トマト缶や市販のソースを使わない、かんたん、無添加、おいしいトマトレシピ10選
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地球の太陽と名づけたい、真っ赤なトマトがまぶしい季節です。
最近の八百屋さんのトマトのコーナーには、おおきさ、かたち、さまざまな色彩のトマトがならんでいます。
日本では、おもに、関東より南で栽培される冬春トマト、関東より北でとれる夏秋トマトがあります。
トマトは1年中、手にはいりやすい、なじみのお野菜ですが、この太陽のような赤い成分には、夏にうれしい効能が、いっぱいつまっています。
今回は、トマト缶や市販のトマトソースをつかわない、
つかわないからこそ、シンプルでおいしい。
トマトの栄養、うまみ、美しさをまるごと堪能できる、レシピをご紹介いたします。
これは、おどろきのおいしさです。
うまみと栄養は種のまわりが濃い
イタリアではオフクロの味といわれるトマト。自家製トマトソースは、それぞれの家庭の味があり、日本のお味噌や醤油のように、ふるくから愛されてきました。
トマトには、日本のおだしにふくまれる、素材の味をひきだすグルタミン酸という “うまみ成分” が、ほうふです。
そして、ご存知のとおり、トマトはおいしいだけではありません。
トマトを食べると、からだの酸化、老化をふせいでくれる抗酸化作用のすぐれたリコピン、ビタミンEをはじめ、疲労回復効果のあるクエン酸、腸の蠕動運動を活発にして有害物質を排出してくれるペクチンなど、ありがたい効能にめぐまれます。
とくに、トマトの真っ赤な成分、リコピンは、皮膚真皮のコラーゲンの生産をうながし、分解をふせぎ、紫外線によるダメージから肌をまもってくれます。
また、血液の流れをよくして、栄養を全身におくり、老廃物を排出しやすい、代謝のよい、太りにくいからだに導いてくれます。
そしてなによりも、こらら、うまみ成分、栄養成分は、皮のすぐした、そして、種のまわりのフルフルな部分にも、おおくふくまれています。
トマト料理の行程には、薄皮をむいたり、種の部分をとりのぞく一手間がありますが、それでは、もったいない。
今回は皮も種も、ぜんぶいただきましょう。
マクロビオティックには、一物全体という考えかたがあります。
一物全体とは、ひとつの野菜を皮や芯なども、まるごと食べようという食養思想で、全体は全体でひとつとして、部分をつなぎあわせたものより、さまざまな栄養面でのバランスがとれているという考えかたです。
今回は、玄米のあまみにはじめて驚いたときのように、まるごと調理するトマトのおいしさをおたのしみください。
市販のトマト缶やソースを使わないからこそ、簡単で、おいしい、トマト本来の美しさに感動してしまいます。
焼くと甘くなります
すこしおおぶりの房つきトマトが手にはいったので、1000Wのトースターで、15分焼きました。
トマトのうまみが凝縮して、おどろくほどおいしいです。
さめてもおいしい。
トマトは、ナス科の植物で、マクロビオティックでいうと「極陰性」。
からだを冷やす性質をもっていますが、加熱することで、陰性を弱めることができます。
トマトのうまみ成分、リコピンは加熱することで凝縮して、オイルと食べることで、栄養吸収率があがります。
今回は、エクストラヴァージンオリーブオイルをたらし、おいしいお塩を添えていただきました。
焼きトマトのソース
こちらの、焼きトマト。味わいふかいソースとしてもつかえます。
たとえば、がっつりお肉をいただきたいとき、焼きトマトのソースは、いかがでしょうか。
焼いて凝縮したトマトの酸味、甘み、香ばしさが、塩胡椒でシンプルにグリルした、脂分がおおめのお肉やお魚に、よくあいます。
マクロビオティックでは、極陽といわれるお肉料理には、陰性のトマトは、中庸へのおたすけ役になってくれます。
