卵、乳製品、小麦不使用!混ぜるだけで完成。オーガニックきなこ棒の作り方
国民の3人に1人が何らかのアレルギーを持っているといわれています。
一昔前の日本人にはほとんどなかったアレルギーですが、
20世紀後半から爆発的に日本人の間で急増しています。
それに伴い、アレルギーに関する研究も進み、
昔の常識は間違いだらけだったということも分かってきました。
今回は最新の研究から分かった子どもの食物アレルギーについてお伝えいたします。
食物アレルギーについて
食物アレルギーのしくみ
私たちの体には、ウイルスや細菌などが外から入ってきたときに体を守る、免疫というしくみがあります。
食物アレルギーはある特定の食べ物を食べたり触ったりしたときに、
体の免疫システムが、本来なら栄養として吸収されるはずの無害な食べものを異物ととらえてしまい、
過剰に反応して体に有害な症状が起きる状態のことをいいます。
その主な症状は、皮膚のかゆみやじんましん、重症な場合は呼吸困難になったり、
血圧が低下してショック症状を起こす場合もあります。
食物アレルギーの原因となりやすい食べ物
食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかになった食品のうち、
症例が多いものや症状が重篤なものが、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生です。
また、過去に一定の頻度で健康被害が見られたものが、
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、
さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチンです。
しかし、食物アレルギーの原因となる食べ物は年齢によっても人によっても様々で、
上記に記した食物以外にも様々な食べものが食物アレルギーの原因となっています。
食物アレルギーは乳幼児から大人まで認められますが、大部分は乳児期に発症し、
最も多くみられる原因食物は卵と乳製品と小麦です。
食物アレルギーのウソホント
①子どもがアレルギー疾患になったのは母親のせい。
ウソです。母親のせいではありません。子どもが食物アレルギーになると、
自分のせいではないかと自分を攻めてしまう母親が少なくありません。
しかし、妊娠中や授乳中の母親の食事が原因で子どもが食物アレルギーを引き起こすという科学的根拠はありません。
それどころか、妊娠中に母親が食事制限をしてしまうと、生まれてくる子どもの体重が少なくなり、
発達に悪影響を及ぼす可能性があります。
妊娠中に特定の食べ物を制限するのは、子どもの将来の健康にとってプラスに働くことはありません。
②食物アレルギーは遺伝する
ウソです。食物アレルギー疾患そのものが遺伝することはありません。ただし、肌が弱いなどの体質が遺伝することはあります。
③食物アレルギーは一生なおらない
ウソです。乳幼児の食物アレルギーは、成長するにつれて約8~9割の子どもが食べられるようになります。これは、成長するにつれて胃や腸が発達して免疫のしくみがしっかりしてくると、
アレルギー症状が出にくくなるためです。
ただし、逆に子どもの頃は食べても大丈夫だった食物が、
大人になってからアレルギーを発症するというケースもあります。
子どもの食物アレルギーの予防法
予防法①:皮膚のケア
人間は本来、食べ物を口から取り込んで栄養に変える働きが備わっています。胃腸炎などの炎症が起こっていない場合は、
口から摂取された食べ物が原因で食物アレルギーが新たに発症するということはありません。
逆に、荒れた皮膚やアトビー性皮膚炎のある場所に食べ物が付着して、特定の食物が皮膚から入ってくると、
体がそれを敵とみなして排除するメカニズムが働き、
食物アレルギーを引き起こすことが最新の研究により分かりました。
つまり、食物アレルギーを予防するには、皮膚に炎症が起こらない様に皮膚をしっかりケアすることが大切なのです。
予防法②:離乳食の摂取を遅らせない
かつては、食物アレルギーの原因となりうる食物は、摂取開始を遅らせた方が良いと言われたこともありました。2000年にアメリカの小児科学会が「食物アレルギー予防には食物アレルギー食品を避けること」と発表したからです。
しかし、これには科学的根拠が全くなく、現在の最新の研究では、この指針は否定されています。
現在の指針は、離乳食がはじめられる月齢に達したら、少量ずつ食べ始めることと言われています。
なぜなら、離乳食を開始する前に湿疹や傷口から食べ物が体に入ってきてしまい、
食物アレルギーを発症してしまうことを防ぐためです。
実際に、生後6か月から少量の加熱鶏卵粉末を摂取したグループは、
卵の入っていない食事を食べたグループよりも鶏卵アレルギーの発症率が少ないという研究結果があります。
もしも食物アレルギーを発症したら
食物アレルギーに関する研究は日々進んでいます。過去に根拠のないまま広まってしまった噂にまどわされることなく、
食物アレルギーを発症した場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
特に子どもに関しては早期にきちんと治療することにより改善することが多いのが子どもの食物アレルギーの特徴です。
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食物アレルギー対応のお菓子のレシピ
子どもに最も多い食物アレルギーが、卵、乳製品、小麦です。今回は食物アレルギーの最も多い原因食物3つを使用しないおやつのレシピをお伝えいたします。
卵、乳製品、小麦不使用のオーガニックきなこ棒の作り方
材料
・人参粉末(菜健)・・・小さじ1・きな粉・・・大さじ4・白ごま・・・大さじ1・はちみつ・・・30g
作り方
1.白ごまはすり鉢ですりつぶす。
2.きな粉大さじ1を取り分けておき、残りの材料すべてをボールに入れてスプーンで混ぜ合わせる。
3.粉っぽさがなくなってきたら手でまとめ、長方形に形をととのえる。
4.取り分けておいたきな粉をまぶし、棒状にカットする。
5.棒状に形を整えながらまんべんなくきな粉をまぶす。
※はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください。
まとめるときに、柔らかくてまとまりにくい場合はきな粉を足してみてください。逆に粉っぽさが残るようならはちみつを足して調整してみてください。
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