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私達は盲目牛やストレスにさらされた病気同然の肉を食べている。その肉と卵の実態、知っていますか?

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私がお肉を食べない理由について


IN YOU をご覧の皆さんの中には、ベジタリアンやビーガンの方、お肉をあまり食べない方も多くいらっしゃるかと思いますが、
春夏秋冬に関係なく、「お肉」が断然好きだ、という方も多い現代社会です。

そういう方にとっては、ベジタリアンやビーガンの方が

どうして、動物性食品を口にしない、身につけないと言う信念を持つのか、

不思議に思うこともあるかと思います。

その理由は様々だと思いますが、私が普段お肉を食べないのは、

「現在の食肉の生産方法に反対し、消費を増やさないため。」

です。

販売業者は、売れるものを販売します。
生産者は売れるものを生産します。


私達一人一人の消費行動が、物流や社会を作り上げていると言っても過言ではありません。
私はベジタリアンではありませんが、お肉と卵、乳製品は基本的に食べません。

それは、それらの食品の生産方法を考えた時に、納得できるものが極めて少なく、納得できないものを買ってまで食べたいと思わないこと、私が買わないことで、そういったものの消費を少しでも減らしたいという思いがあって、食べなくなりました。

さて、

あなたは食肉の飼育事情についてどれだけ知っていますか?


お皿にあるそのお肉は、いったいいつだれがどのように育てたものなのか、
どれだけの理解があるでしょうか。

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食肉として一頭まるごと販売されているのは、
わずか40パーセント前後!?

狂牛病、豚インフルエンザ、鳥インフルエンザ
動物の病気が見つかり、大量殺傷処分になったことを覚えている方はまだ多いと思います。

病気のある動物を食べて、人に感染すると言う可能性は極めて低く、
今まで事例はないようですが、可能性がないわけでないため、病気が見つかると処分されます。

大きな事件になると、意義を唱える人が多くいるように感じますが、
集団的な感染でない限り大きく取り上げられることはありません。

私たちの知らないところで、日常的に多くの家畜動物が病気を理由に処分されています。


日々、スーパーマーケットやお肉屋さんで目にする豚や牛、鶏などの家畜は、
生育後、屠畜場で屠殺、検査されて食肉に加工されますが、
屠畜場で病気が発見されると、病状によって、屠殺禁止、全部廃棄、一部廃棄処分とすることが決められています。

2011年、年間約1650万頭の豚と約120万頭の牛が屠殺されており、

そのうち、豚のおよそ61%、牛の64%に何らかの病変や炎症があり全部廃棄、一部廃棄になっています。

(平成23年度食肉検査等情報還元調査より)

では、どうして、こんなにも高い割合で病気が現れるのでしょうか?

まだまだ改善されない食肉の現状

食肉用の牛、豚、鶏、のほとんどが、狭い畜舎内で飼われている。

食の安全性、動物に対する残虐性が叫ばれる昨今、食肉業界の現状が明るみにあるようになってきたにも関わらず、

食肉用の牛、豚、鶏、のほとんどが、

狭い畜舎内で密集した状態で飼われています。


自由に動き回ったりすることはできません。
それぞれの動物の本来の習性として持っている行動ができず、ストレスがたまって、心の葛藤状態や欲求不満が続き、異常行動も現れるそうです。

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狭い畜舎内で、体が擦れ合って傷口ができたり、それぞれの動物の本来の習性として持っている行動ができず、噛みつきやケンカもなどの多くみられるようです。

肉体的なストレスだけでなく、精神的なストレスがたまって、心の葛藤状態や欲求不満が続き、異常行動も現れるそうです。

ストレスと運動不足、不衛生な飼育環境などから病気にかかりやすくなっています。
しかし、病気になってしまえば、食肉として卸せなくなってしまうので、

病気予防・治療のために適時抗生物質などの薬剤注射が行われます。


高カロリー飼料による、発育促進

しかし、動物用医薬品の増加にもかかわらず、家畜の病気は増えています。

狭い畜舎内で生育される上に、

発育を促進させるために、高カロリーの配合飼料を多量に食べさせられているのです。


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それにより、不衛生で閉鎖的な畜舎内での発育、運動不足による呼吸器系と、
効率良く早く発育させる高カロリー飼料による消化器系や循環器系の病気が多くみられるようです。

世界でも稀に見る霜降り肉

昔に比べて肉の消費量が増えた日本でも、世界の国々に比べたら、まだまだ少ない方です。

しかし、お肉をたくさん食べる国々と大きく違う点があります。
それは、肉の柔らかさ。

狂牛病が流行った時に、一時期オージービーフが入ってきましたが、「噛みごたえがある」というか、「筋張っている」という意見が多くみられました。

また、オーストラリアでホストファミリーに「肉じゃが」を作ったことがあるのですが、
肉屋さんで日本にあるような薄い細切れ肉を見つけることも、赤みと脂肪が入り混じった、柔らかそうなお肉を見つけることもできなかったことを覚えています。

