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【イタリア発マクロビレシピ】大自然の春の野草で肝臓を癒そう!心も体も癒してくれるマクロビデトックスレシピ2選

春まっさかりとなりましたね!

屋外に出れば、さまざまな草花に遭遇します。

目で見て楽しむのも春を味わう醍醐味ではありますが、今しか食べられない野草を摘んで料理し、美味しく食べることで冬の間に溜まった体内の毒素をデトックスするのもまた春ならではの楽しみと言えます。

今回は、大自然が私たちの心と身体をリラックスさせるためにプレゼントしてくれる野草をご紹介します。

その野草を使って肝臓を癒す、とっておきのイタリア発レシピもぜひご覧ください!

マクロビの陰陽五行では、春は「木・肝臓」のエレメント



皆さんもご存知のように、マクロビオティックの考え方では「陰陽五行」というのがあります。

わたしの住むイタリアのマクロビ実践者たちも、もちろんこれを基礎に食を考えます。

簡単に言うと、季節ごとに弱ったり、活発になったりする人間の臓器があり、大自然はその臓器を癒す野菜や果物を季節に合わせて与えてくれます。

また、それぞれの臓器は司る感情があります。



例えば、肝臓は怒りや勇気の臓器とされます。

肝臓を労わらないと、怒りっぽくなったりすると考えられています。

「あの人は肝(胆)が据わっている」や「肝が小さい」などといいますね。

イタリア語でも勇気のある人を「肝がある」や、怒りで打ちひしがれている人を「肝臓を貪っている」などと言います。

古くは古代ギリシャの伝説から由来されているといいます。

世界の各地で、肝臓というのは怒りや勇気の象徴であることがわかります。

冬の間に弱った肝臓を、春の自然が癒してくれる


自然は、その一部である人間がその時々で必要とする成分がわかっているのでしょうか。

春の野菜や野草には、肝臓を癒すと言われる成分が多く含まれ、食したり、ハーブティにしたりして、肝臓を癒したり、リラックスしたりします。

春にするとお得なこと3選


寒い冬の間は、身体を温めるために、肝臓に負担をかけるような食事が多かった人も多いのではないでしょうか。

脂っこいものや、お肉、油を使った食事を食べる回数が多いのもわかります。

でも、こうして肝臓は冬のあいだ大忙しで働き続けました。

春になり、少し肝臓さんにも春休み休暇をあげると、また喜んで私たちのために働いてくれるのではないでしょうか。

1、ファスティング



肝臓の仕事はなんと500種類ともいわれます。

いわゆる、共働きで家事もガンガンこなす、お母さんのような存在です。

働きづめのお母さんに、汚れた洗濯物をたて続けに持って帰ったり、コンビニ弁当ばかりを買って保存するように言ったら、どうでしょう。

疲れ果ててしまいますよね。

肝臓は完全にお休みすることはありません。食べ物を消化するということ以外にもたくさんの役割があります。

ですから、食べ物を消化することを少し休ませてあげると、ほかの大切なお仕事に集中できるわけです。

完全ファスティングもあれば、今はやりの間欠ファスティングもあります。

自分のできる範囲で、肝臓を休ませてあげると、ほかの溜まっていた仕事がはかどるので、協力してあげると肝臓は喜ぶと思います。

★IN YOU Tube:16時間断食の計り知れないメリット【間欠的ファスティング】オーガニック的に解説したよ♩★


2、緑色の野菜や野草を摂る

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緑色の野菜は肝臓を癒すと言われており、特に、野草の効果は絶大です。イタリアではイラクサやタンポポがよく食べられています。

野菜でいえば、キャベツやブロッコリー、セロリやアーティチョークなどが肝臓を癒すといわれています。

イタリアではよくアーティチョークが肝臓のデトックスとして使われます。

3、リラックスする



先ほども書きましたが、肝臓は怒りの臓器でもあります。リラックスして、デトックスのハーブティを飲みながら、芝生の上で横になってゆっくり春の風を感じるのも、肝臓を休ませてあげるアイデアではないでしょうか。

春の野草を探しに行こう!

自然の中を歩きながらリラックス、ついでに野草を採るのも楽しいかもしれません。

春が惜しげもなくプレゼントしてくれるイタリアの二大野草

棘つきの嫌われ者イラクサ



ヨーロッパでは嫌われ者のイラクサ。

見た感じは日本のシソによく似ています。

でも、触ると電流が走るくらい痛いので、ご注意を!

