10分で絶品養生レシピ「無農薬りんごのウォーターソテー」の作り方とおやつ&料理へのアレンジ術。食欲不振や慢性疲労にも。
体調が悪い時によく口にする代表的な食べ物、「りんご」。
酸味と甘味のバランスが良く、消化しやすいので身体が疲れている時にも食べやすいですね。「りんごが赤くなると医者が青くなる」。
とことわざにもあるように、
りんごはおいしいだけでなく、
体に必要な成分が含まれています。
他の植物のポリフェノールと比べても、
ずば抜けて高い抗酸化作用を持つことが分かっています。
マクロビオティックでは
葛練りりんごやすりりんごなど
お手当に使うことも多いですね。
いざという時のために
常にストックしておきたいりんごですが、
安心で美味しいりんごが
なかなか出逢えなかったりしませんか?
皮まで安心して食べられて、
なおかつ美味しいりんごを食べてみてください。
IN YOUMarktetでも旬の無農薬りんごが今人気です。
またりんごには「1日1個のりんごは医者を遠ざける」「りんごが青くなると医者が青くなる」ということわざもあるくらい、健康維持のために昔から親しまれてきた果物です。ちなみに「人類が食べた最古の果物」と言われるほど歴史が深く、なんと約4000年前から食べられていたのだとか。
そんな養生食材のひとつ「りんご」は、今まさに旬を迎えています。
そこで今回は、10分でできる絶品養生レシピ「無農薬りんごのウォーターソテー」とおやつ&料理へのアレンジ術についてご紹介します!
「簡単・美味しい・身体にやさしい」。
忙しい方にこそぜひお試しいただきたい、心身にうれしいことが詰まった養生レシピです。りんごの栄養・効能
一般的に「身体にいい」と言われているりんごには、どのような栄養があるのでしょう。りんごの85%は水分で残りの15%に以下のような栄養素が含まれています。
・カリウム…
果物に多く含まれており、体内から塩分を排出する働きが期待できる。高血圧予防やむくみ対策などに使われることも多い。・ペクチン…
水溶性の食物繊維のことで、腸内の乳酸菌の増殖を促し、腸の働きを高めると言われている。便秘予防や大腸ガンの予防などにも効果的が期待されている。・クエン酸、リンゴ酸…
りんごを食べた時の酸味であり、食欲を高めて疲労回復を助ける働きが期待できる。・ポリフェノール…
強い抗酸化作用があり、アンチエイジングやガン予防などにも効果が期待されている。また薬膳の考え方では、りんごには以下のような働きが期待できるとされています。
・胃腸の働きをととのえる
・コレステロール値を下げる効果が期待できる
・喉の渇きを癒す
・二日酔いを解消する
・食欲を高める
・心の働きを助け、不安感を和らげる
皮まで丸ごと食べられる「無農薬りんご」を選びたい!
先ほど挙げた栄養素の中でも、特にペクチンやポリフェノールはりんごの皮の部分に多く含まれています。また、「一物全体」の考え方から、りんごに限らず果物や野菜の皮は出来るだけ剥かずに丸ごと食べたいという方もいらっしゃると思います。
とは言っても、一般的に売られている慣行農法のりんごには多くの農薬が使われており、「皮ごと食べるのはちょっと……」という方も多いのではないでしょうか。
*「無農薬りんごと慣行農法のりんごの違い」についてはこちらの記事も併せてご覧くださいね。
「無農薬りんご」と「市販の慣行農法のりんご」を食べ比べて分かった皮への残留農薬以上の違い。一番栄養を摂取するための食べ方とは?
上記の記事によれば、無農薬りんごと慣行農法のりんごの成分の違いは科学的にも証明されているのだとか。
私自身も実際に食べ比べをしてみましたが、無農薬やオーガニックで栽培されたりんごは香りも味も格段に良く、本当に美味しい!個人の感覚の違いはあるかもしれませんが、その違いにとても驚きました。
無農薬やオーガニックのりんごは栽培が難しいため収穫量が少なくまだまだ希少品ですが、IN YOUさんや自然食品の店などでの取り扱いも増えています。機会があればぜひ食べてみることをおすすめします。
10分で絶品養生レシピ「無農薬りんごのウォーターソテー」
無農薬のりんごは、希少品でとても美味しい。だからこそ、素材本来の味をシンプルに楽しみたい。
もちろん「生でまるかじり」という食べ方もありますが、寒さの増すこれからの時期には身体を冷やしてしまいがちです。そうした想いからご紹介するのが、今回のレシピ「無農薬りんごのウォーターソテー」.
