まだ添加物たっぷりの「付属のタレ」で食べていますか?大豆の毒性を消しながら納豆を美味しく食べる方法
大豆は本当にヘルシーフード?
こんにちは。ナチュラルライフアドバイザーの工藤万季です。日本人にとってのヘルシーフードの代表格、「納豆」。
納豆の原料、大豆には「低カロリーでタンパク質が摂取できて、美容と健康によい」というイメージがあり、積極的に摂っている方も少なくないかと思います。
またマクロビなど菜食中心の人は、肉や魚といった動物性食品の摂取を控えますから、不足したタンパク源を補うのに植物性タンパク質である大豆をよく食べますよね。
大豆は「畑のお肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富で、その含有量は動物性食品を超えるほどです。
豆乳を毎日飲んでいたり、カフェで頼むドリンクは必ずソイラテ、スイーツは豆腐で出来たものを選んでみたり…
健康に気を使っている人にほど多い話ではないでしょうか。
摂りすぎ注意。大豆に含まれている「毒」とは
しかし以前お米についての記事でもお伝えした穀物と同様に、豆類などほとんどの植物は、昆虫や外敵から身を守るため、
葉や茎や根に「植物毒」と呼ばれる強いアクを持っています。
玄米、白米、それとも分づき米? 結局健康にいいのはどのお米?お米は目的と健康状態によって選ぼう。
中でも大豆は非常に植物毒が豊富です。
「抗栄養素」といって、動物に捕食されないための栄養素を備えています。
代表的なものがレクチンやサポニンと呼ばれるタンパク質で、これは加熱しても分解されないそうです。
また玄米に含まれているフィチン酸が大豆にも含まれています。
このフィチン酸の働きによって、ミネラルの吸収が阻害され、排出されてしまうのです。
そのためフィチン酸を含んでいるものを食べれば食べるほど、ミネラルの栄養吸収障害が起こってしまいます。
そして女性にとって重要な女性ホルモン。
よく耳にする「大豆イソフラボン」には女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあります。
そのため大豆イソフラボンは月経不順や更年期障害に良いと言われたり、美肌効果や新陳代謝アップも期待できると言われています。
豆乳を飲んだり、サプリメントを飲んでいる女性も多いですよね。
しかしイソフラボンを過剰摂取すると、逆に女性ホルモンのバランスを崩してしまうことがあります。
その結果月経異常を悪化させたり、子宮内膜症のリスクを高める恐れがあるのです。
また、妊娠中・授乳中の女性が摂取することで、胎児や赤ちゃんの生殖機能の発達にも悪影響を与える可能性もあります。
さらに大豆に含まれる不飽和脂肪酸。
炎症を加速させ、あらゆる自己免疫疾患の原因となります。
不飽和脂肪酸(プーファ)についてはこちらの記事をご覧ください。
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このように、ヘルシーフードと言われる大豆には食べすぎることによるデメリットも多くあります。
健康な人が食べる分にはもちろん問題ありません。
ですがそうでない人が「大豆は健康にいいから」「食べれば食べるほどいい」といって食べ過ぎるのは考えものです。
発酵した納豆で毒を打ち消す
毒素を含む大豆ですが、「発芽」や「発酵」でその毒素を打ち消すことも可能です。
そして大豆の発酵食品といえば納豆。納豆は発酵過程で菌が大豆の毒素を食べてくれるのです。
大豆製品は発酵したもの以外は食べないほうが良いのかというとそうではありません。
発酵している納豆と別の大豆製品をとることによって、大豆製品に含まれる毒素が消えるのです。
例えば豆腐と納豆を一緒に食べることによって、豆腐にある毒性を納豆が消してくれます。
油揚げを食べるなら、納豆を中につめて焼けば毒性を消しながら美味しく食べることができます。
豆腐に発酵食品である醤油をかける冷奴なども、実は毒を消してくれる食べ方です。
納豆にも最適な温度がある
また納豆は菌が活性化する60度で食べるのがベストです。とはいえ炒め物などに使ってしまうと温度管理が難しいので、食べる前に常温に戻しておくだけでも効果的です。
私は温かいご飯の中に納豆を埋めて食べたり、お味噌汁に納豆を入れて沸騰させない程度に熱してから食べたりしています。
付属のタレを使わない納豆の食べ方
私は納豆が大好きなのですが、納豆に付属でついてくる納豆のタレやカラシには化学調味料や添加物が沢山入っているということに気がついてから、それらのタレやカラシを使わなくなりました。小さいので普段あまり注目しないかもしれませんが、タレやカラシの原材料を見たことがない方は、ぜひパッケージをチェックしてみてくださいね。
さて、タレやカラシを使わない代わりに醤油や自作のポン酢を納豆に混ぜて食べることが多かったのですが、
最近は醤油麹を混ぜて食べています。
スーパーでも取扱っているところがあるので探してみてください。
発酵食品×発酵食品で「菌活」
塩麹が流行りましたが、実は醤油麹というものもあります。製品にもよりますが、醤油麹は単体で食べると味噌に似た味なのに、納豆に混ぜるとこれがとてもよく合います。
醤油麹じゃなくて塩麹でもよいでしょう。
塩麹だとさっぱりした味わいの納豆に、醤油麹だと少し甘くてコクがある味わいの納豆になります。
醤油麹は、醤油に米麹を混ぜて発酵・熟成させたもの。
発酵食品×発酵食品で菌を豊富にとることができます。
微生物の力を借りてできた発酵食品は、消化能力や免疫力を高めたり、血行や排泄を促進する生きた酵素に富んでいます。
特に米食民族にとって、炭水化物の消化促進のためにもこの生きた酵素は不可欠です。
発酵食品などで菌を体内に取り入れると、菌が消化を助けてくれて腸内を良い状態に保つことができます。
発酵食品を一緒に食べることで納豆の毒性が消えるのも、菌が毒性をエサとして食べて消してくれるイメージです。
日々の食事の中で色々な菌を取り入れるように心がけるとよいでしょう。
醤油麹はできれば原材料がシンプルなもので、加熱などしていない、生のタイプがおすすめですよ。
手作りする方法もあります。
我が家は手作り発芽納豆
我が家では市販の納豆では飽き足らず、納豆を手作りしています。
ヨーグルトを作る道具が温度管理に適しているので、そちらを用いて買ってきた豆から納豆を作っています。
その際、豆を発芽させてから納豆にするので、より豆の毒性が減った納豆が出来上がります。
発芽させた大豆を炊いて納豆菌を足し、ヨーグルトを作る機械で保温・発酵させます。
大豆からできた納豆はどこでも手に入るので、あえて小豆や緑豆、ひよこ豆で作ることもありますが、どれも違った食感と味わいが楽しめます。
豆を発芽させているところです。
豆を発芽させる作業は少し難しいかもしれません。
緑豆は小さいのですぐ発芽しますが、他の豆類は温度管理が難しく、ぬめったり腐ったりしやすいのが難点です。
無事に発芽させた豆は、納豆のほかフムスや酵素玄米に使って食べることもあります。
なかなか納豆を手作りするところまでは行かないかもしれませんが、
大豆を食べる際には毒性の消えた発酵食品を選ぶところからはじめてみてください。
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有機醤油100cc
殺菌済み容器
殺菌された容器に麹・有機醤油を入れて混ぜ合わせます。
蓋をして常温保管します。(冷暗所がおすすめ)
1日1回かき混ぜ、1週間前後で完成。冷蔵庫で保管してください。
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