そしてなにより、お肉やお魚の脂にからんだ、焼きトマトのおいしいこと。おいしいこと。
トマトをまるごと焼きあげているので、果実の部位、焼きぐあいによって、酸味、甘味のグラデーションがすばらしく、飽きのこないソースです。
今回、トマトは、フライパンで焼きました。
あせらず、うごかさず、じっくり、焼きつけてゆきます。
オーブンより短時間で、おいしそうな焼き色に、舌づつみします。
ソースとしての焼きトマト、おすすめです。
焼きトマトのタルチーヌ
つくりかた
お好みのパンに(今回はバゲットを縦割りにしました)オリーブオイルを塗って、ミニトマトとスライスしたニンニクをのせて、オーブントースターで15分焼けば、できあがり。トマトとニンニクの水分がパンにしみて、これは、たまりません。
あつあつを、ほふほふと、おめしあがりください。
季節の生野菜や豆乳マヨなどを添えて。
豆乳マヨネーズの作りかた
ジューシーとかりかりのピッツア
材料
生地:強力粉 90g
全粒粉 60g
てんさい糖 大さじ1(オーガニックのものを推奨)
海塩 ひとつまみ
ドライイースト 3g(オーガニックのものを推奨)
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
ぬるま湯 100cc
具材:
ミニトマト 12個
ズッキーニ 適宜
ジェノベーゼソース 適宜
塩胡椒 適宜
つくりかた
1 ボウルに材料を、リストのうえから順にかきまぜながらいれて、生地がまとまったら、5分ほどこねます。2 生地を3等分にまるめて、ふわっとラップをしておきます。
3 そのあいだに、オーブンを200℃にあたためて、具材を用意します。
4 生地を好きなおおきさ、かたちに綿棒や手でうすくのばし、ジェノベーゼソースを塗って具材をのせます。
5 オーブンで15分〜25分焼いて、できあがりです。
案外ピッツァソースは、いらないものです。
今回は、チーズのかわりに、ジェノベーゼソースをつかいました。
生地は、具材を用意する10分ほどの発酵でOK。すこしふくらんで、なめらかになります。
グルテンフリーの生地、市販のピザシートでも、おいしくできあがります。
簡単グルテンフリーピザの作りかた
大根葉でつくるジェノベーゼソースの作りかた
ベジチーズの作りかた
元気玉 トマトソース
材料
ミニトマト 30個ほどオリーブオイル 1カップ
ニンニク 6片ほど
タイム 20cm ほど
ローズマリー 5cmほど
つくりかた
1 ミニトマトを洗って水分をふきとり、薄皮をのぞいたニンニクとともに、フライパンにしきつめます。2 ミニトマトがはんぶん顔をだすほどに、オリーブオイルをそそぎ、トマトのうえに、タイム、ローズマリーをのせて、じっくり、20分、よわめの中火でしゅわしゅわと揚げれば、できあがりです。
たまに、フライパンをゆすって、底をこがさないようにしましょう。トマトの天地をかえす必要はありません。
ニンニクが色づき、ほくほくとやわらかくなるころが食べごろです。
トマトの薄皮は、しぜんにやぶれます。爆発しませんので、ご安心ください。
元気玉 トマトパスタ
お皿に、ゆでたてのパスタをもりつけ、トマトオイルをからめて、お醤油をまわしかけました。塩分は、海塩、ナンプラー、柚子胡椒、薬味味噌、おこのみのアレンジをおたのしみください。
にんにくも、フォークでつぶして、ほくほくいただきましょう。
リゾットなどのトッピングに
今回は浅蜊のリゾットに添えて、お店でおだししました。トマトが甘酸っぱいので、リゾットやカレーのアクセントとして、大活躍します。
栄養価もあがり、みためもかわいらしくなります。
元気玉 アヒージョ
トマトオイルと基本的に同じレシピです。今回は、ミニトマトより、すこしおおきめのトマトとニンニク、オリーブオイルとタイムを鉄の器にいれて、オーブンで20分、加熱しました。
