるところですよね。
ところが、はっさくはそこまでクセもありませんので、
「クセがなく、料理が爽やかな風味に変わる」
といった印象です。
だしのきいた温かいうどんにちょっと足しても、さっぱりとしておいしかったです。
七味とうがらしを足すと最高ですよ☆
2、料理のチョイ足しにおすすめ!はっさくポン酢
果汁の次に試したくなるのは「はっさくポン酢」です。
ミカンポン酢もIN YOUで取り上げられていましたが、
はっさくも独特の味わいがあっておいしいんですよ!
【作り方】
しょうゆ:はっさく果汁=1:1 で混ぜるだけ!
他の柑橘ポン酢と決定的に異なる点は、
はっさくの苦味のおかげで旨みが深くなるというところです。
ゆずポン酢と味を比べてみますと、
ゆずポン酢がシャープな風味と酸味が全面に出ているのに対し、
はっさくポン酢はまろやかな酸味・甘味の後に旨みがやってくるということです。
はっさくポン酢の方がより深みがあります。
上の写真は、大根と油揚げ、水菜の煮浸しに、はっさくポン酢をチョい足ししたものです。
無農薬はっさくのみじん切りを散らしてありますが、ほんのりとした苦味がたまりません!
このポン酢もぜひさまざまな料理に使ってください!
3、房ごと使った苦味がクセになる、はっさくドレッシング
「お肉や魚介類を食べる日が続いたので野菜をたくさん食べたいなぁ」と感じたら、
温野菜サラダなんかもおすすめです。
ドレッシングにははっさくの房ごと、薄皮も筋も取らずにミキサーにかけて作ります。
少しの苦味は、甘いものと合わせるとおいしく食べられます。
温野菜サラダなら、蒸して甘くなったカブ、にんじん、キャベツあたりがおすすめです。
白い部分の苦味がいいアクセントに!
はっさくドレッシングの作り方
材料
作り方
1、こしょう以外のすべての材料をミキサーにかけます。
トロトロになるまでしっかりミキサーにかけてくださいね。
2、味見をして、塩とこしょうで味を整えてください。
苦味がありますが、マヨネーズっぽさも感じる爽やかドレッシングです。
蒸したカブやキャベツ、にんじんなど、甘味を感じる温野菜との相性は抜群です!
逆に、苦味のある野菜にかけると余計に苦味が増幅するのでご注意ください!
そのまま果汁、ポン酢、そしてドレッシングと、私もはっさくを料理に使うことが身近になってくると、
「もうお鍋にそのまま入れてしまってもいいんじゃないか」という気になってしまったんですね…。
そこで最後に「はっさく鍋」のご紹介です。
もうそのまま入れてしまおう!
チャレンジャーにおすすめ、
はっさく鍋の作り方
材料
作り方
1、鍋に濃い目にとった出汁を入れ、いちょう切りにしたにんじん、大根、食べやすく切ったきのこ類を入れて火にかけます。
写真では昆布も入れています。
2、1がフツフツ沸騰を始めたら、塩を入れて、食べやすく切った他の具材も入れてさらに煮ます。
具をすべて鍋に入れたら、ふたをしてしばらく煮てください。
4、3の具の上に、スライスしたはっさくを並べ入れ、再びフタをして煮ます。
フタをしてひと煮立ちしたら完成です。中のはっさくは、火を止めたら30分以内くらいに取り出してください。鍋のつゆに苦味が移ってしまいます。
「レモン鍋」というのが知られていますが、これはレモンをはっさくで代用してみたものです。
鍋の出汁は植物性のみの材料だけでなく、かつおや煮干しなど動物性のものも利用したほうが味としてはおいしいかもしれません。
また、鍋の具材についてもベジ材料だけでチャレンジするのが不安であれば、牡蠣や鮭をはじめ動物性のものを入れるといいと思います。また一人分から小規模でトライしてみると無難です。
写真は、出汁は鰹節も使っていますが、具材は植物性オンリーです。さっぱりおいしく食べられましたよ!
このはっさく鍋ですが、鍋の中にスライスはっさくを並べている私を見て、
子どもたちがとっても嫌そうな顔をして「その鍋、いらない…」なんて言ってたのですが、
できあがりの熱々を食べてみて、「意外においしい!」と口々に話していました。
シメに国産小麦うどんを入れてみてください。
もう絶品…!!
適度な酸味がたまりません。
一味唐辛子をふりかけて、何倍でも食べられる勢いでした。
温かく旨みのあるつゆに、はっさくの酸味がここまで合うとは!
いかがでしたでしょうか?
もし酸っぱいはっさくにあたってしまったとしても、使い道は色々とあるんですね。
ぜひ先入観なく旬のはっさくをお楽しみください!
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