免疫力を高めて風邪予防『甘酒×味噌』発酵食コンビで作る簡単&万能ねぎ生姜味噌の作り方
まだまだ寒い日々が続きそうですね。
家庭や職場の忙しさも重なる時期とあってか、風邪や各種ウイルス、インフルエンザも大流行しているようです。
予防接種を受けたりマスクをしたりと…何かしらの予防策を講じている方も多いと思います。
そんな時こそ、食養生での身体の内側からのセルフケアがおすすめ!
そこで今回は、【甘酒と味噌の発酵食コンビで作る、簡単&万能ねぎ生姜味噌】をご紹介します。
免疫力を高めて、風邪予防に役立ててくださいね。
自然の恵みを利用してセルフケア
スーパーに行けば一年中同じ野菜が陳列され、体調不良を感じればすぐに薬が購入できる現代。便利と言えば便利かもしれません。
しかし、便利な生活の傍らで身体が本来持っているはずの季節感や野性などが、少しずつ失われつつあるようにも感じられます。
私たちは古くから、自然の恵みをうまく活用して体調を整えてきました。自然の恵みを利用したセルフケアを続けていくと、身体の声を聞くことができ、些細な不調にもよく気が付くようになります。その結果、大きな不調を招くことが少なくなります。
薬膳には「すべての食材に効能がある」という考え方がありますが、身の回りの野菜や穀物などはそれぞれ素晴らしい力を持っています。
さて、話を戻して今回のテーマは
「免疫力アップ&風邪予防」
この記事でご紹介する【『甘酒×味噌』発酵食コンビで作る、簡単&万能ねぎ生姜味噌】のポイントは、材料の組み合わせにあります。・風邪予防に…「長ねぎ」「生姜」
・免疫力アップに…「甘酒」「味噌」
まずは使う材料の意味や効能について見ていきましょう!風邪予防には、「長ねぎ」「生姜」
昔から風邪予防によく使われてきた「長ねぎ」「生姜」。とても身近な食材ですが、以下のような成分や効能があると言われています。
<長ねぎ>
アリシン
・長ねぎの白い部分に含まれている。刻むことによって生じる「ツン」とした香りの成分・解毒や鎮痛などの作用があり、身体を温めてくれる
・血行を促進する働きもあり、慢性的な肩こりや冷え性などの改善にも効果的とされる
長ねぎは「自然の風邪薬」とも呼ばれ、民間療法などでは「発熱すると、長ねぎ入りの味噌汁を飲む」「長ねぎを首に巻いて寝ると喉の痛みが取れる」といった活用法が伝えられてきました。
*今回のレシピでは、長ねぎを粗みじんぎりにすることでアリシンの効果を引き出しています。
<生姜>
ジンゲロール
・生の状態の生姜に多く含まれる、ピリッとした辛味成分・殺菌作用があり、食中毒予防になる
・血管を拡張させ、血行を改善する
ショウガオール
・加熱したり乾燥させたりすることで出てくる、じわじわとした辛味成分・身体を芯からじっくりと温める
生姜は、古くから薬草として栽培されており、平安時代には風邪薬として使われるようになりました。江戸時代に入って食用されるようになり、今やその薬効は広く認められています。
風邪をひいた時の代表的な漢方「葛根湯」や、民間療法でよく使われる「生姜酒」などにも生姜が使われています。
*2月は、一年の中でも寒い日の多い時節。
今回のレシピでは、温め効果をより高めるために、今回のねぎ生姜味噌は、生姜を加熱することでショウガオールを引き出しています。
免疫力アップには、「甘酒」「味噌」
あちこちで言われていることですが、身体の免疫力を高めておくことは、風邪予防だけでなく身体のコンディションを良好に保つ上でとても重要です!
そして、日本に昔から伝わる発酵食(甘酒、味噌、ぬか漬け等々…)には、
免疫力を高める効果が期待できるものが多く、 IN YOUでもこれまで数多く紹介されてきました。
特に、発酵食品は単体よりも組み合わせて摂ることによってその効果がアップすると言われています。
そこで今回は、甘酒と味噌を組み合わせました。
甘辛味になり、ごはんが進みます!
