【薬膳レシピ】旬のニラで万病の元「瘀血」を改善!身体の巡りをよくする3つの使い回しレシピ

独特の香りが食欲をそそるニラ。
スタミナが付くというイメージで夏に旬を迎えると思われがちですが、実は春から旬を迎える夏までに、ぜひ積極的に摂っておきたい食材のひとつです。
炒め物や餃子などのイメージが強いですが、その他にもさまざまな食べ方があります。
薬膳的には血流を改善する役割があるので、血行不良や肩こりなどの改善が期待できます。
旬のニラで常備菜を作り、ぜひ食卓に取り入れてください。
今回はそんなニラの薬膳的効能からおすすめ常備菜レシピ3選まで、幅広くお伝えします。
ぜひ最後までご一読ください。
ニラの概要と薬膳的効能

ニラ(韮)は古くから日本で食されてきたユリ科でネギの一種です。
別名「起陽草」といい、スタミナが付く食材として歴史が古く、中国では、根から種まですべてを生薬に利用されてきました。
とくに黒色の種は「韮子(きょうし)」といい、泌尿器系などの疾患に用いる漢方の一種です。
薬膳では、ニラの五性は「温性」、五味は「辛」です。
血の流れが滞ってしまう証「瘀血(おけつ)」の体質に効果があると言われています。
さっそく詳しく見ていきましょう。
1、身体を温めて冷えを取り除く
ニラは温性であり、身体を温める効果があります。手足や腰の冷えを取り除き、冷え性の改善にも効果があるほか、温かい時期の空調による冷えを予防する効果もあるため、積極的に摂取したいですね。
2、内臓機能を高めてスタミナをつける
ニラには胃液の分泌を促進する効能があり、弱った胃腸の機能を整えてくれます。食欲がなくスタミナ不足の際に摂取することで、食欲が改善してより効率的にエネルギーを取り込むことができるでしょう。
ただし、食物繊維が豊富で消化不良を起こすことがあるので、食べ過ぎには気をつけましょう。
3、瘀血(おけつ)を改善する
瘀血(おけつ)とは、血の巡りが悪いことを表す「証」です。薬膳では、「気」「血」「水」の要素から体調や体質を見ていきますが、この「気」「血」「水」の異常な状態を8つに分けて表したものが「証」です。
瘀血(おけつ)は「血」の異常を表す証で、具体的には、血の巡りが悪いことで生理不順・肩こり・肌荒れ・冷えのぼせなどのなどさまざまな不調が現れます。
瘀血(おけつ)は万病のもとと言われ、血が滞ることで胃腸の機能も弱くなってしまい、栄養を吸収できず「気」「血」が不足し、さらに瘀血(おけつ)にいたるという悪循環に陥ってしまうことがあります。
そのような場合にニラを摂取することで、血行を改善して瘀血(おけつ)を改善するとともに、前述したとおり胃腸の機能を高めて栄養を吸収し、「気」「血」を十分に得て、さらに瘀血(おけつ)を改善するという良いサイクルに戻すことができるでしょう。
ニラの旬はいつ?旬の時期に摂取したいわけは?

ニラの旬は春です。
薬膳では「身土不二」という考えがあります。
これは、「生まれ育った土地のものを、旬の時期に食べることが最も体に良い」という考えです。
ニラに留まらず、薬膳では食材はすべて旬に食べることが体に良いとされていますが、とくにニラは春の旬の時期になると栄養価がより高まり、薬膳的な効能も強くなるので、別名を「春草」とも呼ばれるほどです。
旬のニラから恩恵をあずかるため、常備菜を作って積極的に食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
さっそく作りやすく活用しやすい、ニラの常備菜レシピをご紹介します。
ニラを使った常備菜レシピ3選
ニラの食べる万能ソース
刻んだニラとゴマの香りが食欲をそそるソースです。ゴマには肌を潤して美肌に導く効果や便秘解消の効果があり、解毒作用のあるニラと一緒に摂取することでデドックスにもつながる一品です。ニラの食べる万能ソースの作り方

材料
作り方
1、ニラは小口切りにする
2、フライパンにごま油を熱し、刻んだニラを入れて油が均一に混ざるまでさっと炒める(1分程度)
3、★の調味料を加え、強火でひと煮立ちしたら火を止める
4、粗熱が取れたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する

そのままでももちろん美味しいですが、
・豆腐にかける
・納豆に混ぜる
・ご飯のお供や麺類の薬味に
・ご飯と炒めてチャーハンにする
など、活用方法は様々です!
また、より滋養強壮効果を高めたい場合やパンチのある味に仕上げたい場合は、みじん切りにして炒ったニンニクと砕いたナッツを加えると良いでしょう。
ニラとお揚げの酢醤油和え
お揚げの原料である大豆には、脾の働きを高める効果があるため、ニラと合わせることでおけつ改善の効果がアップします。また、体内を潤して便秘改善の効果も期待できるため、身体の中から体質改善を目指せるでしょう。
香ばしいお揚げにニラの風味が染みて、ご飯もお酒もすすむ常備菜です。
ニラとお揚げの酢醤油和えの作り方

材料
作り方
1、油揚げを油は敷かずに焼いていく。熱したフライパンに油揚げを敷き、上から箸で時折押さえながら焦げ目がつくまで両面を焼く
2、油揚げを焼いている間にニラを3センチ長さ程度に切っておく
3、焼きあがった油揚げは一口大にカットする(やけど注意)
4、油揚げを焼いたフライパンにごま油を熱し、強火でニラをさっと炒め調味料を全て加える
5、沸騰したらすぐに火をとめて、ゴマ・唐辛子・油揚げを加えて軽く混ぜ合わせる
6、冷めてから保存容器に入れる

・焼きたての油揚げは熱いので切る際は火傷をしないようご注意ください
・ニラを炒める際は、強火でさっとにしましょう。ニラのシャキシャキした食感を逃さないよう、火の通し過ぎには注意します
・お好みで、火を通したもやしや細く切ったナスなどを加えても美味しく召し上がれます
シャキシャキニラ大根もち
刻んだニラと紅生姜の食感がとても楽しい大根餅です。生姜が身体を温め、大根は胃腸を保護してくれるため、食物繊維の多いニラと合わせて食べることで消化不良を予防してくれる働きもあります。
おやつにもおすすめしたいヘルシーで簡単なレシピです。
シャキシャキニラ大根もちの作り方

材料
作り方
1、大根はすりおろし水気をしぼる
2、ニラは小口切りにする
3、紅生姜はお好みでみじん切りにする
4、全ての材料をボールで混ぜ合わせる
5、ごま油を熱したフライパンに生地を落とし、片面ずつこんがりするまで焼く

・そのままでももちろん、ポン酢や酢をつけて食べてもおいしいです
・ごまや、紅ショウガの代わりに細かく切ったたくあんなどを入れてもおいしいです
旬のニラで、血液の巡りを改善しましょう
今回は、旬のニラを活かした薬膳レシピをご紹介しました。ぜひ毎日の食卓に取り入れて、ニラのパワーで血液の巡りを改善させましょう。
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