隠れた日本原産のスーパーフード「明日葉」の驚愕のパワー。実は生活習慣病予防の切り札的存在だった!その驚きの効果とは?
世界的に有名なスーパーフード10選
・スピルリナ
・マカ
・クコの実(ゴジベリー)
・カカオ
・チアシード
・ココナッツ
・アサイー
・カムカム
・ブロッコリースーパースプラウト
・麻の実(ヘンプ)
これらは日本スーパーフード協会が特に重要と考え
プライマリースーパーフード10として国内で優先的に推奨しています。
スーパーフードの定義
一般社団法人日本スーパーフード協会
栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、
料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
そして同時にスーパーフードと呼ぶ基準として以下のように説明されています。
・スーパーフードの発祥の地アメリカで、一般的に「スーパーフード」として認知・評価されている食品であること。
「食歴」が長く、何世紀にもわたって人々の健康に寄与してきた食品であること。それにより、人体に及ぼす可能性がある、あらゆる問題が解明されており、その安全性に不安をもって食することがなく信頼がおけるもの。
しかし、日本にだってすごい食品はたくさん存在している
あえて和製スーパーフードとでも呼びましょうか。
日本にも昔から健康に大きく貢献してきた食品が多く存在しています。
代表的な物に納豆、玄米、味噌、梅干し、ぬか漬けがあります。
世界に誇る機能性食品ですね。
でも実はもっとすごい食品があるんです。
それが日本原産の野菜、明日葉。
房総半島から紀伊半島、伊豆諸島に自生しているセリ科の植物で
生産高では伊豆諸島が第一位となっています。
なお、伊豆大島系(赤茎)と八丈島系(青茎)の2系統にわかれています。
一見すると超大型のセリのような感じですが、
これの一体どこがスーパーフードなのでしょうか。
では詳しく解説してゆきましょう。
明日葉特有の成分
黄金のポリフェノールに肥満予防と改善効果
明日葉と言えば生食ではなくおひたしや天ぷらでいただくのが一般的ですが
近年は青汁やサプリメントとしても脚光を浴びています。
それは明日葉特有の成分であるカルコンの効果が私たちの健康に大きく貢献してくれるからです。
カルコンは“黄金のポリフェノール”とも呼ばれ明日葉に多く含まれています。
茎を切ると黄色い汁が出てくるのですが、それがカルコン。
(画像:ashitaba-lab.com)
大学や企業など、多くの研究機関でその有効性が研究されていますが
カルコンは「抗メタボリックシンドロームホルモン」とさえ呼ばれるほど
肥満予防や改善に効果があることがわかっています。
超善玉ホルモンを増やす作用が
食品随一の明日葉 カルコン
カルコンにはアディポネクチンというホルモンを増やす働きがありますが
同作用がある他の食品群と比べても随一の強さを誇ります。
、(出典:タカラバイオ)
そしてそのアディポネクチンは
超善玉ホルモンと呼ばれ、次のような働きがあります。
血管の修復により、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞の予防改善
インスリンの効きを良くすることにより、糖尿病の予防改善
脂肪を燃焼させることにより、高脂血症(脂質異常症)の予防改善
血管を拡張させることにより、高血圧の予防改善
老化の進行を遅らせる
ヒアルロン酸の分泌促進
老化予防、メタボリックシンドローム予防、生活習慣病予防とそれらの改善に悩む人には
まさに希望の光のようなホルモンだと言えます。
<東大でアディポネクチンの新薬が開発されている>
カルコンはがん細胞の増殖も抑制してくれる!
そして大阪薬科大学では明日葉の機能性作用について有意義な研究がされています。その主な研究成果は明日葉に含まれるカルコンの
・抗菌作用
・抗潰瘍、胃酸分泌抑制作用
・抗血液凝固作用
・抗アレルギー作用(ヒスタミン遊離抑制作用)
・末梢血管拡張作用(血管弛緩作用)
・血圧上昇抑制およびトリグリセライドを主体とする肝臓脂質の低下作用
・抗がん作用
・レトロウイルス増殖阻害作用、ほか
なんとがん細胞の増殖抑制作用まであるというから驚きです。
これは発がん物質がプロモーターによってがん細胞を発生させる段階で
そのプロモーターの働きを阻害する働きがあるからです。
他にもカルコンには強力な抗酸化作用や抗骨粗しょう症作用、抗認知症作用があることも
研究により解明されています。
また明日葉にはクマリンというセリ科に多い芳香成分が多く含まれ
カルコンの作用をさらに強めています。
カルコンにクマリン、まるでゆるキャラのような名前の成分こそ
明日葉の最大の特徴であり、スーパーフードと言っても過言ではない
特殊な作用を生み出すのです。
明日葉を生活習慣に取り入れたい!