<甘酒>
ビタミンB1・B2 ・B6などのビタミンB群
・糖質・脂質・たんぱく質の代謝を促し、血行を促進する食物繊維・オリゴ糖
・腸内細菌のエサとなるため、便秘改善にも効果が期待できる30種類以上もの酵素
・でんぷん・たんぱく質・脂肪を分解し、効率良くエネルギーに変える・酵素は熱に弱い。市販品は品質管理のため加熱処理により「失活」しているものも多い
*甘酒は点滴と似た栄養素を含むことから、「飲む点滴」とも呼ばれています。今回は、甘酒の効果を最大限生かすため、甘酒には熱を加えないレシピにしています。
*こちらの記事も、ぜひご参考に
砂糖不使用でおいしい100%玄米甘酒の作り方。甘酒の効能とアレンジ活用法!
<味噌>
アミノ酸
・大豆は消化しづらい食材だが、発酵させることでたんぱく質がアミノ酸に分解され、身体に消化・吸収されやすくなるサポニン
・大豆に含まれる成分であり、コレステロール値を下げて脂質の吸収を抑える乳酸菌・麹菌
・大豆を発酵させることで、乳酸菌や麹菌が発生する・乳酸菌は腸内の悪玉菌を減らし、麹菌は胃腸の働きをサポートしてくれる
・市販品は品質管理のため加熱処理しているものが多く、菌が死んでいる場合が多い
江戸時代の医学書「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」にも味噌の効能は記載されており、古くから人々の健康維持に使われてきました。民間療法では、小さな子どもの便秘解消のお手当法として「味噌湿布」などがあります。
*今回は、味噌の効能を最大限に生かすため、甘酒の使い方と同様に、味噌には熱を加えないレシピにしています。
*こちらの記事も、ぜひご参考に
あなたが食べている味噌,大丈夫?もしかしたら、健康促進どころか病気の元をになっている可能性も。日本が誇るスーパーフード「味噌」の選び方。
簡単&万能ねぎ 生姜味噌レシピ
前置きが長くなりました。では、ねぎ生姜味噌を作ってみましょう。材料・作り方はいたってシンプルです。10分位で完成します!
甘さが控えめのレシピなので、完成後は冷蔵庫で保管し、早めに食べ切ってくださいね。
材料(作りやすい分量)
・農薬不使用の長ねぎ 1本
・農薬不使用の生姜 1片
・ごま油 小さじ1~2
・農薬不使用の味噌 大さじ2
(加熱処理をしていないものが◎)・農薬不使用の濃い甘酒 大さじ2
(加熱処理をしていないものが◎、市販品を使う場合は濃縮タイプ)・塩 ひとつまみ
(味噌と甘酒は加熱処理をせずに作った、手づくりのものがあるとベストです。)
作り方
1.長ねぎは粗いみじん切り、生姜はみじん切りにする。
2.フライパンまたは鍋にごま油と生姜を入れて、弱火で炒める。
3.生姜の香りが出てきたら、長ねぎ・塩を加えて、焦がさないようにじっくり炒める。
4.長ねぎがしんなりしたら(炒める前の約1/2量になるくらいが目安)、火を止めて粗熱を取る。
5.4の炒めた長ねぎ&生姜、味噌、甘酒をボウルなどに入れてよく混ぜる。
出来上がり!
赤味噌で作ると、また違った味わいが楽しめます。お好みの味噌で作ってくださいね。
ねぎ生姜味噌の食べ方
シンプルかつ王道の食べ方ですが、ごはんとの相性は抜群です。炊き立てのごはんの上に乗せたり、焼きおにぎりにトッピングしたりするのも美味しいです。寒い時期に美味しくなる「ふろふき大根」や「鍋料理」「湯豆腐」などに添えるのもよく合います。
その他、茹でた青菜に添えたり、和え物の調味料として使ったりすることも。いろいろな料理に利用できるので、
ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
今回のねぎ生姜味噌は、まとめて作っておくと少しずつ使えるのが良いところです。
皆さまのセルフケアのひとつとして、ぜひ役立てていただければ嬉しいです!
身体の免疫力を高めて、2月も健やかに過ごせますように。
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