夏うつにご注意。心身が疲れている時はバジルがオススメ!使い方がわからなかったバジルの活用法4選。チョイ足しするだけなのに美味しさ格段にアップ!
暑さによって、心身ともに疲れやすくなる夏。
夏バテという言葉はよく知られていますが、近年ネット上では「夏疲れ」「夏うつ」「心の夏バテ」なんていう言葉もちらほらみかけます。
(夏に限らず、現代人は年中いつでも疲れているイメージですが)
最近では「焼ける」を通り越して、やる気をそがれるほどにジリジリと「焦げるような」暑さです。
梅雨明け後の急激な気温の変化や冷房による冷えも夏の疲れやすさに拍車をかけていると思われます。
栄養のあるものを食べなくちゃ!と考える方もおられるかもしれませんが、意外に食べ物に含まれる「香り」も人の健康にとって有用なんです。
気分が沈んでいる時、元気のない時にハーブティーの香りに癒やされたり、柑橘類の香りですっきりクリアな気分になったり、
梅干しの香りで懐かしい気分になったり、自分の好きな香りというのは身体や心を元気にしてくれるものです。
香りはダイレクトに脳に伝達され、自律神経にも影響を与えます。
人間には五感(味覚・聴覚・嗅覚・触覚・視覚)がありますが、このうち嗅覚によって得られた情報(香り)は直接脳の大脳辺緑系に伝達されると言われています。この大脳辺緑系は、食欲や睡眠欲などの本能や、喜怒哀楽といった感情を司る部分であり、
自律神経系や内分泌系にも影響を与えますので、香りを嗅いだ時の好き嫌いは本能や感情などをダイレクトに左右します。
つまり、いい香りだなぁと感じることができれば、食欲が増したり、頭がすっきりしたり、
気分が前向きになったり、心がリラックスできたり、よい効果につながります。
今回ご紹介したいのは、バジルです。
乾燥バジルもいいですが、やはり夏になるとフレッシュなバジルに心惹かれますね!
そのスパイシーな香りがクセになる!という方も多いと思います。
その香りは昔から多くの人に愛され、自宅で簡単に栽培もできる優れた食材です。
「王様の草」とも呼ばれるバジル。その効能は?
バジルの原産地はインドであり、5000年以上も前から栽培されてきたと言われています。
その種類は多く、ガパオライスで知られるバジルは「ホーリーバジル」であり、イタリア料理に使われるものは「スイートバジル」です。
フランスでは「王様の草」とも呼ばれ、王族の薬湯にも使われたそうです。
ビタミンKやビタミンA、マグネシウムなどのミネラルが含まれると言われ、近年の研究では抗酸化・抗ウイルス作用がある可能性も示唆されているようです。
しかし、今回注目していただきたいのはなんといっても香りの効能です。
バジルの香りは、すがすがしい・スパイシー・甘いなどといった表現がよく使われますが、
その独特の爽やかな香りは、以下のような効果が期待できると言われています。
・食欲増進(胃炎の働きを改善する)
・リフレッシュ効果
・感覚がクリアになる
・集中力がアップする
・気分を高揚させる
・決断力が高まる
・神経が衰弱した時によい
・抗うつ作用
・自律神経を整える
確かに、我が家の子供たちもバジルが大好きなのですが、どうして好きなのかを尋ねてみると、
「匂いをかぐと、なんか元気になる」
「急にお腹がすく」
「これが入ってるといっぱい食べちゃう」
という返答が帰ってきました。
やはり香りが人の健康に与える影響はわかりやすいものがありますね。
バジルの栽培はとっても簡単。料理の時にサッと摘んで使える幸せ。
日本でメジャーなのはスイートバジルですが、固定種の種の入手も簡単ですし、おうちでの栽培をおすすめします。
GWあたりにパラパラと種をまいて明るい場所で育てればあっという間に発芽して伸びてきます。
芽が混み合ってきたらその都度間引きをして、元気なものを残すようにするといいです。
間引いたものは小さくても立派に香ります。刻んでサラダのドレッシングに混ぜるなど、料理に使いましょう☆
20センチくらいに伸びてきたら先の部分を摘み取り、脇芽が育つようにします。
気温が高くなってくると花芽が付き始めるのですが、そうなると栄養が花に取られて伸びなくなり、
葉の香りも落ちてしまいますので、花芽が出そうになったらその都度摘み取ってください。そうすると長く収穫を楽しめます。
お盆を過ぎるあたりは終わりの時期になってきますので、花芽もそのままにして種を採ってください。
(採らなくてもその場で種がこぼれて翌年発芽することもあります)
おなじみの料理にチョイ足しするだけで劇的に変わる!おすすめのバジル使い方4選。
生バジルと言えば、やはりトマトやチーズとの組み合わせが王道ですよね。
しかし、気負わずにもっと簡単に色々な物に入れてしまってかまわないんです。
ジェノベーゼのソースを瓶にいくつもできるくらいのバジルを確保しようと思ったらやはりたくさん植えないといけないですが、
植木鉢やプランター栽培で一度に少ししか収穫できないという場合でも問題ありません!