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何が違うのか?
やはり、生産方法に違いがあるようです。


日本の肉用牛は、柔らかくて筋織維が細かく、脂肪交雑(霜降り)が起こりやすいという遺伝的性質を持つ、黒毛和牛が中心です。

その黒毛和牛に、高カロリーの配合飼料を長期間与えて、
かつ人為的にビタミンAを欠乏させます。太らせることを目的に飼育するという、
世界でも特異な飼育方法により、あの柔らかいお肉ができあがるのです。

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しかし、ビタミンA欠乏の影響で霜降り肉の牛は異常行動も多く、足の関節が腫れて歩行に障害が出たり、視力低下が目立ちます。
欠乏がひどくなると盲目にもなりやすいようです。

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これらの、盲目牛、人体に影響がないとされ、「出荷」されています。

不自然な、年中供給の鶏卵

どうやら、同じ状況で育てられても、鶏の破棄率は数パーセントなようです。
しかし、同じ鶏でも、採卵鶏はどうでしょうか?

現在は年間通して同じ味、大きさ、量、そして値段も一定の卵を購入することができます。
なぜ、1年中同じ状態で供給されているのでしょう?


採卵鶏も、食肉用家畜と同じことが言えます。
狭いゲージの中で育ち、運動不足とストレスで、病気の鶏も少なくないといいます。
高カロリーな飼料により、常に早く卵を産むサイクルを作り出されています。

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くちばしの切断を行う業者も

さらに、鶏に関しては、ストレスによる鶏同士のつつき合いを防ぐために、くちばしの切断(デビーク)が行われる事もあります。
平飼いや放牧は「群飼い」のため、どうしても鶏同士のつつき合いが激しくなり、弱い鶏が殺されてしまうような事があるのです。

そのためデビークを行っている養鶏農家は少なくありません。
しかし、デビークは鶏へ大きな苦痛を与えるものです。

食肉への姿勢

このような生産過程、廃棄状況は果たして生産者だけの責任ですか?


人の命を奪うと犯罪者になるが、食肉用動物の命を絶つことに対しては無頓着になっている気がします。
おそらく、多くの人は、このような事実を知らないで食べています。

でも、お肉を食べる、食べないに関係なく、こういう事実を「知らない」で済ませてはいけないと思います。

海外では、野菜や果物だけでなく、お肉や乳製品、卵にもオーガニック認証がされているものが多く出回っています。
動物性食品のオーガニックとは、動物を育てる飼料がオーガニックであり、飼育環境は動物にストレスのかからない環境であるということです。

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生産コストは通常の2.5倍ほどかかると言われていますが、
日本にも、きちんと、動物と向き合って、「命」を育て、私たちに「食材」として届けてくださっている、畜産農家さんもいらっしゃいます。

それなのに、

そのように命溢れる商品が一部の自然食品店や高級食品店でしか
目にしないのは、どうしてでしょうか?


このような生産過程、廃棄状況は果たして生産者だけの責任なんでしょうか?

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生産者は消費者のニーズに合わせた、商品作りをしています。

味、価格、鮮度、はたまた、生産過程か優先順位はどこにあるのか。

1億2千5百万人の食事の全てを、自然栽培の穀物や野菜、天然の魚と野生のお肉、元気に育った家畜とその製品だけで賄うのはキレイごとなのかもしれません。

それでも、自分達がどういう社会を作っていきたいか、優先順位と意志をはっきりと「消費」という形で示すことが大切ではないでしょうか?



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加藤美希
大学卒業後、病院で2年半管理栄養士として勤務したのち、自然療法に関心を持つ。断食、ローフード、マクロビオティックの7号食を体験し、穀物菜食の美味しさと感覚の変化に素晴らしさを感じ、実践。 知識を活かし、幼稚園で管理栄養士として1年半勤務しながら、《日和》として、休日にマルシェやイベントで玄米おむすびなどを販売。その後スーパーマーケット内にて惣菜コーナーの立ち上げを任され、穀物菜食のメニュー開発や人材育成を行う。その後フランスに渡り、マクロビオティックセンターCuisine et Santé やLa fée d'ARLANE などでのwwoof 生活、パリのマクロビオティックレストランgrand appétitにて勤務を経験。現在、愛知県内で出店や料理教室、注文販売をしながら、おかゆパンの全国展開を目指して活動中。
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