無農薬りんごがあれば、10分以内でパパっと作れます!りんごを使った定番レシピ「焼きりんご」よりもずっと簡単で、コツ要らずです。
ちなみにウォーターソテーとは、油ではなく水で炒めるヘルシーな調理法のこと。マクロビオティックではよく使われる基本の調理法のひとつです。素材の甘味などをしっかりと引き出すことができます。
では、さっそく作ってみましょう!
無農薬りんごのウォーターソテーの作り方
材料
・無農薬りんご 1個・水 大さじ1~2
作り方
1.りんごは皮付きのまま10~12等分のくし切りにする。芯は取る。2.鍋またはフライパンにりんごを並べて、水を加えて蓋をして火にかける。
3.弱めの中火で、6~8分煮る。蓋を取り、水分を飛ばす。
(もし途中で水が少なくなり焦げ付きそうになったら、その都度少量の水を加える。)
使用する鍋やフライパンの種類によって加熱した際の水の飛び方が異なるので、初めて作る時はこまめに様子を見るようにしてくださいね。
水を加えて加熱しただけですが、このまま食べてもすでに絶品!生で食べるよりも甘さやジューシーさが引き立ちます。
お好みで、メープルシロップやシナモンなどのスパイスを加えるのもよく合います。また、火を止める少し前にゆずやみかんなどの柑橘類の皮(無農薬のもの)や、ドライフルーツなどを加えれば甘味や香りの変化を楽しむことができます。
このレシピでは皮ごとウォーターソテーにするため、りんごの栄養を丸ごと摂ることができます。
また、皮ごと調理するため形が崩れる心配がなく、美味しく仕上がります。これは、無農薬だからこそできる技ですね。
作りたての温かい状態がやはり美味しいですが、タッパーなどに入れて冷蔵庫で数日間保存できます。作り置きして少しずつ食べるのもおすすめです。
おやつ&料理へのアレンジ術
「無農薬りんごのウォーターソテー」はおやつや料理へのアレンジがしやすいというのもいいところ!一人暮らしの方や忙しい方などにもぴったりです。
*おやつ:自然な甘さのタルティーヌとして
全粒粉入りのカンパーニュの上に、りんごのウォーターソテーを薄切りにしたものを乗せました。
写真の左がカレンズ(ドライフルーツ)、右が柚子の皮を仕上げに加えて風味付けしたもの。りんご本来の甘さとパンの塩気がよく合います。
りんごのウォーターソテーがあれば1分足らずで作れるので、小腹が空いた時の間食にもいいですね。
その他、スライスした焼き芋に乗せたり、豆乳ヨーグルトなどに加えたりするのもおすすめです。
*料理:酸味と甘味の効いたドレッシングやタレとして
使うもの
・りんごのウォーターソテー
・有機リンゴ酢
・水菜
・オーガニックオリーブオイル
・無農薬りんご
・くるみ
りんごの酸味と甘味を活かして、ドレッシングやタレを作るのもおすすめです。
写真は、オリーブオイルを使ったシンプルな塩味のドレッシングで、水菜・りんご(薄切り)・くるみのサラダを添えました。
2人分の分量で、りんごのウォーターソテー(1/10個分)、りんご酢(小さじ2、無ければ普通の酢でもOK)、
オリーブオイル(大さじ1/2)、塩(ひとつまみ)、コショウ(少々)をフードプロセッサーで撹拌したものです。フードプロセッサーが無ければ、ウォーターソテーを包丁で刻んでも作れます。
和風のドレッシングが好きな方におすすめしたいのは、「りんごのウォーターソテー+しょうゆ+ごま油+しょうがすりおろし」という組み合わせ。
砂糖などの甘味料を使わない、ヘルシーで自然な甘さが楽しめます。
さいごに
私は普段、レシピの仕事や教室などで薬膳の考え方をベースにした養生ごはんをお伝えしています。そうした日々のなかで、「どんなふうに料理するか」だけでなく、「どんな素材を使うか」もとても大切だなと感じるこの頃です。
安心できる良い素材があれば、それをシンプルに調理するだけで、絶品養生レシピが簡単に出来上がります。
当たり前のことですが、どんな方にもじっくり料理と向き合える時もあれば、忙しくてそんな余裕がない時もある。そして、体調の良い時もあれば、悪い時もある。
実は、かくいう私自身もこの2ヶ月ほど一時的に体調が悪かったのですが、「りんご」には随分と助けられました。
今回の「無農薬りんごのウォーターソテー」は、そんな時にもとても重宝したレシピです。
これから寒さも増し、疲れが出やすく風邪なども流行する時期に入ります。旬のりんごを美味しく食べて、どうぞ健やかな日々をお過ごしくださいね!
旬のりんごを美味しく食べて、どうぞ健やかな日々をお過ごしくださいね!
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