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9月9日は陰陽五行に基づいた日本の風習「重陽の節句」。簡単にお家でできる感謝と祈りの料理レシピとしつらえ。

柳原 里実
日本の四季の行事や暮らしの手作りを体験する「いつもがわくわく*こどもてらこや」を主宰。 日本の文化体験・国際交流体験の他、自然農法で野菜を育て、重ね煮・マクロビなどを取り入れた料理体験などを行っている。 その他、「いま・ここ」にゆるりと心を込め、「日常」をしあわせにたのしむことをテーマとするイベント・ワークショップの主催・共催、寄稿、ラジオ出演、バンドのヴォーカルなど。 循環型暮らしを提案するイベント2015年親善大使。 共著本『What’s LOHAS? ロハスブックvol.3』(株式会社交通タイムズ社)では、四季・暮らし・食事・テーブルコーディネート・育児・工作・植物・こころなどに関する制作・撮影・エッセイ・イラストなどを担当。

9月9日は陰陽五行に基づいた日本の風習「重陽の節句」。簡単にお家でできる感謝と祈りの料理レシピとしつらえ。


1 9月9日は『重陽(ちょうよう)の節句』

 こんにちは。「いつもがわくわく☆こどもてらこや」主宰の柳原です。
朝夕吹く風に、秋の訪れを感じる頃になりました。秋の節句の時期ですね。

「節句」とは、宮廷で年間を通じ季節の節目におこなわれてきた行事。
江戸時代に、幕府がそれらのうちの五つを公式行事として制定したのが、次の『五節句』です。

1月7日 人日(じんじつ)の節句 【七草粥の日】
3月3日 上巳(じょうし)の節句 【ひな祭り】
5月5日 端午(たんご)の節句 【こどもの日】
7月7日 七夕(しちせき)の節句 【たなばたの日】
9月9日 重陽(ちょうよう)の節句 【菊の節句】


『重陽の節句』は、上の四つに比べるとなじみが薄いかもしれませんが、昔はもっとも重要な節句だったそう。
元々の意味や、しつらえや料理に込められている想いを見てまいりましょう。

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「陰陽五行説」

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 重陽は、古代中国が起源とされる「陰陽五行説」という考え方に基づいています。
陰陽説とは、「宇宙はたったひとつのもの、太極から生まれ、万物は、陰と陽のふたつのエネルギーで構成されている」という思想。
五行説は、「万物は、水・木・火・土・金の性質を持ち、お互いに影響しあって存在している」という考え方です。

1から9の「数字」も例外ではなく、陰陽五行説によると、2,4,6,8の偶数が「陰」のエネルギー、
1,3,5,7,9の奇数が「陽」のエネルギーを持つと言われています。

9月9日は、陽のエネルギーを持つ数の中で、一番大きな9が重なる日。
「陽」の気が大きくなるため、それを整える儀式が始められ、のちにおめでたいこととして祝う節句になったのだそうです。
 

「旧暦・太陰暦」

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 日本では、明治5年12月3日から、太陽暦が採用されるまでは、太陰(太陽)暦が用いられていました。
月の満ち欠けの周期を元にした暦なので、女性の月経やウミガメやサンゴの産卵など、生命に関するリズムと密接な関係があります。

また、潮の満ち引きが大きな影響を与える漁業や、種まきや刈り取りなどの時期で収穫量が大きく変わる農業にも、月の暦が生かされています。
自然との調和が見直されている昨今は、半年ごとの季節の変化を示す「二十四節気」の暦や、お月さまのカレンダーを暮らしに取り入れる方も増えてきています。

 重陽の節句も、その旧暦に基づいています。
旧暦九月九日は、現在の暦では10月20日過ぎにあたります。寒さに向かう頃ですので、邪気を払って無病息災や長寿を願う意味が込められていることが分かります。しつらえや節句料理に使われる植物や食物が、その時期ならば無理なく手に入るものであることにも納得です。

3 簡単☆重陽の節句のしつらえ

 古代中国では、春の蘭、夏の竹、秋の菊、冬の梅が四君子(しくんし)とよばれ、古くから品格の高い植物として、絵画や図柄に使われてきました。
日本では、菊を文様にした「菊家紋」が、鎌倉時代、後鳥羽上皇の時に宣言されて以来、天皇家の正式な紋章です。

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 さて、二十四節気を3分割した「七十二候(しちじゅうにこう)」では、10月13日~17日頃は「菊花開く」と説明されています。
また、この時期に晴れわたる空は「菊晴れ」と呼ばれます。「菊」をしつらえに取り入れることで、重陽の節句を表わすことができます。

 

【菊を生ける】

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 宮中で行われていた「菊合わせ」「菊くらべ」は、菊の花を持ち寄り、その美しさを競う遊びでした。
また、菊の花に歌をつけることも多かったそう。

