糖質オフ!混ぜるだけで簡単おいしい「黒豆でつくる和フムス」の作り方【ヴィーガン・レシピ】
みなさんは黒豆を食べる時、どのように調理していますか?
多くの人は、おせち料理で定番の甘〜い煮豆にして食べているでしょう。
うちの田舎では葬儀や法事など弔事の際には黒豆と一緒に炊いたおこわ「お黒飯(こくはん)」が定番ですが、一般的には黒豆は甘く煮て食べるもの、という認識が強いようです。
黒豆を甘く煮る時、砂糖をどれだけ使うかご存じですか?
甘く煮た黒豆、とてもおいしいですよね。
でも気になるのが調理する時に入れる大量の砂糖。
あの、いわゆるおせち料理で食べるような甘い黒豆は、黒豆と同量か少なくても7〜8割もの砂糖を加えて煮るのです。
一人分でも砂糖が20〜30g含まれているので、あっという間にWHOが推奨する一日の砂糖摂取量の上限(25g)を超えてしまいますね。
黒豆には「健康」「長寿」「厄除け」の意味合いが。
砂糖を使わず、ヘルシーな黒豆料理を作ろう!
おせち料理ではそれぞれの料理の素材に意味があり、黒豆は「健康」「長寿」「厄除け」を願って食されています。
健康
元来「まめ」とは「丈夫」「元気」といった意味を持つ言葉。黒豆には「まめに(勤勉に)に働き、まめに(丈夫で元気に)暮らせるように」と無病息災の願いが込められています。
また、昔は労働といえば野良仕事。
黒豆のように真っ黒く日焼けするぐらい元気に働けるようにという意味合いもあるそうです。
長寿
地域によっては豆の表面にしわが寄るように煮るため、「しわができるまで長生きできますように」という意味も込められています。厄除け
道教では黒は邪気を払い、災いを防ぐ力があるとされ、不老長寿をもたらす色とされていました。年の始めに黒いものを食べることで前年の厄払いをし、今年一年元気で暮らせるようにという願いが込められています。
健康で幸せな人生を願って食される、縁起物の黒豆。
基礎代謝アップ、血液サラサラ効果、利尿作用、アントシアニンによる視力アップ・眼精疲労軽減など健康効果もたくさんあります。そんな体にうれしい食材をたっぷりのお砂糖で煮てしまったら・・・
体を冷やしたり、カロリー過多になったりと、逆に健康からは遠ざかってしまいますね。
実はおせち料理として黒豆を食べる習慣は古くからあり、室町時代に食べられていた「座禅豆」という料理が起源と言われています。
当時は砂糖がなかなか手に入らなかったため、黒豆とこんにゃくを一緒に炊き合わせていたそうです。
室町時代には砂糖が手に入らないという理由で入れていなかったわけですが、砂糖を使わない調理法は健康のことを考えると理に適っていますね。
砂糖が簡単に手に入る現代でも見習いたいところ。
今回は、甘くない黒豆のレシピ「黒豆の和フムス」の作り方をご紹介します!
簡単!混ぜるだけ!
黒豆の和フムスを作ってみよう。
フムスとは、中東諸国で愛されるひよこ豆のディップ。
地域により呼び方は様々で、ハマス、ホモスと呼ばれることも。
動物性食品を使用していないため、ヴィーガンやベジタリアンのたんぱく質補給にぴったりの一品です。
今回はそのフムスを和風にアレンジしてみました。
材料
・有機黒豆 1/2カップ(約55g)・黒豆の煮汁 大さじ2
・オリーブオイル 大さじ2
・白練りごま 大さじ1
・しょうゆ 小さじ2
・有機レモン汁 大さじ1/2
作り方
1.黒豆を一晩水に浸ける。2.浸けておいた水ごと鍋に入れ、黒豆がやわらかくなるまで煮る。(フタをして沸騰するまで強火で、沸騰したら弱火で約10分)
3.黒豆と煮汁に分ける。(煮汁も使うので取っておく)
4.材料をすべてフードプロセッサーに入れて混ぜる。(ペースト状にならない場合は煮汁を足す)
5.できあがり!
味噌じゃありませんよ(笑)。
パンやクラッカーにつけて召し上がれ!
作りたてが一番おいしいので、食べる直前に作るのがおすすめです。
(黒豆はあらかじめ煮ておいてもOK)
レモン汁の代わりに、ゆず・すだち・かぼす・ゆこうなどの果汁を使っても良いですね。
ちなみにこのレシピ、糖質を控えたい人にもおすすめ。
健康増進法により「食品100g中の糖質が5.0g以下の場合、糖質オフと表示可能」と定められていますが、黒豆の和フムスに含まれる糖質は100gあたりわずか4.4g!
たまには甘くない黒豆料理、作ってみませんか?
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知らずに食べ続けている。毎日の食事に潜むショートケーキ一個分以上の砂糖の実態。
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