農薬のついた綺麗な野菜に騙されないで。海外の施策から学ぶ、外見に惑わされない野菜の選び方。
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
us ugly us good..ブサイクでも美しい
この言葉を聞いて、なにを想像しますか?
ちょっと過激なこの言葉、実は私が住む町、
スペインのスーパーマーケットのスローガン。
ブサイク、美しい、これは野菜に向けた言葉です。
たとえ形が悪い野菜や果物でも、
食べれば他の見た目の良い商品と同じくらい美味しいということ。
少しだけ傷のついているリンゴ、小さなサイズのほうれん草。
味に問題はないのに売れ残ってしまうのはもったいないですよね。
あなたは農薬のついたきれいな野菜と
無農薬の小さな傷のついた野菜、どちらを選びますか??
やっぱり綺麗な商品と形の悪い商品が並んでいたら
綺麗なほうを選びたくなってしまうのが消費者の思考でしょうか?
しかし綺麗なりんごや綺麗なイチゴ、きれいなオレンジには
大量の農薬が何十回とふりかけらえていることをご存知でしょうか。
値段が高いからといって安全というわけではもちろんありません。
以下の記事をみたら愕然とすることでしょう。
イチゴにかけられる農薬散布回数は65回。多くの国内食材に残留農薬が含まれていることが明らかに。私たちは今何を選ぶべきか。
形の悪い野菜が一概にオーガニックということではありませんが、
今回は海外の事例で、野菜を有効活用している面白い事例をいくつかお伝えします。
私の住む、スペインのスーパーでは普通だと不良品として処分されてしまう野菜や果物を並べるコーナーを作り
他の商品よりも割引をして販売しています。
味やビタミン、プロテインなどの栄養価も他の商品と変わらず
値段を下げることでより消費者の手にとってもらおうというものです。
価格だけでなく、商品と一緒にレシピを配布することで
より興味を持ってもらえる工夫をしています。
他にも世界には様々な活動があった
ネットでCaliforniaの学生団体が規格外野菜を販売。
カリフォルニアでは学生団体のメンバーだった3人が
食品ロスを減らそうとインターネットを利用した「Imperfect」というプロジェクトを立ち上げました。
消費者はインターネットで規格外の野菜や果物を詰めたボックスを購入することが出来ます。
野菜や果物は生産者から直接届くので新鮮ですし、
値段もスーパーなどで販売されているものより3割ほど安く購入出来ます。
今後展開地域の拡大やオーガニックファームとの提携も期待されています。
野菜の二次利用が注目。
あまった野菜をジュースにして販売したところ、
来客数もUP!と大成功
フランスでは大手食料チェーンの「Intermarche」が規格外野菜や果物の販売促進を進めています。
ただ値段を下げて売るだけではなく、
さらに野菜や果物を店頭でジュースにして
消費者に直接味を確かめてもらうという取り組みです。
結果は大成功!
たった2日間で販売量は平均1.2トン以上増加し、各店舗への来客数も24%増加しました。SNSやテレビなどのマスメディアのサポートもあり、「Intermarche」の取り組みは大きな話題となりました。
フランスでも規格外野菜や果物の処分は大きな問題となっていますが、
こうした取り組みや運動のおかげで消費者の意識も少しずつ変わってきているのです。
日本では年間約500~800万トンもの食品が処分されている!?
日本も例外ではありません。規格外の野菜や果物など、まだ食べられる食品が
日本では年間約500~800万トンも破棄されてしまっています。
日本人が長年大切にしてきたもったいない精神はどこへ行ってしまったのでしょうか。
世界に誇るべきもったいないという意識を今こそ取り戻してほしいと思います。
愛知県にある酒造メーカー鶴見酒造株式会社は、
ケニア人の女性、ワンガリ・マータイさんが行っている運動「MOTTAINAIキャンペーン」に参加し、規格外食品の販売促進を目指しています。
鶴見酒造株式会社ではいちじくやレモンなどの少し傷ついてしまったり形が悪くて市場では通常取り扱ってもらえないような果物でワインやリキュール、地ビールや果実酒を製造し販売しているのだそう。
日本の現状。
まったく農薬をつかっていなかった場合、「JAS」を取得していないという理由だけで
小売店では門前払いになるケースが多い
日本でも悩ましい声が続出しています。
オーガニックの野菜も、不揃いの自然栽培野菜はスーパーにおいてもらえなかったり、
自然栽培でまったく農薬をつかっていなかった場合、「JAS」を取得していないという理由だけで
小売店では門前払いになるケースが多いということ。
オーガニック農業を始めたはいいが売り上げを作るのに苦労している農家さんが多いのはこのためです。
このような小売店の趣旨に合わない、国の規定に従っている業者のおかげで大量処分されてしまう規格外の果物の量を減らし
無駄をなくすだけでなく、オーガニック農家をはじめとした生産者の収入向上につながり地域社会の活性化にもつながっています。
また加工することで消費期限ものびるので、さらに不良在庫になりにくくなるという利点も。
アイディア次第で見た目の悪い野菜や果物も売上向上を担うオリジナルブランドに変身できたという事例が多くあります。
ただし形が悪い=オーガニックではない。
注意点
そうそう、
誤解を招かぬようしっかりお伝えしておきますが、
もちろん形が悪い=オーガニックであるということではありませんよ。
栄養バランスがととのっており、
栄養成分があますことなく詰まった自然栽培の野菜では、形が初めからきれいなものもあります。
付き合う友人、知人においても、
彼らの背丈やスタイル、顔立ちだけで選ぶのではなく、相手の生き様やその人が持つ考え方・価値観など本質のほうが重要ですよね?