どうすれば?
明日葉はセリ科植物独特のアクがあります。生ではちょっと食べにくいのでアク抜きしておひたし、
またはそのまま天ぷらというのがスタンダードな食べ方。
とは言え、明日葉カルコンの恩恵を受けるためには
そのような食べ方では不十分です。
生の重量でおおよそ50gの明日葉を食さないと効果は出にくいようです。
そこでオススメしたいのは、市販されている青汁やサプリメント
明日葉の乾燥粉末を溶かして飲む方法。
これなら毎日手軽に続けることも可能ですね。
明日葉を選ぶポイント
明日葉は現在、本場である伊豆諸島以外にも太平洋側の各地で栽培されています。もちろん無農薬栽培も盛んに行われています。
また海外でも栽培が広がり、特にインドネシアでは八丈島系統の品種を
有機JAS認定を受け栽培製品化し、青汁商品として逆輸入しています。
サプリや青汁商品に製品化に比べ、100%乾燥粉末の状態で市販されているものは
賞味期限が短いのでこまめに買い足すのがよいでしょう。
マクロビアンにおすすめ!
効果を増強させる食べ方
ただでさえすごいパワーのカルコンですが、その効果を増強する組み合わせがあります。
それが大豆イソフラボンの一種、ダイゼイン(アグリコン型)。
ダイゼインの力によってカルコンが超善玉ホルモンの
アディポネクチンを作り出すはたらきをさらに高めてくれることがわかっています。
ここで大切なのは大豆イソフラボンにはグリコシド型とアグリコン型があり、
体内に速やかに吸収されるのはアグリコン型だということです。
そして豆乳や豆腐の大豆イソフラボンは主にグリコシド型なので
体内に吸収されるのはごく一部で、ほとんどが排泄されてしまいます。
カルコンのはたらきを強めるにはアグリコン型の摂取が必要。
アグリコン型の大豆イソフラボンを摂るなら・・・
味噌
大豆の発酵によって大豆イソフラボンのアグリコン型比率が高まります。
中でも味噌はダントツの含有比率。
納豆も発酵大豆なので良さそうですが、納豆レベルの発酵だとアグリコン型への変化が少ないようで
比べてみると豆腐や豆乳とさほど変わらないようです。
それだけ味噌がすごいんですね。
明日葉の特産地である八丈町では、この組み合わせで食べる郷土料理が存在します。
参考にされてみてはいかがでしょうか。
明日葉茎の味噌がけ
材料(4人分)
八丈町ホームページより抜粋
あした葉の茎 250g
A
みりん カップ1/3
良質なオイル(オリーブオイルなど カップ1/2
メープルシロップ 少々
味噌 カップ1
作り方
1 あした葉の茎の太いものを適当な長さに切り、縦に2~3つに切る。
2 熱湯に塩ひとつまみ入れ、1を1分位茹でる。
3 2を水に2~3時間位さらし、ザルにとり水を切る。
4 Aを混ぜてタレをつくり、3にかける。
もちろんアグリコン型イソフラボンの力を借りずとも
カルコン単体でも健康効果は折り紙付きですので、
豆乳青汁などで手軽に摂るだけでも十分健康効果は期待できます。
最後に
夕べ摘んでも明日にはまた穂が出る、と言われるほど生命力豊かな明日葉。
メタボリックシンドロームをはじめ、生活習慣病全般に渡って予防効果がこれほど高い成分を含む食材はなかなか見当たりません。
日本原産のスーパーフードである明日葉。
本日ご紹介した以外でもミネラル成分が豊富です。
日本食品標準成分表より 画像 aojiru-mania.com
食物繊維が豊富でむくみ解消が期待できるカリウムはバナナの4倍と
デトックス機能が高いのも魅力です。
ぜひ日々のマクロビライフに明日葉の生命力を取り入れてみて下さい。
参考サイト http://www.oups.ac.jp/gakujutsu/kiyo/vol7/web-06.pdf
http://www.superfoods.or.jp/
http://www.town.hachijo.tokyo.jp/tokusyuu/kyoudo_ryouri/ryouri-top.html
https://agribio.takara-bio.co.jp/technology/ashitaba/index.html
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