「チョイ足し」するだけでいつもの料理がぐっとおいしくなる例を4つお伝えします。
にんにく+クミン+バジルであか抜ける!爽やか風味のラタトゥイユ
もともと我が家のラタトゥイユは、焼いた夏野菜にトマトソースを合わせて煮るタイプなのですが、このトマトソースにおろしにんにくと塩、クミンパウダーを入れます。
にんにくとクミンは最高の組み合わせ!と思っていたのですが、仕上げに刻んだバジルを加えると爽やかでありさらに風味がアップし、味が鮮明で垢抜けた印象になります。
【材料】
・有機なす…2本
・有機ズッキーニ…1本
・有機かぼちゃ…1/4個
・有機玉ねぎ…中1個
・有機トマト…大1個
・有機にんにく…1かけ
・クミンパウダー…小さじ1
・塩…小さじ1~2(好みで増減)
・オーガニックオリーブ油…適量
・生バジル…大きくひとつかみ(刻んでおく)
【作り方】
1、なす、ズッキーニ、かぼちゃは食べやすい大きさに切ってオリーブ油で焼いておきます。
2、薄切りにした玉ねぎをオリーブ油で炒め、しんなりしたらざく切りにしたトマトを入れて炒めます。
しばらくたつとトマトがペースト状になってきます。こうなることで旨味が凝縮します。
3、2にすりおろしたにんにく、クミンパウダー、塩を入れて気持ち濃い目に味を調整します。
4、3に1を入れてざっくり混ぜ、必要であれば塩(分量外)で味を整えます。
5、火を止める直前に刻んだバジルを入れてざっくり混ぜて完成です。
レモン+バジルでさっぱりシャープな味!箸の止まらないポテトサラダ
いつものポテトサラダに刻みバジルを混ぜてみてください。少量でも香りは感じますが、バジル好きの方はどっさり入れてもちろんOK!
これはかなりおすすめで、我が家の中学生の娘が学校で嫌なことがあった日に、「元気になるおまじない!」と言って夕飯のポテトサラダに刻みバジルをどさっと乗せてあげました。一口食べた娘は「これおいしいね!」と急に元気になったのでした。
些細なことがきっかけで、ネガティブな気持ちが急に前向きになれることってあるんですよね。
ポテトサラダはマヨネーズで調味されるのが一般的ですが、ぜひ無農薬のレモン果汁を使ってみて下さい。サラダの調味は、塩・レモン汁・オリーブ油・豆乳を使っていますが、フレッシュなレモンを皮ごと絞るととても爽やかになり、味がキリッと引き締まります。そこに爽やかでスパイシーなバジルが加わるのですから、普段のポテトサラダが2段も3段も格が上がるようなイメージです。
平凡なじゃがいもが激変!奪い合い必須のバジルポテトフライ
大人も子供も大好きなポテトフライですが、刻んだ生バジルをどっさりふりかけるとさらに食べるスピードが加速します。
我が家では「やっぱり香りが違う!」と言って、どんなに大皿に大量に盛ってもいつでもあっという間に綺麗サッパリなくなって、バジルの一片すら残らないほどです。
誰がいくつ食べたとか、自分はまだそんなに食べてないのにみんなズルいとか、ワイワイやかましいですが、そこまでおいしいと思ってくれるのはありがたいことです。
下の写真はかぼちゃで作ったものです。
カリカリで甘いかぼちゃには、気持ち多めの自然塩をふってください。
そこにフレッシュなバジルがマッチします!見た目以上のおいしさがありますよ☆
これも我が家ではお皿を出して5分くらいするとすっかり消えています(笑)
バジルが苦手な人でもOK。夏野菜のバジルパン粉焼き
生のバジルが苦手という方ももちろんいらっしゃると思います。
でも、加熱すると意外とおいしいと感じられる場合もあるんですよ!
パン粉にほんのり味がつく程度の塩、刻みバジル(茶碗1杯のパン粉に対してひとつかみほど)、
オリーブオイル適量を混ぜておきます。(あれば)ニュートリショナルイーストを少し混ぜればチーズに似た香りも楽しめます。
夏野菜(今回はズッキーニ)をにんにく、塩こしょうで炒めます。
耐熱皿に入れ、上から味付けしたパン粉をふって、オーブンでパン粉に焼き色がつくまで焼きます。
バジルを加熱することで強い香りが抑えられ、オリーブオイルと塩が混ざるのでとても食べやすくなります。
パン粉部分だけでもおつまみになりそうです。
ほんのり香る程度のバジルの方が心地よいと感じるかもしれません。
栄養素だけではない、香りも人の健康に大切な要素。
本当にちょっとしたことなんですが、たったこれだけのことで食べ物の風味がよくなって、食べた人が笑顔で元気になれます。毎日多忙な中、ストレスや不安を抱えて疲れている方の心を癒すのに有効です。
日々のご飯作りでは、どうしても栄養とか体調に合わせた食材選びみたいなことに頭がいってしまいがちですが、
今回のバジルを始め、シソ、みょうが、ハーブ、スパイスなど、ぜひ香りのよい食材もうまく取り入れて、
心身ともに疲れがちなこれからの真夏の時期を元気に乗り切ってくださいね!
この時期に重宝する!
美味しいオリーブオイルと美味しい塩
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