のどの漢方薬、咳止めに使われてきた「花梨」でつくるはちみつ漬け、黒糖漬け、花梨酒の作り方
ぐっと秋が深まり、冬支度の季節がやってまいりました。
落日がはやく、冷えがち、めいりがちな心とからだを、ふわりとほどいてくれるのが、花梨のあまいかおりです。
花梨は、ふるくから咳止め、喉の漢方薬に使われてきましたが、そのほかにも、うれしい効能はたくさん。
今回は、この花梨のありがたい薬効をいただくべく、かわいらしいストック法をご紹介します。
おおきな容器や大量のホワイトリカーを仕入れなくても、ジャムの空き瓶やお気にいりのミニボトルで、ちゃちゃっとかんたんにつくれます。
贈っても、もらっても、うれしい、プチ冬支度のご紹介です。
花梨の効能
花梨といえば、のど飴が有名ですが、その効能は咳止め、のどの痛みだけにはおさまりません。
花梨には、抗酸化作用の高いビタミンC、ポリフェノール、カリウム、クエン酸、植物繊維が豊富にふくまれています。
そのことから、感染症予防、美白、美肌効果、血流促進、疲労回復、むくみ改善、便秘解消、高血圧や動脈硬化の予防、改善とさまざまな効能にめぐまれています。
今回は、とりわけ薬効成分を濃くふくむ、皮、種ごと使います。
手にはいったのが、きみどり色の花梨でしたら、きいろく熟すまで、2~3日、まってみましょう。
花梨の蜜や油分が表皮ににじんで、あまいかおりがたつころが、使いどきです。
あまいかおりの印象とはちがい、花梨はかたいので、切るときは、お気をつけください。
花梨はちみつ漬け
材料
花梨はちみつ 適宜
〈花梨1:1はちみつ〉 同量を目安にどうぞ
つくりかた
1 花梨をぬるま湯でよく洗い、水気をふきとり、皮ごと、種ごと、5mmほどの厚さにスライスする。輪切り、いちょう切り、乱切りなど、ボトルにあわせて、お好みの切りかたでどうぞ。2 煮沸消毒した空き瓶に、花梨を入れ、はちみつを注ぐ。
3 花梨がはちみつから顔をださないように、朝夕、ボトルをふって、直射日光をさけて保存する。2ヶ月ほどから食べられます。
のど飴のかわりに食べたり、あたたかい飲みものに入れていただきます。
発酵しやすいので、なるべく、ひと冬で食べきってしまいましょう。
花梨黒糖漬け
材料
花梨黒糖
自然塩 適宜
〈花梨2:1黒糖〉を目安にどうぞ
つくりかた
1 花梨をぬるま湯でよく洗い、水気をふきとり、皮ごと、種ごと、1~3mmほどの厚さにスライスする。輪切り、いちょう切りなど、お好みの切りかたでどうぞ。2 スライスした花梨を塩水に5分ほどさらして、キッチンペーパーで水気をきる。
3 煮沸消毒した空き瓶に、花梨、黒糖をかさねるように入れて、冷暗所に保存する。2日で水があがり、冷蔵庫に保存して、二週間ほどで、シロップ、果実ともに食べられます。
種や芯が、気になるようでしたら、塩水にひたしたあと、ガーゼや出汁袋にとりわけてから、果実、黒糖とともに漬けてください。
黒糖でなく、てん菜糖、きび砂糖、いろいろミックスしても、おいしくできあがります。
こちらは、黒糖とアガベシロップのミックスです。
風邪ひきさんへの、おくりものに。
花梨酒
材料
花梨35度以上のお酒 適宜
(焼酎、ジン、ラム、ウォッカ、テキーラ、ウィスキー、ブランデーなど)
〈花梨1:2お酒〉を目安にどうぞ
つくりかた
1 花梨をぬるま湯でよく洗い、水気をふきとり、皮ごと、種ごと、5mmほどの厚さにスライスする。輪切り、いちょう切り、乱切りなど、ボトルにあわせて、お好みの切りかたでどうぞ。2 煮沸消毒した空き瓶に、花梨を入れ、お酒をそそぐ。3ヶ月から飲めますが、半年以上漬けると、よりまろやかになります。
寒い夜にお湯割りにするとあたたまります。
酸味がほしいときは、柑橘類、甘みがほしいかたは、花梨の半量以下の黒糖、てんさい糖ほか、お好きな糖分をプラスしてください。無糖でつくり、飲むときの体調にあわせて、甘みをつけてもよいですね。
アレンジは無限大です
お砂糖やはちみつの種類、お酒の種類だけでなく、花梨にあうシナモンやカルダモン、クローブなどのスパイス、ハーブ、生姜、ゆず、レモンなどの柑橘をプラスしても、おいしいです。
「もっと、ちがう風味がいいかな」と感じたら、あとから、いくらでもアレンジできます。
冬支度は、数ヶ月後のじぶんへ、たいせつなご家族やお友達へのおくりものです。
その季節ごとに、人間にとってひつような薬効をもつ植物がきちんと育ってくれる、不思議。
知識とは、大自然や命のちからに、もっと、おどろき、もっと、よろこぶためにも、あるのかもしれません。
日々、出会う知識、先人の知恵、そして、大自然に感謝です。
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