嵯峨天皇の時代(809年~823年)に催されていた『重陽の観菊宴』では、臣下(しんか)に菊酒がふるまわれ、菊をながめながら杯をかたむけたそうです。

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 「菊」というと、竹籠や水盤にいける「和」の生け方が浮かびますが、「クリサンセマム」としてとらえ、花瓶に投げ入れたり、花束のように束ねる「洋」のアレンジもかわいいですね。長持ちする花ですが、茎が傷んできたら、花首だけを水に浮かべると、さらに長い間楽しむことができます。

【菊の被綿(きくのきせわた)】

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 8日のうちに菊に綿をかぶせ、9日の朝に、夜露と香りがしみ込んだ綿でからだをなで、長寿を願うものです。こちらも平安時代、貴族によって行われていました。「綿」は、木綿、コットンではなく、「絹の真綿(まわた)」です。

 「菊の着綿(きせわた)」は、晩秋の季語にもなっています。
今回、ちょうど絹の真綿がありましたので、包んでみました。

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【菊風呂】

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 菊の花を湯船に浮かべると、なんとも風流なお風呂になります。
こどもたちは、いつもとは違うものを浮かべるのが楽しいようです。
後述の「菊茶」の茶殻を、煮出して、浴槽に加えるのもいいです。

独特の香りが、薬湯気分を盛り上げてくれます。

4 菊づくしの食卓レシピ

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 東北に住んでいた頃食べていた菊。こんなにきれいなものを食して、それで身体ができるとは、しあわせなことですね。

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 しっかり洗った菊から、花びらを外す下ごしらえ。花びらはとてもしっかりしています。
指先や手の表面に力を入れて「ちぎる」のではなく、おむすびをむすぶ時のように、手の内側全体で、菊の花びらの存在をつかんで「茎から離す」ようにすると、傷まずに外れてくれるような気がします。

【菊ときのこの和え物】

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お酢を入れた熱湯でさっとゆでた菊の花は、とても歯ごたえがよいのです。しっかりとだし酢がなじんでからどうぞ。酢の味はお好みで調節してくださいね。きゅうり、なめこなども合います。

<材料>

・菊の花びら 1カップ
・お好みのきのこ(しめじ、えのきなど) 1パック
・無添加だし 大2
・有機酢 大1
・有機醤油 小1
・有機本みりん(煮切り) 小1


<作り方>
1 鍋にお湯を沸騰させ、分量外の酢小1を加え、菊の花びらを透明感が出るまで1分ほどゆでます。冷水に10分くらいつけ、水気を切ります。
2 きのこは石づきを取り、小房に分け、さっとゆでて、水気を切ります。
3 ボウルで、だし、酢、醤油、本みりんをよく混ぜ、菊の花ときのこを加えてよく和えたらできあがり。

【菊のがんもどき】

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 水切りした木綿とうふ1丁をつぶします。
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 山芋60gを皮付きのまますりおろします。コンロの火であぶると、ひげが焼け切れて、そのまま使いやすいです。
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 片栗粉大3、小さく切り重ね煮したにんじん、ひじき、きくらげ、ぎんなん、そして菊の花びらを少し出し、油で揚げたらできあがり。

【菊ごはん】

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 炊き込みごはん、混ぜごはんに菊の花びらを散らすと、美しい秋のごはんです。菊の花の酢の物を混ぜ込んでもいいですね。
 今回は、てらこやはたけの赤しそでつくった「ゆかり」を混ぜました。ちいさなおむすびをむすび、菊を散らしたら、できあがりです。

【菊酒】

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 『重陽の観菊宴』で、臣下(しんか)にふるまわれたのが菊酒。菊を浮かべたお酒を酌みかわして、お互いの長寿を願ったそうです。本来は、菊の花びらを浸した水で造った酒をさすと言われています。あるいは、洗って水気を切った菊の花を、1か月以上焼酎に漬け、薬効成分を抽出する方法もあるそうです。
 好みの日本酒を杯に注ぎ、長寿を願いながら、花びらを散らしたら、できあがり。

【菊茶】

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 菊茶は2000年の歴史のある漢方薬。解毒作用、眼精疲労対策、風邪予防、アンチエイジングなどの面で注目されているそうです。 
 あたためた急須に、菊花をひとつかみ入れ、お湯を注ぎ、3分間蒸らしたらできあがり。

【栗ごはん】

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 栗やさつまいものおこわやごはんもいいですね。
江戸時代頃から栗ごはんを食べる事も広く行われるようになり、『栗の節句』とも呼ばれるようになったそうです。

【秋ナスの煮びたし】

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煮びたし、揚げびたし、揚げてあんかけはいかがでしょう。
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さあ、自分でお弁当箱に詰めて、おうちにおみやげにしましょう。菊茶も忘れずに。おうちのみんなで、ますます元気になってもらいましょう。
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5 さいごに

今回の菊は、築地から配達していただきましたが、おうちで作られる際には、ムリなく手に入る時期がおすすめです。
季節の巡りとともに、すこやかに過ごされますように。


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