病気の時や、食欲がない時に活用したいアーユルヴェーダ万能浄化食=キッチャリーの作り方
食べ過ぎが続いている。
食欲がない。
ダイエット中だ。
風邪っぽい。
慢性的な疲れが取れない。
遅い時間になってしまったが、何か食べたい。
誰でもこのような状況に陥ったことがあるかと思います。
そんなとき、皆さんは何を食べていますか?
体調不良のとき、食べたくないのに、頑張ってたくさん食べるのは逆効果です。
体調がすぐれないときに、「スタミナをつけるためにお肉を食べよう!」と焼肉店にいく人や、食欲がない人に対して「ちゃんと食べなさい」と説得している場面をよく見受けます。けれどこれは逆効果。
なぜならアグニ(消化の火)が弱っているときに消化に重いものを食べても消化できずに、逆にアーマ(未消化物)が作られてしまうからです。
そもそも体調不良や病気になるのはアーマが蓄積した結果です。
病気は「出す」プロセスですので、デトックスができるような環境を作ることが大切です。
高熱などでしんどいとき、無理に食べる必要はありません。ただし、水分補給は(生ハチミツを使った手作りスポーツドリンクがオススメ!)しっかりしましょうね。
病気になってしまったら
もしも病気になってしまった場合は、回復にあわせて以下の1,2,3の段階を追って通常食に戻していくと良いでしょう。
段階1:重湯/Rice soup
米と水を1:10で調理した上澄みの液体の部分を飲みましょう。
日本でも昔から離乳食などに用いられている重湯ですが、実はアーユルヴェーダでも伝統的に食べられています。
パンチャカルマの中心処置の一つである、下剤を飲むVirechana(瀉下法) を行なった日も、重湯が出されました。
また、ヨガ&アーユルヴェーダの師の元に滞在している際に高熱を出してしまった際も、熱が下がってきた頃に飲ませてくれたのが重湯でした。
大人になると、ほぼ食べる機会がない重湯ですが、これが地味においしかったりします。
特に弱っているときには、体にスーッとお米の甘みが染み込みます。
段階2:お粥/Soupy rice
食欲が戻ってきたら、米、米の4倍以上の水、ギー、岩塩、ウコン、ショウガのすりおろしを調理したKunyiと呼ばれる黄色いお粥を食べると良いでしょう。
アーユルヴェーダの治療院では、写真のようなKanjiという無精製のお米で作ったお粥が出されていました。
体調不良のとき以外にも、味の濃いものを食べた翌日などにもオススメです。
段階3:雑炊/Kitchadi
大分体調が回復し、普段の食事に戻したいと思うところを、焦らずもうひと踏ん張り。
アグニの建て直しに効果的なのが今回紹介したいキッチャリーです。
バスマティライスの白米、ひきわりのムング豆と野菜で作った雑炊のようなもので、
シンプルかつ栄養満点で心と体への癒し効果が高いとして、何世紀にもわたって食べ継がれてきたアーユルヴェーダの癒しフードです。
体調不良になりかけているとき、病気が回復してきた頃にもオススメなだけではなく、
食べ過ぎが続いてしまったときのリセットや、ダイエットをしたいとき、慢性的な疲れが取れないとき、遅い時間に何か食べたいときにも良いでしょう。
キッチャリークレンジング
私が関わらせていただいているハワイのヨガ&アーユルヴェーダのティーチャートレーニングでは、
トレーニングの最初の1週間は毎日キッチャリーを食べ続け、心と体をリセットするところから始めます。
一週間キッチャリーを食べ続けると色々な感覚がクリアになり、トレーニングに必要な集中力や鋭敏さが生まれます。
また、アトピーがある夫も、ストレスや飲み会が続いた際にはキッチャリーをお弁当にリクエストしてきます。
毎日食べても飽きないらしく、一週間くらい続けると本当に体調が良くなるようです。
キッチャリーには様々なバリエーションがありますが、基本は同じなので作り方を覚えておくと便利です。
圧力鍋がある場合は、米と豆を圧力鍋にかけ、野菜をオーグメンティング→エクストラクティブの順でスパイスとともに炒め煮しておいたものと後から合わせると、時短できます。
圧力鍋を使用しない場合は、大きな鍋にオイル、スパイスを入れて香りを立たせたら、
まず米と豆を調理し、そこにオーグメンティングの野菜→エクストラクティブの野菜と火が通るのに時間がかかるものから入れていきます。
スパイスを最後にテンパリングして足す方法もありますが、まずは基本を押さえていきましょう。
※オーグメンティング(栄養を与える、増大させる)とエクストラクティブ(排泄を促す、抽出する)の食材の分類に関しては以前のカスタム温サラダの記事をご参照ください。
基本のキッチャリーの作り方
材料(4人分)
A
・バスマティライスの白米(日本のお米でも可) 1カップ
・ひきわりのムング豆 3/4カップ
・バスマティライスの白米
ひきわりのムング豆と野菜で作った雑炊のようなもので、
シンプルだけれど栄養満点で、心と体への癒し効果が高いとして、何世紀にもわたって食べつがれてきたアーユルヴェーダの癒しフードです。
・岩塩 少し
・ヒング(アサフェティダ) 少々 手に入らなければ省略可
・天然昆布(小さく切る) 5cmくらいを一切れ
・ターメリック 小さじ1/2
・良質な水 4〜5カップ
B
・無農薬ココナッツオイル 大さじ1
・無農薬ショウガのすりおろし 小さじ2
・クミンシード 小さじ1
・コリアンダーシード 小さじ1
・ブラックペッパー 小さじ1
・シナモンスティック 3cm程度
・岩塩 小さじ1/2
・オーグメンティングの野菜 写真はかぼちゃとアスパラガスを使った例 2カップ分程度
・エクストラクティブの野菜 写真はスイスチャードとセロリの葉を使った例 3掴み分程度
作り方
1. 圧力鍋にAの食材を入れ、火にかける
2. 圧力がかかったら弱火にし、そこから5分くらい調理したら火を消して、圧力が抜けるまで冷ましておく
3. 野菜を一口サイズに切る
4. 大きめの鍋に、オイルを入れて温めたら、Bを足し、香りが立つまで弱火で炒める
5. 火を中〜強火にし、火が通るのに時間がかかる野菜(今回はかぼちゃ)から鍋に入れ、オイルとスパイスを絡めるように1分ほど炒めた後、野菜が隠れるくらいの量の水を入れ、沸騰したら弱火にして蓋をする
6. 火が通るのに時間がかかる野菜から順に鍋に入れていく
7. 圧力が抜けたのを確認してからAの鍋を開ける
8. Bの鍋に葉物野菜を足したら、AをBに合流させ、全体を混ぜ、塩気の調整をしたら火を消す
余熱で味が全体に馴染んだら完成です。基本の作り方に慣れてきたら、色々な野菜、スパイスで試してお好みの味を見つけてみてくださいね!
キッチャリーに欠かせない岩塩を買ってみよう!
キッチャリーのおいしさを影で支えているのが岩塩です。
アーユルヴェーダでは、岩塩が調理に最も適した塩だと言われています。
他の塩と比べて消化に優しく、むくみの原因にならず、またピッタと呼ばれる火の要素を高めることのないトリドーシック(どのドーシャの方にも適している)な自然の恵みです。素材のまとめ役として味をキメてくれるだけでなく、食欲を高め、浄化作用があり、グラウンディングさせてくれる大活躍の岩塩を、ぜひ取り入れて見てくださいね。
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