整形美人でも、内面が醜い人とお付き合いしたいとは、思いませんよね。
人間関係もそうであるように、
私たちは野菜を形や姿で選ぶのではなく、野菜の由来や、農薬の有無、生産者など、本質を見抜くことこそが試されているのです。
美味しい野菜を食べたい!
旬の野菜を食べよう。
特に野菜や果物などはそれぞれ旬の時期があるので、旬の時期に食べれば美味しさは格別です。
例えば日本のトマトは6月~8月頃が旬。
もう少し先の話になりますが、旬のトマトが食べられる季節になったらぜひ試してみて。
旬はもちろん、美味しい野菜の選び方をチェックしておけば形やパッケージに惑わされずに買い物が出来ます。
美味しいトマトのチェックポイントは色。
そして重さ。
ヘタが濃い緑色で乾燥していないものを選びます。
また全体が赤くて色の濃いもののほうが甘くて美味しいです。
ヘタの周りに白い斑点があると、果肉が柔らかく甘みの少ないトマトだとも言われているので、
全体的にしっかりと赤い色のついたトマトを選びましょう。
色が濃くてずっしり重いものを選ぶのがいいと思います。
トマト以外にも野菜の選び方はネットでも検索できるので色々調べてみるとよいでしょう。
日本だと見た目を気にしすぎて少しでも傷がついたりしてしまった野菜は
すぐに処分されてしまったり店頭でも売れ残ってしまっている現状にあります。
本当に安全な美味しさを自分たちの目で見極められるようになりたいところ。
美味しいトマトでスペインの本場のレシピで
冷製スープ
ガスパチョを作ってみよう!
新鮮で美味しい野菜が手に入ったら、素材の味を活かしたスペインの冷静スープ「ガスパチョ」を作ってみて下さい。
トマトの消費量が一人あたり年間約60㎏にものぼるスペイン(ちなみに日本は8.3㎏)
では、トマトを使った料理がたくさんあります。
中でもシンプルかつ野菜の味を存分に味わえるガスパチョはおすすめです。
スペインでは特に夏にレストランの前菜などとしてよく出されます。
もちろん家庭でもよく作ります。
私も夏の食欲のない時期にはささっとガスパチョを作ってしのいでいました。
本場のレシピはとっても簡単!
1.無農薬トマト 500g
2.無農薬きゅうり 半分
3.無農薬玉ねぎ 50g
4.無農薬にんにく 1/2片
5.無農薬オリーブオイル 大さじ2
6.無農薬ワインビネガー 大さじ2
7.塩、コショウ 少々
これらの材料を全部ミキサーにかければ完成(材料は500ml分です。)
分量は目安なので自分の好みの味になるようにアレンジしてみてください!
スペインには青りんごやピーマンを隠し味として入れるレシピもありました。
私はビネガーの酸味が好きなので少し多めに入れて味を自分好みに調節します。
見た目の悪かった野菜も、このように加工すれば見た目はもう全く気になりません。
トマトジュースとはまた違った味で、さっぱりとしていてすごく飲みやすいですよ。
ぜひみなさんも料理を楽しみながら、野菜の本当の美味しさを実感してみてください!
おいしい本物のオリーブオイルでガスパチョ、作ってみる?
おすすめオリーブオイル」
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1970年代から一切の農薬、化学肥料、有機質肥料、除草剤も使わない
完全なる自然栽培です。
農園には野生のサボテンやフェンネル、ローズマリー、カモミールなど
ハーブ類もたくさん咲いていて、豊富な香りが漂う気持ちの良い場所です。
農園はカラブリア州政府、カラブリア国立大学や公的研究機関などと共に
様々な研究プロジェクトを行っており、様々な観点から学術的調査下にあります。
学術的観点からも製品の品質や安全性を保証できます。
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