にんにくもほくほくです。
バゲットの追加オーダーが、きましたよ。
塩分は、なくてもおいしいくらいですが、塩胡椒、アンチョビ、塩レモンなど、アレンジをおたのしみください。
元気玉 夏のラタトゥイユ
材料
ナス(輪切り)2本ズッキーニ(輪切り)2本
パプリカ(ザク切り)1個
オクラ (縦割り) 5本
ミニトマト10個ほど
玉葱(くし切り)1個
セロリ(ざく切り)1本
ニンニク(みじん切り)2片
唐辛子 ひとつ
月桂樹 1枚
タイム 20cm ほど
ローズマリー 10cm ほど
エクストラバージンオリーブオイル 適宜
つくりかた
1 ナス、ズッキーニ、玉葱、にんにくなど、お好みの野菜、唐辛子とともに、オリーブオイルでかるく炒めます。2 かるく塩胡椒して、ぜんたいにオイルがまわったら、野菜がすこし顔をだすていどのお水、すこしの日本酒(白ワイン)、月桂樹、タイム(バジル、オレガノなど、お好みのハーブ)をいれて、10分煮込みます。
3 野菜のすきまに、ミニトマト、縦割りにしたオクラをいれて、さらに、15分煮込んで、塩胡椒で味をととのえれば、できあがりです。
今回はトマト、オクラの食感を残しましたが、全体をくたっとさせたい場合は、さいしょから、いっしょに煮込みましょう。
ハーブがないときは、和風だし、野菜だし、チキンストック、クミン、カレー粉など、お好みの風味でご調味ください。
お醤油やナンプラーも、すばらしいかくし味となってくれます。
あつあつでも、冷やしても、おいしいラタトゥイユです。
バルサミコ酢をかけると、食欲もわいてきます。
元気玉 ミネストローネ
つくりかた
1 家にある野菜をこまかいざく切りにして、月桂樹1枚とタイムを(バジル、オレガノ、ローズマリーなど、お好みのハーブ)お鍋にいれて、かるく塩胡椒して、オリーブオイルで炒めます。2 ぜんたいに火がまわったら、お水を注ぎ、ミニトマトをいれて、野菜がやわらかくなるまで、中火で煮込みます。
塩胡椒で、味をととのえて、できあがりです。
トマトは、スープにぽとんとおとすだけで、酸味とあまみの効いた、うまみ調味料のような具になります。
冬野菜のポトフや鍋料理には、大胆に、おおきなトマトをおとします。
トマトは和風、中華、洋風、キムチチゲ、じつは、お味噌汁にもよくあいます。
焼き加減、煮込みぐあいでも、さまざまな風味、食感を演出できるトマト。
トマト缶や市販のソースをつかうときより、かえって、調味をがんばらなくても、おいしく、うつくしく、たのしく、料理がつくれます。
トマトはうまみが濃く、ジューシーなので、添加物、化学調味料はもちろん、塩分、オイルの量もひかえることができます。
農薬や添加物など、食にまつわる有害物質について知りはじめると、社会がおそろしくなったり、スーパーやコンビニでの選択肢が、減ってしまったようで、かなしい気分になることがあります。
ときに神経質になりすぎて、つかれてしまうことも、あるかもしれません。
しかし、自炊をこころがけて、からだの調子が、よくなったのはたしかなことです。
そして、からだの調子がよくなると、あまり、長時間、おちこんでもいられなくなります。
おちこみたくても、おちこめなくなります。
そして、具合がわるいときには気づけなかった、あっけらかんとしたじぶんの性格に、あかるさに、じぶんが、たすけてもらえるようにもなるのです。
ひとりの元気は、自然のちから、過去未来、たくさんの愛情と繋がっています。
今回は、加工品を選択しないことで出会えた、しあわせの新顔レシピです。
この夏、みなさんで、たくさんの元気玉を、わかちあいましょう。
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