目に見えないくらいの小さな棘が葉っぱや茎に張り巡らされています。

そして、一度刺されると2日間くらいチクチクするのです。

しかし、イラクサの薬草としての効能は素晴らしいものがあります。

その、チクチクはリウマチ関節痛によいとされ、痛みに耐えられる人は素手でイラクサを採ります。

また、成分にはビタミンC、ビタミンA、カルシウム、リン、カリウム、亜鉛、鉄、銅、などなど、

昔から、更年期の骨粗しょう症予防、めまいや妊娠中、授乳中の鉄分補給、下痢止め、高血圧予防、糖尿病予防に広く親しまれてきました。

そして、なんといっても、とても美味しいのです。

イタリアでは春になると、リゾットにしたり、乾燥させてハーブティにしたりして楽しみます。

後ほどレシピをご紹介しますので、ぜひお試しください。

イラクサが手に入らない場合は、少し苦いですがタンポポの若葉で代用できます。

デトックスの女王タンポポ



ヨーロッパでは、タンポポは昔から「春のデトックス食材」として、一年中を通して薬替わりに使われています。

例えば、冬にはタンポポの根のシロップを風邪を引いたときや喉が痛い時に飲んだりします。

タンポポの根は、胆汁の生成を促進させ、脂肪の消化を助け、胆汁結石の生成を抑えると言われています。

また、利尿作用もあると言われ、腎臓に作用して、更なるデトックスを助けるのです。

また、コレステロールを下げる作用もあると言われ、春のスーパーデトックス薬草なのです。

春に嬉しい!肝臓を癒してくれる野草のレシピ2選

小豆のフムスの作り方

材料

・小豆 ・・・200g

海塩 ・・・少々

・タヒーニ(白ごまペースト) ・・・大さじ3

無農薬ニンニク・・・少々(お好みで量を調節してください)

無農薬レモン汁・・・レモン半分

無農薬オリーブオイル・・・大さじ2

・茹で汁・・・必要に応じて量を調節

・有機オーツ麦ミルク(砂糖なし、植物油なし、添加物なしのものを選んでください。豆乳でも可)・・・少々(無くてもよいが、少しクリーミーなコクを出したい時に少しだけ)

・無農薬梅酢・・・お好みで量を調節

作り方

1、まず、6時間ほど小豆を昆布と浸水させます。

2、昆布と一緒に茹でます。豆類を食べ慣れていない方は、昆布を入れて茹でると、消化がいいと言われています。

3、一度、ゆで汁を出して、冷水を足し、再度茹でていきます。

4、小豆が柔らかくなってきたら、お塩を入れて味をみます。茹で汁の中で、少し粗熱をとります。

5、茹で汁はとっておき、フムスがお好みのクリーミー加減になるように調節するために使います。

6、ミキサーに入れ、残りの材料を入れ、オリーブオイルを少しずつ加えながら、ふわふわのクリーム状になるようにしていきます。

ポイントアドバイス

塩を入れる前の小豆のゆで汁は捨てずにとっておき、お茶として飲みます。小豆のゆで汁は腎臓にいいと言われ、イタリアのマクロビを実践されている方たちは必ず飲んでいます。

イタリア人は小豆が大好き。あんこ以外にも、上記でも書いたように、腎臓を癒す食材として好まれます。秋には栗と料理するレシピもあります。小豆の香りが苦手な方は、2回煮汁を捨てて、冷水で沸騰させると小豆特有の匂いが少なくなります。タニーニと混ぜて、新しい小豆の魅力を引き出してくれると思います。


イラクサのリゾットの作り方

材料

・イラクサ(手に入らない場合は、タンポポの若葉でもOK)・・・400g(タンポポの場合は150g)

・無農薬玉ねぎ・・・中一個

海塩・・・少々

・無農薬ロマネスコまたはカリフラワー・・・玉ねぎと同じ量。(タンポポを使う場合のみ使用。苦みを和らげるために使います。)

・オーツ麦ミルク(砂糖なし、植物油なし、添加物なしのものを選んでください。豆乳でも可)・・・適量(タンポポを使う場合は少し多めに。苦みを和らげます。)

無農薬オリーブオイル・・・少々

・良質な水・・・適量

無農薬玄米・・・320g

作り方

1、玄米を海塩を入れて焚いておきます。

2、甘さを引き出すため、玉ねぎは細い縦切りにしておきます。

3、オリーブオイルを厚手の鍋で温め、玉ねぎを炒めていきます。少し炒めて、塩を加え、さらに炒めます。しんなりしてきたら、コップ半分の水を加え煮ていきます。

4、洗って適度に切ったイラクサを入れて、さらに煮ていきます。途中、水を加えひたひたになるくらいにしていきます。

5、イラクサの代わりに、タンポポの若葉を使う場合は、カリフラワーやロマネスクを柔らかく茹でて、一緒にミキサーにかけると苦みが和らぎます。

6、塩を加えて味を調節します。

7、ミキサーで撹拌したら、玄米と絡めて出来上がりです。

ポイントアドバイス

お好みでレモン汁を少々かけたり、レモンの皮をすりおろしたものをかけても、夏先取りのさっぱりとした味が楽しめます。

イラクサは優しい春の香りがして、健康を意識しているイタリア人の食卓には、春から夏を通して上がります。リゾットのほかには、スープやおひたしにしても美味しくいただけます。

お好みでターメリックなどを少々入れても楽しめます。でも、イラクサが手に入る場合は、イラクサ本来の味を楽しんでいただけるため、塩だけで味付けしていきます。

タンポポの若葉を使った場合は苦みがあるので、大人っぽい味になりますが、オーツ麦ミルクなどで甘さを足すと気にならなくなると思います。


是非、冬の間、土の中でわたしたちの弱った肝臓のために自然が育ててくれた野草を味わってみてくださいね!

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